大変!妊娠中に夫が風邪をひいた…母体・赤ちゃんにうつさない為の対処法

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2017/04/07

妊娠するとつわりなどに加えて、それまでに経験したことのない体の変化を感じます。そしてちょっとした変化や不調に対して精神的にとてもナーバスになったりしますよね。

そんな妊婦さんたちが気になることのひとつに「妊娠中の風邪」があります。妊娠中は気軽にお薬を飲むこともできませんし、かかる病気の種類によってお腹の赤ちゃんへの影響もとても気になります。

そんな時に夫から「風邪をひいた!」と言われて慌てた経験のあるママもたくさんいることでしょう。せっかく自分は気を付けていたのに、身近に風邪をひいている人がいたらその苦労も台無し・・・と嘆く気持ちも良く分かります。

いざ風邪をひいてしまった時に夫婦で落ち着いて行動できるように、妊娠中に気を付けるべきことや、夫が風邪をひいてしまった場合の対処法などを紹介します。

夫に風邪の症状が!そんな時に妊娠中の妻ができること

残念ながらどんなに気を付けていても風邪をひいてしまうことはあります。悪気はなくても、身に覚えがなくても、いつの間にか「もしかして・・・風邪!?」の瞬間がやってくることはあるのです。

妊婦として予防を心がけ、なんとか元気で過ごしている時に突然夫から「風邪ひいた」と言われたら焦りますよね。意識の高い方であればある程、相手を責めたくなるかもしれません。

けれどもこんな時こそ夫婦として相手を思いやることが出来るチャンスかもしれません。風邪をひいてしまった夫をいたわる気持ちは、たとえうつらないように対策するとしても、忘れず心の中に残しておきたいものです。

さて、夫が風邪をひいてしまったら、具体的な対処法にはどのようなものがあるのでしょうか。

  • 早めに医者へ行き診察してもらう
  • 接触の可能性があるものは別々に使用する
  • こまめな除菌を心がける
  • 部屋の湿度、温度を適度に保つ

早めに医者へ行き診察してもらう

風邪をひいた時に、すぐに病院へ行く方とそうでない方がいると思います。けれども妻が妊娠をしている場合は、夫はなるべく速やかに病院へ行って診察してもらうことをお勧めします。

一番の理由は「妊婦がかかるとリスクが高い感染症」にかかっていないかの判断を仰ぐためです。受診の際は妻が妊娠中だということをきちんと伝えましょう。お医者さんも妊婦へうつる可能性を考慮して診察することができます。

またなるべく早いタイミングで薬などを飲んで対処すれば、それだけ重症化を防いだり、周囲への感染の可能性を減らすことにもつながります。

普段病院へはあまり行かないタイプの方も、妻が妊娠中の時は意識してお医者様の意見を伺うことが大事です。特に高熱が出ている場合は要注意です。インフルエンザなど、重い症状になりやすい風邪の可能性があります。

接触の可能性があるものは別々に使用する

風邪はとにかく菌やウイルスの「接触感染」、「飛沫感染」でうつることが多いです。同じ家で生活している夫が風邪をひくと、菌やウイルスに接触する機会が格段に増えます。できる限り接触を避けるため、ものを共用にするのは極力控えましょう。

具体的には家庭で同じものに触れたり口をつけたりしそうなものは別々にすることを心がけます。

少し大変かもしれませんが、風邪の間はその人専用のタオルを別に用意し、離れた場所に設置します。また風邪をひいている人が使用した食器やコップは決して共用せず、その都度きちんと洗浄しましょう。

そして家庭の状況にもよりますが、可能であれば風邪の時は寝室を別の部屋にする方が効果的です。寝ている間は部屋が閉め切りで空気がこもり、咳やくしゃみなどの影響で多くのウイルスや菌が浮遊した状態になります。

長時間そのような場所で一緒に過ごすことは、感染のリスクを高めてしまいます。風邪ぐらいでそこまでするなんて寂しい、と思う方もいるかもしれません。けれどもお腹の赤ちゃんの健康を考えて、妊娠中は割り切って考えることも大切です。

こまめな除菌を心がける

上記で紹介した「ものをなるべく共有しない」という対策に関連して、同じ家庭で生活しているとどうしても多くの人が手を触れる部分、つまり「共有せざるを得ない場所」というところが出てきます。

具体的にはドアノブや冷蔵庫の取っ手、椅子の背もたれ、階段の手すり、テレビなどのリモコン、トイレのフタや便座などです。その他にもそれぞれの家庭によって共有部分や場所というのがあるでしょう。

そのような共有せざるを得ないところは、こまめに掃除をして除菌することで風邪予防の効果が期待できます。市販の消毒用エタノールや除菌用アルコールスプレーなどをかけたり、使い捨てのペーパーなどにスプレーして拭き取ったりします。

インフルエンザのウイルスを含め、多くの風邪の菌に対して消毒は有効です。(ただし冬に流行りやすいノロウイルスなどにはアルコール除菌は効きません)

また意外と見落としがちなのは携帯電話やスマートフォン。風邪をひいて寝ていても、スマホを枕元に置いておいて何かと確認だけはする、という方も多いのではないでしょうか。

実は携帯電話は手に触れる機会がとても多いため、細菌の温床になっているという報告があります。こちらもアルコールなどをしみ込ませたコットンなどで除菌することをおすすめします。

除菌後は自分の手指のアルコール消毒もしておけばより完璧です。

部屋の湿度、温度を適度に保つ

風邪のウイルスや細菌は湿度に弱いという特徴があります。湿度が高いと喉や鼻も楽ですし、ウイルスの活動を抑制できるので感染予防に効果的です。部屋の温度と湿度は適度に保つことを心がけましょう。

風邪やインフルエンザのウイルスは、湿度が40パーセント以下になると活性化し、逆に50パーセント以上になると激減すると言われています。

風邪予防のための最適な部屋の湿度は40~60パーセント、温度は20~22℃と言われています。

またそれと同様に大切なことは「部屋の換気」です。閉め切った部屋の空気はどんどん汚れていきます。2時間に一度は窓を開けて、外の新鮮な空気と中の空気を入れ替えましょう。

部屋の空気中にウイルスが飛び散るのを防ぐため、風邪をひいている方がなるべくマスクを着用し、安静にしていることも大切ですね。

夫が危険性の高い感染症にかかっていたら速やかに専門家の意見を仰ぐ

万が一夫が風疹など胎児に危険性の高い感染症にかかっていた場合、まずは医師に同居している妊婦がいることを伝え、対処の仕方を相談しましょう。

妊婦の方もかかりつけの産婦人科に連絡、受診をするなどして夫が病気の旨を速やかに伝えましょう。その上で対処の仕方を確認するのが賢明です。

また病気が治って感染のおそれがなくなるまでは、可能な限りどちらかが実家に戻るなど、居住空間を別々にした方が良いでしょう。インフルエンザなど、比較的病状が重くなりがちな風邪に関しても、同様の対応をとるとより安心です。

妊娠中は病気に対して特に慎重になるくらいで良いです。素人目には感染していないように見えても、感染はしていて症状が出ていないパターンというのもあり得ます。出産後に後悔することのないように、十分に注意を払いましょう。

家庭でできる風邪対策法3つ

妊婦が注意するべき感染症に限らず、風邪の種類は数多くあります。妊婦でも夫でも風邪をひかないに越したことはありません。妊娠中は特に予防に努めていきたいものです。

そのためにも、夫婦の間できちんと妊婦、胎児への感染症の影響・リスクについて話し合いをしておくことをお勧めします。

実際に妊娠している女性と違い、男性は妊娠中の病気に関しての知識も浅く、その重要性に気が付いていないことも多いです。あらかじめきちんと話し合うことによって、いざ風邪の症状に気づいた時の対処の仕方も変わってくるでしょう。

夫婦で協力して予防の意識を高め、行動をするのは大切なことです。意識の違いによるイライラなど、無駄なトラブルを事前に防ぐことにもつながります。

家庭でできる風邪予防には次のようなものがあります。夫婦そろって取り組んでみましょう。

  • 規則正しい生活・食生活で免疫力を高める
  • 部屋の湿度を上げる
  • 人混みなど感染の恐れがある場所は極力避ける

1.規則正しい生活・食生活で免疫力を高める

免疫力を高めることはとても重要です。たとえ菌やウイルスが体内に入っても、それらに対する免疫力が高ければ発症しません。

規則正しい生活をし、体調管理を心がけることが最も基本的なことになります。睡眠を十分に取ることが大切。免疫物質は睡眠中に作られると言われています。

また体を冷やさないようにすることも意識しましょう。特に妊婦に冷えは大敵と言われます。体が冷えると抵抗力が衰えますし、血流が悪くなりトラブルを引き起こしやすくなります。夏のエアコンによる冷えには特に注意しましょう。

食事もバランスよく3食きちんと取りましょう。風邪予防に効果のあるビタミンCの摂取はもちろん、お腹の赤ちゃんのためにも良質のたんぱく質や、鉄、カルシウム、食物繊維などの栄養を意識して採るようにします。

風邪予防に効果のある緑茶を取り入れることもおすすめです。緑茶でうがいをするとカテキン類の力で喉を殺菌してくれます。

カフェインや鉄の排出を促すタンニンが豊富なため、残念ながら妊婦が飲みすぎるのはNG。1日に1~2杯程度にとどめておきましょう。もちろん旦那様の方はもっと飲んで効果を期待しても大丈夫です。

ストレスも免疫力を下げる原因のひとつです。ストレスをためずに穏やかな気持ちで過ごすためには、何と言っても夫婦お互いの協力が大切ではないでしょうか?

妊婦に悩みや辛さはつきもの。働いている夫の方にもいろいろな気持ちがあるでしょう。普段から会話や相談がしやすい関係を築いておくことが大切ですね。

2.部屋の湿度を上げる

風邪やインフルエンザなどは冬に流行するものが数多くあります。その原因の一つが「空気の乾燥」です。湿度が低いと空気中の菌やウイルスがより長い時間空中を漂い、それを吸って感染をするリスクが大幅に上がります。

湿度を上げるためには加湿器を利用するのが便利ですが、他にも洗濯物を室内に干したり、大きめの観葉植物を室内に置くという工夫の仕方もあります。扉などの開口部をできるだけ閉めて、部屋を狭くすることも効果的です。

夫が風邪をひいた時の対処法のところでも紹介しましたが、湿度は40~60パーセント、室温は20~22℃くらいの設定にしておきましょう。

3.人混みなど感染の恐れがある場所は極力避ける

妊娠中は特に、出来る限り人混みを避けた方が無難です。人の多い場所へ行くほど、それだけ菌をもらいやすくなります。また風邪をひいている人のそばへなるべく行かないようにすることも大切な風邪予防法のひとつです。

ただしそうは言っても特に仕事をしている方など、妊婦でも夫でも外出の機会がどうしても多くなります。満員電車に乗ることもあるでしょう。そのような場合は予防のためにマスクを着用しましょう。

マスクは咳やくしゃみによる相手からの飛沫感染を防ぐためにも有効ですし、また自分の息でマスク内の湿度が保たれるので、鼻や喉の乾燥を防ぐこともできます。

また外出先から戻ったら念入りな手洗いうがいも忘れないようにしましょう。つり革や手すり、ドアノブや会社のパソコンなど、手には様々なものに触れてたくさんのばい菌が付着しています。

その手で顔などに触れることによって感染することも多々あります。手をこまめに清潔に保つことによって、風邪への感染リスクも大きく減少します。手指のアルコール消毒剤などを使うのも有効です。

お腹の赤ちゃんのためにも相手を思いやる気持ちを忘れずに

妊娠中はなにかと神経質になったり、細かいことが気になったりもします。夫が風邪をひいて咳をするたびに内心「ちょっと!ちょっと!」と突っ込みたくなる気持ちになることもあるでしょう。

けれども風邪は誰がひいても辛いものですし、妊婦だけでなく誰でもこじらせたり重症化する可能性があります。

夫が風邪をひいたら大変だと思うのと同様、妊婦が風邪を引いた場合もやはり夫にうつさない心配りが大切です。

大切なお腹の赤ちゃんの為にも、家族でお互いが相手を思いやる気持ちを忘れずに生活できるといいですね。

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