赤ちゃんから子供にかけての指しゃぶり…ストレスが原因なの?

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2017/03/22

赤ちゃんの指しゃぶりは、昔は「手餅を食べる」と言って喜ばれたそうです。指を吸っている間は泣かずにおとなしくしてくれるからです。

これは知り合いの保健師さんから教わったことです。だから、指しゃぶりをする赤ちゃんはお母さん思いなんですよ、と言われました。

しかしそもそもなぜ赤ちゃんは指しゃぶりをするのでしょうか?まずは原因を探ってみましょう。

赤ちゃんが指しゃぶりをするのは吸綴反射から起こるもの

生まれたばかりの赤ちゃんは、口元に来たものは何でも吸い付きます。これは吸綴反射といって新生児反射の一つです。

新生児期の赤ちゃんが母乳やミルクを吸うために備わっている本能的な行動で、哺乳反射とも言われています。

赤ちゃんにとって、生きるためにまず大切なことは、息をすること、そして産まれてからおっぱいを飲めるようになることです。

呼吸をすることは体の成長と共に自然と出来るようになりますが、産まれてからママのおっぱいを飲めるようになるには、口周りを鍛えておく必要があります。

それが『指しゃぶり』。実は、赤ちゃんはお母さんのお腹の中で指しゃぶりをして、外の世界に出てから生きていけるよう、おっぱいを飲める状態になろうと日々練習しています。

指しゃぶりは、妊娠しておよそ14週目あたりから指しゃぶりらしき事を練習し始め、30週目前後にはお腹の中でもしっかりと指しゃぶりをしているのです。

新生児反射はやがてなくなって行きますから、それにしたがって指しゃぶりしなくなくなって、癖として残らない赤ちゃんも居ます。

一方で、指しゃぶりがある程度年齢が上がるまで治らない赤ちゃんも居ます。だいたい1歳半検診の時に行われる歯科検診で注意されることが多いです。

あまり月齢が進んでからの指しゃぶりは歯のかみ合わせに影響したり、口呼吸するようになるなどの弊害が出てくるのです。

赤ちゃんは指しゃぶりから安心感を得ています

新生児反射を過ぎても指しゃぶりが定着してしまう理由はなんでしょか。0歳から1歳まで赤ちゃんは何でも口に入れる傾向があります。

それは、赤ちゃんの興味関心の表れでもあり、身近にあるものがどんなものなのか口にいれて試しているのです。

目に映ったものを自分の感覚で確かめるという、手と目の協同の一つです。最初は自分の一部である指も、興味の一つなのですね。

この状態は、乳児期の子供の視力が十分に発達する6~8か月ごろに見られます。目で見たおもちゃを自分で手に取るというような遊びが出来始めます。

一方で赤ちゃんは、指を吸うことによって安心感を得ているという考え方もあります。発達面で口唇期という時期に居る赤ちゃんは、口に刺激を受けることで快感を得ます。

生後のごく初期の見られる傾向です。この時期の赤ちゃんに一番大切なのはママのおっぱいです。

指を口に入れていることで、おっぱいを飲んでいるような感覚を得ることが出来て、赤ちゃんは気持ちを落ち着かせています。

ママのおっぱいを飲んている状態が精神的に安定した状態の為、ママのおっぱいの代用として自分の指を吸うということも言われています。眠気が起きた際も同様です。

そのため、赤ちゃんは産まれてきてからも指しゃぶりを行う事で、ママのお腹の中にいた頃を思い出し安心しているのです。

ママのお腹の中にいる時から身に着けた『産まれてからの安心への備え』ですね。

ストレスが溜まったり、寂しくなっている時に指しゃぶりをする事が多いのはそのためです。このように、赤ちゃんの行動には全て意味があり、生きていくために必要な行動でもあるのです。

口唇期にあまり神経質になって指しゃぶりを止めさせようとすると、口に刺激が欲しいという欲求が満たされなくなります。

  • 不信感が強くなる
  • 悲観的な性格になる

将来こういった傾向が見らるようになると発達心理学的な見地から言われています。

また逆に乳離れがおそく口への刺激が長く続くと下記のような影響もあるようなので注意が必要です。

  • タバコへの執着が出てくる
  • 爪噛みの癖がでてしまう

月齢別にしかっりと見守りをしてあげたいものです。

赤ちゃんの成長にあわせてみる指しゃぶりの意味

指しゃぶりはしない子もあれば、いつまでたっても治らない子も居たり実にまちまちです。あまり長い間続くと衛生面からも歓迎されません。

中に小学校に入ってもまだ指しゃぶりが治らない子どもたちもいます。その場合は精神的な問題を抱えていことが原因かもしれません。

ただし、どんなにストレスや寂しさを感じても、絶対に指しゃぶりをしない子もいますし、ストレスを感じた際に指しゃぶり以外のくせが出る子もいます(ライナス症候群など)。

よって、指しゃぶりだけを取り上げて「子供が寂しがっている」というのは間違いです。

年齢毎にどんな状況であるかを見ていきましょう!

年齢によって、指しゃぶりの状況が変わっていきます。詳しく見ていきましょう。

生まれてから離乳食頃の指しゃぶり
赤ちゃんがおっぱいを飲んだり、ご飯を食べたり出来るようになるには、それが行える口でなければなりません。

おっぱいを飲むのであれば、乳首を吸うことや母乳を飲み込む動きが出来なければならない。

離乳食を進めるとなれば舌や歯茎、顎を使って押しつぶしたり噛んだり出来るようになる必要がある。

赤ちゃんは産まれてきてからも、次のステップアップに備えて、日々の生活の中で体を鍛え、口周りを鍛え、ミルク生活から離乳食生活へと移行準備をしている。

1歳から2歳までの指しゃぶり
体が成長するのとともに活動量も増えていくので、徐々に手を口に持っていく時間が減っていく。

指しゃぶりが治り始める時期にあたる。いろいろなことに興味をもち、手を使って何かをする時間が多くなるので徐々に指しゃぶりは減っていく

3歳以降から小学校に入るまでの指しゃぶり
幼稚園や保育園に入る時期当たるので、このころ指しゃぶりが直ることが多い。この時期まで続く指しゃぶりは完全に本人の習慣になってしまっている。

もしく心因性の原因(ストレス)などがある、家庭環境に問題があるなど子供にトラブルが起きている可能性がある。

中にはあまり強く指を吸うために親指にたこができてしまっていることもある。小児科医や臨床心理士などへ相談してみることが強く勧められる。

指しゃぶりするにはそれなりの理由があるのが分かりました。でも子供の指しゃぶりが長引いてきたとなると、やはり何か対策しないと!と思うのが親心ですよね。影響も心配です。

指しゃぶりの影響やどのように指しゃぶりの改善対策をしていけばいいのかについて、こちらの記事で伝えています。

▼長引く指しゃぶりのやめさせ方についてはコチラも参考にしてみて!

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