離乳食後期・カミカミ期の進め方。鉄分不足気味を解消しよう!

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2018/10/18

離乳食後期のカミカミ期の赤ちゃんが離乳食を食べている様子

離乳食を始めて数ヶ月が経ち食べる食材の種類も増えてきます。これまで以上にアレルギーに気をつける必要があり食べさせるのに躊躇するママもいるのではないでしょうか。

母乳やミルクの量が減り、食べる量に個人差が出てくる時期。不足しがちな鉄分をどう補っていいか悩みますよね。

おやつを取り入れようか迷っている方もいると思います。

母乳やミルクとの割合、食材の固さや大きさの目安、鉄分の補い方や生活スケジュール等、離乳食後期の進め方を紹介します。

離乳食後期の目標はカミカミしながら歯茎で噛むこと

離乳食にも慣れて食べることが楽しくなってくるころ。離乳食後期では大人と同じ3回食で生活リズムを整えます。

上手にモグモグ出来るようになったら次の段階へステップアップ!3回食に加えて2つの目標を目安に進めてみて下さい。

  • 歯茎を使ってカミカミする
  • 家族一緒に食事をする機会を増やしていく
「食べる事は楽しい!」と思える体験を重ねていく事が今後の食生活に良い影響を与えます。なるべく家族で食卓を囲める様に心掛けましょう。

赤ちゃんが食べることは楽しいと思うような食事にしよう

離乳食後期は生後9~11ヶ月頃を目安に

離乳食後期へ移行する時期は9~11ヶ月頃と言われています。この時期になると離乳食の進み具合にかなり個人差が出てきます。

食べるのが好きな子や食に興味がない子、まだまだおっばいやミルクが大好きな子もいますよね。焦らずにわが子の様子をよく見てからステップアップをしましょう。

個人差が出てくる時期。赤ちゃんの様子をよく見てから!

離乳食中期から後期へ移行する際の赤ちゃんの様子を4つチェックしてみましょう。

  • 豆腐位の固さのものをモグモグしてゴックンと上手に食べる
  • 1食分を子供用茶碗程度の量を食べる
  • 食べ物に触れたり掴もうとする仕草が見られる
  • 1日2回食で生活リズムがついている

離乳食中期から後期へ移行するタイミング

上記のポイントを見てステップアップはなだ早いかなと感じたら現状のまま進めて下さい。この時期はかなり個人差があるので焦らなくても大丈夫ですよ!

食材の固さと大きさの目安。バナナの固さで小さな角切り

離乳食後期は歯茎でカミカミする練習をするので、中期よりも一回り大きいサイズをイメージしましょう。

大きさと固さの目安
  • お粥は5倍粥が目安。後半3倍粥→軟飯を目指す。
  • 歯茎で潰せる固さ。バナナの固さをイメージして軽く指で潰せる程度
  • 大きさは小さい角切り。5㎜~7㎜程度。後半1㎝程度を目指す。

食材の固さと大きさの目安

あまり柔らかくて小さいとカミカミの練習になりません。子供の様子を見て固さを調節しながら進めて下さいね。

1日に必要な栄養素の3分の2を摂取できるようになる

離乳食後期は母乳やミルクが減って離乳食を沢山食べる子もチラホラ。1日に必要な栄養素の3分の2程度を離乳食から摂取できるようになります。

母乳やミルクが減ってくると栄養を離乳食から摂取する必要があります。穀類、野菜類、タンパク質源を軸に、海藻類やきのこ類などを積極的に取り入れていきましょう。

そうは言っても毎日思い通りに食べてくれないことも多いですよね。

1日の栄養バランスが理想ですが、3日でバランスが摂れるように大まかに考えて大丈夫ですよ。

離乳食の栄養バランス

様子を見て午後に1回おやつを取り入れてみて!

おやつは基本的に1歳を過ぎてから取り入れて大丈夫なもの。夕食までの間にお腹が空いてるようであれば午後に1回おやつを与えてもよいでしょう。

おやつは、さつま芋やバナナ、フォローアップミルクなど栄養が摂れるものがお勧め。お菓子などの嗜好品はなるべく避けて、捕食としてあげて下さいね。

赤ちゃんのおやつ

赤ちゃんの貧血に注意!鉄分摂取を意識しよう

この時期によく耳にするのが鉄分不足。赤ちゃんはママのお腹にいる時に鉄分を蓄えてから生まれてきます。8ヶ月頃までは蓄えた鉄分でまかなっていけるので問題ありません。

生後9ヶ月頃から体内の鉄分が減ってくるので体外から鉄分を摂取する必要があります。母乳やミルクからの鉄分だけでは不十分です。

あまり離乳食を食べないお子さんに関してはフォローアップミルクの摂取が推奨されていますよね。離乳食後期以降は鉄分を取り入れたメニューを意識するよう心掛けましょう。

おかゆは5倍粥が目安。赤ちゃんの様子を見て固さを変えて

離乳食後期になるとお粥の好みも大分とでてきます。完了期は軟飯になるので後半は3倍粥位の固さを目指して進めて下さいね。

5倍粥の作り方

【5倍粥の米・ご飯と水の割合】

5倍粥 米から作る場合 ご飯から作る場合
米:水 1:5 1:2
ご飯からの5倍粥の作り方(出来上がり680g)
  1. 鍋に、ご飯(約400g)、水(800cc)を入れてご飯をほぐし中火にかける
  2. フタをして沸騰したら弱火にする。ふたを少しずらして15分程炊く
  3. 火を止めてフタを完全にのせて10分むらす
お米からの5倍粥の作り方(出来上がり500g)
  1. お米(約100g)をとぎ鍋に入れて、水(500cc)を入れて30分程吸水する
  2. 中火にかけ、沸騰したら弱火にする。フタをして50分程炊く
  3. 火をとめてフタをのせたまま10分むらす
お粥は鍋以外でも作れます
米から鍋でお米を作ると時間がかかります。電子レンジでご飯からお粥が作れる離乳食用食器もありますので、自分が楽だと思う作り方を選んで下さいね。

お粥を鍋以外で作る方法

離乳食後期に適している食材と目安量

離乳食後期では1日3回食になり色んな食材を食べる様になります。肉や魚の種類も増えて調味料も少しずつ使えるようになりますよ!

【穀類】

目安量 5倍かゆ 80~90g
適した食材 白米、食パン、ロールパン、うどん、そうめん、スパゲッティ、マカロニ
注意点 うどん、そうめんは塩分を含む為茹でた後水でさらす。パン、うどん、そうめん、パスタ等は小麦粉を含むため与え過ぎない。お粥は食べたい量与えてOK。

【野菜・果物】

目安量 野菜・果物 30~40g
適した食材 人参、かぼちゃ、玉ねぎ、じゃが芋、さつま芋、里芋、キャベツ、白菜、大根、カブ、なす、きゅうり、トマト、ほうれん草、小松菜、チンゲン菜、レタス、ブロッコリー、カリフラワー、とうもろこし、さやいんげん、さやえんどう、グリーンアスパラガス、りんご、バナナ、いちご
注意点 里芋はかぶれる事があるので注意。果物を初めて食べさせる場合はアレルギーに注意。食欲旺盛な子には食べたい量与えてOK。

【たんぱく質源】

目安量 豆腐 40~45g、魚 15g、肉 15g、卵黄 1個、全卵 1/2、乳製品 80g
適した食材 豆腐、豆乳、きな粉、高野豆腐、納豆、きな粉、麩、プレーンヨーグルト、粉チーズ、プロセルチーズ、卵、しらす、タイ、ヒラメ、カレイ、生さけ、まぐろ、かつお、さわら、あじ、いわし、さんま、ブリ、サバ、鶏ささみ、鶏むね肉、鶏モモ肉、牛肉、豚肉、ひき肉、レバー
注意点 魚は小骨に注意。青魚はアレルギーに注意して茹でて脂肪分を落とす。肉は鶏肉→牛肉→豚肉の順に与える。タンパク質源は内臓に負担がかかる為目安量を大幅に超えないように。

【海藻類、その他加工品】

目安量 少量
適した食材 片栗粉、焼きのり、ひじき、わかめ(無塩)、青のり、かつおぶし、ツナ缶(水煮)、白すりごま、黒すりごま
注意点 のりはくっつくので小さくちぎって味付きはNG。ひじきやわかめは細かく切る。青のりは細か過ぎるので湿らせる。

【調味料】

目安量 ごく少量
適した調味料 醤油、みそ、トマトケチャップ、マヨネーズ、お酢、砂糖、植物油
注意点 調味料の塩分は腎臓に負担がかかる為ごく少量にする。植物油は酸化しにくいオリーブオイルやゴマ油がお勧め。

鉄分を意識して手掴みしやすいものを取り入れよう

実際手づかみ食べが盛んになるのは1歳を過ぎてから。この時期は手で掴もうとする仕草が徐々に見られます。

手で掴みやすい食べ物が目の前にあると、自分で食べたい意欲が上がり食事の量も増えます。鉄分を多く含む食材を取り入れつつ、掴みやすい大きさに切るなど工夫しましょう。

鉄分を意識して手掴みしやすいものを取り入れよう

鉄分を多く含む食材

母乳やミルクの量が減り鉄分不足が気になる時期。鉄を多く含む食材を知っていれば簡単に料理に取り入れられますよ!

鉄を多く含む植物性食品 ひじき、青のり、焼きのり、わかめ、きな粉、納豆、豆乳、豆腐
調理例 きな粉を豆腐にかける。青のりをお粥に混ぜる。ひじきの煮物
注意点 そのままでは吸収率が悪い。肉、魚等の動物性たんぱく質、ビタミンCと一緒に摂取すると吸収率がUP!
鉄を多く含む動物性食品 マグロ、カツオ、卵黄、レバー、牛肉
調理例 刺身の焼き魚。ゆで卵。牛肉の肉だんご。レバーペースト(ベビーフードでOK!)
注意点 たんぱく質源は腎臓に負担がかかる為摂りすぎに注意。ビタミンCと一緒に摂取すると吸収率UP!

離乳食を食べない赤ちゃんはフォローアップミルクを取り入れましょう。

おっぱいやミルクの量が気になる!目安量と対処法

離乳食後期が進むにつれ授乳量の個人差は大きくなります。離乳食の後におっぱいやミルクを飲まない子もでてきます。その場合は無理に飲ませる必要はありません。

離乳食後期の授乳量の目安

あくまでも目安量です。赤ちゃんの様子を見て量を調節して下さいね。

母乳  1日/4~5回 欲しがるだけ飲ませる。必ず食後や食間、寝る前などに。お風呂上りやこまめな水分補給は湯冷ましやお茶でもOK。
粉ミルク 1日/4~5回、1日/300ml~400ml 1日分の量を食後や食間、寝る前などに分ける。離乳食の後に飲まない場合は無理に飲ませなくてよい。おやつの時だけあげる等もOK。赤ちゃんの様子を見て増減して。
フォローアップミルク 1日/500ml~700ml、1回/100ml 食後やおやつに。離乳食の食べが悪い時に栄養を補う為のもの。粉ミルクの代替えではなく必ず飲ませる必要はない。少量飲ませたい場合はおやつに取入れてもOK。

授乳量が減り赤ちゃんの便通に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。水分補給が一番ですが離乳食にも少しずつ取り入れてみて下さいね。

おっぱいやミルクばかりで離乳食を食べてくれない場合は?

おっぱいやミルクばかり飲む赤ちゃんはその子なりに理由があると思います。心当たりがある方は対処法を試してみて下さいね。

原因 対処法
おっぱい・ミルクが大好き 離乳食前は飲ませないように。好きな遊びや散歩に行くなど気を紛らわせてみる
離乳食の量が少ない 意外と離乳食の量が足りていない場合も。穀類や野菜類を増やしてみて
生活リズムの乱れ 朝起きてから授乳、食事、昼寝、お風呂など同じ時間にする。生活リズムを整えることで食欲がアップ

離乳食ばかりで母乳やミルクを飲まないけど授乳は必要?

離乳食が大好きな子は助かりますが栄養が足りているか気になるところ。おっぱいやミルクを欲しがらない場合は無理にあげる必要はありません。

食べるのが好きな子には午後に1回おやつをあげてもいいでしょう。その場合は栄養のあるお芋やバナナ、ヨーグルト、野菜スティックなど、捕食として与えて下さいね。

赤ちゃんに適したおやつ

離乳食も食べるけどおっぱいやミルクも沢山欲しがる…

離乳食をきちんと食べていれば、おっぱいやミルクは飲みたい量あげても大丈夫。

体重の増加が気になって授乳量を減らしたい場合は少し離乳食の量を増やしても良いでしょう。

のどが渇いている時におっぱいやミルクを欲しがっている可能性もあります。お風呂上りや夏などは湯冷まし、麦茶を飲ませるとよいでしょう。

赤ちゃんに飲ませるドリンク

1日のタイムスケジュール例。3回食で生活リズムを整えよう

離乳食後期では大人と同じ1日3回食が基本。家族と一緒に食べて楽しい食事時間を過ごすことが大切です。3回の食事の間隔は4時間以上あけるようにして下さい。

早寝、早起き、朝ご飯を意識して日中体を動かすことで食欲もアップ!食事時間をなるべく同じにして規則正しい生活を心掛けましょう。

3回食の場合の生活スケジュール

朝は遅くても7時には起きて行動すると寝る時間も早くなり生活リズムが整いやすいでしょう。保育園や就学の事を考えて早い時期から朝食を早くすると後が楽ですよ!

6:30 起床
7:00 離乳食・授乳
9:00 お昼寝
10:00 授乳
12:00 離乳食・授乳
13:00 お昼寝
15:00 授乳
17:00 お風呂
18:00 離乳食・授乳
20:00 授乳・就寝

3回食の場合の生活スケジュール

午後に1回おやつを取り入れた場合の生活スケジュール

食欲があり夜の離乳食の間お腹が空いてる場合は、15時の授乳をおやつに変えて対応してみて下さい。

6:30 起床
7:00 離乳食・授乳
9:00 お昼寝
10:00 授乳
12:00 離乳食・授乳
13:00 お昼寝
15:00 おやつ
17:00 お風呂
18:00 離乳食・授乳
20:00 就寝

>午後に1回おやつを取り入れた場合の生活スケジュール” width=”550″ height=”229″ class=”alignnone size-full wp-image-42888″ /></p>
<h2><span id=離乳食後期で気を付けたいこと4つ!

離乳食後期はさらに食材が増えます。青魚やお肉も食べれるようになりますが、アレルギーを過度に意識してしまうことも。離乳食後期に気を付けたいこと4つまとめました。

アレルギーに慎重になりすぎないように!

離乳食後期に限らず、アレルギーを過度に意識して食材を与えない方がいます。

以前はアレルギーが多い食材を早くから与えると逆にアレルギーになるといった話しを耳にしました。

最近では遅すぎると幼児期にアトピーを発症するなどの報告もでています。アレルギーに関しては色んな情報が錯乱しているため自己判断はあまりよくありません。

過度に意識せずに時期にあった食材を少しずつ試していきましょう。

アレルギーを過剰に気にしすぎない

アレルギー反応が少しでもでたら小児科を受診してお医者さんの話しを聞くことが大切です。

絶対に与えてはいけない食材は把握しておくこと。ハチミツは1歳過ぎてから大丈夫ですが、ナッツ類は3歳ごろまでは与えてはいけないとされています。

赤ちゃんへのNG食材

調味料は使用できるが薄味を心掛けて

離乳食後期では調味料を使用できるようになります。使う場合はごく少量ですので、赤ちゃんが調味料を添加せずに食べてくれるのであれば使う必要はありません。

塩分の吸収をする腎臓がまだ未発達の赤ちゃん。濃い味付けは腎臓に負担がかかります。無理に使用せず使う時はごく少量を意識して下さい。

濃い味付けはNG

牛乳は1歳過ぎてから

牛乳は過熱して料理に少量使用する程度でしたら問題ありませんが、離乳食には粉ミルクを使ったレシピの方が多いですよね。牛乳をそのまま飲む場合は1歳過ぎてからにしましょう。

牛乳は1歳過ぎてから

いただきますとご馳走様の習慣づけを

生後9ヶ月位になると親が言っている事を少しずつ理解し始めます。離乳食を食べるときの声掛けも大切とされていますよね。食育は離乳食初期から始まっています。

食べる前は「いただきます」、食べた後に「ごちそうさまでした」を赤ちゃんの両手を合わせて毎食言ってあげて下さい。

いつからか自然と自分で言うようになりますよ!

いただきますとご馳走様の習慣づけをしよう

時にはベビーフードを取り入れながら気楽に進めよう

生後9ヶ月頃の赤ちゃんはハイハイやつかまり立ちが始まり、ますます目が離せなくなっていきます。日中離乳食を作るヒマがないなんてこともザラですよね…。

そんな時は無理せずにベビーフードを取り入れて手を抜きましょう。少し味が濃ゆいと感じたら出汁やお湯で薄めて味を調節して下さい。

全て赤ちゃんのペースで動いていたらほとほと疲れてしまいます。頑張り過ぎは禁物。毎日の離乳食を気楽に進めていきましょう!

▼離乳食完了期・パクパク期についてはコチラも参考にしてみて!

▼離乳食の上手な食べさせ方についてはコチラも参考にしてみて!

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