子供の枕はいつから必要なの?使い始める時期と理由について

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2016/06/24

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小さな頃は「寝る時に枕は不要」と聞いたことはありませんか?

あまり小さな子供に枕を使う必要はないと言われています。実際に生後すぐ赤ちゃんのころから全く使わせないママも多いようです。

しかし子供によっては枕を使いたがることもあります。「枕がある方が寝やすいの?」と思ってしまいますよね。

睡眠の質は子供の成長を大きく左右します。

子供には枕は必要なの?いつから使い始めるのがよいのか?よく眠るために枕をどう使っていけばいいかを見ていきましょう。

枕が必要な理由は?睡眠中の姿勢に大きく関係!

そもそも寝るときに枕を使う必要があるのはどうしてなのでしょうか? 眠るとき枕はどのような約割を持っているのでしょう。

  • 睡眠中に体の姿勢を整える
  • 体のS字状カーブを保つため

また枕を使わずに眠ると身体にどんな影響があるのでしょうか。また、合っていない枕を使うとどうなる?子供の枕を考える上で枕の重要性から見てきましょう。

睡眠中に体の姿勢を整えるためです

大人でも安眠のために枕は大切になってきます。それは体を横にしている時にしっかりと日中の疲れを休めるために必要となってくるからです。

睡眠中は体を横にしているので普段とは違う姿勢になっています。その状態で体、特に首や肩に余計な力が入らないようにするためにあるのが枕です。

無理な姿勢で寝ていると、睡眠不足になるだけでなく体を壊す可能性も出てきます。睡眠時に枕を使うことはとても重要なのです。

体のS字状カーブを保つために枕を使います

寝ている時の体の姿勢を保つというのは、背骨のS字状カーブを保つという意味を持っています。

人の体というのは背骨がまっすぐになっているのではなく微妙なカーブを描いています。これが本来の人の自然な姿勢です。

なので寝ている時も出来るだけこの形(S字)を保ってあげることが、安眠して疲れを取るためにも大切になってくるのです。

自分の体にあった枕を使うことによって、体のS字状カーブを保ったまま眠ることができそれがよりよい睡眠につながります。

しかしどんな枕が自分に合っているのかは大人でも見つけることが難しく、まして小さな子供さんはどんどん体が変化していくので尚の事難しいようです。

自分にあった枕が使えていないとどうなるのか

枕が高すぎる、低すぎるなど自分の身体にぴったりとフィットしていないとどんな影響があるのでしょうか。

単純に考えて寝ている時に身体に負担がかかっていることになります。そういった場合には先ず眠りが浅くなってしまいます。

小さな子供には睡眠時間をしっかりとってあげることが大事になってきますので眠りが浅くなることは心配です。

  • いびきをかく
  • 猫背になる
  • 口呼吸をするようになる
  • 体がゆがんでくる

これらの心配な事例も出てきます。

本来私たちは寝ている時に”寝返り”を打つことで、体の向きを変えて寝ている間の姿勢の歪みをリセットしてるのですが、成長期の子供には特にそれが嫌儲です。

体にあった枕を使えていないと、睡眠中にうまく寝返りを打つことも出来なくなって身体に負担が掛かり通しになってしまうのです。心配ですよね。

もちろん寝ている間の姿勢のリセットは大人でも同じことが言えるので、安眠ひいては普段からの健康のためにも「自分の姿勢にあった枕を使うこと」は不可欠なのです。

赤ちゃん、小さな子供に枕が必要でないと言われている理由

睡眠時に枕を使うことの必要性について見てきました。では小さなお子さんに枕を使わなくてもよいという考え方はどこからくるのでしょうか。

枕を使わずに寝させていても、大人の枕が好きになってしまう赤ちゃんもいます。私の息子も普通に布団に寝かせてもいつのまにか枕の上に上がってきてしまいます。

赤ちゃんや小さな子供には本当に枕はまだ必要ないのでしょうか。その理由を見ていきたいと思います。

  • 生まれた頃…赤ちゃんの背骨はなだらかなCの字のようなカーブ!お腹の中で丸くなっていた背骨が少し伸びたような状態。
  • 首がすわる頃…首の骨の辺りが逆に反りS字の始まりのカーブが出来てくる
  • 歩き始めから10歳ごろまでの間…腰の辺りに、胎児の頃とは逆向きのカーブ(徐々にSの字に近くなる)が出来てくる

赤ちゃんのころは体はまだC字の状態です

夜寝る時に枕を使うのは、体のS字状カーブを整えて眠るためなのだと書きました。

逆にいうと体にSのラインが出来ていないときは枕を使っても意味がありません。

生まれたばかりの赤ちゃんの背骨はS字ではなくCの字の形になっています。ママのお腹の中にいた時のままの形が残っているのですね。

赤ちゃんにはこの姿勢に安心感を得られるので、無理に背筋を伸ばして枕を使わせる必要がないのです。

体を丸めて抱っこされたりスリングに入っている状態が、赤ちゃんにとってはホッとする姿勢なので、背骨をまっすぐにするための枕の必要がないというわけなのです。

赤ちゃん用の枕というものも市販はされていますが、これは寝ているときの赤ちゃんの頭が絶壁になるのを防ぐためのもので、姿勢の保持とはまた意味が違ってきます。

体のS字ラインが整っていないうちは、背中を丸めて寝かせてあげるほうが赤ちゃんも安眠できます。なのであまり小さな内から枕を使う必要はないのです。

姿勢を保持するための枕は赤ちゃんには必要ないのですが、気持ちよく眠ってもらうという目的のために新生児向けのドーナツ型クッションなども市販されています。

背中のC字を自然に作って安心感を得させるためのグッズで、赤ちゃん用品売り場などによくあるようです。興味のある方は利用してみてはいかがでしょうか。

赤ちゃんだけでなく体のS字カーブが整うまでは、特に枕の必要はありません

安眠のために枕が必要になってくるのは、子供の背骨のS字カーブがはっきりとしてきてからがよいと思います。

それ以前では、まだ背骨がまっすぐに近い状態にあるので子供さん自身が枕を使いたがらないこともあるでしょう。

その場合に無理に枕を使わせる必要はありません。体のS字ラインが整ってくる年齢とはまちまちなので、この時期から絶対に枕を使わなくてはということも無いようです。

子供の体のS字ライン整ってくるのはいつごろが目安なのでしょうか。その時期を見分けるためにも子供さんの体を横からじっくり観察してみてください。

お子さんの体を横から見てみましょう。

首よりも頭が後ろに出ている

首から背骨にかけてのカーブが出来ている状態です。このころから枕を使い始めてみるのがよいでしょう。

首のカーブを支えるためにタオルを巻いたものなどを使ってみください。

背中のラインと頭のラインが同じ

この状態では、逆に枕を使わないと背中とおしりが沈みすぎて寝にくいかもしれません。合う枕を探しにいきましょう。

背中より頭が前にある

これは猫背の状態になっているのかもしれません。身体に無理な力がかかっている状態です。首と頭をしっかりと支えるために枕が必要になっています。

子供の安眠のための上手な枕の使い方

体が枕を使うために充分に整っていないうちは、無理に枕を使う必要はありません。

でも中には大人が使っているのを真似して枕を欲しがる子供もいます。

ただ、体の小さな子供に大人用の枕を使うことはあまりおすすめ出来ません。姿勢に合わずに眠りにくくなってしまいますからね。

そんな時期の赤ちゃんや子供さんには、どんな枕を持たせてあげるのがいいでしょうか。安眠のための上手な枕の使い方があるのでしょうか。

小さい頃から枕を使いたがる子には、枕の代わりになるものを用意してあげて!

小さうちから枕が好きで、布団に直に寝かせてもママの腕に登ってきたり寝ている時の高さを求めてくる赤ちゃんもいるようです。

そんな時は、「枕は使わなくてもいいのよ!」と突き放すのではなくなにか枕の変わりになるものを用意してあげましょう。

小さな子供は安心のためになにかにしがみついて寝たがる傾向が強いですから、たまたまそれが枕であることも考えられます。

大きめのぬいぐるみなどが好きになれば、寝ている時にそれが安心の対象になってくれますから枕への執着が薄れるかもしれません。

また一緒に寝ているママの腕が大好きということも考えられるので、しっかりと熟睡できるようになるまで腕枕をさせてあげるのもいいと思います。

子供用枕を買うよりも、調節しやすいタオルがおすすめ

もし早いうちから子供に枕を使わせてみたいなと思ったら、子供用の小さな枕を買うよりも、家庭にある”タオル”を利用することがおすすめです。

タオルを使った枕は、高さの調節が簡単にできるので大人が眠る時の枕として使ってみることもできます。

子供用の枕を買ったとしても、直ぐに背が伸びたりして身体に合わなくなってしまうかもしれません。それなら替えの利くタオルの方がいいですよね。

それに子供は寝ている時にたくさん汗をかくので、タオルの枕だったら洗濯もしやすいので小さいうちから使うのにはおすすめです。

お子さんの好きなキャラクターのタオルを買ってきたりしたら、気に入ってくれて夜寝るのが楽しみになるかもしれません。

夜なかなか子供が寝なくて困っているママがいたら、こんな方法を試して夜寝るのを促すのもいいですね。

【フェイスタオルやバスタオルを枕として利用する時の方法】

お子さんが仰向けに寝転んだ状態で頭の下にタオルを敷いて具合を確認してみましょう。

一番気持ちがいいな、と思える頭の高さがその子にちょうど良い枕の高ですから、タオルを折ったり枚数を変えたりして調節してみてください。

あるいは、くるくると巻いた状態のタオルを首のカーブに沿って当てることで、首も頭も支えることが出来ます。

巻いたタオルを首に当てるという方法は、本来カーブしているはずの頚椎がまっすぐになってしまうストレートネック改善法としても効果を期待できるのです。

形を変えやすいというのがタオルを枕にして使うこと利点です。子供さんが納得出来るまでいろいろな形を試してみてください。

子供に枕が必要になってくる年齢はいつ頃からか

枕を使うことの大切な意味は睡眠の質を上げることです。しっかりとした睡眠が重要になってくる年齢は第二成長期を迎える10歳~15歳ごろになります

ですから、この頃を目安に枕を使い初めて見るといいでしょう。もちろん成長や体型には個人差が大きいのでもっと早い時期から、逆にいつまでも使い始めないこともあります。

普段の寝つきの悪さや、姿勢がちょっと悪くなってきたかなというタイミングをよく見てあげていてください。

成長期に入って体がどんどん変わり始める時期から枕を上手に取り入れて、お子さんが熟睡出来るように導いてあげましょう。

実際には寝ている姿を見ても子供の熟睡度は分かりません。体が発達途中にある時期には睡眠の質を高めることはとても重要になってきます。

枕だけでなく眠りの環境を整えるために、寝具などもトータルに見てあげましょう。どうすれば快適に眠れるのかを工夫してあげたいですね。

素材から選ぶ場合は、一般的なポリエステルよりは綿で出来たものの方が感触がよく、また通気性がよいなど人気のようです。

早いうちからの睡眠習慣の確立のためにも、どんなものが子供の好みに合っていて安眠の効果を得やすいのかいろいろと試してみましょう。

枕を上手に使って快適な子供の成長を促す快適な睡眠を目指しましょう

枕は大人にとっても子供にとっても「快適な夜の睡眠」を確保するために大切なものなのだと見てきました。

でもあまり小さな子供だと、枕を使っているせいで却って良質な眠りを得ることが難しくなってしまう場合も。

ママと一緒に寝ている赤ちゃんは、ママのマネをして枕を使ってみたいものかもしれません。そういう時には使い勝手の良いタオルの枕を是非利用してみてください。

枕は子供が成長して体が大人にすっかり近づいてから使うことが理想的です。そうなると枕で姿勢を保持しながら快適に眠ることが出来ます。

でも体が枕を使うために整ってくるのは個人差が大きいです。もし、お子さんが夜寝付くのが難しいのだとしたら、枕について見直してみましょう。

枕を使う時期が早すぎる、あるいはそろそろ使う時期になっている、を子供の姿勢で確認してあげてくださいね。

質の良い睡眠は子供の成長を促し、また朝の目覚めをすっきりとさせます。保育園や幼稚園、小学校への準備もスムーズに行えるようになっていきます。

起きるのが早くなると午前中の動きが活発になり、更に夜の睡眠の質が改善していきます。その一助になるように上手に枕を使わせてあげたいですね。

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