産後ハイはいつまで?原因は?後悔しないために気を付けたいこと

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2018/07/05

「産後ハイ」は産後にママがテンションが高い状態です。周りからは「無理しなくていいのに」や「よくしゃべるなぁ」などと思われるほどです。

自分はそうはならないと思うかもしれませんが、出産ではアドレナリンが分泌されて興奮状態にあります。

後から思い返して「もっと落ち着けばよかった」と思うような行動をすることも。産後ハイがどれくらいで落ち着くのか、原因や気を付けたいことなどの紹介です。

【原因】 出産の興奮状態とホルモンの増減

産後ハイという病気はありません。ただ、多くの女性が産後の興奮状態を経験します。出産は体力を使うのに「休んでください」と言われても興奮状態が続き眠れない日が続くことも。

出産でどのようなホルモンが増減するのかみていきましょう。

アドレナリンの作用

血管の拡張、心臓の伸縮力が高まる、呼吸数があがる、痛みを感じにくくなる、交感神経系を刺激して興奮し睡眠を阻害など

出産で体力は限界なのに眠れない状態のときは、アドレナリンが作用し興奮状態が続いていると思われます。

産後の睡眠不足は産婦人科に相談しましょう。

出産は終わりではなく育児のスタートです。体を休めつつ大変な乳幼児の育児をこなしていかなければなりません。産後の休息は大切です。

プロゲステロンの作用

妊娠中は排卵を抑制、出産後は減少して乳汁の分泌を始める

妊娠していないときも分泌されており、生理周期によって増減します。出産後は急激に減少します。

プロゲステロンのバランスが崩れると肌のトラブルなどの不調がみられます。

オキシトシンの増加

子宮を収縮させる、母乳を乳頭まで押し出す、精神的に愛や癒しを感じる

赤ちゃんとのふれあいで心が安定する作用があることから「愛情ホルモン 」などの呼ばれ方をします。

私の場合、子宮がもとの大きさに戻るとき「ギューッ」というお腹の中が縮むような感覚がハッキリと自覚できて驚きました。特に産後数日内の赤ちゃんにおっぱいをあげているときです。

子宮が大きくなるのは妊娠中10ヶ月をかけてゆっくりとだったのに、それに比べて戻るときは急速です。

個人差がありますが、だいたい6週間ぐらいで子宮が元の大きさに戻ると言われています。育児は大変ですが、積極的に休息をとり無理をしないよう心掛けることが大事です。

【困った症状】睡眠不足・高いテンション・遠慮なしトーク

産後ハイではエネルギッシュに動きたくなる半面、次のようなことに困ります。

睡眠不足!心身が疲労しているのに眠れない

赤ちゃんのお世話があるとなかなか眠れないのですが、産後はとくにアドレナリンも影響し興奮して眠れない方も多いです。

また、スマホでSNSをみたりなど目を労わることを怠ってしまうこともあります。眠れないときは横になって目をつぶるだけでも休息になります。

体を休めたほうがいいのに高いテンション

高いテンションで困るのは冷静さを失ってしまうことです。行動が極端になることがあります。キラキラネームをつけたり、赤ちゃん用品の爆買いをしてしまうなどです。

産後すぐの友人が「無事に出産しました」と丁寧なメールをくれたことがあります。

嬉しかったのですが、出産すぐで長文なのが「無理をしているんじゃないか」と心配になり「報告ありがとう。返信はいいから休んでね!」という内容をかえしました。

本人が無自覚であるときは休むべき時に休むことができず無理をしてしまうかもしれません。友人が産後ハイになっていると感じたら「休んでね」などの声かけをするといいと思います。

ついつい動きたくなるママさんは要注意です。「休んで」といってもらえることはとてもありがたいことです。「大丈夫」と遠慮するのではなく周囲に甘えてくださいね!

友達や親族に遠慮なしトーク!

出産して1ヶ月ほどたった友人とおしゃべりしていた時のこと、出産時の痛さについての話題になりました。

私はそのころ独身で子供もいなかったので、リアルで痛い話に「出産怖い!」と恐怖しました。

経産婦の方は「このくらい話しても大丈夫」と思っていても、出産を経験していない女性にとっては血の話が苦手という方もいます。

聞かれた時は普通に応えて大丈夫ですが、話したくなる気持ちはあってもほどほどで抑えていた方が無難です。

【期間】数日~1年ぐらいで終結!

産後ハイの始まりは産後すぐから、終わりは数日、数ヶ月、1年ぐらいと個人差があります。時間の経過とともに終わりがきます。

休息すべき場面でエネルギッシュに動いているときは「産後ハイかも?」と気を付けたほうがいいかもしれませんね。

赤ちゃんの睡眠サイクルが落ち着きママのホルモンバランスが元に戻れば、産後ハイも自然と落ち着いてくるでしょう。

【気を付けたいこと】産褥期の休息と周囲への配慮

出産後もママの体は変化します。後陣痛や悪露、乳房の変化です。戸惑いや痛みを感じるからこそ休息が必要です。

産褥期は積極的に休息を!無理をすると赤ちゃんのお世話が辛くなる

産後およそ8週間ほどの産褥期は、子宮や体力が回復する時期です。

この時期に無理をすると疲れが慢性的に蓄積したり、妊娠出産で広がった骨盤がゆがむ原因になってしまいます。

「赤ちゃんみるよ」「手伝うよ」などの言葉をかけてもらったら素直に受け取りましょう。その間に休息をとり体力を回復させましょう。

子供がいるいないの話はデリケート!周囲の女性へ配慮しよう

友人であっても不妊治療や流産していることを秘密にしていることがあります。何気なく言った言葉で傷つくことがあります。

  • 早く子供産んだほうがいいよ!
  • 二人目は考えてるの?
  • この子がいるから、もう子供は十分!

こうした言葉を言ってしまうと友人としての距離を置かれてしまうことにもつながります。出産の話をたくさん話したいときは経験者や親に話したほうが無難です。

意識的に周囲の方への配慮を心がければ、産後ハイで大きな失敗をすることはないでしょう。

出産は大イベント!産後ハイも仕方ないと乗り切ろう!

赤ちゃんが産まれたときは本当に感動します。「無事に生まれてよかった」「ありがとう」の気持ちが高まって涙が出ることも。

ただ、妊娠・出産は母体にかなりの負担をかけた大イベントです。出産後も赤ちゃんのお世話があるのに「休んでね」と言われてもなかなか休めないのが現実です。

私の場合、振り返ってみて「あれは産後ハイだった」と反省することがあります。

なる・ならないは個人差がありますが、大変な妊娠出産なので産後ハイになっても仕方がないと肯定的に考えてみてはいかがでしょうか。

女性の体はホルモンバランスで大きく変化するので心も揺れ動きます。落ち着けば普段の自分に戻れるので、産後の不安定な時期を乗り切りましょう!

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