虐待など子供の人権侵害について!子育て中ママ知っておいて

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2015/11/19

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出産後の夫婦は、「よく生まれてきてくれたね」「一緒に楽しいこといっぱいしようね」「家族仲良くしようね」などと、家族が増えたことの喜びに溢れていることでしょう。

しかしながら育児が上手くいかなかったり、出産前のように自分の時間が取れなかったりしてイライラし、知らず知らずのうちに子供の人権を侵害してしまう場合もあるのです。

尊い命の誕生とともに生まれた「子供の人権」について考えていきましょう。

「人権」皆生まれながらにして持っている幸せになる権利!です

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人権と聞くと差別してはダメ!とか、なんだか難しそうで私たちには関係ないんでしょう?といった考えをもっている方がいらっしゃるようですが、人権はどんな人にも等しくあります。

赤ちゃんにも、ママパパにも、おじいちゃんおばあちゃんにも、外国人の人にも、障害のある人にも、みんなが当たり前に幸せになるための権利のことなんです。

人権は世界中の人達がみな等しく生まれながらにして持っている、かけがえのないものです。

相手の立場になって思いやる気持ちが大事と言う人もいます。自分がされたり言われて嫌なことは人にしません。と言う人もいます。

人それぞれに「人権」は、大事なものだと考えられています。

子供にだって好みがある!親の好みの押し付けをしてしまってない?

赤ちゃんに何色のベビー服を着せていますか?女の子はピンク。男の子はブルー、どちらかわからなかったので黄色を準備しました、なんてこともあるあるです。

本当なら何色でもいいのです。このような色のイメージは、男はこれ、女はこれという古くからの固定観念なのです。

私が長女を産んだ時の話です。義母は息子2人だったため、女の子が嬉しくて仕方なかったのか、とにかくピンクのフリフリばかり買ってきました。

娘に自我が芽生え好き嫌いを言い始めた頃、「私は青が好きなの!ピンクは嫌い!」と、義母をがっくりさせたこともありました。子供にだって好みがあるんです。何もかも親の思うようにはなりません。

子供の主張を尊重しよう!親はまずは「聞いてあげる」が大事です

保育所や幼稚園に行き始めると、お友達と自分を比べるようになります。持ち物や、お弁当、女の子なら、服装やヘアスタイルまで気にし始めます。

例えば、お友達のひも付きの靴がかっこいいと思えば、ひも付きじゃないと履かないと言い出したりすることもあるでしょう。

しかし、蝶々結びが出来るかどうかも問題ですし、紐を結ばず履いてしまうと紐を踏んで転んだりと危険なことも多くなります。

靴の例に限らず、子供の意に反してママがダメだと判断した場合は、まず、子供にしっかり意見や理由を聞いてあげましょう。そして、それに対しどこがどういう理由でダメなのかを丁寧に説明してあげましょう。

納得していないようでしたら、最後に代案を提示してあげるといいと思います。「その代わりこれがいいんじゃないか」あるいは、「パパにも聞いてみよう」と少し時間をあけて気をそらせるとクールダウンになります。

些細なことですが、子供にも意志や考えがありそれが尊重されるべきなんです。それが人権です。

ただ、なんでも子供の言うとおりでは困りますよね。まずは聞いてあげる。それから一緒に考えてあげる。そして、親として大人としてアドバイスがしてあげられればいいのではないでしょうか。

人権侵害は「虐待」だけではない!人権問題の種類

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子どもの人権は大人より、知らず知らずのうちに侵害されやすいので注意が必要です。では、子どもの人権問題って、具体的にどんなことがあるのでしょうか。

 

  • いじめを受けること
  • 虐待を受けること
  • いじめ、虐待や体罰を見て見ぬふりをすること
  • 様々な選択等に対する子供の意見について、大人が無視すること
  • 児童買春、児童ポルノ等の対象となること
  • 体罰を受けること

体にアザがある、怪我があるという虐待はよく知られていますが、言葉の暴力も子供にとって人間形成を歪めるような虐待と言えます。

特に、日常会話の中で、あるいはしつけと思い込んで子供を叱る言葉が精神的虐待を加えているということが多いようです。

例えば、「お前なんかいらない」「産まなきゃよかった」「お前は何をやってもダメ」と、子供自身を否定するような言葉です。

そして最近では、育児放棄(ネグレクト)の末に命を落とす子供もいます。必要な衣食住の面倒を見ないままにしたり、病気を放っておいたり、乳幼児ほどの幼い子供を家においたまま外出するなどが含まれます。

では、どんな行為が虐待と呼ばれるのか、細かく見てみましょう。児童虐待は次のように4種類に分類されます。

【身体的虐待】
殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせるなど

【性的虐待】
性的行為を見せる、性器を触る、触らせる、ポルノの被写体にするなど

【ネグレクト】
家に閉じ込める、食事を与えない、重い病気でも病院に行かないなど

【精神的虐待】
言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱いなど

ニュースや新聞で見聞きする悲惨な事件は、年々増加しているように思えます。死に至るまでになんとかならなかったのかと、心痛めている人は多いと思います。

子供に傷を残す「人権侵害」自身の行動の中にないかを振り返って!

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人権侵害を継続して受けることにより、発育に影響をおよぼすことが知られています。

また、心理的な影響はその時だけではなく、適切な治療を行わないと一生涯心に傷を負う事になったり、虐待によって自由に遊ぶことを制限されたり好奇心をうまく満たしてあげることができないことにより、知的な発達も遅れてしまうようです。

しつけだとして知らず知らずのうちにしてしまっている「人権侵害」にまずは気づくことが大事です。

しつけではなく、実は人権侵害をしてしまっているかもしれません…

親の言うことを全く聞かない子供に対し、カッとなって頭を叩いてしまったり、身体を叩いてしまったりすることがあると思います。叩いた後に後悔したり、「もしかしてこれって虐待かもしれない…」と思ったりしたことはありませんか?

しつけとは子供に対し、社会での決まりや集団行動の模範、礼儀作法などの仕方(いわゆる暗黙の了解)などを反復して教え行動ができるように訓練することを言います。

しつけの方法として暴力を使う人がいます。愛の鞭、という言葉もありますよね。しかし、本当に子供に対して愛を持っているのなら、子供の立場に立って考えるのではないでしょうか?

どうすれば叱ること無く、叩くこと無く社会性を教えることが出来るのか。それを考えて行動するのは子供へのしつけの一環です。しつけのためと暴力をふるうことは、決して正しいことではありません。

自分が人権侵害をしているかも…現実に気づくために知っておくべきサイン

虐待などの人権侵害をしているときは、それをしてしまっているという意識がない人が多いようですす。自分で気づくことはなかなか難しく、それが習慣化されると更に気づきが遅れてしまいます。

虐待には、いくつかサインがあります。例を挙げます。、

  • 子供がやることなす事気に入らない
  • 子供が可愛くない
  • 子供がいなければいいのにと思ってしまう
  • すぐに手を挙げてしまう

思い返してみた時に、これらに思い当たるフシがあれば、人権侵害してしまっている可能性があります。

親がイライラしていて、子供を叱ることで心の平静を保ったり、叱る度に基準がコロコロ変わっていたりと、子供から見て「納得がいかない」と感じる叱り方も人権侵害と考えて良いでしょう。

また、叱ってる時の子供の感情に目が行かなくなったら要注意。感情的になりすぎて、子供に気持ちをぶつけているだけになります。これも虐待にあたります。

人権侵害は一人で止められない!他の人に聞いてもらうのもありです

「気をつけよう」で止めることが出来ないのが、習慣化された人権侵害です。

まずは、誰かに話を聞いてもらいましょう。整理して話すことで、自分がやっている事を客観視することが出来ます。話すことで解決しなければ、然るべき場所に「相談」に行ってみましょう。心療内科や、自治体の窓口など、または虐待に関する民間団体に、まずは一本、連絡を入れてみませんか?

人権侵害を行っているかもしれない…という潜在的な人数は相当多いそうです。ネット上でカミングアウトをしている人も大勢います。そこで、そういった方達とコンタクトを取ってみるのもひとつの手かもしれません。

誰かがやっている人権侵害の内容を知ることで、自分も実は同じような事をしてしまっているのだと”認識”することがまずは大事です。皆でどうやって解決するのかを模索する事が、案外人権侵害の脱出の方法になるんですよ。

子供の人権を守れるのは私達大人です!子供との接し方を見直そう

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なんの罪もない子供たちが被害に遭う事件は、子供の人権が著しく侵害されているということなんです。子供たちが幸せに暮らせる権利を守ってあげられるのは私たち大人です。

子供の気持ちを想像して、温かい思いと眼差しを

優しい子に育って欲しい。元気ならそれでいい、いつも笑っていて欲しいなど親の願いはシンプルです。でも、成長に見合った家庭教育は親の大事な仕事でもあります。

子供たちは、幼稚園や学校で、道徳、人権教育をしっかり受けています。大人はどうでしょう。日々の生活に追われて心の学びまで手がまわらないのが現状です。

子育て真っ最中には、つい怒りっぽくなってしまったり、イライラしたり…

親の想像以上に、子供は親の雰囲気や背中をよく見ているものです。鏡を覗いてみてください。怖い顔になっていませんか?

優しくなれないときは、ひと呼吸して遠くを眺めましょう。少しは落ち着きますよ。

親子で体験型人権遊びを!まずは親が手本になって見せてあげよう

例えば、お風呂でお使いのシャンプーの容器を注意深く見て触ってください。何やらブツブツ突起が出ていませんか?目が見えなくても指で触ればシャンプーだと区別できるよう配慮されています。

千円、5千円、1万円それぞれのお札の角にも見えなくても触ればわかるように立体印刷が施されています。わずかな凹凸ですので、神経を集中させないと気づくのは難しいです。

ご紹介したのは、視覚障害があっても生活に困らないための工夫です。ご存知でしたか?

家の中でも外で、まずは親が見本となる行動を子供に見せましょう。車椅子に乗っている人や、白い杖を使っている人には、「何かお手伝いしましょうか。」と声をかけてください。とても助かると言っておられました。

ただ、「自分で出来る時はお断りするので気にしないでくださいね」と申し訳なさそうに話されました。急に手をつかんだり引張ったりすると、びっくりして転んだりすることもありますから、まずは声をかけましょう。

困っている様子の人を見かけたら自然に声がかけられるなんて、素敵ですよね。

「人権」について正しく知ることが虐待防止につながる

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子供への虐待は、決して許されるものではありません。しかし、何が虐待になるのか正しく知ることで「行き過ぎたしつけ」「人権侵害」は避けられます。

普段から相手を思いやる気持ちを意識することで、言葉が優しくなったり、お互いの意見を聞くことができたりします。

傷つく子供も傷つけてしまう大人もいなくなるには、世の中全体が、人権について正しく知り、考え、優しい行動に移せるようになることではないでしょうか。

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