生後2ヶ月赤ちゃんは昼夜逆転も!生活リズムや体重について

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2016/06/21

生後2ヶ月の赤ちゃん

妊娠中から「早く会いたい」と待ちわびてきた赤ちゃんとお母さんの暮らしがスタートして、2ヶ月が過ぎました。産後の体調は戻ってきたでしょうか。

昼夜逆転や深夜の授乳があって寝不足というママもいるかもしれません。出産後ホルモンバランスも整わないママも多いので、体と気持ちの不調に注意しましょう。

2ヶ月になると、生後から2キロくらい成長しています。完母のママだけでなく、混合栄養や完ミのママも「私のお世話だけでこんなに育つなんて」と感無量ですよね。

赤ちゃんが成長しているのは身体だけではありません。それぞれの機能も心もぐんぐん育ち、できることも増えてきます。

ひとり目の子育てや小さく生まれた赤ちゃんの育児は特に神経質になりがちですが、その子なりに育っていくものです。

2ヶ月前後の赤ちゃんの体重・身長とおおまかな伸び幅、経験談をふまえた育児の「困った」を改善するアドバイスや実際の生活リズム案などをご紹介します。

2ヶ月の赤ちゃんの平均的な体重と、おおよその体重増加

2か月の赤ちゃんは、だいたいどれくらいの体重なのでしょうか。また3ヶ月までにどのくらい成長するかをチェックしてみましょう。

2ヶ月の赤ちゃんの平均的な体重と増加の傾向…1キロ弱増

2ヶ月の赤ちゃんも、新生児や1ヶ月の赤ちゃんと変わらないくらいの体重増加を見せます。新生児用おむつも卒業ですね。

  • 男の子…4.4~7.1キロくらい
  • 女の子…4.1~6.6キロくらい

男の子も女の子も、生後1ヶ月のころからは目安としてだいたい1キロ弱成長しています。さらに3ヶ月までに600グラム~800グラム程度成長します。

生後3ヶ月くらいまでに、赤ちゃんは生まれたときの体重の倍くらいになります。2ヶ月は、区切りともいえる3ヶ月に向けてすくすく成長する時期と言えます。

生後3ヶ月くらいまでは発育曲線も大きく伸びます。成長曲線から多少出ていても、同じような曲線を描いて育っていれば心配ないことがほとんどです。

体重の増減に関する不安…増えない・増えすぎるときの対処

新生児は1日30グラムくらいのペースで成長してきました。2ヶ月の赤ちゃんも少しペースはゆるやかになりますが、1日25グラムくらい成長します。

毎日ベビースケールで測る必要はありません。月単位でだいたい成長し、毎日ご機嫌かつ活発に過ごせているなら問題はありませんよ。

ただし哺乳量が赤ちゃんによってかなり変わってきます。

飲む量が増える赤ちゃん

吸う力も強くなり、上手に飲めるようになって飲む量が増えます。

飲む量が頭打ちになる赤ちゃん

脳で満腹中枢が発達したため、お腹がいっぱいになると飲まなくなる子もいます。すると飲む量が減ります。

いずれも自然な変化ですので、あまり心配はいりません。赤ちゃんの成長は個人差が大きく、2ヶ月になると2.5キロくらい違う子も出てきます。それでも大丈夫です。

とはいえ心配なケースもあります。改善した方がよいケースをご紹介します。

ミルク量が増え続け1日1リットル以上飲んでしまう

ミルクの場合はちょっと飲みすぎですね。我が子がビッグベイビーになり、肥満が心配なママもいると思います。

おっぱいの割合をアップしたり、哺乳瓶の乳首を「力強く吸わなければ出ない」タイプのものに変えてみましょう。

おっぱいを何度も欲しがり授乳回数が減らない

完全母乳育児を行っているママなら、あまり心配いりません。そのあとミルクを与えている場合は、飲ませすぎに注意しましょう。

どんどん飲む量が減り、便秘や体重減少がある

飲む量が一時的に減る分には心配いりませんが、日に日に減っていく・体重が落ちる・便秘やうんちの色の変化などが出た場合は医師に相談しましょう。

吐き戻しが多くなったり、肌のハリが失われおしっこの回数も減っているように感じたら脱水の危険もあります。急いで小児科を受診しましょう。

赤ちゃんの吸う力の強まりにともない、ママの乳腺炎などの心配も出てきます。おっぱいの切れや急な発熱・痛みなどの症状に注意しましょう。

トラブルが起きる前に定期的に助産師さんのおっぱいマッサージに通ったり、油脂分が多すぎる食べ物を控えるなどおっぱいのコンディションも整えていきましょう。

生後2ヶ月の赤ちゃんの身長とその他の発達・成長をチェック

2ヶ月の赤ちゃんは、身長も伸びますしその他の機能も発達します。そんな赤ちゃんの気になる成長をいくつかピックアップしてみました。

2ヶ月の赤ちゃんの身長…3ヶ月までは3センチ程度ずつ

2ヶ月の赤ちゃんは、生後1ヶ月の赤ちゃんとくらべて3センチ前後成長しています。また3ヶ月に向けて3センチ程度成長していきます。

大きな子と小さな子ではすでに10センチ程度差があることもあります。でも、このころの身長の傾向は絶対ではないので、あまり気にしないようにしましょう。

生後2ヶ月の平均身長

  • 男の子…54cm~63cm程度
  • 女の子…53cm~61cm程度

身長を伸ばすには、いろいろなポイントがあります。

  • カルシウムなどのミネラル・ビタミン・アミノ酸などバランスよい食事
  • 骨に良い刺激を与える適度な運動
  • ビタミンDを生成するための適度な日光
  • 成長ホルモンの正常な分泌

こうして一覧にすると難しそうですが「よく食べよく寝てよく動く子はよく育つ」ということです。生活習慣を整え生活リズムをつけることはとても大切なんですよ。

その他の発達・成長…首がだんだんしっかりして表情も豊かに

2ヶ月の赤ちゃんができること・できるようになることをご紹介します。3ヶ月にかけて少しずつ発達していけば大丈夫です。

  • 視力…メリーのおもちゃなど動くものをかなり目で追えるようになる
  • 首…顔を左右に振れるようになり、うつぶせから顔が少し上がる
  • 運動…さかんに手足をバタバタさせて動きも活発になる
  • 表現…喃語(あー、ううなど)がよく出るようになる
  • 表情…新生児微笑から社会的微笑へ変わってくる
  • 興味…自分の体への興味が出て、手を見つめたりこぶしを舐める

生後まもない赤ちゃんが泣くことでしか表現できなかったのに比べ、発する声や表情も多彩になってきます。

言葉はまだ理解できなくても、音はしっかり聞こえています。パパママを覚えてもらうために、よく話しかけてあげましょう。

また、首が据わり始める子もいます。腹ばいさせると、少しだけ顔が上がるようになる子もいて、首の筋肉もしっかり発達してきますよ。

首の据わりは3ヶ月くらいまで様子を見ても大丈夫です。不安がある場合は予防接種の際などに小児科医など専門家に相談してみましょう。

生後2ヶ月によくある「いきみ」や「うなり」と便秘の関係

このころの月齢の子は寝ている時などに突然いきむこともあり、ママは心配になりますよね。真っ赤になっていきみ、うなり声を出す子もいます。

赤ちゃんのいきみの原因は、まだ医学的に解明されていないそうです。昔の人は、いきんだり伸びたりすると身長が伸びているなんて言ったそうですよ。

いきみが排便のサインになっている子もいます。とはいえ、必ずしも大人のように「便秘でお腹が張って苦しい」というわけでもないそうです。

生後3ヶ月にかけて腸が発達し、うんちが溜められるようになるため、多少便秘気味になる子もいます。いきみに限らず排便間隔は気を付けておきましょう。

母乳量が増えると消化が良くなるためうんちが出にくい子もいますが、便秘が気になったら対処法として「の」の字マッサージをお腹にしてあげましょう。

予防接種を受けよう…生後2ヶ月からのスタートは4種類!

2ヶ月で受けられる予防接種は4種類です。

  • ヒブワクチン
  • 小児用肺炎球菌ワクチン
  • ロタウイルスワクチン
  • B型肝炎ワクチン

母子手帳と問診票が必需品です。事前に確認し、捺印など忘れないようにしましょう。

予防接種は生ワクチンと不活化ワクチンがあります。生ワクチンは接種後、別のワクチンを打てるようになるまで中27日(4週間)開ける必要があります。

不活化ワクチンは接種後、別のワクチンを打てるようになるまで中6日(1週間)開ける必要があります。その間は別の注射が打てません。

また生後1年間はさまざまな接種を受けます。ロタのように期限が決まっているもの・4種混合ワクチンのように接種回数が多いものもあります。

最初に予防接種を受けるとき、かかりつけ医に今後のスケジュールを立ててもらいましょう。また予防接種は同時接種も可能です。

生後2ヶ月に入ったその日に受けるように心がけると、その後もスムーズです。同時接種で受けられる4種類のワクチンをご紹介します。

定期接種

定められた期間内なら公費で受けられる予防接種
ヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチン

任意接種

任意で受ける予防接種。有料。
数千円が相場だが、自治体によって補助金が出る。

ロタウイルスワクチン・B型肝炎ワクチン

任意接種は現在有料ですが、どれも怖い病気なので受けておいた方がよいものです。主治医と相談の上、スケジュールに合わせて受けましょう。

赤ちゃんの予防接種スケジュールについては、MARCH内に関連記事があります。
【0歳から小学生までの予防接種スケジュール立て方徹底ガイド】
http://kosodate-march.jp/wp/yobousessyu5566/

また、それぞれの定期・任意接種に関する詳しい情報も掲載されています。参考にしてくださいね。

予防接種は大変ですが、集団接種会場では先輩ママ達に出会って意見交換できたりとメリットもあります。ママ友も増えるかもしれませんね。

生後2ヶ月の生活リズム!睡眠や授乳間隔についてのポイント

生後2ヶ月に入ったら、赤ちゃんの生活リズム付けも本格的になってきます。幼児期の早寝早起き習慣を身に着けるためにも、今から整えて行きましょう。

昼夜逆転の解消には、日中と夜の生活のメリハリ付けが大切!

生後2ヶ月くらいまでは昼夜逆転がある子がいます。昼夜逆転解消のポイントは、昼と夜のメリハリ付けです。

朝~日中しておきたいこと

  • カーテンを開けて朝日を部屋に入れる
  • パパとの激しいスキンシップは朝タイムに
  • 日中は明るい部屋でにぎやかに過ごす
  • お買い物や散歩など、お出かけする
  • ひとり遊び・ママとのスキンシップ
  • お昼寝は時間を決め、遅い時間に寝すぎない
  • 入浴は夕方に

一人遊びできるご機嫌タイムもどんどん長くなっていきます。自分の体に興味を示しているようなら、そっと見守ってあげたりサポートする声掛けをしてみましょう。

夜の過ごし方

  • 寝つきに影響が出るテレビやスマホは、寝る1時間までにやめる
  • パパとのスキンシップもおとなしめに
  • 夜の授乳はたっぷりめ、ミルク多めに
  • 寝室は静かで暗く
  • 暑すぎない部屋・厚すぎない寝具&リネン

夜は寝る少し前からテレビやスマホなどをやめ、できれば照明も少し落としておきましょう。赤ちゃんは暑がりなので、心地よい環境づくりも大切です。

生後2ヶ月の平均的な授乳間隔…1日5~6回に落ち着く

生後2ヶ月を迎えると、赤ちゃんの哺乳力もぐんぐんついてきます。たくさん飲めるようになる半面、あまり飲まなくなることもあります。

生後2ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔を見てみましょう。

  • 1日5~6回程度
  • 完ミルクの合計…1日840ml~900ml程度

母乳の赤ちゃんはもっと回数が多くなることもあります。完全母乳育児中なら、回数はあまり気にする必要はないと言われています。

いずれも個人差があるので、うんちがしっかり出ているようなら大丈夫です。うんちの出が悪くなりすぎるようなら、ミルクを少しずつ足して様子を見てみましょう。

夜中の授乳を少なくする方法…添い乳を卒業してみよう!

生後2ヶ月から3ヶ月にかけて、赤ちゃんによっては夜中の授乳を減らしていくことができます。

生まれたその日から、ママにとっては本当につらい日々でしたよね。でもそろそろ夜中の授乳を卒業できます。もう少しの我慢ですよ。

夜中の授乳回数を減らし、なくしていく方法をご紹介します。

深夜前、夜最後の授乳量を増やす

ミルクを足しているママや完ミルクのママは、少し量を増やしておくと腹持ちがよくなります

完母のママは、お風呂上がりの後にくる授乳を寝る前最後の授乳タイミングに合わせるなど、飲む量を増やしてみましょう

添い乳をやめる・おっぱいで寝かしつけない

添い乳で寝かしつけ、起きるとおっぱいをくわえさせていると、口さみしさからいつまでも夜中の授乳がクセになりやすいのです。

寝かしつけるときはおっぱいをくわえさせることをやめ、布団やベッドにきちんと寝かせて寝かしつけましょう

夜中に起きても抱っこしない・おっぱいを与えない

赤ちゃんが夜中に起きたときも、授乳量が足りている場合はおっぱいを与えないようにします。

抱っこするとお乳の香りで余計におっぱいが恋しくなるので、赤ちゃんが起きても手をつなぐなどしてなだめ、一緒に寝てしまいましょう

早起き習慣をつける

夜中に授乳を入れないため、朝は少し早めに起きて授乳します。早寝早起き習慣の基礎になります

特に添い乳や夜中に起きたときなだめるためのおっぱいは、経験上、夜泣きにつながったり夜の眠りが浅くなる傾向になる可能性があります。

外出を上手に入れ込む!毎日のお散歩習慣は健康につながる

生後2ヶ月になると、外出デビューから1ヶ月が過ぎて赤ちゃんもお外に慣れてきましたよね。今後も毎日の習慣にしていきましょう。

一度に長時間散歩をするのではなく、午前に1回・午後1回という感じで入れます。午後は散歩とお風呂があれば疲れてよく飲みよく寝てくれるようになりますよ。

生後2ヶ月の赤ちゃんの具体的な生活リズムを見てみよう

生後2ヶ月くらいの赤ちゃんの具体的な生活リズムをご紹介します。パパの帰宅時間やママの母乳の出具合で調整してくださいね。

生後2ヶ月の生活リズム一例

時間 お世話・赤ちゃんのスケジュール
6:00 1回目の授乳・オムツ替え・服のお着替え・リビングへ移動
7:00 赤ちゃんねんね・ママ家事
9:30 2回目の授乳・オムツ替え
10:00 お部屋遊び
11:00 お外でお散歩
13:00 3回目の授乳・オムツ替え
13:30 ねんね
15:00 お庭でお散歩・お部屋で遊び
16:30 4回目の授乳
17:00 入浴・白湯や麦茶などで水分補給
18:00 ひとり遊び・ママ家事
20:00 5回目の授乳・オムツ替え・パパとの触れ合い
21:00 寝室に移動・赤ちゃんねんね
23:30 6回目の授乳・オムツ替え
24:00 赤ちゃんねんね・ママ就寝

お昼寝は午前中長め、午後短めにします。夜は早く眠くなってしまうようなら、夜の授乳と寝室への移動時間を早めましょう。

入浴後に授乳を持ってくるように時間を組んだ場合は、入浴後の水分補給は必要ありません。それ以外は、コップやスプーンで湯冷ましを飲ませてあげましょう。

母乳をあげるママも多いと思いますが、お腹にたまりやすいので授乳の時間のズレにつながります。コップ飲み練習・スプーン慣れのためにも白湯はおすすめですよ。

健康維持のお世話ポイント…毎日の検温とうんちチェック

赤ちゃんはママからもらった免疫や母乳による免疫で守られていますが、風邪や尿路感染症などを起こすこともあります。

そこで、健康維持のためのお世話ポイントをご紹介しましょう。

  • 毎日、同じ時間に検温
  • うんちの回数をチェック
  • 授乳回数・ミルクの総量をチェック

ママの手帳で構いません。毎日書き込んでおくとちょっとした変化に気付けるようになります。検温は朝なら低め、夕方なら高めになります。

このころの赤ちゃんは鼻や耳の奥も未発達で、ミルクを吐き戻したときに鼻が詰まることもよくあります。

かんしゃくを起こす・ぐずりが強く寝付かない・鼻水がひどいなど気になることがあったら、風邪や中耳炎の可能性もあります。小児科を受診しましょう。

病気や異変で小児科を受診するとき、毎日の検温やうんちの間隔はとても役立ちます。成長後も良い思い出になるので、日記代わりにつけてみましょう。

頑張りすぎなくて大丈夫!毎日元気ならしっかり育っています

2ヶ月の赤ちゃんは、首が据わり始めるなど体がしっかりしてきます。好奇心も芽生え、見ていて楽しいしぐさも多いですよね。

しかし予防接種が始まったり、成長にむらや個人差が出てきてママにとっては不安も募る時期です。育児疲れも溜まってくるころでしょう。

まだ次の検診まで間があることもあるので、そんな時は自治体の育児支援を活用してみましょう。保健センターや保育所・産院などで開かれる子育て相談もあります。

保健師さんや保育士さん・先輩ママから経験アドバイスをもらえると気分も軽くなりますよ。良い小児科や耳鼻科・皮膚科など病院情報もゲットできるかもしれません。

不安なことはたくさんあると思いますが、子どもは顔色とご機嫌・うんちの状態・食欲・睡眠が、乳児期にも幼児期にも健康のバロメーターです。

毎日見て、触れて語りかけているうちに微妙な変化や病気のサインも気付けるようになります。気付けばもう、新米ママではなくなっているものですよ。

毎日のお世話を続けるだけでも大変な頑張りです!無理せず、我が家のペースをつかんで育てていきましょう。

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