妊婦やママに嬉しい緑茶の効果効能!育児ストレス解消にもおすすめ

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2017/01/17

幼児期の子育てはイライラとの戦いですよね。

夜泣き、トイレトレーニング、食事の準備や後片付け…四六時中息つく暇もなく、自分自身の美容や健康なんて構っていられないママも多いのではないでしょうか?

妊娠中や授乳中はカフェインを気にして飲むのを控えていて、その後もなんとなく飲まない状態が続いているママがいるかもしれませんが、緑茶にはリラックス効果だけでなく様々な健康効果があるのです。

氷水を使って淹れた「氷出し緑茶」ならばカフェインはほとんど出ませんし、虫歯予防から抗がん・抗菌作用まで、たくさんの嬉しい成分を持つ緑茶を飲まないのはもったいない!

育児ストレスにほっと一息、緑茶の効果・効能をご紹介していきます。

なぜカフェインを妊娠・授乳中に控えるのか…胎児・乳児への影響

妊娠するとカフェインを控えることを勧められる最大の理由は、何といっても胎児に影響を与える恐れがあるからです。

  • カフェインは母体から胎盤を通過して胎児に運ばれてしまう。
  • 胎児は未熟な為、自分でカフェインを分解・排出できない。(母体に委ねている)

カフェインは覚醒作用・利尿作用・皮下脂肪の燃焼効果などのメリットがある反面、不眠や自律神経の乱れ、鉄分や亜鉛などのミネラルの吸収を阻害する働きがあります。

過度に怖がり過ぎてもいけませんが、脳神経系に作用するものなので赤ちゃんがお腹にいる間は過剰摂取を避け、適正量を守りましょう。

日本の内閣府食品安全委員会では、現段階ではカフェインの摂取リスクの評価を実施していませんが、海外のリスク管理等の状況をまとめて紹介しています。

一番厳しいものでは、英国食品安全庁(FSA)の「妊婦は一日200mg」が一日当たり悪影響のない最大摂取量となっていますので、参考にして下さい。

煎茶なら100mlの湯飲み茶わんで10杯飲める計算ですが、他の食品にもカフェインは含まれていますし、念の為、妊娠・授乳中の方は控えめに飲むのが良いでしょう。

緑茶やそのほかの飲み物のカフェインの含有量

全日本コーヒー協会によると、飲料100ml当りに含まれるカフェイン量の目安は次のようになっています。

レギュラーコーヒー抽出液 約60mg
インスタントコーヒー 約60mg
玉露 約160mg
煎茶 約20mg
紅茶 約30mg
ウーロン茶 約20mg

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飲み物だけではなく、チョコレート、頭痛薬、栄養ドリンクなどにも含まれていますので、妊娠中は常に成分表示をチェックする癖をつけましょう。

ダイエットから口臭予防まで、美容と健康にいいお茶の有効成分

茶葉の生産量・消費量共に日本一の静岡県では、健康寿命のランキングで常に1位から3位をキープしています。

お茶だけの効果ではないでしょうが、静岡県の公式HPで健康長寿の理由に謳われているように、お茶が健康に一役買っていると言えるのではないかと思います。

では、お茶の何が身体にいいのでしょうか。

お茶の代表成分…「カテキン」と「テアニン」

緑茶の成分の中で最も有名なのは「カテキン」ですね。

カテキンとはポリフェノールの一種でお茶の渋み成分のもととなる物質ですが、風邪予防からダイエットまで、幅広い効能を持っています。

最近は通常のお茶より茶カテキン濃度を高めた特定保健用食品(トクホ)のお茶が注目されていますが、食後の血糖値上昇の抑制・悪玉コレステロール値の低下・血圧の安定・体脂肪や中性脂肪抑制などの効果が期待されています。

例えば花王の研究では、摂取した高濃度カテキンが血中から肝細胞に到達し、その結果脂肪燃焼酵素の遺伝子の発現量が増加し、脂質の燃焼によるエネルギーの増加が起こることが確認されています。

11か月間の肥満モデル動物を用いた実験でも、茶カテキンの添加量に従って体脂肪(内臓脂肪)の蓄積が抑制されることを明らかにしています。

いくら緑茶を飲んでも過剰にカロリーを摂取していたら元も子もありませんが、緑茶を生活習慣の中に取り入れていけば脂肪の付きにくい体になっていきます。

また、「テアニン」はアミノ酸の一種で、お茶のうま味や甘味を引き出す作用があり、脳の神経細胞を保護する働きを持っています。

初めての育児では慣れないことの連続で自律神経が乱れがちです。

整えたくても授乳で夜もゆっくり眠れない、お風呂もゆっくり入れない…そんな時に自律神経のバランスを整えてくれるのが「テアニン」です。

まさに日々奮闘しているママに最適な飲み物ですね。

体内に取り入れる以外にも、抗菌・殺菌作用を用いて石鹸や消臭スプレーに使われたり、緑茶は数え上げればきりがないほどの有効成分の宝庫です。

カテキン
  • 抗酸化作用による老化防止
  • 病気の予防
  • 脂肪燃焼効果による肥満防止
  • 脳細胞の成長の活性化による記憶学習能力の向上
  • 抗菌作用によるインフルエンザ
  • 虫歯予防
  • 食中毒の防止
テアニン
  • 脳内のα波生成の促進(リラックス効果)
  • 月経前症候群の精神的症状の改善
  • 睡眠の質の向上

その他にも、体の調子を整えてくれる成分がたくさん含まれています。

  • ビタミンC、ビタミンE、β-カロテン…美肌・美容効果 、活性酸素の除去、ストレスの軽減(緑茶のビタミンCは熱に強く、80℃でも壊れません)
  • フッ素…虫歯予防、骨粗しょう症の予防
  • 葉酸…動脈硬化・ガン予防、粘膜の健康維持
  • カフェイン…集中力や自律神経の働きを高める、運動能力の向上、筋肉疲労の回復、頭痛の軽減、覚醒作用

日本の食事によく合い、これだけ健康効果の高い飲み物はなかなかないのではないでしょうか。

昨今いろいろな健康茶が紹介されていますが、日本茶の良さも是非見直してみて下さい。

べにふうき緑茶には花粉症やアレルギーの抑制効果まで!

カテキンの中でもアレルギー反応を抑える効果があるという、メチル化カテキンを多く含む「べにふうき緑茶」が今注目を集めています。

花粉症を根本的に治すものではありませんが、マスト細胞からヒスタミンが放出されるのを抑制し、花粉症の症状などを軽減してくれる作用があります。

アサヒ飲料では、ほこりやダニによって目や鼻に不快感を持ち、服薬治療を行っていない成人90名を対象に、べにふうき緑茶飲用350mlのペットボトルを1日2本(メチル化カテキン含有量34mg)、12週間と前後の観察期間4週間を設定した比較試験を行っていました。

その結果、プラセボ飲料(見かけは同じだが、有効成分の入っていない飲料)との比較でも有意差があり、有害事象(副作用)も観察されませんでした。

「薬をできるだけ使いたくないけど、花粉症のくしゃみを何とかしたい。」と思っている方は、試してみてはいかがでしょうか。

なお、妊婦さんや乳幼児の為に低カフェインべにふうき緑茶を製造する機械なども開発されているので、心配な方はそちらをご利用ください。

妊娠・授乳中の救世主!ほとんどカフェインのない氷出し緑茶

NHKの某人気番組でも紹介されていた「氷出し緑茶」をご存知でしょうか?

これは生産地で行われている方法ですが、「急須に10gの茶葉と100mlの氷水を入れて5分間待ち、茶こしを使って湯飲みに注ぐ」だけで完成します。

うまみが5割増す上に、カフェインがほとんどないので小さなお子様でも飲めます。

お湯で淹れたものよりも香りが少ないようですが、確かに苦みがなく、すっきりとしています。

特に2煎目は茶葉が開いていたので、氷水を注いですぐに淹れましたがとても美味しかったです。

先に述べた、お茶の代表成分カテキンが出ないのですが、代わりに「エピガロカテキン」という免疫細胞を活性化させてくれる成分が出てきます。

うまみの成分でもある「テアニン」はもちろん含まれていますので、子育てのイライラにはぴったりの飲み物です。

香りだけでもリラックス効果あり!茶殻は掃除や消臭剤にも

飲み終わった茶殻にも抗菌・消臭効果があるのでただ捨ててしまうのはもったいないです。昔はよくおばあちゃんが、茶殻を絞ったものを畳に撒いて、ほうきで履いていました。

「ほこりや細かいごみを茶殻が集めてくれるから、一緒に掃くときれいになるんだよ。」と教わりましたが、赤ちゃんが寝ていて掃除機を使いたくない時は、一度試してみて下さい。

電気代の節約にもなりますし、天然のものなので子どもが触ってしまっても安心です。(ただし、カーペットの上に撒くと茶殻の色がつく恐れがあるのでご注意ください。)

また、茶殻はザルや新聞紙の上でカラカラになるまで十分に乾かし、布やガーゼ、お茶パックなどに入れて下駄箱やタンス、冷蔵庫の消臭剤として使えます。毎日履き終わった靴に入れておくのもおすすめです。

パパと香りの趣味が合わなかったり、小さいお子さんがいて強いにおいの芳香剤が使えない家でも、自然なお茶の香りならあまり嫌いな方はいないのではないのでしょうか。

玄関や気になるところの消臭剤として、是非ご活用ください。

お茶の美味しい淹れ方をマスターしよう

今回は一般的に飲まれている「煎茶」の基本の淹れ方です。

  1. 水を沸騰させる
  2. 人数分の湯飲みに沸騰させたお湯を1分ほど入れておく
    (湯飲みを温め、お湯を80℃くらいに冷ます為)
  3. 急須に茶葉を入れる…3人分で6g程度(大さじ約2杯)
  4. 湯飲みのお湯を急須に注ぐ
  5. 1分ほど蓋をして蒸らす(深蒸し茶の場合は30秒)
  6. 味や濃さが均等になるように、人数分の湯飲みに少しづつ注いでいく
    (2杯目以降も美味しくいただくために、最後の一滴まで入れる)
ポイントは、必ず一度沸騰させたお湯を使うことと、茶葉が開いてしまわないよう最後の一滴まで入れることです。

せっかくなのでちょっといい茶葉を使って美味しい淹れ方をマスターし、ゆっくりと日ごろのストレスを癒して下さい。

緑茶を飲んでいつまでも元気で聡明なママを目指そう!

子どもに惜しみなく愛情とお金を注ぎ過ぎて、自分のことは後回しにしているママはいませんか?

子育てを元気に乗り切る為にも、ママの健康は必要不可欠です。

家事に疲れてしまった時、子どもが言うことを聞かなくてイライラしてしまった時…そんな時こそ緑茶の効能を活用しましょう。

一日に10分でもいいので、おやつでも食べながら美味しいお茶でほっと一息ついて、心と体をリフレッシュさせてください。

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