子供にいつからゲームをさせる?悪影響を減らし好影響を増やすコツ

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2017/09/22

親子でゲームをしている様子

厚生労働省が行った調査によると、5歳児の約1割が1日当たり1時間以上コンピューターゲームをしているという結果が出ています。

これは平成18・19年の結果です。その後のゲーム機の多様化や普及率を考えると近年は更に割合が増えている可能性が大きいのです。

ゲームをやらせると悪影響があると思っている大人は多いもの。しかしその具体的な内容は、はっきり把握しづらいのが現状です。

ゲームをすることによって子供たちにどんな影響があるのか、そしてゲームによるメリット・デメリットを上手に利用するポイントを紹介します。

まずは親がゲームについて理解することが大事!

多くの保護者がゲームが子どもに与える影響を心配しています。特に悪い影響についての不安を持つ方が多いでしょう。

だからと言ってただゲームを禁止したり、制限をするだけではあまり意味がありません。

子どもたちはゲームをやりたがります。なぜなら楽しいからです。禁止するだけでは「なぜそうしなければならないのか?」を理解することができません。

ゲームの悪影響も心配ですが、子どもたちが楽しんでやりたがっているという現実もあるのです。

大切なことは保護者がゲームという遊びについて理解すること。そしてそれが与える影響を考慮し、正しい使い方を子どもたちに教えることです。

ゲームにはデメリットもありますが、同時にメリットも存在します。

まずは親がゲームについて良く考えてみましょう。その上で家庭での方針を決めていくことが大事です。

ゲームは使い方次第でメリットも!子どもに与える好影響

「子どもにはいつからゲームをさせても大丈夫?」、「ゲームの悪い影響ってほんとうにあるの?」というのは多くのパパ、ママに共通する悩みです。

それは「愛する子どもたちが健全に成長して欲しい」と願うからこそですよね。

ゲームをすることが原因で暴力的になったり、勉強がおろそかになったり、視力低下や運動不足を引き起こしたりするのなら当然やらせたくないと思うのが親心。

しかしゲームという遊びは私たちの生活に深く浸透しているため、当然子どもたちも興味を持ちやりたがります。

ゲームにおいては「良くない影響」が取り上げられることが多いですが、実はその根拠は曖昧なものも多く、それが私たちの混乱を助長させる原因にもなっています。

ゲームが子供たちに与える影響には、良いものも悪いものも存在します。

まずはゲームが与える良い影響について紹介したいと思います。

  • 脳が活性化し知的機能が発達する
  • 社会性が育つ

ひとつずつ見ていきます。

ゲームをすると脳が活性化し知的機能が発達する

ゲームが子どもに与える影響は、日本だけでなく世界の多くの国の大学や研究機関でテーマとして取り上げられています。

それだけどの国でも共通した悩みを抱えているということですね。

それらの結果を見ると、ゲームをプレイすることによる大きな利点があることが分かります。脳のさまざまな部位を刺激し、発達を促すことができるという点です。

例えば以下のような力がアップすることが認められています。

  • 語彙力
  • 記憶力
  • 判断力
  • 動体視力
  • 注意力
  • 創造性
  • 忍耐力
RPGゲームや歴史を舞台にしたゲーム
語彙力・記憶力がアップ

RPGゲームを楽しむためには脳のさまざまな能力を使う必要があります。多くの言葉に接し、状況を理解しなければ解くことができません。

このようなゲームを経験すると語彙力が高まり、論理的思考ができるようになります。

歴史を舞台にしているゲームなら、その内容を通して歴史への興味を引き出す可能性もあります。記憶力に関する脳の部位が発達することも分かっています。

シューティングゲームやアクションゲーム
判断力・動体視力・注意力がアップ

この種のゲームには正確な判断力を発達させる効果があります。これはゲームの中で瞬時に的確な判定を下すことが求められるからです。

同時に動体視力が上がることも分かっており、さらに脳の注意力を向上させる部位が鍛えられるという研究結果もあります。

すべてのジャンルのゲーム
創造性・忍耐力がアップ

さまざまなジャンルがあるゲームですが、その種類にとらわれず共通してみられた結果が創造性の向上です。

創造性は「発想力」や「想像力」と言い換えることもできます。ゲームを解くためにはそのような力が試されるということでしょう。

さらに複雑なゲームを解くという行為を通して、忍耐力を培うのに良い影響があるとも言われています。

楽しんでゲームをすることは脳のさまざまな発達を促すだけでなく、子どもにとって良いストレス発散にもなることを忘れないようにしましょう。

ゲームをすると子どもの社会性が育つ

意外かもしれませんが、「ゲームをする方がしない子どもよりも社会性がある」というコロンビア大学の研究結果があり、同様の結果を他のいくつかの研究機関も提示しています。

その主な理由は2つです。

  • ゲームを通して友達との交流が生まれる
  • ゲームをすることにより社会的な理解が深まる
ゲームを通して友達との交流が生まれる
1人で遊ぶイメージの強いゲーム。しかし複数で対戦や協力してプレイなど、実は友だちと一緒に遊ぶ機会が多い特長があります。

ゲームを通じて喜びや悲しみなどの感情を共有し合い、相手を尊敬したり、譲り合ったりする経験をすることもあるのです。

遊びのやりとりの中で他者とのコミュニケーションをはかることが、社会性を育むきっかけを作り出します。

ゲームをすることにより社会的な理解が深まる
2017年の朝日学生新聞社のアンケート調査で、ゲームをする子はルールを守れることが多く、家族との会話の時間がより長いことが分かりました。

これは子どもにゲームをさせている家庭では、「何らかのルール」を設けていることが多いためだと考えられます。

自分の意志で決まりを守ってゲームをするという行動から、自然と「規則を守る」という意識が高まるからです。

また子どもがゲームを通して社会の成り立ちや仕組みを理解し、結果的に「社会科が好きである」という声が高いのも特徴です。

ゲームをする家庭の環境、さらにゲームの内容からも社会的なことを学ぶチャンスがあるのです。

親が懸念する代表的なゲームの悪影響3つ

親として心配なゲームの悪影響について紹介していきます。代表的な悪い影響として良く言われるのは以下のようなものです。

  • 子どもが暴力的になる
  • 勉強がおろそかになる
  • 視力低下や運動不足を引き起こす

果たしてこれらの影響は本当にあるのでしょうか?またあるとしたらどの程度なのでしょうか?

ひとつずつ説明していきます。

暴力的なゲームの影響で子どもも暴力的になる

未成年の暴力的なニュースが報じられる度に、必ずと言っていいほど話題になるのが「暴力的なゲームやアニメが子どもに与える影響」についてです。

親としてはこれほど心配なことはありませんよね。しかし本当にゲームが原因で犯罪が引き起こされているのかを証明する方法は、残念ながらありません。

人間は犯罪を起こすに至るまでに、ゲームだけではなくさまざまなものから影響を受けて育つからです。

むしろ「他者に暴力的になるかどうか」の要因としては、家庭環境や人間関係、生活習慣や経済的な側面などが大きく関係しているという説も多くあります。

暴力の罪を犯した人が皆暴力的なゲームをしていたか?というと、答えは「NO」です。逆に、暴力的なゲームを好む人が皆暴力的な行為に及ぶか?というとそれもやはり違います。

結果として、暴力的なゲームをしたからと言って子どもたちが単純に「暴力的になる」という訳ではないということになります。

しかし。だからといって素直に納得できない方もいるでしょう。

筆者にも二人の子どもがいますが、たとえ影響がないと言われても暴力的なゲームを息子や娘にやって欲しくはありません。

なぜなら親として、日常で目にすることのないような残虐なシーンや、たとえ作り物であってもリアルな殺人のシーンなどを見せることに抵抗があるからです。

感受性が豊かな子どもがショックを受けて欲しくもありません。

個人の趣味や嗜好の問題もあります。大切なのは、その家庭において親が子どもにどんなゲームをやらせるかの取捨選択をするということでしょう。

ゲームに時間を取られ勉強がおろそかになる

「ゲームばっかりやってないで勉強しなさい!」というセリフは誰もがどこかで耳にしたことのあるセリフではないでしょうか?

ゲームと勉強時間の関係性について、教育経済学者の中室牧子さんが興味深い研究結果を紹介しています。

それによると、「ゲームの時間を制限しても子どもの学習時間はほとんど増えない」のだそうです。

「ゲームをやめさせる」=「勉強時間が増えて賢くなる」という方程式は成り立ちません。子どもに勉強や宿題をさせるという目的でゲームを禁止しても効果がないということになります。

中室さんによると、大切なのはゲームをやめさせることではなく、保護者などの家族が積極的に子どもの学習にかかわることだと述べています。

さらに見過ごせないのが、ゲームをやらせる時間の長さです。

「一日に1時間程度のテレビやゲームの使用は子どもの発達に影響がほとんどない。しかしそれを超えると負の影響が飛躍的に大きくなる」ということが明らかになっています。

子どもにゲームを無制限でやらせて良い訳ではなく、きちんと時間を決めてやることが大切だということです。

またゲームの中毒性を心配する方もいるでしょう。長時間ゲームをできる状態にしてしまうと、それに依存する傾向が出てくる子どももいます。

ゲームをする時間を決めることで、そのような影響も防ぐことができます。ゲームが勉強の妨げになるかどうかは、その使い方次第で変化するということが言えますね。

ゲームのせいで視力低下や運動不足を引き起こす

文部科学省が行っている学校保健統計調査を見ると、年齢にかかわらず子どもたちの近視の割合が年々増加しているのが分かります。

また同じく文部科学省が子どもの体力の低下の原因として紹介している資料の中で、「ゲームをすることがスポーツや外遊びの時間の減少の原因になる」ことを指摘しています。

ゲームが視力低下に与える影響
ゲームをするということは、「長い時間近くの画面を凝視する」ということ。これは目の筋肉に過度の負担をかける行為です。

結果的に「VDT症候群」と言って、目の充血や頭痛、肩こりなどの症状を引き起こすことが知られています。そして最終的に視力低下をもたらすこともあります。

長時間近くを凝視する作業が目に悪影響を及ぼすため、視力の悪化を防ぐには以下のようなことがポイントになります。

  • ゲームや読書など近くを見続ける作業をする時は、時々遠くを見渡して目を休ませる
  • 周囲の明るさを調節し、手元や画面が見づらい環境を作らない

視力低下の原因はまだ解明されていないこともあります。少なくとも長時間のゲームが目に負担をかけることは確かです。それが原因で目が悪くなることも十分に考えられます。

ゲームに時間をとられて運動する時間がない
子どもの体力、運動能力に関しては、もう何年も前から低下の一途を辿っています。

ゲームだけがその原因ではありませんが、テレビやゲーム機の普及が大きく影響しているとの指摘も数多くあります。

特に幼児期や小学生は、遊びの中で体を動かすことが神経系などを含め発達を促します。しかしゲームが広く普及したために、外で思い切り走ったり、跳んだり、投げたりというような行為を経験する機会が著しく減っているのです。

結果として肥満を引き起こしたり、スキップや縄跳びが上手にできないなどの身体能力の低下を招きます。

勉強と同じく、ゲームをやめさせたからといって外遊びの時間が自然に増える訳ではありません。ゲームをしても、外で遊んだり自然と触れ合うような機会を大人が作っていくことが大切です。

散歩や山登りに誘ってみたり、体操教室やスイミングなど体を使う習い事を選択するという手もあります。子どもたちの体のためにバランスの取れた生活を考えていくことが必要です。

これだけは守りたい!子供にゲームをさせる時のただ一つのポイント

子どもにいつからゲームをさせても良いか?という問いの答えは人それぞれです。家庭環境によっても異なりますし、子どもの特性でも変わってくるでしょう。

ただしここまで紹介したゲームによる影響を考える上で、悪い影響をなるべく減らし、良い影響を引き出すためのポイントがひとつあります。

それは「子どもにゲームをさせる時は必ずルールを作り、それを守らせる」ということです。

最も良くないのは、ただゲーム機を与えるだけで大人がそれ以上干渉せず、無制限かつ自由に遊ばせてしまうことです。このやり方ではゲームによる悪影響までもを無制限に引き出してしまいます。

家庭内でゲームをやっていい時間や環境、条件を話し合い、それを守ることを親子で約束しましょう。ゲームから受ける良い影響を意識してソフトを決めてみるのも良いかもしれません。

さまざまな種類のゲームが普及している現代に生きているからこそ、それを賢く利用して子育てに取り入れていきたいですね。

▼子供にゲームをさせる場合のルール作りについてはコチラも参考にしてみて!

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