妊婦の頭痛の原因を確認!頭痛の種類や妊娠期毎に理由がある

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2017/09/13

妊娠中に頭痛に悩まされている妊婦さん

妊娠中に頭痛に悩まされる妊婦さんは少なくありませんが、実は、妊娠中の頭痛は妊娠時期によって考えられる原因が異なることがあります。

原因によっては生活習慣を見直すことで改善できることもありますし、病院で速やかに治療を受けるべき場合もあります。

妊娠中の頭痛をいち早く解決する糸口となるように、妊娠経過の時期とともに考えられる頭痛原因についてタイプごとに詳しく見ていきましょう。

  • 偏頭痛の特徴と原因
  • 緊張性頭痛の特徴と原因
  • 妊娠高血圧症候群の頭痛の特徴と原因

ひとつずつ、起こりやすい時期も合わせて詳しく見ていきましょう。

【偏頭痛】ホルモンバランスの変化が原因…妊娠初期と出産前後は要注意

偏頭痛は、脳内の血管が広がって血流量が増えることで起こる頭痛の一種です。

痛みは、目の周りやこめかみがズキズキする、体を動かした時にのみ痛むといった特徴があり、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

妊娠中の偏頭痛の原因として考えられるのがホルモンバランスの大幅な変化です。

妊娠中は、胎内の赤ちゃんを守ろうとして女性ホルモンの分泌量が高く維持されるので、安定期に入った妊娠中期頃には落ち着くことも多いです。

妊娠初期から安定期に入るころまではなかなかホルモンバランスが整わずホルモンバランスや自律神経の乱れが原因の頭痛が起こりやすいです。

特につわり中は頭痛が起きやすい時期ですので、悪阻中は脱水などにも注意をしながら経過を見守りましょう。

また、出産後はホルモンのバランスの乱れ以外にも、睡眠不足などのストレスを受けやすいために頭痛が再発しやすいです。

では、妊娠中の偏頭痛についてホルモンの種類別に見ていきましょう。

プロゲステロン性偏頭痛

妊娠すると体内のホルモンバランスが変化し、黄体ホルモンのプロゲステロンという女性ホルモンの分泌量が増えます。

急にホルモンの一種が増えることでバランスが乱れ、脳の血管が広がりやすくなって偏頭痛が起こっている状態です。

エストロゲン性偏頭痛

女性ホルモンであるエストロゲンは生理のリズムに合わせて分泌量が変化し、生理前後や生理中の頭痛の原因にもなっています。

エストロゲンの分泌量が変わることにより脳の血管が拡張し、頭痛が起こると考えられています。

【緊張型頭痛】肉体的な過労と貧血が原因…お腹が大きくなって来たら注意

緊張型頭痛は、脳への血流量が減少して酸素不足になってしまい、脳の周辺の筋肉がこわばることで発生する頭痛です。

後頭部から首筋にかけて頭全体が締め付けられるように痛んだり、肩が凝って気持ち悪く感じたり、めまいが起こる人もいます。

緊張性頭痛の原因は、お腹が大きくなったことによる肉体的な過労や運動不足、貧血が考えられ、主に妊娠中期以降、安定期以降のママに見られます。

▼妊娠中の貧血対策についてはコチラも参考にしてみて!

お腹が大きくなったことによる頭痛

肉体的な疲れがたまった夕方以降に症状が出ることが習慣化しているママもいます。

妊娠中期を過ぎてお腹が大きくなってくると、疲れやすくなったり、運動不足や寝不足になったりして、頭痛が起こりやすい環境になります。

また、お腹が大きくなって体型に変化が生じ、バランスをとるために全身の筋肉が四六時中緊張することで血流の悪化につながることも考えられます。

鉄欠乏性貧血による頭痛

妊娠中は胎児の影響で血液量が増加しますが、赤血球やヘモグロビンなどの血球成分は増加しないので自動的に血そのものが薄くなるので貧血を起こしやすい状態です。

血液が薄くなって血中の酸素が欠乏すると、頭痛、めまい、動悸息切れなどの症状が出ることがあります。

妊娠後期に入ると貧血症状が強くなる傾向があるため、特に注意が必要です。あまり貧血が酷い場合は産婦人科で治療を受けることも可能です。

【妊娠高血圧症候群の頭痛】特に注意…異変を感じたらすぐに受診

妊娠中、特に妊娠20週以降に高血圧を起こしてしまう「妊娠高血圧症候群」を発症すると、症状のひとつとして頭痛が現れやすいですが、これは血圧が上昇することで脳の血管が広がり、偏頭痛を引き起こすからです。

妊娠高血圧症候群の症状は、頭痛以外にめまいや倦怠感なども現れますが、自覚症状としてはむくみが分かりやすいですので、頭痛と一緒にむくみがないかを確認しましょう。

妊娠高血圧症候群による頭痛は、痛む部分を冷やすことである程度痛みが和らぎますものの、根本的に高血圧を改善する必要があります。

しかし、妊婦健診に定期的に通っていると、血圧のチェックや尿蛋白の検査を定期的に受けることが出来るので、頭痛が起きるまで高血圧に気づかないケースは皆無でしょう。

急に浮腫みがひどくなってきたり、頭痛が長期間続いたりする場合は、すぐに病院を受診して医師の診察を受ける必要があります。

妊娠中の頭痛は一過性の事も…様子を見ながら専門家に相談を

妊娠中の頭痛が頻繁に起きたりずっと続くようであれば、どんなタイミングで痛みが現れるのかを把握しておくと、その後の対処法を考えやすくなります。

「頭痛が起きる前に何をしていたか」「どんな場所にいたか」「どういった状況なのか」を、簡単にで構わないので記録しておくと便利です。

記録をしていくことで、頭痛が現れやすい傾向を自分でつかむことも出来ますし、頭痛が現れるタイミングを避けて、頭痛が起きる頻度を抑えることにもつなげられます。

また、病院の先生に相談する際にも、その記録を見せることでどのような原因の頭痛なのかを判断しやすく、治療方針を決める際に役立ちます。

妊娠中の頭痛は、一過性の場合には経過を見守ることも少なくありませんが、痛みがひどい場合は胎児に影響の少ない鎮痛剤など薬を服用して症状を緩和することも出来ます。

自己判断で市販の頭痛薬などを用いず、痛みを我慢しすぎないで医師に相談し、より適した改善策を考えていくようにしましょう。

▼妊婦の頭痛の対処法についてはコチラも参考にしてみて!

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