赤ちゃんの髪の毛はなぜ薄い?病気や遺伝など様々な原因

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2017/10/02

薄毛の赤ちゃん

小さな赤ちゃんの成長は楽しみな反面、色々な場面で不安になることも多いもの。「うちの子、髪の毛が薄くて…」「全然髪の毛が生えてこない」など、わが子の髪の毛について悩みを抱えているパパ・ママもいるのではないでしょうか。

赤ちゃんの髪の毛が薄いと感じるのは、さまざまな原因があります。産まれつきの毛量や、成長に伴う抜け毛から、対処が必要な病気が原因の場合も。

ただほとんどの場合は、一時的な薄毛であることが多く、成長するに従って徐々に髪の毛が生え揃うことが多いです。

わが子の髪の毛が無事に生えてくるのか、親としては気になるところではありますが、まずは何が原因で薄毛になってしまっているのかを見極めることが大切です。

パパやママからの遺伝かも。産まれつきの毛質が原因

薄毛に見える原因が産まれつきのものであるときは、先天的な病気が影響を及ぼしている場合と、そうでない場合があります。どちらの場合もパパ・ママからの遺伝であることが多いです。

髪の毛が細くてやわらかい

大人の髪の毛もそうですが、太くて硬い髪の毛はピンッと立ちあがったり、地肌に寝かせるようにヘアセットをしてもはね返ってきます。

一方、細くてやわらかい髪の毛の人は、髪の毛が立ちあがることはなく、頭の形に沿うようになるため、太くて硬い毛質の人に比べてボリュームが少なく見えます。

また、髪の毛一本一本が細い場合は、同じ本数の髪の毛が生えていても、やはり太めの髪の毛の人よりは薄く見えてしまいます。

赤ちゃんの髪の毛もその子によって太さはまちまち。パパやママが細めの毛質であれば、赤ちゃんも細くてやわらかい髪の毛になる可能性があります。

病的な原因ではないけれど毛量が少ない

毛質がそれぞれ違うように、髪の毛の量も個人差があります。産まれつき局所的に、一部だけ髪の毛がないというわけでなく、全体的に生えてはいるけど薄いという場合は、もともとの毛量が少ないかもしれません。

大人でも、毛量が多い人と少ない人では本数に二倍近くの差がある場合も。とはいえ、赤ちゃんのうちはうっすらとしていても、きちんと全体的に髪の毛が生えていれば、そのうち薄さは気にならない程度になってきます。

髪の毛が生えない・少ない先天性の病気【無毛症】

一方、産まれながらの病気が原因で髪の毛が生えなかったり、毛量が極端に少ない、部分的に全く生えないという場合もあります。

これは無毛症という病気ですが、現在は治療法がまだ確立されていません。

無毛症になる原因はさまざまなものがあると言われていますが、そのほとんどが両親からの遺伝とされています。

無毛症の場合は大人になっても髪の毛が生えてこなかったり、毛量が少ないままなので、長い付き合いになるということを念頭に置いて、今後の対処法を考えていく必要があります。

▼先天性の無毛症についてはコチラも参考にしてみて!

髪の毛が薄い・ハゲる原因は、赤ちゃんの抜け毛が増えている場合も…

ふとわが子の頭を見て、「今まで気にならなかったのに、最近なんだか薄くなってきた?」と感じたときは、抜け毛が増えているせいかも。

とはいえ、赤ちゃんの抜け毛は放っておいて問題のない場合がほとんどなので、あまり気にする必要はありません。

▼赤ちゃんの抜け毛についてはコチラも参考にしてみて!

赤ちゃんの成長の証!身体の発達に伴う抜け毛

赤ちゃんの抜け毛の原因で一番多いのが、赤ちゃんの身体の成長によって起こる抜け毛です。産まれて間もない新生児期と、首が動かせるようになる頃に多く見られます。

新生児生理的脱毛
生後3か月頃に見られる。おでこの生え際から頭頂部にかけての髪の毛が一斉に抜け、生え変わる
乳児期後頭部脱毛
仰向けで首を振ったり、移動したりすることで、布団やタオルなどとの摩擦で髪の毛が擦り切れたり、抜けたりする

どちらも赤ちゃんの身体が成長するために発生する抜け毛で、ほとんどの赤ちゃんが経験します。抜け毛が増えてしまうのは一時期のことなので、パパ・ママは成長の過程として見守ってあげてくださいね。

多くはありませんが、なかには0歳で円形脱毛症を発症してしまう子もいるので、髪の毛の抜け方に不安がある場合は皮膚科や小児科に相談してみましょう。

▼子供の円形脱毛症についてはコチラも参考にしてみて!

赤ちゃんが髪の毛を引っ張って自分で抜いてしまう

赤ちゃんのなかには、自分の髪の毛を引っ張って抜いてしまう子もいます。同じ部分ばかり引っ張っるので部分的に髪の毛が無くなってしまったり、薄毛になってしまうことも。

赤ちゃんが髪の毛を引っ張っている姿を見ると、パパ・ママとしては不安になりますが、赤ちゃん本人は面白くてやっていたり、髪の毛の感触を確かめているだけ。

幼稚園や就学前の子どもが髪の毛を抜いているとストレスなども疑われますが、赤ちゃんのうちは心配ありません。

小児科や皮膚科に相談を!病気が原因の薄毛

頭皮が皮膚病にかかっているせいで、髪の毛が薄くなったり部分的に生えなくなってしまうこともあります。

きちんと治療して頭皮を健康にしてあげることで髪の毛が生えてくるので、パパ・ママが赤ちゃんの頭を毎日きれいに洗ってあげたり、早めに病院を受診することが大切です。

家族の水虫が頭皮に感染して髪の毛が抜ける

パパやママ、同じ家に住んでいる大人が水虫だった場合、赤ちゃんにも水虫が感染してしまう可能性があります。

大人の水虫は床やタオルなどから赤ちゃんにうつります。ハイハイをした手や足が水虫に感染し、そこから顔や頭に…と、赤ちゃんの身体に感染が広がっていってしまうのです。

赤ちゃんの頭皮が水虫に感染すると、感染した部分の皮膚がじゅくじゅくしたり、乾燥したりといった異常があらわれ、その部分の髪の毛が抜けてしまいます。

素人判断のホームケアでは症状が悪化することもあるので、きちんと病院で診察してもらうことが大切です。

脂漏性湿疹がひどくて髪の毛が抜けてしまう

新生児の赤ちゃんに多い脂漏性湿疹ですが、頭皮にできたかさぶたと一緒に髪の毛が抜けてしまうことがあります。

脂漏性湿疹は多くの赤ちゃんが発症しますが、ほとんどの場合は毎日のケアをしっかり行えば大丈夫。新生児期をすぎれば自然に治まります。

しかし、あまりにも範囲が広く大量に髪の毛が抜けてしまったり、頭皮の状態が悪化するようであれば病院で相談をしたほうがいいでしょう。

▼赤ちゃんの薄毛の原因となる病気についてはコチラも参考にしてみて!

赤ちゃんの髪の毛が気になったら、まずは頭皮の状態を確かめましょう

赤ちゃんが薄毛になってしまう原因にはさまざまなものがありますが、わが子の髪の毛が気になったときは、まず頭皮の状態を見てあげましょう。

頭皮が赤くなっていたり、カサカサしているなどの異常があれば皮膚の病気が原因かもしれません。その場合は病院で一度診てもらうと、パパ・ママも安心ですね。

特に頭皮に異常がなければ、赤ちゃんの行動を観察してみましょう。髪の毛を面白がって引っ張ったり、同じところが布団に擦れて、髪の毛が抜けているかもしれません。

フサフサに髪の毛が生えている子とわが子を比べて「ちゃんと髪の毛生えてくるのかな…」と心配に思うパパ・ママもいると思いますが、薄毛の原因をきちんと把握することが重要です。

まずは、わが子の薄毛が心配のないものなのか、それとも病気のせいなのかというところを見てあげましょう。もし、不安な点や気にかかることがあれば、医師に相談するのがおすすめです。

髪の毛のことで病院に行ってもいいのか、とためらうパパ・ママもいるかもしれませんが、診察してもらって何事もなければ「良かった!」と安心して帰ってくればいいのです。

赤ちゃんといえども髪の毛は人目につく部分。きちんと原因を知って、適切な対処をしてあげたいですね。

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