赤ちゃんの肌は水分調整が上手くいかず乾燥しがち!おすすめケア方法

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2016/12/15

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「赤ちゃんのようなお肌」というとプルプルななめらか肌を想像しますが、実は生まれたばかりの赤ちゃんは肌表面の水分量をうまく調整できず、乾燥肌になりがちです。

また皮膚膜も大人の半分ほどの薄さでとってもデリケートなので少しの刺激にも敏感で、さまざまな肌トラブルを起こしやすいのです。
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赤ちゃんの肌が痒そうだったりトラブルを抱えたりしていると、見ていて辛いですよね。

赤ちゃんの肌を、『乾燥や肌トラブル』から守るためのおすすめのケア方法についてご紹介します。

赤ちゃんの肌は乾燥しがち!原因と症状について

赤ちゃんの肌をケアする前に、赤ちゃんの肌がどうしてデリケートなのか?どのような症状があるのか?ご紹介します。

赤ちゃんによって肌質の違いや肌が強い、弱いなどがあると思います。パパママがアレルギーだったり、敏感肌だったりする場合、赤ちゃんも肌が弱い可能性があります。

自分の赤ちゃんの肌はどうなのか、お風呂やお着替えの際によく観察してみましょう。

そもそも赤ちゃんの肌はどうして乾燥肌なのでしょうか?

ママのお腹の中にいたときは、赤ちゃんの肌は羊水に守られていますが、生まれた途端、乾燥した空気にさらされて強い刺激を受けます。

生後3か月くらいまでは、胎内でママからもらったホルモンが影響して皮脂が大量に分泌されますが、その分泌が減少すると、赤ちゃんの肌はまだ皮脂量を調整することができないため、逆に乾燥してくるのです。

  • 乾燥から起こる湿疹→「乾燥性湿疹」
  • 生後3か月ころに分泌される皮脂が原因で起こる湿疹→「脂漏性湿疹」
このような赤ちゃんに起こる湿疹をひとくくりにして「乳児湿疹」と呼びます。

乳児湿疹の症状とはどういうものなのでしょうか?

原因について紹介しましてが、では、赤ちゃんに起こる湿疹「乳児湿疹」とは、どのような症状が出るのでしょうか。

赤ちゃんの肌をよく観察して、下記のような症状が出ていないか、確認してみましょう。
乾燥性湿疹
乾燥性湿疹はお腹や背中、外気に触れる頬や手・足などの部分に多く出ます。乾燥により肌表面の角質がはがれ、ひび割れたり、ブツブツやザラザラした肌触りになり、肌が赤くなったりかゆみが出たりします。
脂漏性湿疹
頭皮、ひたいから鼻、わきの下などの皮脂の分泌が多い場所に赤い湿疹(新生児ニキビ」と呼ばれます)ができたり、黄色い脂やフケのようなものがつき、かさぶたになったりします。

まずは清潔に!入浴の際の注意点

このような乳児湿疹ケアでまず大切なのは汗や汚れを取り肌を清潔に保つことです。

赤ちゃんは汗っかきです。汗をたくさんかいて痒そうだったり辛そうは場合はシャワーやお風呂に入れて、流してあげましょう。

シャワーやお風呂のお湯は低めに設定しましょう

痒みが強い場合はシャワーの温度は低めにします。温度が高いと痒みが強くなることがあるからです。

湯船につかる時間も同様です。長過ぎると痒くなることがありますので気を付けましょう。また、体を洗う時や体を拭く時はこすらないようにします。

洗ってあげるときのポイント

まず、洗顔からしましょう。濡らしたガーゼをしぼり、優しく拭いてあげてます。そして、石鹸やシャンプーをよく泡立てて、手やガーゼに手に取って優しく洗います。体を洗う際も、石鹸をよく泡立てます。

赤ちゃんは首やわきの下、股、関節などにシワができ、汚れやゴミが溜まりがちです。指を滑らせて汚れをキレイに取ってあげましょう。

石鹸は赤ちゃんの肌に優しく作られたベビーソープがおすすめ

赤ちゃんの皮膚バリアはまだ未完成。

大人と同じシャンプーやボディソープだと刺激が強すぎる可能性があるので、ベビーソープを使うほうが安全です。

ベビーソープとは赤ちゃんのデリケートな肌に合わせて作られた赤ちゃん用の石鹸です。刺激の少ない成分や天然素材で作られたもの、また保湿成分を含んだものなどがあります。おすすめのベビーソープをまとめました。

片手で使いやすい おすすめの液体ソープ

液体ソープはポンプ式の容器に入っており片手でプッシュすると泡状で出てくるので、赤ちゃんを片手に抱えて洗う時に便利です。また保湿成分を含んだものが多いので洗い上がりがしっとりとします。

ただ、合成界面活性剤を含んだものは逆に乾燥しやすいので、成分に注意する必要があります。おすすめの液体ソープは以下の5種類です。

アロベビー ベビーソープ  250ml 1,950円
石油系界面活性剤を使っておらず、99%以上が天然由来成分のオーガニックベビーソープです。泡立ちと泡切れの良さがいいので、肌トラブルの原因にもなる洗い残しが少ないのも注目したいところです。洗い上がりもしっとりするので乾燥対策になります。
アラウベビー 泡全身ソープ 450ml 800円
植物由来成分、石鹸ベースのベビーソープです。着色料や香料、保存料などが無添加で安心です。また450mlで800円というコスパの良さで人気があります。
ママアンドキッズ ベビー全身シャンプー フレイチェ 
400ml 1512円
皮膚科専門医の元でスキンケアグッズを開発しているママアンドキッズのベビー用ソープです。植物由来のアミノ酸系ソープで、高い保湿力の泡が特徴。洗い上がりがかなりしっとりするようです。ただ泡切れがいまいちで洗い残しが心配という声もあるようです。
ミノン ベビー全身シャンプー 350ml 1,296円
植物性アミノ酸系洗浄成分を配合したやわらかな泡が特徴です。保湿しながら汚れを落とすので洗い上がりはしっとりします。さっぱり感が足りないという声もあるようですが、刺激が少なく赤ちゃんの肌にはちょうどいいようです。
ドルチボーレ ベビーソープ 300ml 3,456円
保湿成分と無添加素材にこだわって作られたベビーソープです。特に水にこだわっており、非加熱天然水「天使の希水」を使用しています。洗い上がりはしっとりとした感じです。ただ容量のわりに高額なのが気になるところです。

汚れが気になるなら 固形石鹸

液体石鹸は片手でも使いやすく便利ですが、保湿してくれる分、洗浄力が弱くなります。

乳児湿疹は肌の皮脂汚れが原因となりますので、汚れが気になる場合は固形石鹸の使用をおすすめします。

以下におすすめの固形石鹸をまとめました。

シャボン玉せっけん シャボン玉ベビーソープ 100g 257円
合成界面活性剤、着色料、酸化防止剤不使用で、保湿性に優れたアボカドオイルを使用しているため保湿性に優れています。
牛乳石鹸 キューピーベビー石けん 90g 150円
牛のマークでおなじみの牛乳石鹸がベビー専用に作っている「キューピーシリーズ」の固形石鹸です。スクワランとシアバター(皮膚保護成分)を配合しているのでうるおいを守りながら、きめ細かい泡でやさしく洗えます。
ピジョン ベビーソープ90g 370円
スクワランとお肌に水分を蓄えるセラミドを配合しています。皮脂を取り過ぎず、赤ちゃんの肌本体の状態にしてくれます。
アトピタ ベビーソープ80g 780円
保湿成分としてうるおい補給成分ラノリン脂肪酸コレステリルを配合。またヨモギエキス配合でお肌を保湿してくれます。皮脂中にもある天然成分で作られた石鹸なので、トラブル肌でも安心して使えます。また泡切れがよく、低刺激です。
釜炊き 赤ちゃんにつかいたいやさしい石けん 90g 756円
添加剤を一切使用していない無添加の石鹸です。天然の保湿成分グリセリンを多く含んでいるため、しっとりとした洗い上がりになります。お値段が少し高めですが、溶け崩れしにくく、泡立ちも良いようです。

液体ソープにも固形石鹸にもそれぞれの特長がありますので、赤ちゃんの肌とそれぞれの特長を考えてベビーソープを選んであげたいものです。

お風呂上りにはすぐ保湿を! おすすめのローション・オイル

お風呂で赤ちゃんの肌を清潔にしたら、次は保湿です。

お風呂上りは肌表面の水分が蒸発しやすく、あっという間に乾燥してしまいます。入浴後はなるべく早く保湿をしてあげる必要があります。

ワセリンや馬油でも保湿することはできますが、ベビー用のベビーローション、ベビーオイルは赤ちゃんの肌に配慮して作られているので安心して使用できそうです。

ベビーローションとベビーオイルの違いは?

ベビーローションとベビーオイルはどちらも同じ保湿剤ですが、違いはあるのでしょうか。

ベビーローション
水分が多くサラサラとした塗り心地です。肌に浸透しやすいですが、ベビーオイルに比べて乾きやすいです。
ベビーオイル
ベビーオイルは油分が多くベタベタとした塗り心地です。蒸発しにくいので保湿効果が持続します。

ベビーローションを塗った上にベビーオイルを塗ると、保湿力が高くなります。併用するのが効果的です。

ただ、ベビーオイルは外出時に塗ると日焼けしてしまう可能性があります。余計に赤みが増したり熱をもってかゆくなったりする場合があるので、長時間直射日光が当たり続けないように注意が必要です。

またローションも同じく油分を含んでいるものがありますので、成分表示に気を付けながら使用する必要があります。

おすすめのベビーローション

水分の多いベビーローションはサラリとした塗り心地が特徴です。お出かけの際にサラリと塗ってあげると、外気の乾燥から赤ちゃんを守ることができます。

以下におすすめのベビーローションをまとめました。

アロベビー ミルクローション 150ml 2,484円
天然由来成分が99%以上、ホホバオイル、シアバターを配合したローションで、開発から製造まで日本で行っています。さっぱりとしていてべたつかないので、夏場の使用でもおすすめです。

0歳から使えて安心!99%天然由来成分で赤ちゃんの肌を乾燥から守ろう!

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ママ&キッズ ベビーミルキーローション 150ml 1,944円
皮膚科専門医の元で開発されたスキンケアシリーズです。お母さんの胎内環境をお手本にして、羊水に含まれる8種類のアミノ酸や胎脂や羊水に近いうるおい成分を配合しています。
アトピタ 保湿全身ミルキィローション 120ml 500円
胎脂の成分に近いラノリン脂肪酸コレステリルを配合。また、ヨモギエキス、尿素の効果で角質層まで深くうるおいます。サラッとしていて伸びがよく肌なじみが良いので塗った後にべたつきません。

おすすめのベビーオイル

ベビーオイルはベタベタとした塗り心地ですが、その分保湿力が強くなります。お休み前に塗るのがおすすめです。

以下におすすめのベビーオイルをまとめました。

アロベビー アンジュ マッサージオイル 80ml 2,750円
天然由来成分100%。神の木と呼ばれるマルーラの木から抽出した「スクロレアカリアビレア種子油」やビタミンが多く含まれるホホバオイルなどをブレンドし高い保湿力が期待できます。肌なじみがいいので、ベビーマッサージにもおすすめです。
ジョンソンベビー ベビーオイル 無香料 125ml 656円
50年以上愛され続けているロングセラー商品。無刺激、無着色、無香料で、生まれたその日から使えると謳っています。さっぱりとしたつけ心地でべたつきません。
ピジョン ベビークリアオイル 80ml 400円
羊水の刺激から赤ちゃんの肌を守る胎脂に着目して、胎脂に似たピジョンベビーリピッドという成分を配合しています。無着色、無香料、パラベンフリーで低刺激です。
馬油 ベビーオイル 300ml 648円
馬油は古くからやけどなどの薬として使われてきました。この馬油はベビー用にミネラルオイル、ヒアルロン酸などを加えて、もともとべたつきやすい馬油をサラッと使い心地よくしています。
ローションやオイルによって配合成分の違いがあり、赤ちゃんによって合うもの合わないものがあります。初めから大容量を買うのではなく、少量ボトルのものがあれば少量から試してみる方が安全です。

肌着や洋服も肌に優しい素材か確認しましょう

赤ちゃんの肌は敏感なので、洋服の素材によっては肌荒れを起こしてしまう可能性があります。

また、赤ちゃんは汗っかきなので汗を吸いやすい素材を選んであげたいものです。

肌着は基本的に綿100%のものを選びましょう。アレルギー体質の赤ちゃんには、漂白していないさらに低刺激なオーガニックコットンの素材の肌着も売られています。

一般的に出回っている洋服はポリエステルが混ざっているものが多いと思います。しかし、ポリエステルは静電気が起こりやすく、汗を吸収しにくいのでお勧めできません。

また、冬はウール(毛糸)素材のものが暖かいので着せたくなります。しかし、やはり静電気が起きやすく、チクチクするので、肌に刺激を与えてしまいます。

そのような素材の服は、肌に触れる部分は綿の服を着せて、肌に触れないように着させるなどの工夫が必要です。

見落としがちですが、首の後ろなどに付いているタグが肌に刺激を与えてしまう場合があります。特にタグがざらざらしていたり、固かったりする場合は切り取るか、糸を外して取るようにしましょう。

使っている洗剤や柔軟剤は大丈夫?

洗剤や柔軟剤も赤ちゃんの刺激になるのではないか?と心配になりますよね。洗剤には汚れを落とす成分がたくさん含まれています。

洗剤の成分の中で気を付けたいのが、「界面活性剤」です。界面活性剤とは汚れを落とす成分で、「天然界面活性剤」と「合成界面活性剤」の2種類があります。

天然界面活性剤(石鹸洗剤)
成分表示では「純石けん分」「脂肪酸ナトリウム」「脂肪酸カリウム」「石けん素地」などと表示されています。安全性が高く分解が早いのが特徴で安全性が高いです。ただ、洗い残りの石鹸カスなどがついてしまうことがあります。
合成界面活性剤(合成洗剤)
主に石油成分から作られ、「合成洗剤」とも呼ばれています。成分表示で「石けん」と付いていないものはほとんどが合成洗剤です。洗浄力が高いのが特徴ですが、すすぎ残しがあると肌に刺激を与えてしまう可能性があります。
肌に低刺激なのは天然界面活性剤ですので、成分表示を確認して洗剤を選ぶようにしましょう。

赤ちゃんの服を洗う時に柔軟剤は必要?

柔軟剤はその名の通り、衣類やタオルなどを柔らかく仕上げてくれます。

何度も洗濯してゴワゴワとしてしまった衣類やタオルは、それだけで赤ちゃんの肌に刺激となってしまいます。ですので、柔軟剤を使った方が赤ちゃんの肌には優しいと言えます。

しかし柔軟剤も洗剤と同じく、合成界面活性剤が使われているものがあります。天然由来の柔軟成分を使用した柔軟剤も売られていますので、そのようなものを選ぶのが安全でしょう。

また、洗剤も柔軟剤も、洗い残りがあると刺激になりやすくなります。

  • 決められた使用量を守る 
  • 石鹸成分をしっかりすすぐ

ということが重要です。

家庭でできる簡単な乾燥対策

いろいろな対策をしていても、部屋が乾燥していたら元も子もありません。湿度計などを使って、乾燥していないか確認してみましょう。

家庭でできる乾燥対策として、洗濯したタオルを部屋に干しておくと、室内の湿度を高くすることができます。

また、暖房器具としてエアコンを使うと、乾燥しやすくなってしまいます。乾燥しにくいオイルヒーターなどの暖房器具を使うか、加湿器を併用すると対策になります。

肌荒れが気になる場合は病院へ

石けんや保湿剤、洋服まで気を使ったけれど、肌が良くならない…むしろ荒れてしまった…ということになったら、早めに皮膚科や小児科を受診しましょう。

小さいうちから薬を使うことに抵抗感がある方もいるかもしれませんが、小さいうちだからこそ、薬で肌質を改善できる可能性もあるのです。

乳児湿疹が悪化して慢性化してしまうこともありますので、早めに対処してあげることが必要です。

連れて行くのは皮膚科?小児科?

病院は皮膚科に行くのか、小児科に行くのか悩んでしまいますね。

基本的に小児科であっても皮膚の診察はしてくれますので、どちらに行っても問題ありません。

Q:発疹が出ているのですが、小児科に連れていったほうがいいですか?それとも皮膚科?
A:小児科では、小児に伴う発疹はほぼ診療します。

小児科は予防接種や定期健診などでかかりつけ医ができると思いますので、ひとまずいつも診ていただいている先生に相談するのが安心です。

ただし、インフルエンザなどが流行している時期は、病院に行くことによって感染症をもらってしまう恐れもあります。万全の対策をしてから受診しましょう。

処方された薬を使う前にどんな薬が確認を。

病院で受診後、処方された薬について、どのような薬かをしっかり確認しておきましょう。肌トラブルで出される薬は大きく「ステロイドの塗り薬」と「非ステロイドの塗り薬」があります。

ステロイドは肌トラブルに対して高い効果を発揮しますが、長期間使用すると皮膚が薄くなったり、副作用で症状をぶり返したりすることがあります。

ステロイドにも効き目の強さが5段階あります(下記参照)ので、どのくらいの強さのステロイドなのか確認した上で、医師の指示に従って容量を守って使用しましょう。

ステロイドの塗り薬について

ステロイドの塗り薬についてまとめました。処方箋などからどのくらいの強さの薬か確認してみましょう。

薬の強さ 薬の名前
Strongest
最も強い
デルモベート、ジフラール、ダイアコート など
Very strong
非常に強い
ネリゾナユニバーサルクリーム、アンテベートクリーム、マイザークリーム、
アンテベート、マイザー、フルメタ、メサデルムなど
strong
強い
リンデロン、ベトネベート、プロパデルム、フルコートなど
Mild
弱い
ロコイド、アルメタ、キンダベート、リドメックス、
プランコール、レダコートなど
Weak
非常に弱い
コルテス、オイラックスHなど

赤ちゃんに処方されるのは「Strong」のレベルが上限です。ステロイドは症状が改善したら徐々に弱いものに切り替えていき、「Weak」のレベルで改善したら保湿ケアに切り替えていきます。

非ステロイドの塗り薬

ステロイドは副作用が心配ですので、そこまで症状がひどくない場合は非ステロイドの塗り薬を出されることがあります。

非ステロイドの塗り薬にも症状ごとにいろいろなものがありますので以下にまとめました。

非ステロイド系の消炎塗り薬
ステロイドは配合されていませんが、ステロイドと同じように炎症を抑える薬です。ただし種類によっては接触性皮膚炎を起こしやすいため、ステロイドと一緒に処方されることもあります。

消炎塗り薬には、コンベック軟膏、スタデルム軟膏、トパルジック軟膏、アズノール、亜鉛華軟膏、フエナゾールなどがあります。

保湿用のスキンケア剤
肌の保護や水分補給の効果があり、肌のバリア機能が低下したときに処方されます。

「ヒルロイド」「パスタロン」はサラっとした塗り心地で乾燥した肌に水分を補い、「プロペト」はベタベタとしており、水分を保持する作用があります。

かゆみ止めの塗り薬
虫刺されなどの刺激を受けると分泌されるのがヒスタミンという成分。ヒスタミンが神経を刺激してかゆみが起きます。

これを抑えるのが「抗ヒスタミン薬」で、塗り薬だと「オイラックス」「レスタミンコーワ」という薬があります。ステロイドが配合された抗ヒスタミン薬もあります。

抗菌外用薬(抗生物質の塗り薬)
グジュグジュになった湿疹や搔き壊してしまった傷口などにブドウ球菌などの最近などが入り込んでしまったときに用いるのが「抗菌外用薬」です。

菌の活動を抑える効果があります。「フシジンレオ軟膏」「アクアチム」「バラマイシン」「アクロマイシン」などの薬があります。

抗真菌薬
真菌(カビ)の成長を抑制し増殖しないようにする薬です。赤ちゃんの場合はカンジダ性皮膚炎で処方されることが多い薬です。マイコスポールクリーム、ラミシールクリーム、エンペシドクリーム、ニゾラールなどの薬があります。

塗り薬を使う時の注意点

塗り薬は同じ病気や症状でも部位によって処方される薬が違うことがあります。

処方された薬も「この薬は顔に」「この薬は体に」と指示が出ると思いますので、使い方を守って使用しましょう。

また塗り薬の取り扱いについて、目に入った場合は炎症を起こしてしまうことがありますので注意し手取り扱うことが必須です。

最初が肝心! 新生児期からしっかり保湿ケアを

最近では新生児の頃からしっかり保湿してお肌をケアしてあげることで、アトピー性皮膚炎の発症リスクが軽減できるという研究結果も出ています。

新生児期からの保湿剤塗布によりアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下することが分かりました。

国立成育医療研究センターが2014年に発表した研究結果で、新生児期から保湿ケアした場合、アトピー性皮膚炎の発症リスクが3割減少したということです。

またアトピー性皮膚炎など皮膚に湿疹がある状態だと、食物アレルギーや喘息などのアレルギー疾患にかかりやすいというデータもあり、乳幼児に肌を健康に保つことで様々なアレルギー症状を予防できるとされています。

成長してからだと肌質や体質はなかなか改善できないものです。新生児の頃から保湿を心がけて肌トラブルから赤ちゃんを守ってあげましょう!

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