おくるみで赤ちゃんがリラックス。活用方法と効果や選ぶポイント

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2018/02/14

おくるみにくるまった赤ちゃん

月齢の小さい赤ちゃんに使用するベビー用品の中に「おくるみ」があります。おくるみは赤ちゃんを包む布のことです。

出産準備や出産祝いなどに、おくるみを購入する方もいます。

おくるみに巻かれて気持ちよさそうに眠っているように見えますが、赤ちゃんが動けなくて窮屈なのでは?どんな効果があるのかなどが気になりますよね。

おくるみが赤ちゃんに与える効果、使用時期、おくるみとして使用する以外の使い道、選び方など、おくるみについてお話しします。

【効果】ママのお腹の中の感覚に似ている。包まれてリラックス

赤ちゃんを包む布のことを「おくるみ」または「アフガン」とも言います。おくるみってそもそも必要なのかと、考えられる方もいますが主に2つの効果が期待できます。

  • リラックス効果…ママのお腹の中にいる感じがして赤ちゃんが安心できる
  • 安眠効果…モロー反射による突然の目覚めがなくなる

産まれるまでの赤ちゃんは、子宮壁に包まれたママのお腹の中にいます。おくるみはママのお腹の中にいる感覚になり、赤ちゃんにとってリラックスできる環境を作り出します。

また、物音や振動が伝わると赤ちゃんがビクッと抱き着くようなしぐさをする、「モロー反射」による覚醒を少なくしてくれる効果が期待できます。

クルクル巻かれて苦しくないの?と不安になる方も多いですが、巻いてみて気持ちよさそうに眠っているのなら心配ありません。

逆に巻いている時に泣きグズリがひどい場合は、きつく巻き過ぎているのか、今は動きたいと思っているのかも…。

赤ちゃんの状態を確認しながら、巻き方や使用時間を工夫してみましょう。何度かやっていくうちに丁度良い巻き方も分かってきますよ。

【デメリット】SIDSや股関節の脱臼に注意が必要

おくるみを巻くこと(Swaddling)が突然死の予防効果があるというヨーロッパでの報告がある一方、乳児突然死症候群(SIDS)の原因になっているとの指摘もあります。

  • おくるみした状態でうつぶせになると窒息死する可能性もある
  • 温め過ぎは乳児突然死の要因の一つになっている(おくるみの素材や室温にも注意)
  • 足をきつく巻きすぎると股関節脱臼になる可能性がある

高い湿度、室温の時は使用しない、足をきつく締め付けない、赤ちゃんから長時間目を離さず、体温が上がり過ぎていないかチェックすることも大切です。

おくるみの使用に慣れていない場合は、特に赤ちゃんの様子を確認し、変化に注意する必要があります。事故防止のために巻き方やおくるみの素材選びも重要です。

【使用時期】赤ちゃんの様子をみながら調整しよう

おくるみはいつからいつまで使用できるものなのか、一日中使用しても問題ないのかについてお話しします。

赤ちゃんが嫌がるようになるがおくるみの卒業のサイン

おくるみは生後すぐから使用することができます。一般的には、モロー反射が無くなり、寝返りが打てるようになる3~4ヵ月ごろに使用しなくなることが多いです。

おくるみは特にいつまでに止めなくてはいけないということはありませんが、下記の状態を卒業のサインと考えましょう。

おくるみ卒業のサイン
  • 赤ちゃんが嫌がるようになる
  • おくるみから抜け出すようになる
手足の力が強くなりおくるみがすぐにほどけてしまう、、または赤ちゃんが嫌がるようになれば、卒業のサインと考えても良いでしょう。

寝ている間だけの使用ならOK!ただし、赤ちゃんの様子は確認

「一日中おくるみにしていても大丈夫なのか」という点についても気になりますが、低月齢の赤ちゃんは授乳やおむつ替えもあるので一日中にはなりません。

おくるみを寝ている間だけ使用し、起きた時にしっかり遊んであげていれば、問題はないと考えられています。

ただし、おくるみにくるまれた赤ちゃんから、長時間目を離さないようにし、赤ちゃんの状態を確認することは大切です。

【選び方】使う時期、通気性、吸水性、巻きやすさを考える

夏はダブルガーゼ、春・秋はコットン生地、冬は保温性の高い生地(温かい部屋で使用する場合は、高い保温性は必要ないです)など、季節や部屋の温度に応じて選びましょう。

  • 肌に優しい生地
  • 季節に応じた厚さや大きさ
  • 洗濯しやすく乾きやすい
  • 巻きやすいデザイン

産まれたばかりの赤ちゃんは吐き戻しが多い、よだれなどですぐに汚れてしまいます。清潔に保つために洗濯しやすく乾きやすいものが便利です。

おくるみを使用する際には温め過ぎに注意が必要です。そのため、使う時期、通気性など生地については慎重に選ばなくてはいけません。

季節を選ばず使用できる生地としては、通気性の良いガーゼ(2重、3重、4重)、乾きやすい天然素材のモスリンコットンがお勧めです。

▼人気のおくるみについてはコチラも参考にしてみて!

【使用用途】使える場面は多い。包む以外も活用してみよう

おくるみの基本の使い方は赤ちゃんが眠る時に包み込んであげることですが、それ以外にも下記のような使用方法もできます。

  • お風呂上りのママの体を拭く間に赤ちゃんを包んでおくバスローブ
  • 抱っこ紐やベビーカーにクリップや洗濯ばさみで止めれば即席の日よけに
  • お昼寝の時のブランケット代わりに使用
  • お出かけ先での授乳ケープ
お宮参りや新生児期のほんの少しの期間しか使用できないと思っていた役目を終えたおくるみも、工夫次第で長い期間使用することができます。

▼おくるみの季節ごとの使い方についてはコチラも参考にしてみて!

【巻き方】基本の巻き方を抑えて事故や怪我を防止

赤ちゃんに安心感を与えて安眠を促すためにおくるみを使用したいと思っていても、巻き方によっては泣きグズリ、事故や怪我の元になることもあります。

また、げっぷがきちんとできていないと苦しくて、泣きぐずることもあります。

基本の巻き方のポイント
  • 腕の部分はほどけない程度に体に沿わせてまっすぐ固定するように巻く
  • 足の部分はM字開脚の状態で包むようにし、動けるように布に少し余裕をもたせる
  • 足や首は固定しないように注意する
  • 巻いた後少しの間、抱っこしてあげると安心して眠ります

腕の部分を巻く時はしっかり固定する必要はありますが、息が苦しいほどきつく巻くのはNGです。赤ちゃんの胸とおくるみの間に、てのひらが少し入る程度がベストです。

足の部分はまっすぐ固定したりすると股関節脱臼を起こす可能性があるため、優しくふんわりと巻きましょう。

巻くのに時間をかけてしまうと赤ちゃんがぐずってしまうこともありますが、慣れると加減が分かるようになり手早く巻けるようになってきます。

赤ちゃんの成長に合わせて巻き方を調整

自力で寝返りが出来るようになる頃になると、おくるみの巻き付けがきついことにより、寝返りした後に元に戻れなく危険があります。

4ヵ月を過ぎて、モロー反射による覚醒が無くなった後もおくるみを使用する場合は、半ぐるみにするなど、巻き方を工夫することをお勧めします。

おくるみを嫌がるようになる、おくるみをしてもすぐにほどけるようになり、布団を使用するようになったのに、布団を蹴ってしまうこともありますよね。

おくるみを卒業後、布団からのはみだしが気になる場合は、スリーパーを使用する方法もありますよ。

スリーパー
乳幼児に着せるタイプの布団・毛布みたいなもので、服の上からすっぽり被せて使用することが出来ます。
基本の巻き方、おひなさま巻き、半ぐるみ、おくるみを卒業しスリーパーへ移行など、赤ちゃんの月齢や成長にあった巻き方や方法を取るようにしましょう。

▼赤ちゃんのおくるみの巻き方についてはコチラも参考にしてみて!

おくるみで赤ちゃんは安眠!正しく安全に使用しよう

赤ちゃんを優しく包み安心感を与えるおくるみは、昔から使用されている育児アイテムです。

寝かしつけた後、置くと泣いて起きてしまう赤ちゃんも、おくるみに包まれることで抱っこしっぱなしの状態を避ける効果も期待できます。

  • おくるみの生地は季節や部屋の温度のあったものを選ぶ
  • 股関節に負担をかけないように注意して巻く
  • 温まり過ぎに注意し、赤ちゃんの様子を確認しながら使用する
  • げっぷをしっかりさせてからくるむ
  • 月齢に合わせた巻き方を変えていく
おくるみも安全に使えば、ママの育児を助けてくれる力強いアイテムになります。おくるみでストレスを軽減し、優しい育児をして下さいね。

▼スワドルミーの効果や使用方法についてはコチラも参考にしてみて!

▼手作りおくるみの作り方についてはコチラも参考にしてみて!

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