簡単な工夫で改善することも!子供が食べない時の原因と対処法

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2018/10/03

お子さんがご飯を食べてくれないと、心配になりますよね。

成長や発達に問題がないか、集団生活の中で食事の時間を過ごせるのか、悩みはつきないと思います。

また、一生懸命作ったご飯を食べてくれないということは悲しく、時にイライラの原因になってしまうこともあるかと思います。

毎日のことなので、思い詰めてしまうお母さんもいることでしょう。しかし、ちょっとした発想の転換で、食べるようになったという例もたくさんあります。

この記事では、子供が食べたがらない場合の考えられる原因と、すぐできる工夫をご紹介します。

お子さんにあいそうなものがあれば、生活に取り入れてみてくださいね。

ただの好き嫌いではないかも?なかなかご飯が進まない理由

特定のものを嫌いだから食べたくないという場合、何度かその食べ物に挑戦することで、食べられるようになる場合もあります。

しかし、食事自体を嫌がる場合、急に食欲がなくなった場合などは、ただの”嫌い”意外の食べない原因を考える必要があるでしょう。

どういった原因が考えられるかまとめてみました。

量が多い

皆さんはお子さんの食事量をどのように決めていますか?

大人用の食事から取り分けている場合など、“このくらい食べるだろう”という憶測で量を決めている方も多いと思います。

そこで、まず幼児の食事目安量を見てみましょう。

特定非営利活動法人NPO昭和の「世田谷区委託事業おでかけひろばSHIP」の離乳食卒業からの幼児食の基本と、熊野市食育推進事業の「食育だより」を参考にさせていただきました。

1日の食品の目安量(1歳半~2歳)

【種類】 【分量】 【具体例】
穀類 270g うどん1/2玉+ご飯80g+食パン8枚切り1枚
卵類 25~30g 約1/2個
肉類 15~20g 薄切り肉2/3枚
魚類 30g たら1切れ1/3枚
大豆・豆製品 35~40g 納豆小1パック
野菜類 180g 淡色野菜100g+緑黄色野菜80g
海藻やきのこ類 10g しいたけ1枚
いも類 40g じゃがいも小1/2個
果物 100g バナナ1本
乳製品 250g 牛乳1杯+ヨーグルト1/2個

1日の食品の目安量(3歳~5歳)

【種類】 【分量】 【具体例】
穀類 330~350g うどん1/2玉+ご飯80g~160g+食パン8枚切り1枚半
卵類 40g 約2/3個
肉類 30g 薄切り肉1枚
魚類 40g 切り身半分
大豆製品 45g 納豆30g
野菜類 200g 緑黄色野菜90g+淡色野菜110g
海藻やきのこ類 10~15g しいたけ1枚半
いも類 40~60g じゃがいも小1/2個~2/3個
果物 100~150g バナナ1本半
乳製品 250~300g 牛乳1杯+ヨーグルト1/2個または1個

普段お子さんが食べている食事量と比べてどうしたでしょうか?

もし目安量以上の食事を提供している場合、お子さんが量の多さにうんざりして食が進まないでいる可能性も考えられます。

また、食事量には個人差がありますので、目安量ほど食べなくても満足するお子さん(またはその逆)もいます。

お子さんがどのくらいの量で満足する子なのか、意識して見たり聞いたりしてみましょう。

次に、幼児期における、おやつの目安量を見ていきます。

1~2 歳児は180~240kcal(午前・午後2回にわける)、3~5歳児150~230kcalがおやつの目安です。下のカロリー表に当てはめて、どんなものが丁度良いか考えましょう。

【カロリー】 【具体例】
80kcal バナナ1本 みかん1個 おにぎり1個
ヨーグルト1カップ ゼリー1カップ ジュース150cc
100~150kcal プリン1カップ クッキー2枚 アイス1本
200kcal以上 ドーナツ1個230kcal

お菓子をたくさん食べたがるお子さんは多いかと思いますが、お菓子でお腹がいっぱいになってしまっては、食事が喉を通りません。

目安量の範囲内で、満足できるようなおやつを目指しましょう。

遊びたい

ご飯より、おもちゃやテレビの方に強く惹かれてしまうという子もいます。

小さい子供は物事の優先順位を考えることができません。よほど空腹でない限り、遊びたいという気持ちが強くなってしまうのは、ごく自然なことです。

しかし、遊びながらやテレビを見ながらの“ながら食べ”は、より一層ご飯を食べない子供にしてしまいます。

満腹になったという感覚は、血糖値の上昇によって感じます。血糖値は、何かを食べてから徐々に上がって行き、1時間後にピークとなります。

そのため、少し食べておもちゃやテレビに夢中になってしまうと、その間に血糖値があがり、満腹感を感じてしまいます。

満腹を感じてしまっては、残りの食事を食べたいという気持ちはなくなってしまいますよね。

また、実際には少量しか食べていないため、すぐにお腹が空いてしまうことも考えられるでしょう。

お腹が空いておやつをたくさん食べてしまい、食事がさらに食べられなくなるという悪循環になる可能性も考えられます。

楽しく食事をすることも大切ですが、“ながら食べ”にはそういったリスクがあることを意識しましょう。

イヤイヤ期、反抗期

幼児期において、2歳頃にはイヤイヤ期、5歳頃には反抗期があると言われています。

こういった時期には、食事の場面でもそれ以外でも反抗されることが多いので、“その時期がきたか”とお母さんは直感的にわかるでしょう。

自我が成長する時期のため、食事においては、好きなものを食べたい、これは食べたくないというような主張が強くなりります。

また、イヤイヤ期や反抗期に食事を嫌がる場合、ただ食べることを嫌がっているのではないかもしれないという発想が必要になります。

甘えたいという気持ち、食事以外で満たされなかった気持ちを、食べたくない!という言葉で表現している可能性があるからです。

そうなってくるとなかなかお母さんの手にもおえません。特に2歳頃の子供は言葉も未発達で、お子さんの気持ちを完全に理解しようとするのは難しいでしょう。

イヤイヤ期や反抗期の“食べない”という行動には、食べさせようと真正面からむかうことは避けた方が無難です。

そういう時期だからと大目に見ることや、食べる場所を変える、楽しい雰囲気をつくるなどの工夫をして、無理せず乗り切ることが有効でしょう。

うまくのみこめない

食べ物をうまく飲み込めないということに悩んでいるお子さんがいることをご存じでしょうか?

以下のいずれかに当てはまるお子さんは、食べ物をうまく飲み込めていない可能性があります。

  • いつまでも噛んでいる
  • 飲み込むときに辛そう
  • 食事中、たくさん水分をとりたがる(水分で飲み込みやすくしている)

食べ物をうまく飲み込めない理由は、以下のようなことが考えられます。

  • 上手に噛めていない
  • 嚥下障害

普通食になったばかりの小さなお子さんの場合、まだ噛む練習中ということもあり得るでしょう。

噛むことに問題がある場合は、食事の固さを調整する、お母さんが目の前で噛んで見せてあげる、などの工夫で、食事が楽になるかもしれません。

噛むことは問題なく、飲み込むことだけに苦労する場合、嚥下障害という可能性があります。

嚥下障害の原因は大きく3つが考えられます。

  • 食道など、食べ物が通る箇所に変形などの問題がある
  • 脳に問題がある場合、パーキンソン病などの疾患がある場合、など神経や筋肉に問題がある
  • 摂食障害、神経症など精神的な理由で飲み込むことに問題がある。
飲み込む様子があまりに辛そうで、長期間改善しない場合は医師に相談しましょう。

体調が悪い

急に食べることを嫌がるようになったということであれば、体調が悪いことを考えましょう。

体調不良で食欲が落ちる場合、以下のような原因が考えられます

  • 風邪
  • 便秘
  • 疲労(眠い)

お腹の風邪と呼ばれる感染性胃腸炎の場合、発熱などの症状はなく、お腹だけが痛いということがあります。

風邪や便秘でお腹が痛い、または苦しい時に無理に食べさせられたら大人でも辛いですよね。

また、直接お腹と関係のない病気でも、体調が悪ければ食欲は落ちます。

急に食べなくなった場合には、まず体調の変化がないか確認しましょう。

”自分から食べる”をサポートしよう!食べてくれない時の対処法

食べてくれない原因が、体質や病気によるものでない場合、ちょっとした工夫で食が進むようになる可能性があります。

具体的にどういった方法があるかまとめてみました。

少なめに盛り付ける

あまり食べたがらない子に、他の子と同じような量を盛り付けても、残してしまいますよね。

ただ、少なくよそるだけでなく、次のような工夫をすると楽しいかもしれません。

  • お弁当用のカラフルなアルミカップやシリコンカップを小さなお皿変わりにする
  • 1つのお皿に少しずつ色々なものを盛り付け、ワンプレートのご飯にする
少ない量を盛り付けて、完食できたという体験を心がけましょう。もし完食できたら、たくさん誉めて、また食べたいという気持ちに繋げられるといいですね。

お手伝いしてもらう

自分がお手伝いしたご飯はいつもと違って見えるかもしれません。

野菜の水切りをしたり、ヘタをとったり、どんなに小さなことでも良いので、手伝ってもらいましょう。

食べるときには「○○ちゃんが手伝ってくれたから、おいしい」などの声掛けをして、気分を盛り上げましょう。より一層食欲がわくかもしれません。

また、食事をよそうお手伝いができる子は、手伝うことで自分の食べたい分量を理解するきっかけにもなります。

生活のリズムを整える

生活のリズムを整えることは、食欲を増進させる為にとても大切です。まず、食事の時間が一定になることで、お腹が空く時間にご飯を食べることができます。

きちんと食事の間隔があき、血糖値が下がることで“お腹が空いた”と感じるようになります。おやつも、夕飯の2時間前までには済ませるようにしましょう。

また、日中活動し、夜はきちんと睡眠をとるというリズムができることで、自律神経が整います。そうすると、消化器官も活発に動くようになるので、食欲増進に繋がります。

環境を整える

“ながら食べ”を防ぐためにも、食べる場所は整えておきましょう。目につく場所におもちゃがある場合は全て片づけ、テレビも消した方がよいでしょう。

また、家族が食卓につき、きちんと“いただきます”の挨拶をして、楽しく会話をしながら食べることも大切です。

そうすることで、これからご飯を食べるんだ、ご飯の時間は楽しい時間だという、食事に集中する雰囲気を作ることができます。

イヤイヤ期や反抗期のお子さんには、いつもと違った環境を用意するのも良いでしょう。この時期は色々と口で説明しても、なかなか聞き入れてはもらえないかと思います。 

ベランダで食べてみたり、リビングにシートをひいてピクニックを演出してみたり、イベント事のようにすることで、“食べたい”という気持ちがわく子も多いようです。

栄養のことを気にしすぎない

お母さんの気持ちに敏感な子は、お母さんが気を楽にもつことで、食事に対して前向きになれるかもしれません。

栄養のことを考えて、色々な野菜を食べて欲しいと思うお母さんは多いと思います。

しかし、嫌いな野菜を克服できる年齢は意外と遅く、10歳前後という調査結果もあります。

まずは、農林水産省発行の食事バランスガイドなどを参考に、お子さんの食べられるものの中で栄養バランスを考えてみるというのも1つの方法です。

具体的には、ご飯やパンが食べられなくても、うどんを食べることができれば、炭水化物は接種できていると考えてみるということです。

子供が苦手な緑黄色野菜でも、にんじんやほうれん草、ブロッコリーなどたくさんの種類があります。1つでもお子さんが食べられそうなものを見つけてみましょう。

もちろん、色々な種類の食べ物を食べられるようになることが理想ですが、まずは好きなものの中でバランスをとってみましょう。

トラウマに注意。無理やりたべさせることが及ぼす影響。

幼稚園や保育園、学校などの集団生活の中で、完食を求められた記憶のあるお母さんも多いと思います。

時には、食べ終わるまで遊ばせない、帰らせないなど厳しい指導が行われることも、一昔前まで珍しくはありませんでした。

そういった指導に深く傷ついてしまう子は多く、時にはトラウマのようになることもあります。

例えば、保育園での完食指導が厳しかった為に、食事に対してひどく緊張するようになり、小学校卒業まで食べ物が喉を通らなくなってしまったという子もいるようです。

そのような状況を克服した子に共通するのが、“家庭ではありのままの自分を受け入れてもらえた”ということでしょう。

園や学校では全部食べるように先生に叱られたけど、お母さんは焦らせることなく食べやすいものを作ってくれたというような記憶が、食べることは辛いことばかりでないという気持ちを育み、後の食欲に繋がるようです。

頑張って作ったものを食べてくれないと悲しくなりますが、家庭で無理に食べさせるのはやめましょう。

食べることは楽しいという気持ちを育てよう

食事を作って食べさせることは大変ですし、食べないことへの心配も加わると、とにかく目の前のものを全部食べて欲しいという気持ちに陥りがちです。

しかし、上記のように子供が食べてくれない原因はたくさんあります。それに対してできる工夫もたくさんあります。

子供に無理させず、お母さんも無理せず、少しずつでも食べられることを喜ぶことで、食事の楽しさを感じられるように促しましょう。
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