約束を守らない・嘘をつく子供にしない方法!大事なのは親の手本

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2016/09/06

お約束を守ることの大切さを子供に教えている親

社会に出る上で、信頼に足る人間であることはとても大切なことです。「嘘をついてはいけない」というしつけは、どの家庭でも行っているでしょう。

できれば我が子には、誠実で誰からも信頼される、約束をきちんと守れる大人に育ってほしいものですよね。

しかし、以前子育て中のママ友達から「あげませんと言ったお菓子を泣かれたのであげてしまう」といった話を聞きました。

一見ほほえましいこの言葉ですが、親が子供と交わした約束を破っていることになっているかもしれません。

約束を守れる子、約束をやぶるために駄々をこねたりしない子、嘘を平気でつく子供にしないための方法を考えてみましょう。

親が気付かずにしてしまいがちな子供との約束を破る行為

子供は親の行動を見て、真似て成長します。口で文句を言うより、行動で示した方がずっと伝わる事ってありますよね。

実は「約束を破る」「嘘をつく」も同じです。そして親は、意外と気付かないうちに子供との約束を破ってしまっているんですよ。

具体的に親が気付かずにしてしまいがちな約束を破る行為について見ていきましょう。まずは例を挙げてみましょう。

  1. ○○しなければ、~してあげないよという言葉がけ
  2. 仕事や用事で外出の予定がキャンセルになる
  3. 予防接種や歯医者に連れていくときのちょっとした嘘

それでは、次項からひとつずつ詳しく見ていきましょう。

「○○しなければ~してあげない」という言葉がけは約束です

「遊びのあとはちゃんと片付けないと、おやつをあげないわよ」という言葉がけをしていませんか。お片付けがダラダラと終わらない子供に、こう言うママは少なくないでしょう。

でも、お腹が空いた子が可哀想で、終わっていないのに結局食べさせていたりしませんか。

親が気軽に口にし、破ってしまいがちな約束のパターン

「○○しなければ~してあげない」と同じ系統の言葉がけには、無数のパターンがあります。

  • 「おもちゃを片付けないと、捨てちゃうよ」
  • 「今度なくしたら、もう買ってあげないよ」
  • 「ご飯をちゃんと食べないと、食後にアイスをあげない」

親が気軽に言ってしまいがちなこうした言葉がけは、実はれっきとした「約束」です。

片付けをしなければ、おやつを与えないと条件を出しているのですから、これは親が子供に対して交わしている約束に他なりません。

でも、結局子供はおもちゃをきちんと片づけないことが多いでしょう。また何度言っても大切なおもちゃを失くす子もいますし、食事をしっかり食べない子もいます。

そういった場合、みなさんは最初に出した条件を、きちんと守っていますか。子供に泣かれたり、文句を言われたりして、結局おやつやおもちゃを与えていませんか。

しかしそれは子どもとの約束を破る行為なのです。

子供にとっては、出された条件をちゃんとこなせなかったにも関わらず、欲しいものが手に入ったという嬉しい結果になります。

結果的に子供の希望がかなったとしても、これは親が子供と交わした約束を破っていることには変わりありません。

その時は誰にも責められなくても、後々必ずその影響は表れてくるものです。特に、子供が「約束」や「発言」を軽く考えるようになると、とても困りますよね。

子どもと口先だけで軽くかわす約束を破り続けることの怖さ

親が自分で言ったことをくつがえし、おやつやおもちゃを与えてくれれば、その場では子供は喜びます。

しかし、いずれ「親は結局、口先で言っているだけ。どうせ本気じゃない。嘘なんだ」と感じるようになるでしょう。

子供が可愛くて甘やかしたのに、信頼関係が築けないという皮肉な結果におちいってしまうことも無いとは言えません。

信頼関係を築けないまま思春期に入っていくと、子供と親の考えはどんどん離れていきます。子供のためを思った発言も、信じてもらえなければ耳に入りません。

子供に何かトラブルが発生した時に、我が子に「親はあてにならない」と思われてしまったら、とても恐ろしいですね。

体験談から見る「○○しなければ~してあげない」の功罪

では、実際に「○○しなければ~してあげない」という言葉がけがどんな効果を生むのかを、体験談からご紹介します。

私自身は、有言実行な母に育てられました。「あげない」と言われれば、なんであれ絶対に出てきません。

たとえば子供の頃、お弁当箱は夜8時までに洗い場に出しておかなければ、翌日はお弁当を作らないよと言われていました。

うっかり出し忘れた日、全く叱られなかったので甘く見ていたのですが、翌日は見事にお弁当を作ってもらえませんでした。

非常に困ったことを覚えています。しかし有言実行な母だと認識していたので、腹は立ちませんでした。

ゆるぎない態度に改めて感心し、母は約束を破らない人だ、信頼できるなと思ったものです。また、お弁当箱を自分で洗うようにもなりました。

パパは「片付けなくちゃ捨てちゃうよ」と言われながら、結局いつもお母さんが片付けてくれる家で育ちました。

どうせ捨てられないと思っていたある日突然、本当におもちゃを捨てられてしまったそうです。大変ショックだったことを今でも覚えているそうです。

しかし一度くらいでは結局身についたクセや習慣は抜けません。懲りたのはその時だけで、今でも片付けは大変苦手です。

「○○しなければ~してあげない」は、有言実行が基本です

「○○しなければ~してあげない」という言葉がけは、有言実行するのが基本です。泣かれてもわめかれても、一度言ってしまったら実行しましょう。

例えばゲームをやってもいい時間のルールを決めたら、時間が来たらセーブしていなくてもきっぱりとやめさせます。

祖父母や周囲の人の手前、どうしても実行するのが難しいことなら、言ってはいけません。

実現する気のないことを言うことは、れっきとした「嘘」ですよね。

口癖になっているというママは、一度言葉がけを見直しリセットしてみましょう。おやつを見せてから一緒に片付ける、など工夫してみるとよいですね。

仕事のせいで破ってしまいがちな約束はこう工夫しよう

親が破ってしまいがちな約束に「次のお休みは、○○に行こうね」というものがあります。しかし仕事の関係上、どうしても約束を破ってしまうことがあります。

この約束を「破ったこと」「嘘」にしないためには、どうすればよいのでしょうか。

我が家のパパも休日に緊急呼び出しがかかる職種で、どうしても行かなければならないことが少なくありません。

そこで我が家では「土曜日は動物園に行く予定だよ。でもパパのお休みが無くなったら、行けなくなるかもしれない。そうしたら、次の機会に行こうね」という約束をします。

実際行けなくなれば、いくら約束をしていても楽しみにしていた子供は泣いたりすねたりします。

「残念だね、さびしいね。でも、行けなくなるかもしれないって言っていたよね。だから次の機会には行こうね」と気持ちに寄り添いながらなだめます。

子供もだんだん落ち着いてきます。約束が破られていないことで、次の機会にまた行こうと言う親の言葉を信じることができるようになるのです。

ここで大切なのは、約束をしたならなるべく早いうちに埋め合わせをしてあげることです。嘘にしないよう、余裕を持ったプランを立てると良いですね。

また普段から「パパのお仕事はお休みの日に入ることもあるんだよ。大変だけど、パパは頑張っていて偉いね」という話を子どもとしておくと理解しやすいかもしれませんね。

予防接種や歯医者に行くときにつくちょっとした嘘はやめよう

子供が大嫌いな予防接種や歯医者さん。正直に言うと泣かれるので「デパートに行こう」「おもちゃ買いに行こう」などとごまかしていませんか。

これはよくありません。一度期待させたのに裏切るような嘘は、子供をとても傷つけます。親が恨まれてしまうこともあるかもしれません。

予防接種や歯医者に行くときなどは、子供が喜ぶような嘘はつかずにつれていきましょう。

正直に伝えると暴れたり泣きわめいて連れていけない、という場合は、現地に着くまで黙っているという方法もあります。ただし嘘はいけません。

親がこういった裏切りが待っている嘘をつくと、子供も嫌なことを逃れるための嘘をつくようになる可能性があります。

「体の悪いところを治さないと、元気に遊べないし美味しいものが食べられないよ」とわかりやすく説明し、根気強く理解できる年齢がくるのを待ちましょう。

どうしても約束を破らざるを得ない時・嘘をついてしまった時

緊急事態が起きてどうしても約束を破らざるを得ない時や、結果的に嘘をついてしまうことも生活の中では起こります。

そういった時は、子供にも真似してほしい誠実な態度で、子供にきちんと事情を説明し、謝りましょう。

  • なぜ約束を破ってしまったかきちんと説明する
  • 自分が悪かった点を認める
  • 「ごめんね」としっかり謝る

1歳くらいのまだ言葉がわからない子や、2歳のイヤイヤ期全盛期の子は忙しい時にダダをこねてママをイライラさせるかもしれません。

そういった時、緊急事態ならママは子どもを速やかに抱っこするなどして行動し、あとで気持ちが落ち着くまで子どもの悔しい気持ちを受け止めてあげましょう。

子供が約束を破ったり、嘘をついたときの対処法を知ろう

どんなに誠実に育てても、子供は約束を破ったり嘘をついたりすることがあります。そんな時の対処法を知り、約束を破ることや嘘はいけないんだと理解してもらいましょう。

子供が約束を破った時の対処…どうすべきだったかを考えさせる

子供が約束を破った時は、ママは毅然とした態度で対応しましょう。ガミガミと叱っても、子供が耳をふさいでいたらあまり意味がありません。

冷静に子供がしたことを説明する

まずは冷静に、子ども自身に「約束を破ったこと」を理解させるよう説明します。

約束の内容と、どういったシチュエーションで破ったのかを説明しましょう。

なぜ約束を破ったのかを説明させる

次は、子ども自身になぜ約束を破ってしまったのか、原因や理由を説明させます。

子供は自己弁護のために人のせいにしたりしますが、まずは話を聞きましょう。

子どもの悪かった点を挙げ、納得させ謝らせる

子どもの言い分を聞いたら、次は「人のせい・物のせい」にした部分を指摘していきます。

「それはあなたも悪かったね」と、子供が納得するまで説明します。納得したら、一度きちんと謝らせましょう。

どうすれば良かったか、次はどうすべきかを子供に考えさせる

約束を破らないためにどうすべきだったか、破らざるを得ないときどう行動すべきだったかを子どもに考えさせます。

また、次同じようなことが起きたらどう行動するかも一緒に考えましょう。

子供が嘘をついた時の対処…毅然と対処し、ネチネチ叱らない

子供は、親に叱られたり自分のカッコ悪さを隠すためにけっこう気軽に嘘をつきます。パパママ自身、自分の身を振り返ってみてどうでしょうか。

ちょっとした嘘、くだらない嘘なら誰でもついたことがあるのではないでしょうか。子供が嘘をついたからといって、育児失敗だ…と悲観的になることはありません。

でも、ビシっと対応しなければ平気で嘘をつく信用ならない大人になってしまう可能性があります。どう対応すべきか考えてみましょう。

冷静に嘘を指摘する

まずは冷静に嘘を指摘します。子どもの目をまっすぐに見て、きっぱりと嘘を見破りましょう。

子供に「パパやママには嘘は通用しないんだ」と感じさせることが大切です。

なぜ嘘をついたのかを説明させる

次に言い分を聞きます。言い訳であっても、話は最後まで聞いてあげましょう。

言い訳部分を指摘し、間違った行動を説明する

子どもの言い分のうち、自己弁護の言い訳部分を「それは言い訳だね」とズバリ指摘します。

何がいけなかったのか、どうして嘘をついてはいけないのか、嘘をついたことでパパとママがどんなに傷ついたかを説明しましょう。

本来すべきだったことを考えさせ、謝らせる

嘘をつかずに本来すべきだったこと、言うべきだったことを考えさせ、改めてやり直しをさせます。責任を取ることを教えましょう。

さらに、最後にきちんと謝らせます。謝ったら、ネチネチといつまでも文句を言ってはいけません。

大切なのは、力任せに怒鳴ったりたたいたりしないことです。恐怖心を植えると、反省より「バレないこと」にシフトしてしまいます。

冷静に、でもきちんと悲しさや怒りを伝えることで反省をうながし、「親はちゃんと嘘を見抜くんだ」と理解させましょう。

親がまず子どもとの約束を守ろう!誠実な人に育てるポイント

子どもに約束を守る人・嘘をつかない人になってもらうためには、まず親が実践することが大切です。

ちょっとした言葉がけが、実は約束を破っていることになっていたり、嘘をついてしまっていることもあります。

子供が約束を破る・嘘を言うなど気になる行動が増えてきたら、一度自分自身の言葉がけの内容を見直してみると良いかもしれませんね。

子供が約束を破ったり、嘘を言った時は毅然とした態度で冷静に対処しましょう。大人と同じように、責任を果たすことを教えたいですね。

厳しく叱りすぎてごまかしに逃げるようにならないよう、話を聞いてあげる姿勢は持ち続けたいですね。

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