赤ちゃんとの添い寝はいつからいつまで?安全な方法や事故などの注意点

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2019/06/07

赤ちゃんと添い寝している様子

赤ちゃんとの添い寝はママも授乳がすぐにでき、赤ちゃんも寝付きやすくなるので育児がとても楽になりますよね。

そんなメリットのある添い寝ですが、厚生労働省のデータによると乳児の死亡事故の8割が就寝中の窒息死と言われています。

とくに0歳児に多く、布団が赤ちゃんの口を塞いだりうつぶせ寝で窒息してしまうケースです。

未然に事故を防ぐためにも、添い寝ができる適した時期や起こりやすい事故、安全な添い寝の方法や注意点について紹介します。

赤ちゃんとの添い寝はいつからできる?

赤ちゃんとの添い寝は布団かベッドのどちらで寝るかで時期も違いますが、ママの体調も良く赤ちゃんの成長も順調であれば生後1ヶ月から添い寝はできます。

それまでは赤ちゃんが眠ったらベビーベッドに移動させたり、ママの布団の横にベビー布団を敷いて寝かしつけをします。

生後1ヶ月を過ぎても別々の布団で赤ちゃんを寝かせるのが理想ですが、授乳や夜泣きで毎回起きることを考えると添い乳や添い寝で寝かしつけをしたくなるママも多いでしょう。

布団での添い寝は生後1ヶ月を過ぎてから
生後1ヶ月から添い寝はできますが、首が座っていない時期は柔らかい布団だと体が沈み赤ちゃんの呼吸がしにくくなります。

赤ちゃんと布団で添い寝をする場合は硬い敷布団を使い、掛け布団は母子で共有せずに柔らかいものを使いましょう。

ベッドでの添い寝は首が座ってから
ベッドで添い寝をする場合は、赤ちゃんの首が座ってからにしましょう。ベッドのマットレスはクッション性があるものが多いので硬めのものを使用し、転落防止のために柵をつけて落下を防ぎます。

柵がない場合は壁側に赤ちゃんを寄せ、重たい掛け布団は使用せず軽い掛け布団を使ってください。

赤ちゃんの添い寝に多い事故

赤ちゃんの寝かしつけがスムーズにできるなどメリットの多い添い寝ですが、一歩間違えると赤ちゃんの命にかかわることがあります。

赤ちゃんと添い寝ができるようになっても、ママが就寝中に深い眠りについてしまったら赤ちゃんの様子が分かりません。

添い寝の事故は親が気づかないことがほとんどなので、どのような事故が多いのかしっかり把握しておきましょう。

添い寝に1番多い「窒息」

厚生労働省の人口動態調査の分析によると、0歳児の死亡事故の8割が就寝中の窒息で亡くなっています。

親が寝ている間に起こるので気づくことが遅く、重大な事故に繋がります。

窒息で多い原因は、

  • 赤ちゃんの顔に布団やガーゼが覆いかぶさる
  • 添い乳中に口や鼻が塞がれて窒息
  • ミルクの吐き戻しによる窒息
  • うつぶせ寝が原因で窒息
  • ママやパパの体で圧迫される

自分で動くことができないので親が熟睡してしまうと赤ちゃんの事故も未然に防ぐことができません。

大変かもしれませんが、添い寝をしているときは細心の注意が必要です。

ベッドでの添い寝で多い「転落」

首が座るとベッドで寝かしつけをすることもありますが、ベッドでの転落事故は寝返りやハイハイができる時期が最も多く次に柵がないベッドで転倒したケースです。

寝返りが増えると窒息と同様、転落の危険も出てきます。壁側で赤ちゃんを寝かせていてもハイハイができる赤ちゃんは夜中に起きて移動することもあります。

ベッドに柵がないとその危険は大きくなります。寝返りやハイハイができるようになったらなるべくベッドは使わず、安全な方法を意識する必要があるでしょう。

添い寝との因果関係は不明「SIDS(乳幼児突然死症候群)」

睡眠中に赤ちゃんが死亡するSIDS(乳幼児突然死症候群)は、なんの予兆もなく突然赤ちゃんが亡くなってしまう病気で原因は未だ証明されていません。

添い寝との因果関係はとくに不明ですが、SIDS(乳幼児突然死症候群)を防ぐためにも厚生労働省は以下のことを推奨しています。

1歳まではうつぶせ寝を避け、あおむけで寝かせる
SIDS(乳幼児突然死症候群)はあおむけ寝でも発症しますが、発症率はどちらかというとうつぶせ寝が多いと言われてます。母子手帳の注意書きにもあおむけで寝かせることが推奨されてます。
できるだけ母乳で育てる
母乳育児のメリットは色々言われてますが、SIDS(乳幼児突然死症候群)の発生率が低いということが研究調査で分かっています。ミルクと母乳を混合しながらでも、できるだけ母乳で育てることを推奨しています。
たばこは吸わない
タバコは赤ちゃんの発育に影響を及ぼしSIDS(乳幼児突然死症候群)の発症リスクも上がるため、家族で喫煙者がいる場合は赤ちゃんの傍で吸わないように協力してもらうことが大切です。
SIDS(乳幼児突然死症候群)の発症リスクが高いうつぶせ寝ですが、母子保健学によると寝返りができるようになった赤ちゃんは呼吸がしやすいため自然とうつぶせ寝を好む傾向にあるようです。

うつぶせ寝を頻繁にしている赤ちゃんはSIDSや窒息の危険が高まるため十分に注意する必要があります。

赤ちゃんと川の字で寝るときに注意したいこと

日本で古くから伝わる川の字の眠り方。欧米では小さい頃から1人で眠るのが当たり前ですが、川の字は赤ちゃんも含めてみんなで眠ることができるので兄弟でスキンシップができたり、寝かしつけも家族でできたりとメリットがあります。

部屋が限られている場合は、家族みんなが同じ部屋で寝ることもあるでしょう。そんなメリットの多い川の字の眠り方ですが、赤ちゃんと一緒に寝るときは気を付けたいことがあります。

川の字で寝るときは赤ちゃんの位置に注意

川の字は子供を真ん中にして寝ることをイメージしますが、赤ちゃんを真ん中にして寝るのはおすすめできません。

大人の寝相にもよりますが、寝返りをうったときに赤ちゃんを圧迫してしまう危険があるからです。どちらかというと、ママが真ん中で赤ちゃんは左右どちらかの端で寝かせるのが良いでしょう。

上の子がいる場合は、赤ちゃん→ママ→上の子→パパというスタイルが良いですね。

赤ちゃんが布団からはみ出ても大丈夫なように、別に布団を敷いて赤ちゃん用掛け布団も別に用意してあげましょう。

周りに物やおもちゃを置かない

川の字で寝るときは部屋におもちゃや物を置かないようにします。赤ちゃんが動くようになったらママとパパは熟睡してるのに1人で遊んでる…という状況も出てきます。

2階で寝てるならゲートをつけていないと落下してしまいますし、階段を上ったり電化製品を触ったり、危険な場所はたくさんあります。

タンスや引き出しなど、どうしても動かせないものもありますがふだんから開けられないようにロックををしておきましょう。

赤ちゃんの添い寝で注意したいこと

次に、赤ちゃんの添い寝で注意したいことを紹介します。赤ちゃんに適した寝具や身の回りの環境、事故を防ぐためにも大切なことです。

布団・ベッドどちらを使うにしても事前に確認しておきましょう。

1.寝具は赤ちゃんに適したものか

大人が使ってる寝具は敷き布団が柔らかく掛け布団は重たい、という特徴があるので赤ちゃん用の寝具を別に準備しましょう。もちろん、硬いマットレスでも可能です。

  • マットレスや敷き布団は硬い物を選ぶ
  • 0歳児は枕が不要
  • 軽い掛け布団にする

冬場、赤ちゃんの手足が冷たくなっているので電気毛布を使いたくなるかもしれませんが、赤ちゃんの体温は大人より高く一気に体温が上昇してしまうので電気毛布は赤ちゃんに適していません。

寝る直前に部屋を温めたり、寝相が気になる場合は腹巻や1枚洋服をプラスして対処しましょう。

2.赤ちゃんの寝かせる位置は安全か

ベッドや布団で寝かせる場合、赤ちゃんが壁側で隙間がなく安全な位置かどうかも確認しましょう。少しの隙間でも赤ちゃんが挟まり窒息の危険が増します。

また、ベッドに柵がついていない場合は転落の危険があるので布団で寝かせる方が安心です。また、川の字で寝る場合も赤ちゃんを真ん中にせず、端に寝かせるようにしましょう。

3.就寝環境に赤ちゃんが触ると危ない物・おもちゃを置いてないか

赤ちゃんが動くようになると親が寝ている間、1人で遊んでることもあります。1人でドアを開けて階段で転倒したり、物を倒してケガをしたりすることもあるのでベッドガードを使うなど対策をしておきましょう。

また、おもちゃが近くに置いてあると遊んでしまうので赤ちゃんが寝たらおもちゃを片付けておくと良いでしょう。

赤ちゃんの寝る部屋には倒れやすいもの、ケガをしやすいもの、誤飲しやすいものなど危険なもの全てに対策をしておくほうが無難です。

4.添い寝をする人が疲れてたりアルコールを飲んでないか

添い寝をする人が赤ちゃんの夜泣きに気づかないほど深い眠りに入ったり、アルコールを飲んで赤ちゃんの異変に気づかない場合の添い寝は避けましょう。

添い寝ができる状態とは、夜中でも赤ちゃんの様子が確認できて異変にも気づける状態であることが望ましいです。

病気で眠気がくる薬を飲んだ場合も添い寝はしないほうが良いでしょう。

安全な対策で添い寝の事故を防ぐ

赤ちゃんとの添い寝で事故を防ぐために、寝具や就寝環境の見直しをすることが分かりました。

しかし、それだけではまだ不安…ということもあるでしょう。ねんねの時期から自由に動き回る時期でも室内の安全対策は必要です。

赤ちゃんの添い寝で不安が残らないように、グッズや眠り方を工夫しながら対策してみましょう。

転落を回避するベッドガード

ベッドガードは、大人用のベッドにベッドガードを付けて転落を回避するグッズです。柵がついてないベッドは転落の危険があるので、壁側とは反対にベッドガードを取り付けます。

ベッドガードは、金具で留めるタイプ、置くだけのタイプ、折りたたみ式などがありますが、外出先でお泊りをする場合は持ち運びが楽な折りたたみ式も人気です。

ベッドガードに隙間ができると赤ちゃんが挟まる恐れもあるため、隙間に物を挟むなど対策する必要がありそうです。

ベッドインベッドでしっかり寝返り対策

ベッドインベッドは大人用のベッドに赤ちゃんのベッドを置くグッズです。ママやパパの寝返りで赤ちゃんに被害が来ないようにフレームがついているのが特徴です。

大人用のベッドで添い寝ができるので、ダブルベッドであれば赤ちゃんを真ん中にしてパパも横で寝ることができます。

フレームの高いタイプ、授乳がしやすい低いタイプもあります。ベルトで赤ちゃんを固定すれば寝返りが多く気づいたらうつぶせ寝が多いという心配も回避できます。

ベッドインベッドはオムツ替えシートとして、お昼寝のベッドとしても活用できます。

ベビーゲートで赤ちゃんの行動を阻止

ベビーゲートは、赤ちゃんの事故の恐れがある水回りやキッチン、階段などに設置して取り付けておくものです。

赤ちゃんの行動が活発になったら、親が寝ている間に動いてしまうこともあります。そんな時に役に立つのがベビーゲートです。

赤ちゃんでも開けてしまう寝室のドアや階段に設置し、転倒や事故を防止します。ベビーゲートには置くだけのタイプ、ねじで壁や柱に固定するつっぱり式、片側から取り出すロールタイプなど種類があります。

連結タイプのベットで家族みんなで添い寝

連結タイプはベッドとベッドをくっつけるので家族がのびのびと寝ることができます。ジョイントタイプのベッドであれば隙間ができることなく、敷き布団も硬いので赤ちゃんが埋もれる心配もありません。

高さも20~30㎝程で、サイズも豊富なので部屋の大きさに合わせて置くことも可能です。分割することもできるので、子供が大きくなったら別々に使うことができます。

フロアベッドやローベッドもおすすめです。

赤ちゃんとの添い寝は時期や対策を万全に!

添い寝の事故を挙げてしまうと赤ちゃんとの添い寝が怖くなってしまいますが、注意点や身の回りの環境を対策すれば神経質になる必要はありません。

添い寝をすることで赤ちゃんに安心感を与え、ママも授乳が楽になるなどメリットもたくさんあります。

誤った添い寝の仕方が問題で、未だに0歳児の死亡事故の上位が就寝中に起きているのです。大切な命を守るためにも安全な添い寝の方法を学び、安心して眠れるようにしっかりと対策をしておきましょう。

添い寝っていつまでっていう決まりはありませんが、一度添い寝を知ってしまうと、親子共ちょっと離れて寝るのは寂しい…と感じるかもしれまsねんえ。

ただ、ママが居ないと眠れない…などだとお泊り保育などで本人が困ってしまう可能性もあります。

環境面や子供にそろそろ自立を…と考えるようになったり、子供の方から「そろそろ一人で寝てみようかな!」「自分のお部屋が欲しい!」などとなったら「ひとり寝」を考えてみてはいかがでしょうか。

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