子供の言葉遣いが悪い・乱れる原因は?子供の言葉遣いに影響するもの

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2017/09/11

言葉遣いが悪い子供

幼稚園の入園式を終えた翌日、登園した私は、朝は自分の事を名前で呼んでいたのに、幼稚園から戻ると「ワタシ」と言うようになって…。なんという急激な変化!母も驚いたそうです。

スポンジのようになんでもどんどん吸収していく子供は、成長して世界を広げるたびに新しい言葉に出会います。

それを使うようになることは、自然な事。ただ、悪い言葉や乱れた言葉は言って欲しくはないし、聞きたくないものですよね。

何の影響を受けて言葉が悪くなったり乱れたりするのか、ここでは分かりやすく成長を追って紹介していきます。悪影響の原因を知ることは、早めの対処に繋がりますよ。

【0歳~3歳(入園前)】やはり親の影響力が最大!

赤ちゃんはおなかの中からずっとママやパパ、まわりのみんなの声を聞いています。生まれてすぐは話せないけれど、いっぱい聞くことで学習しているのですね。

子供たちがはじめて触れる言葉は、衣服や寝具と同じようにキレイなものにしてあげたいですよね。

子供はしっかり周囲の大人の話し方を聞いています

入園前の子供たちは、毎日一緒に過ごす保護者の影響をダイレクトに受けます。

パパママなど家族と過ごす事が多く、その家庭内でのコミュニケーションをお手本にする子供たち。親が思っている以上に、子供は大人の言動を良く見て聞いています。

夫婦喧嘩を子供の前でしていませんか?その時使っている言葉や口調も要注意です。「うるせー!」「バカヤロー!」「おまえ!」など、我を忘れて暴言を吐いてしまうことも時にはあると思いますが、そんな言葉も子供はしっかり聞いていますよ。

頻繁に口喧嘩をしていると、親をお手本としている子供たちは、無意識にそれを吸収してしまいます。

できるだけ子供の前での口喧嘩は避けましょう。赤ちゃんはお腹の中でも良く聞こえているという事も忘れないでくださいね。

2歳の子供が「ウザイ」という言葉を使い出して、誰の真似かと思ったら自分だった!という友人がいました。私たち大人にも自分では気付いていない悪い「口癖」があるかもしれません。

喧嘩の時だけでなく普段から自分の言葉を少し意識してみると、意外な発見がありそうですね。

表現の仕方が分からずに、言葉選びを間違えている場合も…

言葉を覚えたての子供は、自分の気持ちを自分の知っている言葉だけでは自分の伝えたいことを上手く伝えられません。

友人の子が2歳のときは、「かなしい」「かまって」「つかれた」「お腹すいた」「眠い」などをすべて「バカ」で表現していました。

初めて聞いたときは、「どんな教育してるの!?」と思ってしまいました。でも、「バカ」なんて言葉を使う感じのパパママではないし…。

その子は大きくなるにつれて「バカ」と言わなくなりました。

今思えば、自分の気持ちに合う言葉が分からなかったのですね。

【3歳~5歳(園児)】周りの影響が大きい!

保護者べったりの生活が終わり、幼稚園・保育園で先生やお友達との時間を持つようになるこの時期。今まで聞いたことのない言葉たちとたくさん出会います。

大人も新しいものに出会うと、ウキウキして使いたくなりますよね。そんな好奇心から、良くない言葉も意味も分からずただ楽しくて使うようになります。

新しいお友達の言葉はとっても新鮮!

特にお兄ちゃんがいる子は言葉が乱暴になりがちです。「オレ」「オマエ」「~しろよ」など、主にママと一対一で過ごしてきた長男長女はなかなか耳にしない言葉です。

まだまだまねっこが大好きなこの時期の子供たちは、新鮮な言葉を耳にして、つい真似をしてしまいます。

家庭環境が違えば使う言葉も違います。たくさんの子供が集まる保育園や幼稚園は、子供たちにとっては新しい言葉にたくさん出会える場所。

使って欲しくない言葉にも出会ってしまうでしょうが、これは仕方のないことです。その言葉をどう扱うかを教えていければ問題ないでしょう。

テレビやゲームで聞く言葉はカッコイイから真似しがち

会話もできるようになり、テレビやゲームもある程度理解しだすこの頃。大好きなキャラクターがいれば、その真似をするのは当たり前ですよね。

ヒーロー物では乱暴な言葉や言い回しも出てきますし、アニメでもキャッチ―にふざけた言葉を使ってきます。

カッコイイと思っているキャラクターが「ぶっ殺す」なんて言おうものなら、言葉の怖さも知らずに真似をします。

ふざけたキャラクターが大好きな子は「おしり」や「おっぱい」を連呼すること間違いなしです。そしてそれを聞いた周りのお友達も笑ってくれて…。

楽しくてまた言いたくなる。大人にとっては悪循環ですが、子供たちにとっては楽しい遊びのひとつなのですね。

弟や妹が生まれたことがストレスになって言葉が乱れる場合も…

よく言う赤ちゃん返りです。今まで自分だけを見てくれていたママが、突然赤ちゃんに取られてしまう…。大

人に置き換えると、信じていた夫・妻に裏切られるのと同じくらいのショックがあると聞いたことがあります。

そう想像すると、相当なショックを抱えて過ごしていることになりますね。

まだ言葉がつたなくて、気持ちのすべてを伝えられないこともあり、自分を見てほしい!という気持ちからパパママが注意してくれそうな“悪い言葉”を使って気を引こうとします。

まだまだ甘えたい年齢です。目を見て話を聞いてあげたり、抱きしめてあげたり。うまく気持ちをくみとってあげたいですね。

周りの反応を面白がっている事も!

子供に「ばばぁ」と言われたママ達は、「やめて~」「ばばぁじゃないよー」「そんなこと言わないで~」とつい大きく反応してしまいます。

その照れたり嫌がったりする反応を子供は楽しんでいるのです。相手をしてくれてうれしい気持ちもあって、何度も言うようになります。

「うんち」や「ちんこ」を連発するのは、それを言うとお友達が笑ってくれるからでしょう。

誰かが自分のしたことで楽しそうに笑ってくれたら、うれしくてやみつきになってしまう気持ちも分かりますね。

【6歳~10歳(小学校低学年)】子離れ・親離れのはじまり

まだまだ守られていたこれまでから、重たいランドセルを背負ってひとりで学校へ向かうようになります。

保護者の立場から見ても、学校生活がはじまると急に昼間の様子が見えなくなります。

子も親もお互いの行動が見えづらくなって、自由と不安を抱えるようになるのがこの時期です。

遊びから勉強への変化がストレスに!

今まで遊びメインの保育園・幼稚園の生活から、突然一日中机に向かうような生活になったら、誰だってストレスがたまります。

ストレスなんていう言葉を知らない子供たちは、自分にストレスがかかっていることや溜まっていることに気が付きません。

疲れて帰ってきたところに、「宿題やった?」「明日の準備は?」など口うるさく言われたら…「うるせー!」となりますよね。

帰宅後も今はお稽古で忙しい子も多いので、昔のようにお外で遊んで発散!という訳にはいかないのもツライところです。

特に1年生になったばかりの時は、今までにない大きなストレスを抱えます。重たい荷物を背負って一人での登下校に、長い授業。給食が苦手な子もいるでしょう。

たくさん頑張っているその時は、大目にみてあげましょう。

好奇心から乱暴な言葉を使いたくなる時期

言葉の意味をざっくりと分かっていても、その言葉の持つ力をまだ良く分かっていません。

  • 「ばばぁ」って言ってみたらどのくらい怒るのかな?どうやって悲しむのかな?
  • 「キモい」って言われた人はどういう反応をするのかな?
使ってみて初めて相手の反応を直に感じ、その言葉の影響力を学習していきます。

子供の好奇心は大事にしてあげたいし、悪気はないことが多いので、叱りたくはないですが、他人の心を気付つけトラブルになることも多いので、注意は必要ですね。

【10歳以降(小学校高学年~)】思春期・反抗期のはじまり

自分でもよくわからないモヤモヤ、イライラを抱える思春期。本格的な親離れのはじまりです。ちょっとしたことで怒ったり泣いたり、不安定な気持ちが続きます。

自分でも制御できない心と体に、自然と言葉も荒っぽくなってしまうのがこの時期です。

大人への反発心で言葉が荒れることも!

幼児期は毎日できることが増えるので、親は毎日「えらいね」「すごいね」と褒めます。

それがだんだん大きくなってくると、なんでも出来ることが当たり前になり、出来ないことが目につくようになってしまいます。

離れている時間も増えるので、褒める要素を見逃してしまっているということもあります。

認めるよりも注意することが多くなり「大人はわかってくれない。」「大人は何にもわかってない。」子供はそう感じるようになります。

そんな気持ちから「うるせー!」「しらねー!」「うぜー!」などの言葉が出てきてしまいます。

注意されたり、叱られたりが増えると、自分は間違っていないと思っていても、自信は減っていくもの。

自分を認める気持ち(自己肯定感)が低い子供は、言葉が荒れる傾向にあるそうです。親は褒めることを意識すると良いですね。

▼自己肯定感を高める子育て法についてはコチラも参考にしてみて!

言葉遣いが悪くなる=成長しているということ

年齢によって言葉遣いが悪くなる原因はさまざまです。それはつまり、成長とともにその原因も変わっていくという事。

子供たちは、好きで悪い言葉を使っているわけではないのです。

はじめは意味も分からず使っていて、意味が分かってきてからは、大人の気を引きたい気持ちや、ストレス発散のためだったり。

悪い言葉を使ってみることで、相手がどういう反応をするかを知ったり、使ってはいけない言葉だったんだと感じたりもします。

悪い言葉はできれば使って欲しくはないし、聞きたくないものですが、多少のことは聞き流し、そんな言葉を言えるようになったのか~と成長を感じてあげるといいかもしれませんね。

▼子供の言葉遣いの判断基準についてはコチラも参考にしてみて!

▼子供の言葉遣いを直す方法についてはコチラも参考にしてみて!

みんなのコメント
  • 参ったさんさん

    ある、児童クラブ支援員で働いています。子供達の言葉使いの悪さ、暴力にびっくりしています。いくら注意しても逆に返され家庭での生活が気になります、蹴られたりと本当にびっくりです。

  • 無記名さんさん

    子供が親にすわててゆちや行けないのです。

  • M2さん

    子供が親にすわててゆちや行けないのです。

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