子供が自信をなくさない!周囲に褒められた時に使える返し方

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2016/01/17

ママ友同士仲良し

「○○ちゃんはいいわね~」とママ友や他の保護者から言われたという経験は誰にでもありますし、逆に他の子を褒めることもありますよね。

我が子を褒められて嬉しい反面、どう返答していいのかわからず困った…なんて複雑な思いをしたという方も多いのではないでしょうか?

多く人は「いえいえ、うちのなんか全然…」と謙遜しがちですが、特に褒められたのに子供の前であまりにも謙遜し過ぎると子供の自信ややる気をなくしてしまうこともあります。

相手にも不快な思いをさせず、子供も傷つかない、周りに我が子を褒められたときに使える返答の仕方をご紹介します。

褒められても素直に喜べない…これは日本人の独特の感覚のようです

褒められたらある程度へりくだるのが日本人の習性。むしろ褒められれば褒められるほど調子に乗らずに謙虚な態度を取ることが美徳とされている傾向があります。

外国の方から見ると日本人の褒める、褒められる関係性はとても独特

外国では自分の子供が褒められると「そうなの。うちの子はとてもいい子よ。」と返答します。そして、最後には”I’m proud of her(him)”とはっきり答えます。

子供がその場に居ようが居まいが関係なくこのように堂々と我が子が褒められたことを全く否定するどころか、親も我が子の良い所エピソードをノリノリで話し始めます。

これが日本だと、もし本心から褒めたとしても「そうなんですよ。うちの子すごいんですよ」という返答が来たら違和感を覚えるでしょう。

しかし、この感覚が外国人からみると変わっているように見えるようで、「褒められたことをなぜ素直に喜ばないのか」という違和感があるようです。

褒めること自体が目的ではなく、会話の広がりなどを求めている場合も!

他の子を褒めるとき、本心から「○○ちゃんはすごいね!」ということはもちろんありますが、それ以外にも褒めることがきっかけで会話が生まれることが目的な場合もあります。

「○○君、しっかりしているね」と言われたら、「いえいえ、そんなことはありません。この間なんて…」とドンドン話が広がっていきますよね。
そして、「△△君のほうこそ、落ち着いていていいわね」なんて”褒め返し”になり、会話が途切れずにすみます。

日本独特の感覚と言ってもいいでしょう。本音と建て前の両方が混在している状態ですが、こうして親同士のコミュニケーションがとれることもありますよね。

謙遜し過ぎてばかりだと、子供の自己肯定感をなくしてしまう危険が…

謙遜し過ぎるとなぜ子供が自信ややる気をなくしてしまうのかというと、子供には大人の本音や建て前、お世辞や社交辞令なんてことはわからないのです。

なので、褒められたら素直に子供と一緒に喜びたいのですが、そこに大好きなママやパパが「いえいえ、そんなことはありません」と言われてしまっては「○○君ママは褒めてくれたけど、僕ってダメなんだ」という気持ちになってしまいます。

親としては何の悪気もなく謙虚に受け答えしていたつもりが実は水を差してしまっていたという結果に陥ってしまっていたのです。

そういう感情が積み重なってしまうと、何をやっても自信がない、できない、やりたくないとなり、つまり、将来、子供の自己肯定感が低くなってしまうということです。

国立青少年教育振興機構の調査によると、日本・アメリカ・中国・韓国の4か国の高校生のうち「自分は駄目な人間と思うことがある」と答えた日本の高校生はなんと7割以上という調査結果が出ました。

「私は人並みの能力がある」「自分の希望はいつか叶うと思う」「私は将来に対し、 はっきりした目標をもっている」という設問に対して、「そう思う」「まあそう思う」 と回答した者の割合は各国とも5割を超えるが、日本の高校生は他の3か国と比べ て少ない。また、「自分はダメな人間だと思うことがある」と回答した者の割合は、 日本が 7 割を超え、4か国中最も高い。

もちろん他人に褒められたことを親が謙遜するような発言が自己肯定感の低さの全ての元凶というわけではなく、他にもさまざまな要因が複雑に絡まっています。

しかし、他人から褒められたら親子で素直に喜んで過ごしてきたほうが自己肯定は低くならないような気はしませんか?

今すぐ使える!褒められた時の無難な返し方

しかしながら、他人の前で”I’m proud of you”とはなかなか言えませんし、言ってくれた相手に違和感や失礼のないような返し方はしたいところ。

じゃあ、何と言ったらいいのかその例がこちらです。

第一声はとりあえず「ありがとうございます」

褒められた時の第一声は「褒めてくれてありがとうとうございます」というのがベストだと思います。

相手に対しても「褒めてくれてありがとう」という気持ちを伝えることができますし、子供にも嫌な思いをさせないと思います。

逆に自分が褒めたときに「ありがとうございます」という返事が返ってきたとしてもあまり違和感や不快感はありませんよね。

自分が褒めてどんな返事が返ってきたら違和感や不快感はないかなぁと、1度客観的に考えてみると感謝の言葉で示すのが1番いいと思います。

「褒められて良かったね」と子供目線の感想を言う

感謝の言葉で示す以外だと「褒められて良かったね」や「褒めてもらって○○も嬉しいと思います」というふうに子供目線の感想をそのまま言うのは結構使えます。

また、なわとびや水泳など技術的なことは「前は全然できなかったんですけど、何とかできるようになったんですよ」とちょっとした苦労話に持っていくのもアリです。

それを聞いた子供は「ちゃんと頑張っているのを見ていてくれていたんだ」と気づき、間接的でも褒められていることがわかるので、「次も頑張ろう!」という意欲が湧いてきます。

「すごい」や「一等賞でえらい」など大げさな褒め方は子供の性格によっては気恥ずかしくなったり、わざとらしく感じてモヤモヤした気持ちになったりする子もいます。

しかし、「よかったね」や「嬉しいね」という素直な感想だと自然で子供も受け入れやすいという効果もあるので、評価する言葉よりも思ったままの感想を口に出してみて下さい。

「そんなことないですよ」否定的に返答後は、子供をしっかりフォローが大事

つい反射的に「いえ、うちの子は全然…」と子供の前で言ってしまうことももちろんありますよね。

子供は言葉には出しませんが内心傷ついて可能性があるので、おうちに帰ったあとのフォローがとても大切。

家に帰ってお風呂に入っているときや寝るときに「今日さ、○○ちゃんのママに褒められてママも嬉しかったよ」や「頑張って練習した甲斐があったね」と上記のようにストレートな感想を言ってあげましょう。

そして、どうしてママが「いえいえ、そんなことは」と言ってしまったのか子供に理由を説明することも大切。

例えば、「褒められて嬉しかったんだけど、何て言ったらいいのかわからなくなっちゃって。これからは気を付けるね」と子供に素直に謝りましょう。
また、「いつも一生懸命だけど、疲れたときは休んでいいんだよ」と添えてあげてみてはいかがでしょうか。

時には子供に労いの言葉をかけてあげることも子供にとっては最良の褒め言葉です。

褒められた時の親の反応を子供はしっかり見ています

幼児期の子供でも親同士の会話で「あっ、今私褒められた」と子供はよく聞いていますし、よく理解もしています。

しかし、親の「いえいえ…」と謙遜するその心はまだまだわからないため、親の謙遜した発言を鵜呑みにしてしまいます。

自分が褒められた時に親がどんな反応や発言をするのか子供はしっかり見ています。大げさかもしれませんが、何気ない発言が今後の子供の自信ややる気にも関わってきます。

「否定的な言葉はなるべく口にしないけど、簡単な感想で十分」ということを頭の隅に置いといていただけたらなぁと思います。

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