子供に丈夫な体になってほしい!生活習慣や食事で免疫力を高める対策

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2017/06/03

免疫アップで子供の体を丈夫にしたいなと思っているママ

子供が小さいうちは、とかく熱を出したり、病気をもらってきたりしやすいもの。インフルエンザや胃腸風邪、手足口病やプール熱、ヘルパンギーナと、ママの心配も絶えませんね。

かといって、保育園や幼稚園に通い出して集団生活をするようになれば、100%の予防はまず不可能です。

また、パパやママが会社で同僚からもらってきた病気をうつしてしまうということもあるでしょう。

子供自身の体を強くしていくしかないのです!!

病気に負けない強い体をつくるために、母親としてしてあげられることは何でしょうか?この記事で一緒に見ていきましょう。

1.免疫を定着させるために菌に触れよう!ワクチン接種だけでは不十分…

保育園や幼稚園、児童館ではお友達から病気をもらうことも多いでしょうが、その分免疫もつき、大人になってからの丈夫な体作りに役立ちます。

わが子がしょっちゅう熱を出すと、心配するママもいるでしょう。

5歳未満では免疫力が弱いため、ウィルスや病原菌に触れると病気を発症しやすく、熱を出しやすいといえますが、6~8歳くらいからたいていの子は発熱の頻度が減っていきます。

3~6ヶ月おきに発熱を繰り返す「周期性発熱症候群」という病気もありますが、これも根本的な治療はないものの、重い症状は出ず4~8年で自然に治ります。

はしか・おたふく風邪などの子供の病気に大人がかかると重症化しますが、これは大人のほうが免疫力が強い分、病原菌を激しく攻撃して、そのせいで高熱など過剰な反応が出てしまうためです。

病院で小児科にかかっても、ほとんど薬を処方されず、お医者さんに家で様子を見るよう指示されることもあります。突発性発疹などで経験したママも多いでしょう。

熱が出ても、けいれんやひきつけなどの他の重篤な症状がなければ、薬に頼らずゆっくり体を休ませて熱が下がるのを待ったほうが免疫の確立にも役立ちます。

ワクチン接種の意味と効果

生後2ヶ月から予防接種が始まり、様々なワクチンを接種して子供に免疫をつけていきます。

5歳までの発生率が高い肺炎球菌などは、死亡率も7~10%と高く、30~40%の割合で重い後遺症や障害も残るため、予防接種が必須となっています。

ただし、ワクチンを接種すれば絶対にその病気にかからないというわけではありません。

人の体はウイルスや病原菌に感染し、完治してはじめて、免疫を獲得できるようになっています。ワクチン接種で同じ効果を得るには、接種後にその病原菌に接する必要があります。

現在、同じ病気の予防接種を2回・3回と繰り返すことが多いのはそのためです。普段の生活で病原菌に接する機会が少なくなったため、人工的に接することで免疫を強めているのです。

1回目の予防接種で何も症状がでないのに、2回目・3回目で熱が出る子も多いでしょう。それは身体がその病原菌と戦って免疫がきちんとついたという証拠です。

1回で効果がないなら、予防接種をする意味がないのではないかというと、それも違います。予防接種には、病気にかかっても軽症で済むという効果もあります。

小さいうちから外遊びを存分にさせて色々な菌に触れさせよう

予防接種の効果も含め、免疫をつけさせるためには、なるべくたくさん外遊びをさせていろいろな菌に触れさせることも大事です。

洋服や体が汚れることを理由に、砂遊びや泥んこ遊びを敬遠するママも増えていますが、外の砂や泥に接することも免疫を獲得するうえで役に立ちます。

自然界にはたくさんの菌や微生物がいますが、すべてが人体にとって悪いわけではありません。外遊びは良い菌も含め、色々な菌に触れる機会にもなります。

自然界には約150万種類の膨大な種類の菌が存在すると言われていますが、実は人間の病気のもとになる「病原細菌」は、そのうちのたった50種類程度です。

他の有害な菌を抑制する例

腸内の悪玉菌を抑制するビフィズス菌はその代表的な例。

他にも、納豆は納豆菌、味噌、醤油、日本酒は麹菌の働きを利用して作られています。パンを焼くときにも、生地を発酵させ膨らませるのにイースト菌が欠かせません。

一般に、人間は菌から害を受けるより、利益を得ることのほうが多いといえるでしょう。

例えば人の皮膚にはたくさんの常在菌がいて、有害な細菌が体の中に侵入するのを防いでくれています。

また、免疫系には学習能力があり、色々な菌に実際に触れることで「これは体にとって良い菌・悪い菌」というのを覚えていきます。

その学習が不足したままだと、悪い菌と良い菌の区別がつかず、免疫が攻撃すべき相手を攻撃しなかったり、まったく攻撃する必要のないものを攻撃するということが起こります。

前者は病原菌の体内での繁殖につながり、後者はアレルギーという形で現れます。

小さいうちに子供の体の免疫系にもいっぱい学習をさせておくと、必要な時にきちんと体を守ってくれるようになります。

子供のうちはむしろ、泥んこ遊びなど外遊びで菌のある環境にたくさん触れておくことです。うがい、手洗いの習慣をつければ、たいていの悪い菌の侵入は防げます。

2.子供のうちから生活リズムを整えて!寝坊・夜更かしは禁物

最近は、低体温の子供が増えていると言います。これには子供の生活が夜型になりつつあることも関係しています。

2007年の調査結果によると、子供の平均就寝時刻は保育園児で午後9時51分、幼稚園児で午後9時33分となっています。

朝は早く起き、朝ごはんをしっかり食べて、日中はよく遊んで体を動かし、夜は早く寝る、という生活リズムを、子供のうちにつけておくことが大切です。

体温と免疫力は深く関係!35度台の平熱のお子さんは特に気を付けて!

人間の体温は1日の間に変動していて、起床と共にゆっくりと上昇し、正常な生活リズムでは午後3~4時頃にピークを迎えるようになっています。

夜更かしをして朝遅く起きると、体温のピークの時間が後ろにずれこみます。体温が低いと、身体を動かす十分な元気も出ないので、さらに体温上昇を鈍らせます。

また、朝寝坊をして朝ごはんを食べないということになると、日中活動するための十分なエネルギーを補給できず、やはり低体温につながります。

一般に子供の平熱は大人より高くなっていますが、これは病原菌から体を守るためにも大事なことです。

病原菌と戦う白血球の働きは、37℃の体温で最も活発になると言われています。体温が1℃下がると、免疫力は30%も下がってしまいます。

医学的な意味では、体の中心部の温度が35℃台以下になることを「低体温」と言い、命にかかわる状態です。

一方、現在一般的な意味で言われている「低体温」は、脇の下で計った時の平熱が35℃台ということです。ただし、これも健康や免疫の面では良くない状態を意味します。

平熱が35℃台だと主に以下のような症状が表れ、病気とはいえないまでも、「病気にかかりやすい」状態になります。

  • だるさ
  • 便秘
  • 冷え
  • 集中力がなくなる

睡眠時間をしっかりとって、子供の免疫力アップ!

睡眠時間をしっかりとることで、子供の免疫力が高まり、自然治癒力をつけていくことができます。

早寝早起きは体温を正常なレベルに保つのに役立つというだけでなく、眠っている間には免疫細胞も活性化します。

アメリカの「National Sleep Foundation」の2015年の発表によると、年齢別の理想的な睡眠時間は次のようになっています。

0~3ヶ月 14~17時間
4~11ヶ月 12~15時間
1~2才 11~14時間
3~5才 10~13時間
6~13才 9~11時間

皆さんのお子さんの実際の睡眠時間と比較した場合、いかがでしょうか?

例えば1~2才の子で、朝7時に起床、お昼寝を2時間として、1日に14時間の睡眠をとるには夜の7時には寝ていなければいけないことになります。

これはちょっとハードルが高いかもしれませんが、遅くとも夜の9時には眠る習慣をつけるようにするといいですね。

コンビニや24時間営業・深夜営業のお店が増えて便利になった反面、遅くまで子供を外に連れまわす親が増えています。

パパ・ママが早寝早起きすれば、子供にも自然に早寝早起きの習慣がつきます。

3.薄着で自律神経の発達を促そう!厚着はNG

子供が小さいうちは、まだ体温調整機能も未発達で、寒いとついたくさん着させすぎてしまうかもしれません。でも、それは逆効果です。

子供は大人よりも体温が高めなので、実は同じ環境内にいても、大人が感じているよりも子供は寒く感じていない場合も多いのです。

人の体はもともと、自律神経の働きで寒い時や暑い時には体温を調整できるようになっていますが、厚着に慣れてしまうと、この調節機能が鈍ってしまいます。

自律神経の働きが鈍ると、免疫力が低下して自然に治癒できるはずの病気がなかなか治らなかったり、逆に免疫機能が過剰に反応してアレルギーを引き起こしたりします。

ネンネ期の赤ちゃんのうちは、自分で体を動かして温めるということは難しいですが、体を自分で動かして遊べる年齢になったら、大人より1枚薄着を意識してみましょう。

手足が冷たくても、お腹と背中がポカポカで、元気に遊んでいるようなら、本人は寒がっていないと考えていいでしょう。

薄着だと、体を動かしやすいというメリットもあります。

体を動かして元気に遊ぶことで、体の内側から熱を発するのに必要な筋肉量も増え、さらに寒さに強い体づくりにつながります。

さらに、1日1回乾布摩擦をすると、自律神経を鍛えることができます。皮膚が弱い子は薄い肌着の上からこすってもOKです。

4.スポーツ系の習い事がおすすめ!

子供のうちから運動をする習慣をつけさせるという意味では、スポーツ系の習い事をさせるのもいいでしょう。

水泳は性別を問わず人気の習い事です。その他にも、男の子はサッカーや格闘技、女の子はバレエなど、子供の興味にあわせて色々な選択肢から選ぶことができます。

体力に自信がつくと、お子さん本人にとっても体を使って遊ぶのがますます楽しくなり、外遊びの頻度も増え、丈夫な体をつくるのに効果的です。

また普段の遊びの範囲を少し超えて体力を試すことで、集中力がつき、ストレスや疲れに強い体になりますし、骨形成や筋肉発達にも、もちろんいい影響があります。

オリンピックに出場するようなスポーツ選手でも、実は子供の頃は体が弱かったという人が結構います。

オーストラリアの水泳選手イアン・ソープや、フィギュアスケート選手の羽生結弦も、子供のころから喘息を患っています。

5.免疫力をつける栄養や食材を普段の食生活に取り入れよう!

食生活も健康な体づくりのために重要な要素であることは、言うまでもありません。

一生の健康状態を左右すると考えれば、子供のうちに健康的な食生活を身につけさせることは、親が子どもにしてあげられる最高の贈り物のひとつといってもいいでしょう。

妊娠中に体によい食生活の基本として「まごわやさしい」の食材を意識して摂るよう言われたママもいるのではないでしょうか。

  • ま=「豆類」
  • ご=「ごま」
  • わ=「わかめ」
  • や=「野菜」
  • さ=「魚」
  • し=「しいたけ」
  • い=「いも」

となっており、これは免疫力をつける食生活の基礎をつくるのにも有効で、これを意識することで、成長期に必要な栄養素も過不足なく摂ることができます。

ビタミンB群を効率よくとれる【大豆製品】

ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチンから成るビタミンB群は、それぞれが補完しあって体の代謝機能を調整しています。

代謝には、体をつくる役割と、体の維持に必要なエネルギーを使う役割があり、健康な体を維持するためには、どちらも必要です。

また、ビタミンB群には体内の酵素に働きかけ、疲労回復を助ける効果もありますので、たくさん遊んだ後や、病中病後の回復のためにも摂らせたい栄養素です。

納豆、豆腐、味噌をはじめとする大豆製品には、このビタミンB群がバランスよく含まれています。

大豆はもともと栄養価の高い食品ですが、発酵により、納豆と味噌の栄養素はさらに吸収されやすくなっており、整腸効果もあります。ぜひ日々の食生活に取り入れたいものです。

毎日お味噌汁一杯から、無理なく始めてみましょう。

植物性ビタミンAとビタミンCの宝庫【緑黄色野菜】

ビタミンAは皮膚や粘膜を丈夫にする効果があり、風邪の予防だけでなく回復も助けてくれます。目の健康を保つのにも欠かせないビタミンです。

緑黄色野菜にはベータカロチンとして含まれ、人の体内に入ると必要な分だけがビタミンAに変換されるので、レバーなど動物性のビタミンAのように摂りすぎを心配する必要がありません。

また、野菜にはカルシウムやミネラルの吸収を助けるビタミンCも多く含まれます。

緑黄色野菜が苦手な子には、かぼちゃ、モロヘイヤなどくせのないものを選んで、ビタミンAの吸収率もアップするお肉と一緒に食べる献立を考えてみるといいでしょう。

ほうれん草はごま和えなどの甘い味付けにすれば、子供でも食べやすくなります。

現代っ子に不足しがちなビタミンDが豊富な【青魚】

ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるビタミンとして良く知られていますが、最近の研究により、インフルエンザや風邪予防、がん予防の効果もあることが分かっています。

ただ最近は、過度なUVケアや魚離れにより、ビタミンDは大人にも子供にも不足しがちな栄養素となっています。

ビタミンAと同じく脂溶性のビタミンで、ある程度体内に貯めておくことができますので、週1、2回程度意識して多く含まれている食品を摂るようにするといいでしょう。

さば、あじ、いわしに代表される青魚には、ビタミンDが豊富に含まれています。

しらすもいわしの小魚ですので、青魚を食べるのと同じ健康効果が期待でき、骨ごと食べられるのでカルシウムも摂れます。

ビタミンDは肉にはほとんど含まれていませんので、タンパク質を摂る際には意識して魚を食べさせるようにしてみましょう。例えば干物なら、焼くだけですから楽ちんです。

ビタミンDは他にも、鮭や卵にも含まれています。

腸内環境を整えてアレルギーに負けない体をつくる【いも類】

厚生労働省の調べによると、現在、日本人の2人に1人が何らかのアレルギー疾患を抱えていると言われています。

食物繊維をたくさん摂って腸内環境を整えることは、免疫機能を正常に保つのに役立ち、アレルギー抑制効果も期待できます。

いも類には、水溶性と不溶性の食物繊維がバランスよく豊富に含まれています。

おやつにスナック菓子などの代わりに焼き芋をあげるのもいいでしょう。炊飯器でご飯を炊くついでにサツマイモをふかしても、柔らかくおいしくなります。

楽しても健康的な食生活はできる!続けることが大切

上記で、子供の成長に必要な栄養を摂れて、丈夫な体づくりにも役立つ食材について見てきました。

ただし、体にいいからと無理に食べさせようとしたり、同じ食材ばかりを食べさせるのは避けましょう。旬の食材を中心に、バランスよく取り入れていくのが効果的です。

料理に自信がないママでも大丈夫。例えば、野菜ならお味噌汁やラーメンの具として取り入れてもいいでしょう。手間がかからず毎日続けられる方法を考えてみましょう。

ご飯に旬の野菜のお味噌汁、焼き魚、納豆や海苔を添えれば、一食分の献立は完成。スパゲッティーやハンバーグを作るより簡単ですね。

がんばりすぎず、焼くだけ・ゆでるだけでもおいしくて健康的な食事は作れます。

今は便利なサプリメントもありますが、摂りすぎは内臓に負担がかかり、特に子供にはよくありません。毎日食べる食品の中から無理のない量をとっていくようにしましょう。

親の体が弱いと子供もそうなるの?遺伝との関係

かかりやすい病気は確かに親から遺伝する可能性が高く、60%くらいの人が死ぬまでに一度は親から受け継いだ遺伝子に起因した病気にかかると言われています。

その代表的なものは、心臓疾患、糖尿病、がん、痴呆症などです。

免疫力が強い・弱いというのも、ある程度は遺伝します。同じ病原菌に感染しても、軽く済む人・重症化する人と、人によって違いが出るのはこのためです。

我が家の娘の場合は、私の父方からの遺伝でどうも胃腸が弱いようで、1歳11ヶ月現在までに胃腸炎で3回お医者さんにかかっています。

もちろん、両親が健康でも体の弱い子やその逆のケースもありますが、お子さんにパパ・ママの体質が遺伝しているかな、と思われるふしがあったら、体質にあった予防策をとってあげましょう。

適切に予防策を講じること、日々の生活で健康に過ごせるよう、ママが注意してあげることで、遺伝面での弱さをカバーすることは可能です。

パパ・ママが健康的な生活習慣のお手本を示そう

子供の体を丈夫にしたいと思ったら、ここまでで書いたことをまずはパパとママが実践してみることです!

子供は親の姿を見て育ちます。パパ・ママに健康的な生活習慣が身に付いていれば、子供にも自然に身に付きます。

精神力だけで病気を治すことはできませんが、日々の生活に気をつけることで、病気に負けない体を作っていくことはできます。

朝は早起きして朝ごはんをしっかり食べ、日中は適度に運動して、昼食・夕食にも栄養バランスの良い食事をとる。夜も夜更かしせず早めに寝る。

こう言うと、ごく簡単なことのように思えますが、今の生活で自分が実践できているか振り返ってみてください。

2011年に神奈川県川崎市が行った調査によると、親の生活リズムが子供の健康にも大きく影響することが分かっています。

まずはママ自身が健康的な体づくりをするところから、始めてみましょう!

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