子供の風邪予防に加湿器を安全に使おう!おすすめタイプを紹介

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2015/10/05

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寒い季節が近づいてくると気になるのが風邪やインフルエンザ。しっかり予防していかなければなりませんよね。

手洗い・うがい・食事・睡眠といった基本的なことと併せて「加湿」が予防に効果的だというのはみなさんご存知だと思います。でも加湿器っていろんなタイプがあって、正直何を選べばいいのか…と悩んでいませんか?

そこで今回は加湿器の4つのタイプそれぞれの特徴と、小さな子供のいるご家庭にオススメしたいタイプをご紹介します。

加湿がいらないのもある⁉加湿は部屋の湿度を測って判断

「冬=乾燥している」もので、特に暖房をつけていれば絶対加湿は必要!と思っていませんか?実は加湿が必要ない暖房器具もあり、部屋の湿度を確認してから加湿するように心がけましょう。

「燃焼で水分が出るタイプ」は加湿の必要がない

え⁉暖房付けてたら加湿器もいるんでしょ?とビックリした方もいらっしゃるかもしれませんね。実は加湿の必要がない暖房器具があるんです。

それが石油ストーブや石油・ガスファンヒーター。燃料を燃やす時に二酸化炭素と水が発生するため、温かい空気と一緒に水分もしっかりと増えているんです。(一酸化炭素中毒の危険があるため換気は忘れずに!)

石油ストーブってやかんが乗っているイメージありますよね。ブクブク沸騰させて湯気を出していると「加湿しているなぁ」という気になりますが、「加湿」ではなく「過湿」になってしまう恐れがあります。しっかり湿度計を見て調節してくださいね。

「空気を温めるタイプ」は加湿器を併用して

ではどんな暖房器具を使っている時に加湿が必要なのでしょうか?

それはエアコンや電気ストーブなど、空気を温めるタイプのもの。良く晴れて日の光が入る冬の室内もみるみる湿度が下がっていきますね。暖房をつけていなくても注意が必要なんですね。

私たちは、つい「乾燥してるな」「ジメジメしてるな」と自分の感覚で判断してしまいがちですが、意外とそういった感覚は当てにならないんだそうですよ。温湿度計をこまめにチェックして快適な気温・湿度を目指していきましょう。

「加湿器4タイプ」を紹介!それぞれのメリット・デメリット

加湿が必要だな…と感じた時に活躍してくれる加湿器。その加湿の仕方によって大きく4つのタイプに分けられます。それぞれの特徴とメリット・デメリットを見ていきましょう。

※ひと月の電気代は1日8時間使用、1kWh20円で計算しています。

1.スチーム式 – 加湿はパワフルだけど電気代がかかる

内蔵されたヒーターで水を沸騰させて蒸気を出すのがこのタイプ。やかんを火にかけて蒸気を出しているのと同じようなイメージですね。

スチーム式のメリット

  • 加湿能力が高く、スピーディーに加湿できる
  • しっかり熱を加えるため出てくる蒸気は滅菌されて清潔
スチーム式のデメリット

  • 消費電力は300~500W。電気代は月1,400~2,400円と高い
  • 蒸気の吹き出し口が熱くなるためやけどの恐れあり
  • パワフルなので加湿し過ぎてしまい、カビが発生することも

蒸気がもうもうと上がって「加湿している」感はバッチリあるんですが、やはり電気代がネック。エアコンと同時に使うとすごいことになりますね。ただ、電気代の計算は1日8時間使った場合。スチーム式だとそこまで長時間使うと過湿になるかもしれません。

また小さなお子さんのいるご家庭で使うと、どうしても蒸気に手を伸ばしたくなるため絶対に手の届かないところ…と使える場所が限られてきます。

ある程度お子さんが大きくなってきてから、短時間でこまめにON・OFF(または自動調節のものを購入)して電気代も湿度の上がり過ぎにも気を付けて使えるなら、加湿能力は高いし蒸気が滅菌されているので良いですね。

2.気化式 – 電気代は安いが加湿は少しずつ

水で湿らせたフィルターに風を当てることで地道に気化させて加湿していくのがこのタイプ。部屋にタオルを干して扇風機を当てている感じです。

気化式のメリット

  • 消費電力は20~50W。電気代は月100~240円と安い
  • 全く熱くならないため、やけどの心配ナシ
  • 加湿が穏やかなので湿度が上がり過ぎず、寝ている間も使いやすい
気化式のデメリット

  • 少しずつしか加湿できないため、なかなか湿度が上がらない
  • フィルターで雑菌が繁殖する恐れがある
  • 出てくる風が冷たいので寒く感じるかも
  • ファンの音がするためうるさく感じるかも

加湿が穏やかでやけどの心配もなく電気代も安いということで長時間使う赤ちゃんのいるご家庭には向いていますが、「使っていると寒い」という声もあります。置く場所を工夫することが大切ですね。

家電量販店では「赤ちゃんがいるなら気化式」と勧められることが多いようです。

菌が繁殖する、音がうるさいというデメリットに関しては、抗菌や静音に力を入れた商品も多いですので商品を選ぶ際には気を付けてみてください。

3.ハイブリッド式 – 効率良く加湿できるが価格が高め

湿らせたフィルターにヒーターで温めた風を送って加湿するタイプ。(超音波+ヒーターのハイブリッドもあるようですが、今回は気化+ヒーターのものをご紹介します)タオルをドライヤーで乾かしているイメージですね。

ハイブリッド式のメリット

  • 加湿能力は気化式よりかなり高い
  • 気化式と切り替えて運転し効率よく加湿する
  • 消費電力は150~200W。電気代は月700~1,000円と高め
  • 出てくる蒸気は熱くない。気化式のように寒く感じることもない
ハイブリッド式のデメリット

  • 価格が比較的高い
  • ファンの音がうるさいという声が多い
  • 温風を当てるとはいえ、フィルターに雑菌が繁殖する恐れあり

加湿の能力は高いけれど電気代をスチーム式よりは抑えることができて蒸気も熱くならないので、お子さんのいるご家庭でも使いやすいタイプ。

乾燥している時には温風でしっかり加湿して、ある程度まで湿度が上がれば送風に切り替えてくれるため加湿し過ぎることもなく、長時間でも使いやすいですね。

ただこちらも気化式と同様、音や雑菌の心配がありますので選ぶ際には静音モードがあるか、抗菌に力を入れているかに気を付けましょう。

4.超音波式 – 価格も電気代も安めだがこまめな手入れが必要

超音波の振動エネルギーで水面を隆起させて霧を出すのがこのタイプ。ものすごく水を細かくできる霧吹きといった感じです。

超音波式のメリット

  • 価格は安くおしゃれな感じのものが多い
  • 消費電力は15~50W。電気代は月70~240円と安い
  • 出てくる霧は熱くない
超音波式のデメリット

  • 中に入れた水をそのまま細かくして出しているだけなので、衛生面が不安
  • 霧を出しているため、加湿器まわりが濡れてしまいやすい
  • 霧が付いた家具などに水アカがついてしまうこともある

超音波式のものって本当にオシャレなものが多いんですが、注いだ水を細かくしているだけなんですね。ものすごく細かく水がでる霧吹きで部屋にシュッシュッとしているようなもの。

水のなかのミネラルや菌も全部まき散らすため、体に影響が出てしまう恐れがあります。水をキレイにしてから出すもの、紫外線で殺菌するものなどもありますが本体がとても高価になってしまいますね。

価格が安くて手軽に買ってしまいたくなる超音波式ですが、こういったデメリットがあるため特に赤ちゃんのいるご家庭では注意が必要です。

小さな子のいるご家庭にオススメは「気化式」「ハイブリッド式」

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どのタイプも見ていただくとそれぞれのメリット・デメリットがお分かりいただけたと思います。加湿器を選ぶ際にはこれらを天秤にかけて「どうしようかな…」とよく考えてみてください。

ただ小さなお子さんと長時間家にいることの多いご家庭には2の気化式がいいですね。3のハイブリッド式も加湿能力にこだわって、かつ電気代を抑えたい方にはオススメ。

スチームはやはりやけどが心配ですし、超音波はしっかり菌を除去できるものでない限り免疫力の弱いお子さんには不向きですよね。

4つのタイプに分けましたが、もちろん加湿器にもいろいろな機能がついていてデメリットを補うものが多いです。そしてその分少しずつ価格は高くなってしまいますね。

ちょうどいいものを見つけることは難しいんですが、その商品を購入した人の口コミや家電量販店で詳しく話を聞いた上で、予算と部屋の広さに合ったものを見つけられるといいですね。

安全に、かつ効率よく使うためのちょっとした工夫

「もう加湿器持ってるよ」という方もいらっしゃると思いますので、ここからはどのように使えば安全で効率がいいのかをお話していきますね。

設置場所がとっても大事!エアコンや壁との関係を見極めて

やはり一番カギとなってくるのが「どこに置くか」ですね。加湿器の設置場所を選ぶポイントは3つあります。

1.エアコンの風が直接当たらない場所を選ぶ
暖房の場合、エアコンの風は下を向いて出てきます。その温かい空気が直接加湿器に当たってしまうと、加湿器が湿度を正確に測ることができなくなってしまうんです。ですのでエアコンと向かい合う壁に近い辺りが正解。
2.部屋の出入り口や換気扇の近くは避ける
ドアや換気扇の近くに置いてしまうと、せっかく加湿してもそこから水蒸気は逃げてしまいますよね。効率が良くないので離れたところに置きましょう。
3.外壁や窓がある壁の近くには置かない
外に面した壁や窓は外気の影響を受けやすく、加湿器を近くに置くと非常に結露しやすいです。カビの原因にもなりますので気を付けましょう。

加湿器を置こうと思っている部屋で以上の3つの条件に当てはまる場所というと限られてくるのではないでしょうか?エアコンの向かい合う壁が外に面しているという場合には、エアコンの風が直接当たらないように左右にずらして。

さらに、もしスチーム式を使うのであればお子さんが絶対に触ることができないように高いところに置くようにしましょう。ペットボトルを装着するタイプも事故が多いですね。「これは大丈夫だろう」と過信しないことが大切です。

扇風機で空気をかき混ぜよう!効率をあげるためにできること

エアコンの風を下向きに設定していても、温かい空気はすぐに上に上がってしまい天井付近で溜まってしまいます。これは湿気も同じ。これをしっかりかき混ぜるために扇風機やサーキュレーターを使いましょう。

置き場所はエアコンの向かい側の壁付近。ほぼ天井の方を向けて回しておけばうまく空気が循環して暖房も加湿も効率が良くなります。

扇風機も使うなんて、電気代がまた高くなる…と思うことはないですよ。扇風機は(特にDCモーターのもの)は消費電力がとても低いですし、併用することで効率が上がってエアコンも加湿器も電力を抑えられるはず。

どのタイプでも絶対必要!こまめな手入れをしよう

病気にならないように…と加湿をしているのに、そのせいで別の病気になってしまっては本末転倒。加湿器が菌をまき散らすことがないようにしっかり手入れしましょう。

そのためにはタンクやフィルターが掃除しやすいかどうかも、加湿器を選ぶ時には考慮したいですね。フィルターを交換することになった時に手に入りやすいかどうかもポイントです。

「週に○回清掃しましょう」なんて書いてあっても、ついつい面倒でそのまま使ってしまいがち。家族の健康を守るためにもこまめな手入れを習慣付けていきましょうね。

上手に加湿器と付き合って病気を予防しよう!

加湿器について少し学んでいただけましたか?「安全」というとスチームによるやけどにさえ気を付けていれば大丈夫と思ってしまいがちですが、目に見えない菌やカビによる体への影響も恐ろしいのでちゃんと配慮したいところ。

生活空間に必ず温湿度計を置くようにして、こまめに自分の目でチェックして快適な温度・湿度を保てるように暖房器具と加湿器を上手に利用していきましょう!

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