子供の足腰を鍛えて運動の基礎を身につける!手足を上手に使う遊び

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2016/11/09

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最近は社会的にも怖い事件が多く報道されたりして、子どもたちにとって友達と一緒に外遊びがしにくい環境になっています。

日常生活の中でゲームやスマホの存在が当たり前の時代、どうしても運動が足りず体力面が心配になりますよね。

将来スポーツが上手に出来るようになるためには、幼児期に手足をしっかり動かし運動の基礎を身につけさせることが重要なんです。

幼児期に体を動かすことで気力や心の発達にもいい影響がでる!

幼児期に体を動かし運動の基礎を身につけることはとても大切です。室内でじっとゲームばかりしていては体の発達に支障をきたします。

現代は生活が便利になったことで、自転車や車を利用し歩くことも減りました。子どもたちも同じように体を動かす機会が減少しています。

小さい時期からのびのびと体を動かし遊ぶことは、友達とのコミュニケーションや遊びによる成功体験の積み重ね等、体だけでなく心の成長にも良い影響を与えます。

幼児にとって体を動かす遊びなど、思い切り伸び伸びと動くことは、健やかな心の育ちも促す効果がある。また、遊びから得られる成功体験によって育まれる意欲や有能感は、体を活発に動かす機会を増大させるとともに、何事にも意欲的に取り組む態度を養う。

文部科学省

幼児期には多様な運動が良いと言われています。手先を使ったり、握力を鍛えたり、歩く、走る、ケンケンする。

他にもしゃがんだり、ジャンプしたりと、いろんな動きの遊びの延長がトレーニングになるわけです。

運動・スポーツの基礎は、手足を上手に動かすことから!

小さいうちから体操教室や水泳教室に行かせようか、それともピアノやヤマハといった音楽系の習い事にしようかとお悩みのママが多いのではないでしょうか。

幼稚園に通い始めると、ママ友から様々な幼児教育の情報を聞いて「何かさせなきゃ!」と焦ってしまうかもしれませんね。

文化的教育も専門的なスポーツ教育も、小学校に入学してからでも大丈夫です。まず手足を十分使いこなせるような運動をさせましょう。

どんなスポーツだって走ったり、泳いだり、投げたり、打ったり、蹴ったりと、手足を沢山使いますよね。

その手と足が思うようにちゃんと機能しなければ上手くなりません。基礎となる手指の遊びや足腰を鍛える遊びを生活習慣に取り込みましょう。

親子で出来る手先を使う遊び

日本人は細かな作業が得意とよく言われますが、手先が器用になるために特別な訓練は必要ありません。

私たち親世代が幼い頃遊んだ室内遊びで十分なんです。どんな遊びをしたか思い出してみましょう。

あやとり・手あそび歌・指きりげんまん・指相撲・すごろく・折り紙・オセロ・将棋・じゃんけんなども指を使う遊びですね。

グー・チョキ・パーを素早く間違わずに出すことは幼い子どもには結構難しいものです。スピードに個人差が出るかもしれませんが焦らず何度も遊んでみましょう。

お手伝いを頼みましょう!手を器用に使う練習になる

毎日の生活を見直せば、子どもでも出来るお手伝いの中に手を使う練習になる動作が沢山あります。

  • 洗濯バサミでものをつかむ
  • ジャムやペットボトルの蓋を開ける
  • お弁当をハンカチで包んで結ぶ
  • 靴ひもを結ぶ
  • お父さんの腕にぶら下がる

蓋を開けるようなひねる動作も手指のコントロールや握力を育てますし、調整する力も覚えます。

ハンカチやひもを結ぶ動作を教えるときは、正面だと右左がわかりにくくなりますので横に並んで手元を見ながらゆっくり教えてあげましょう。

やり始めはぎこちなかったり、加減がわからず力を入れすぎてしまうこともあるかもしれませんが何度も練習するうち上手にできるようになります。

お父さんの筋トレのお手伝い!腕にぶら下がる

お父さんの筋トレのお手伝いはどうでしょう。腕にぶら下がってもらえば子どもの握力・筋力も鍛えられます。親子で筋トレ出来て一石二鳥です。

お父さんのガッツポーズした腕にぶら下がってもらい、さらに足腰を鍛えるスクワットに挑戦してみてください。かなりハードな筋トレですね。

スクワットが難しければ、子供を腕にぶら下げたままゆっくりツイストしてみましょう。脇腹のぜい肉にしっかり効きますよ。

子供の手前、頑張りすぎて「病院に直行」なんて事態にならないよう、くれぐれも腰を痛めないようご注意ください。

手先を使えば脳も活発に働く!

高齢者の認知症予防に手指を使うことを奨励していますが、それと同じことで、子どもも指先を使うことで脳が活発に働くようになります。

1990年後半には、手指を動かすと前頭前野が活発に働くことがわかってきました。運動につながる脳の働きだけではないんですね。

ちなみに前頭前野は、想像する力や判断力、計画する能力を働かせる場所です。子どもだけでなく大人も意識的に手先を動かしたほうがいいようです。

練習したい片足ケンケンと縄跳び

歩いたり走ったりは足腰を鍛える基本ですが、ケンケンが右左上手にできると体重移動のコツをつかむことができるようになります。

利き足のケンケンはすぐできるようになりますが、反対の足は難しいですよ。お子さんは両方できますか?

縄跳びも一人で飛ぶものから、大縄跳びもあります。飛ぶ前に上手に縄が回せるようにならなければいけません。

親子で縄を回す練習から始めてくださいね。一人で飛ぶときの縄の回し方は腕はあまり動かさず手首で上手に回します。

縄跳びはとにかく練習あるのみですね。飛べるようになると、1回、2回、3回と結果が出ますから子どももできた達成感できっと嬉しいはずです。

手と足と両方しっかり動かせないと飛べませんから、意外に難しい動作で頭を使う運動ではないかと思います。

足腰を鍛える遊びで体幹トレーニングにもつながる

家の中で体を使える遊びもご紹介しておきましょう。マンションにお住まいの方は階下に迷惑がかかりますのでご遠慮下さいね。

  • ソファやベッドからジャンプ
  • 布団の上ででんぐり返り(前転)
  • アヒル歩き
  • お父さんとプロレスごっこ
  • 相撲ごっこ
  • お父さん登り(木登りのように)

室内でするとちょっとホコリがたちそうな遊びですが(笑)、子どもは体を使うお父さんとのごっこ遊びが大好きです。

相撲の四股(シコ)は体の柔らかさが求められますし、中腰で足を開くあの体勢は結構しんどいですが足腰強化には効果抜群です。

少々は目をつむって、子どもの足腰を鍛えるためと思って遊ばせてあげてください。足で踏ん張る動作は体幹トレーニングにもなります。

体全体を使って押したり持ち上げたり倒れこんだりと、力技だけでなく柔軟性も身に付きます。こういった遊びで相手との力加減を体で覚えます。

友達とケンカになって押し合いへし合いになったとき「これ以上は痛いな危ないな」という加減が分かるようになります。

また、「アヒル歩き」は、和式のトイレができない子は是非してみてください。洋式トイレや椅子の生活様式に慣れていますからしゃがめない子が多いようです。

アヒル歩きは大人でも辛い筋トレではないでしょうか…。保護者の皆さんにとってはお疲れのところ子どもの遊び相手は体力勝負になりますね。

お出かけの時も足腰を鍛えるチャンス!

保育園や幼稚園の送迎に自転車や車を使っていませんか?歩ける距離なら頑張って歩きましょう!

可能な限り親子で歩くことをおすすめします。足腰を鍛えることはまず歩くことからです。歩くことをしないで飛んだり跳ねたりは足腰に負担がかかります。

お出かけの時も電車やバスを利用し、どんどん階段を利用しましょう。また車内で座らずに立つことは体幹を鍛えるチャンスです。

身体能力の高い子は車内で少々揺れても自分の体をグラグラさせることはありません。足の裏、指で地面をつかむように立っています。

揺れる車内でお腹に力を入れて立つと、腹筋を使いますしバランス感覚も養われます。それに公共の場に出ることで社会性も養われますね。

スポーツ競技は無理させずに体ができてから

テレビで人気のスポーツ選手に憧れて、うちの子をサッカー選手に!野球選手に!スケート選手に!とお考えのご両親もおられるかもしれませんね。

中には専門の指導者をつけて環境を整え、早期英才教育をという場合も、ある程度体が作られていないと運動神経も上手く機能しません。

例えば親御さんが元選手で、親の遺伝やセンスを受け継ぎ、練習の仕方など親が上手く指導できれば並外れた上達が見込めるかもしれません。

ですがそうでなければ、本人の意見もはっきりしないままいきなり本格的なスポーツ教室に入れるのは子どもには辛いかもしれません。

球技に興味があれば、大きさの違うボールを握ったり投げたりする動作もいいと思います。

小学校に入ると子どもに人気のドッジボール遊びがありますから、親子でドッジボールの練習もしておくと苦手にならずに楽しく盛り上がれますよね。

遊びの中で楽しく運動の基礎を作ることが理想的です。テレビを見ながらダンスを踊るのが好きな子は楽しく踊らせてあげましょう。

進んで自分から体を動かすことが大切です。嫌々させると怪我の元にもなりますので注意しましょう。

子どもの体力低下を防いで就学前に必要な体力をつけよう

子どもの体力低下のことをよく聞きます。年齢に応じた運動神経が気になります。「息子はどうも運動が苦手のようだ」「娘は女の子なのに手先が不器用だ」

つい他の周りの子達と比べてしまいますが、幼児期は個人差が目立ちます。学年が上がるにつれ差が小さくなるものです。

小さい頃からの遊びの中での繰り返しの運動が、就学以降の体育やスポーツに影響します。

親子で楽しく遊びながら手足を鍛える方法が、子どもにとって親と一緒に遊んだいい思い出にもなります。

また親にとっても、子どもと触れ合う時間も増えますし子どもの成長がよく分かり、自分たちのダイエットにもなります。お金もかからず健康的に体を動かせいい事ばかりです。

幼児期の運動の基礎の大切さをご理解いただき、体を動かすことが大好きな元気な体を作ってあげましょう。

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