災害時のご飯の炊き方は?身近なものを使って簡単調理!

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2018/10/29

大規模な災害が起きると電気や水道などのライフラインが不安定になり、いつもと同じ生活ができなくなります。

実際、災害を経験した人の中でも「炊飯器が使えないときのご飯の炊き方が分からない」という人が多くいたようです。

そんな状況にも、それぞれの調理道具や身近なものを使ってできる災害時のご飯の炊き方を紹介します。

ガスが使えない!カセットコンロと鍋を使ったご飯の炊き方

ガスや電気がストップしても、カセットコンロと鍋があればご飯を炊くことができます。お米を浸水させて、沸騰するまで強火→超弱火10分→蒸らし10分の手順で進めます。

【準備するもの:4人家族の場合】

  • カセットコンロ
  • 鍋(ふたつき)
  • しゃもじ
  • 米3合
  • 水2.6カップ
  1. 米を研いで20~30分水に浸しておく(節水中は飛ばしてもOK)
  2. 鍋に米3合と水2.6カップを入れ、蓋をして沸騰するまで強火で加熱する
  3. 沸騰したら超弱火(とろ火)にして焦げないように10分加熱する(この時に蓋を少しずらしておく)
  4. 10分加熱したら火を消し、しっかり蓋をして10分蒸らす
  5. 蒸らした後はしゃもじでほぐしてでき上がり

蒸らした後はしゃもじでほぐすと冷めてもご飯の風味がおちにくくなります。

炊飯器が使えない!フライパンを使ったご飯の炊き方

炊飯器が使えないときに活用したいフライパンを使ったご飯の炊き方です。蓋つきのフライパンを使うだけで、ふっくらとつやのあるご飯を作ることができます。

【準備するもの:4人家族の場合】

  • ふたつきフライパン(直径24~26㎝)
  • 米3合
  • 水550ml
  • 菜箸
  • しゃもじ
  1. 米を研いで20~30分水に浸しておく
  2. フライパンに米3合と水550mlを入れる
  3. 蓋をせずに強火にかけ沸騰させる
  4. 沸騰したら中火にし、蓋をして5分加熱する
  5. 蓋を取り菜箸で米をかき混ぜる
  6. 再び蓋をして弱火で約5分加熱する
  7. 5分加熱したら蓋を取り、しゃもじで上と下のご飯をかき混ぜる
  8. 蓋をして5分程そのまま置いて蒸らす

フライパンの大きさと米の量がポイントです。米が少ない場合はフライパンも小さいものを選びます。フライパンの底に米がくっつくことがあるので、フッ素樹脂加工を選ぶのがおすすめ。

ガスも水道もない!ポリ袋を使ったご飯の炊き方

ご飯の画像

カセットコンロとポリ袋を使ってご飯を炊く方法です。鍋に入れる水は雨水や川の水でも代用できます。白米に使う水は飲み水を使用しましょう。

カセットコンロではありませんが、実際に鍋とポリ袋を使って炊いてみました。

【準備したもの:1人分】

  • 白米100ml
  • 水または保存水120ml

1.鍋に適量の水を入れ沸騰させる

2.ポリ袋に米と水120㏄を入れ、空気を抜いてしっかり口を縛る

災害時の炊飯の仕方の画像

3.沸騰した鍋にポリ袋を入れる

災害時の炊飯の仕方の画像

4.弱火にして30分煮る

災害時の炊飯の仕方の画像

5.火を止めて10分程蒸らす

災害時の炊飯の仕方の画像

鍋とポリ袋だけでかんたんにおいしいご飯が炊けました。ポリ袋は破れる心配があったので厚めの0.01㎜以上の半透明袋がおすすめ。

白ご飯以外に、混ぜ込みご飯や炊きこみご飯もできます。ポリ袋に入れてじゃがいもや人参などの野菜も一緒に炊くことができますよ。

お皿がない!ペットボトルを使ったご飯の炊き方

電気、ガス、水道もストップしご飯も炊けない洗い物もできない…そんなときに役立つのがペットボトルご飯。

カセットコンロを使えば野外でも作ることができます。

【準備するもの:1人分】

  • 米90ml
  • 保存水100ml
  • ホット専用ペットボトル300ml位のもの
  • カセットコンロ
  • タオル
  1. ペットボトルに米90mlと水100mlを入れ30分程浸しておく
  2. 鍋に適量の水を張り沸騰させる(沸騰水は雨水や川の水でもOK)
  3. 沸騰したらペットボトルを入れ、蓋はゆるめに閉める(破裂を防ぐため)
  4. 25分~30分程度加熱する
  5. 加熱したらタオルで包み15分程蒸らす
  6. ナイフや包丁で開ける

ペットボトルの蓋は水蒸気を逃すために緩めにしめておくのがポイント。きつく締めてしまうと破裂する恐れがあります。

お米の熱が均一になるように、ペットボトルを転がすと熱が通りやすくなります。

野外でも!空き缶を利用したご飯の炊き方

空き缶を使ったご飯の炊き方は、アウトドアの定番。火加減を調整しながら、じっくり作ります。

【準備するもの:1人分】

  • 米150ml
  • 水180ml
  • アルミ缶350ml
  • 耐熱手袋
  • カセットコンロ
  • アルミホイル
  1. アルミ缶の上蓋を缶切りで切る
  2. 缶に米と水を入れて1時間浸す
  3. 缶をカセットコンロの上で持ち沸騰させる(耐熱手袋を必ず着用)
  4. 沸騰したら米を箸でかきまぜて弱火にする
  5. アルミホイルを被せ、とろ火で約10分加熱
  6. 火を止めて10分蒸らしてできあがり

炊きあがったら、ナイフやハサミで横から開けてアルミ缶をお皿替わりにしてそのまま食べれます。

水以外でもOK!お茶を使ったご飯の炊き方

水以外にも、お茶を使ってご飯を炊くことができます。炊いてる間はお茶の香りが漂い、できあがりはほんのりと色がついたご飯になります。

お茶が入手できないときは、炭酸水を使うこともできます。野菜ジュースを使えばピラフ感覚で食べることもできますよ。

【準備するもの:1人分】

  • 無洗米100ml
  • お茶120ml
  • 土鍋(ふたつき)
  • カセットコンロ
  1. 土鍋に無洗米とお茶を入れて1時間浸しておく
  2. ふたをして強火にかける
  3. 沸騰したらとろ火にして5分加熱する
  4. 音がパチパチしてきたら火を止める
  5. ふたを取らず15分蒸らしてできあがり

お茶は市販のもの以外に、家で作ったものでも作ることができます。家のお茶で作る場合は必ず冷めた状態で炊いてください。

急な災害時に備えて身近なもので作れるご飯の炊き方を覚えよう!

実際作って分かったことは「とてもかんたんにご飯が炊ける」ということでした。いつもは炊飯器に頼りっぱなしですが、これでちょと安心です。

実際作ってみないと、お米の硬さや水加減が分からないので1度は試しに作ってみることをおすすめします。

お米を炊くときは、水やお茶など飲料水が必須なので日ごろから備蓄品を備えておくと安心です。

いつ起こるか分からない災害時に備えて、身近なもので作れるご飯の炊き方を覚えてできることを増やしていきましょう。

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