子供の習い事にピアノが気になる!始める時期や効果を知っておこう

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2018/02/22

ピアノを習っている子供

いつの時代も人気の習い事「ピアノ」。なぜそんなに人気があるのでしょうか。ピアノを習わせるとどの様な効果がえられるのでしょうか?

楽器の購入は必要になるの?月謝の相場は?発表会事情や親の負担について。気になる習い事ピアノについて紹介します。

ピアノを習う効果はスキルアップだけではない。HQを高める効果も!

「楽器を演奏できるようになってほしい。」そんな親の思いから、子供にピアノを習わせ始める事が多いようです。

ピアノを習うと、もちろんピアノのスキルアップをさせることができます。

ピアノが上達して好きになれば、小学校で伴奏者に選ばれることもあるでしょうし、自分の特技を持つことで、自信に繋げる事ができるでしょう。

また一定のレベルまで弾けるようになれば、生涯を通じてピアノを楽しむことができるようになります。

しかしピアノを習うメリットは、スキルアップだけではないことが研究によって分かってきました。

時々耳にするのが、「ピアノをやっていると頭が良くなる。」というお話。

東京大学の入学者の多くが、「ピアノを習っていた」という経験を持っている事からも、近年では、ピアノのお稽古は.脳に良い影響を与える習い事ではないか?と注目されてきました。

研究でもピアノ習う事で、脳をまんべんなく育てる事ができると分かっており、中でも人間性知能(HQ)をアップさせることができる事が分かってきました。

人間的知能HQとは、人間らしい人生を送るための能力

ピアノでHQのアップが期待できる。という研究がありますが、HQとは何でしょうか。

HQとは人間性知能のことです。

これは人間が幸せな人生を送るために必要な能力と言われているもので、幼児教育でも注目されてきています。

人間らしく幸せな人生を送るためには、夢に向かって努力し成功する能力や、良好な恋愛・結婚生活・人とのつながり・運動能力・コミュニケーション能力などを育むことが必要とされます。

ピアノを演奏する動きは、人間らしさを司る脳の前頭前野の発達を促し、HQの長期的な発達へとつながっていくようです。

ピアノを演奏する時に使う能力

  • 左右全く違う動きをする
  • 楽譜を一時的にも記憶して演奏する
  • 楽譜を先読みしながら弾く

またこのようなピアノを弾く時の動きが、小脳や海馬の発達にもつながり、運動機能・知的機能・感情機能まで育み、記憶力アップや学力アップにもつながる事が分かっています。

ピアノのお稽古は、脳の発育にとっても、最強の習い事と言えます。

脳科学者の澤口俊之先生によると、脳の構造に変化がみられるまでには、2年ほど時間を要するようなので、長期的に習い続ける事が大切です。

ピアノを習い始めるなら3歳~5歳頃に始めると良い

ピアノを習い始めるなら、3歳~5歳までにはじめておくと良いでしょう。

音大生の多くは、5歳頃までにはすでにピアノを払い始めています。

子供はまだまだ耳が発達段階です。その間に音楽に触れる事で、更に良い耳へと発達させることができます。そして、訓練すれば絶対音感を身に着ける事も可能な時期です。

小さなころからピアノを奏でる事で、豊かな感性を育むことができ、将来的にも豊かで魅力的な演奏ができるようになる可能性があります。

ただあまりにもスタート時期が早すぎると、ピアノの鍵盤が重くて音が出せなかったり、先生の言っていることが理解できない。また、楽譜を読むのが難しく、練習に苦戦して嫌になってしまうケースも。

焦らず、子供の成長に合わせて良いタイミングでスタートするようにしましょう。

月謝の相場は、先生のスキルや環境によっても違う

親として気になるのが、やっぱり金銭面。ピアノ教室の月謝の相場はどのくらいなのでしょうか。

月謝は、個人教室か音楽教室かによっても異なりますし、また先生のレベルや生徒のレベル・そして時間によって変わってくる。

というのが一般的な考え方です。

最初は5000円くらいの月謝だったとしても、教本が難しくなるにつれ月謝が上っていき、気が付けば10000円を超えている。という事もあります。

個人ピアノ教室。1ヶ月の月謝は約4000円~9000円

個人のピアノ教室は、最も値段に差があるでしょう。ただ、調べてみると大体の相場は30分~45分で月4000円~9000円くらいでしょう。

ピアノのレッスン料に規定はありません。また、ピアノの先生に資格はいりませんので、先生が音大を出ているとは限りません。

先生の教えられるレベルによっても値段が変わってくる事が一般的です。

最も多いのが、音大を出てピアノ教室を自宅で開き、ピアノを教えていらっしゃるパターンです。

しかし先生の中には、ご自身でコンサートを開かれるようなピアニストや、大学の先生が本職で、その傍らご自宅で教室を開かれているという先生もいます。

このように音大生まで育てる事ができるような技術のある先生であれば、レッスン内容も濃くなります。もちろん月々のレッスン料はそれなりに高くなる事が考えられます。

大手音楽教室。1ヶ月の月謝は約6500円~9000円から

大手音楽教室の場合、1ヶ月2回~4回。30分で6500円~9000円です。

ヤマハやカワイ・楽器店主催の教室では、個人の教室よりも人件費や設備費用がかかるために、個人の教室より少し割り増しという傾向にあります。

受付を通しての契約になるので、支払いの規定がしっかりとしています。また先生のレベルも、会社によっては一定のレベルの試験を通った先生ばかり。

一定レベル以上の技術を持った先生に教えていただけ、更に曜日変更や先生の変更がしやすいものメリットです。

子供が本格的にピアノを始めたい!と思ったときには受験コースが用意されているなど、多くの先生や受付の方からサポートしてもらえるのが良いところです。

大学付属の音楽教室(初級・就学前)1ヶ月の月謝約9000円~40000円

大学が付属の音楽教室で行っている音楽教室の相場は、初級や幼稚園児であれば9000円~40000円ほどです。

この値段の差は、学校や音楽教育の充実度によって変わってきます。

値段的には大変高いのですが、大学付属という事もあり大学が用意した最高の環境でレッスンを受ける事ができます。

中には、ピアノのレッスンだけでなく、ソルフェージュなどを受けたり、他の楽器とともに演奏するアンサンブルなどを勉強する事ができる教室もあります。

先生方も、同音大の先生や卒業生なので一流の指導を受ける事ができ、コンクールでも賞を獲るような生徒を多く育てています。

教室によっては将来的に大学に入りやすくなるというメリットもあります。

楽器は必要。練習のために自宅にあったピアノを用意しよう

もちろんピアノを習うのであれば、お家で練習できる環境が必要です。一週間に一度レッスンを受ける時だけでは、なかなかピアノは上達しません。

ピアノを習うのであれば、ピアノを用意しましょう。

ピアノと一言で言っても、「グランドピアノ」「アップライトピアノ」「電子ピアノ」などがあります。

もちろんグランドピアノがご家庭にあるのが一番の理想環境です。音大でピアノ科を目指したいとなれば、いずれ必要になる楽器です。

しかし値段が高い上に、設置環境が難しい場合も。未来が決まっていない子供にはまだ早い。という考え方もあるでしょう。

その場合、グランドピアノが無くても、アップライトピアノのように、弦を鳴らして生の音を奏でる事ができるアコースティックピアノがあれば、上達をするのが早いでしょう。

先生によっては、「電子ピアノでは教えられません。」言われるケースもあるほど。ピアノは弦を鳴らすことで上達していきますので、環境的に可能であれば生の音が出せるピアノを用意してあげましょう。

しかし今の日本では、音の出る楽器が売れない…と言われるほど日本の住宅環境では楽器の騒音問題が心配されます。マンション生活だと、さらに心配ですよね。

そのためどのメーカも、日本の住環境に合わせた電子ピアノの開発に力が入っています。

今ではピアノの音やタッチが、よりグランドピアノに近いものも売られるようになってきました。

電子ピアノでももちろん上達はできます。先生にその旨を伝える事で、先生も電子ピアノで練習していることを考慮して、レッスンを進めてくれるでしょう。

まずはご家庭の環境や考え方に合わせて、楽器を用意するようにしましょう。

ピアノの上達は、自宅練習がガキ!

ピアノの練習は、どのような事をするのでしょうか。

レッスンでは、先生が自宅で練習してきてほしい曲を課題として出します。生徒は、それを次のレッスン日までに弾けるように自宅で練習しておきます。

次のレッスンでは、練習しておいた曲を先生の前で弾きます。先生はそれを聴き、「もっとこうした方がきれいに聞こえるよ。」「もっとここは音を大きくしてみて。」など、更に上手に弾く方法を指導していきます。

次のレッスンまでに、先生に言われたように弾けるよう、家庭で更に練習をします。

それができるようになったら「合格」となり、次の課題曲をもらう。というのが一般的なレッスンの流れです。

自宅で練習をどれだけ頑張ったか。この積み重ねで子供の上達度も変わってきます。

練習をしっかりしてくるお子さんには、先生も「もっとここは、軽い音を出してみよう!」

など指導の内容もよりレベルの高いものになりますし、あまり練習していないと、「この音はドだよ~。」と音符を読む事や、リズムの指導が中心になる場合もあります。

また、宿題に出される教本のレベルや内容は、生徒の様子や先生の方針によって異なりますので、同じ年のお友達と同じ時期にピアノを始めたとしても、子供の練習量や先生の考え方によって教本が異なっていたり、進むペースが違う事はよくある事です。

発表会は、教室によって規模が違う

ピアノを習うと気になるのが発表会について。発表会は、教室によって開催頻度も参加費用も異なります。

音楽教室など企業が行っている場合は年に1度、定期的に発表会を開催するパターンがほとんどです。

人数も多いので、大きなホールで発表会を開催することも多く、なかなか経験できない貴重な体験をする事ができます。

個人教室では、先生の方針によって発表会の頻度は変わってきます。年に一度大きなホールを使って発表会を行う教室もありますし、サロン形式のアットホームな発表会を開催する教室もあります。

中には、2年に一度のペースで発表会を行う教室もありますし、発表会をやらない。という方針の教室もあります。

教室によって考え方は様々です。ピアノ教室に通っている場合、発表会が開催される場合参加は必須となりますので、気になる場合は習う前に直接先生に聞いておきましょう。

・発表会に出る子供は、短期間でスキルアップする

ピアノの発表会では、いつも練習している曲より少しレベルの高い曲に挑戦してみたり、先生によっては、子供が弾きたいと思っている曲を弾かせてくれる場合もあります。

本番に向けて時間をかけて何度も同じ曲を練習することで、細部にわたって先生からの指導を受ける事ができるので、短期間でぐんっと上達することができます。

また目標ができる事で、子供も「頑張ろう!」と一生懸命になる事ができます。

人前で弾くことは大変緊張しますが、一生懸命練習したことを発表することが、子供にとっても自信につながり、大きな成長へとつながる良い機会です。

一人で舞台で立つ。という経験は、幼稚園や小学校になってからも、なかなかできる経験ではありません。

「発表会はお金がかかるし大変。」と感じるママも多いと思いますが、子供の成長を大きく感じられる貴重な機会でもあります。

先生にお任せはNG。親の協力は不可欠

子供がピアノを習い始めたら、親はどのような協力をする必要があるでしょうか。

ピアノはスポーツのように団体競技ではないので、休みの日に交代で準備が必要だったり、ママ友との関係が大変。という事は比較的少ない習い事ですが、「先生にお任せ。」「親はノータッチ」ができる習い事ではありません。

ピアノのお稽古で、親が負担と感じるのは「時間的な負担」と「金銭的な負担」です。

送り迎えやレッスンの付き添い。親が感じる「時間的負担」

時間的負担では、まずピアノ教室への送り迎えが必要になってきます。

先生によっては送り迎えだけでなく、「小さいうちは、子供と一緒に教室に入ってレッスンを聴いていてください。」と言われることもあるでしょう。

また日々の練習も子供だけでは難しい場合が多く、毎日子供の練習に付き合ってあげる必要があります。

親もピアノのレッスンに合わせて時間を確保する。という事が必要になってきます。

発表会は土日や祝日が多いので、子供に合わせて予定を空けておくという事も必要になるでしょう。

月謝以外にも出費アリ。親が知っておきたい「金銭的負担」

ピアノは、スタートした頃は初級なので、レッスン料がお値打ちな事も多くあります。しかしレッスン料が「5000円~」と書かれている場合、子供のレベルによってレッスン料が徐々に上がっていくことも。

その場合バイエルの教本が終わったら、一か月のレッスン料が上った。教本が難しくなってきて、気が付いたら1ヶ月のレッスン料金が10000円を超えていた。という事はよくあります。

また発表会やコンクールの参加費は、月々の月謝とは別に発生することがほとんどです。教室によっては、数千円~一万円以上かかる場合もあります。

発表会のために衣装を購入したり、発表会の後に先生へお礼を準備する場合もあります。楽器を購入したり、メンテナンス費用が発生することもあります。

ピアノのお稽古は、レッスン料金以外にも、思わぬ費用が発生することがあります。

興味を持ったら、まずは体験してみてから決めよう!

ピアノのお稽古は、スキルアップにつながるだけでなく脳に影響を与え、運動機能や知的機能だけでなく、心を豊かにしてくれる習い事です。

しかし子供によっては、ピアノに興味がなかったり、中にはお稽古として習うのを、嫌がる子供もいます。

子供の好みもありますので、無理して習わせてしまうと逆効果になりかねません。

ピアノの習い事が気になったら、まずは子供が興味をもつか?楽しんで通う事ができるのか?体験をさせてから決めるようにしましょう。
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