妊娠中は資格試験勉強がおすすめ!産後の生活や仕事に役立つ資格

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2017/02/15

妊娠中、特に仕事を途中でやめてしまったり休職期間に入った場合や、天候や病気の流行などの理由で外出が億劫な日は、時間を持て余してしまう方も多いのではないでしょうか。

もちろん、もうすぐ始まる赤ちゃんとの生活に備える準備期間として過ごしたり、妊娠中だから出来る事として今のうちに…と友人と会ったりするのに時間を使うのも良いでしょう。

しかし、お出かけをしなくてもそれ以外の事で出産前の時間に余裕のある期間を充実して過ごしたいと考えているのであれば、資格試験に向けて勉強をするのもおすすめです。

教室に通わず独学でも受験可能で、かつ出産後も役立つ可能性がある有益で実務的な資格が多くあります。

妊娠中の学習にオススメできる資格試験について詳しく見ていきましょう。

妊娠中の資格試験勉強は気分転換としても!勉強する際の心得

妊娠中で時間に余裕がある場合、マタニティブルーになりやすいと言われています。

時間に余裕がある方が様々な事に思考を巡らせ、妊娠中のホルモンバランスの影響もあってマイナス思考に陥りやすいからです。

その影響もあってか、お仕事をしていたマタニティママが産休に入った途端、出産やその後の赤ちゃんとの生活や夫婦関係などに不安を感じる方もいるのだそうです。

反対に時間に余裕がありすぎるわけではなく充実した日々を過ごしていると、不安な気持ちに陥りにくいと言われています。

そこで、いざ体に負担をかけることなく出来る充実した時間を過ごそうとする場合に、資格勉強はまさにもってこいなのです。

資格試験勉強の際は、以下の点に十分注意して資格を選び、勉強に励みましょう。

  • 難易度・興味を見極める
  • ストレスをためずに体調優先

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

興味ある分野でほどほどの難易度が決め手

勉強が好き!という方も中にはいますが、これまで知らなかったことを知識として覚えていく作業は少なからず肉体的にも精神的にも負担がかかるものです。

難易度が高くなれば高くなるほどかかる時間も必要な労力も増えていくので、ストレスが予想以上にかかってしまう事も考えられます。

また、全く興味のない分野へ挑戦すると、余計に難易度が高く感じられてしまったり、そもそも興味が持てなくて途中で挫折してしまうこともあります。

受験する資格試験を選ぶ際に、実益重視で選んだ結果難しすぎて結局受験に至ることが出来なかった…という方が時折います。

確かに、資格試験の中には直接就職に有利になったりするものや、国家資格を得られるものもあり、産後に仕事をしたいと考えている女性にとってはそれらの資格が魅力的に思えるものです。

しかし、実際に就職に直結して且つ給与にも影響が出るような資格であればあるほど、比例して難易度も高くなっています。

国家資格に関しては、大学での履修必須科目が定められていたり、指定の専門学校に行かなければならかったり、通信教育であっても実技が必要な場合も見受けられます。

以前に当該の資格の勉強をしたことがある方や、資格に関連する科目を専門学校や大学で学んだことがある場合は良いですが、全くの初見で「見たことも聞いたこともないがお給料がたくさんもらえる・就職が有利になる」というだけで資格を選ぶのはかなりリスクが高いです。

妊娠中の余裕ある時間の中で現実的に取得が可能な資格を見極めて選択することが大切です。

「楽勝ではないけれど、負担感を感じずに楽しんで勉強が出来る難易度」というのを必ず念頭に置いたうえで、興味のある分野から資格を探してみると良いですね。

ストレスはマタニティママの大敵!適度な休息が大切

妊娠中は、体調面もさることながら精神的にも様々な変化が現れるためにストレスを感じやすくなっていると言えます。

ストレスを抱え込みすぎると、妊娠中の体調への影響も考えられます。また、母体だけでなく赤ちゃんにも負担になる事もあります。

例えば、切迫流産・早産の原因のひとつとして過度なストレスが挙げられていることからも、ストレスが妊娠中のお母さんと赤ちゃんに良い影響がないことは明白です。

さらに、まじめな人ほど陥りやすい点として、勉強に集中しすぎてしまい睡眠などの休息がおろそかになる場合があります。

妊娠中はただでさえ体力の消耗が早く、体全体が疲れやすい状態となっています。休息は必ずとらなければいけない重要なことです。

勉強時間は連続して長くても1時間までにとどめ、合間にお昼寝をしたり体を横にしたりする休息タイムを必ず取り入れましょう。

勉強することが億劫になったりマタニティブルーに陥ってしまったり、体調が優れなければ、無理して勉強をしようとせず他の事をしてリフレッシュすることも大切です。

つわりが厳しい時やお腹が張りやすい時期は特に注意し、出来るだけ安定期に入ってから勉強をするといった工夫をすることもできます。

体調と自身の精神の安定を最優先としたうえで資格試験勉強に取り組むように心がけましょう。

妊娠中でも取得が叶う!おすすめの資格

妊娠前のお仕事や出身校での専攻などで、より専門的な資格取得を目標にして勉強を始める方もいると思います。

しかし、ここではあえて事前知識がなく1から勉強をスタートしても取得が見込める資格を一部紹介していきます。

  • 医療関係の事務資格
  • 仕事に活用できる難関資格
  • 日商簿記検定3級
  • 語学検定
  • 家事が生かせる民間資格

メリット・デメリットと合わせながらひとつずつ詳しく見ていきましょう。

就職に有利となる場合も!医療関係の事務資格

資格試験の勉強をしようとする場合、一度は耳にするのが「医療事務」「薬局事務」「介護事務」といった医療系の事務に関する資格だと思います。

これらの資格はその名の通り、医療機関の窓口で医療費の会計やクラーク業務などを行う際に必要なスキルを学び、事務資格として認定を受けるものです。

国家資格ではなく民間の資格になり、また各団体によって教材や費用などに差がありますが、主に通学講座や通信講座で資格の取得をすることが可能です。
メリット

就職や職場復帰に直結している事と、自分が使っている医療の分野に関しての知識が身につくということです。

デメリット

資格が民間のものであるため就職時に実務経験重視で該当しないことがあることと、講座を受けなければならないため費用がそれなりに高いということです。

就職口の斡旋までセットになっている団体もありますし、通信と通学の併用が出来るといった特徴がある所もあります。

自分の勉強しやすい環境を見極めてチャレンジしたいところです。

  • 代表的な医療事務講座…ユーキャン、ニチイ、ヒューマンアカデミーなど
  • 費用目安…5万円前後~10万円以上(受験料込)
  • 取得までの日数目安…4ヶ月~1年程度

難関でもトライする価値あり!すぐ活躍できる国家資格・公的資格

国家資格や公的資格というと特定の高等教育機関を卒業していないと受験できない難関資格をイメージする方が多いですが、門戸が広く開かれた資格もあります。

特に、近年需要が高まっていて受験資格が広い国家資格・公的資格を紹介します。
社会保険労務士
社会保険労務士は、社会保険労務士法に基づく国家資格です。受験資格は大学か短大、専門学校のいずれかを卒業していることか実務経験によって得られます。

社会保険労務士しか出来ない企業の中での業務や申請書の作成を行えるようになるので、就職に断然有利なだけでなく独立起業することも可能です。

受験では定められた科目の筆記試験を受験し、合格点に達することで資格を得ることができます。門戸は広いものの難易度はかなり高いです。

専門科目の領域は法律関係の知識が大半ですが、詳細な知識を求められるために受験勉強の時間を長くとる必要があるのが難点です。

独学で行う場合は強い意志が必要ですし、専門学校に通っても不合格となる人も大勢いるのが現状です。

しかし、一度取得すれば一生肩書として使える十分な資格になるため、毎年たくさんの受験者が挑戦する資格でもあります。

消費生活アドバイザー
消費者の消費生活に対する適切なアドバイスを行い、意見や苦情などを企業経営に反映できる「企業と消費者のパイプ役」を担う人を養成することを目的とした資格です。

受験資格に制限はないですが、年に1度の1次試験(筆記)、2次試験(筆記、面接)をパスする必要があり、難易度は合格率が20%程度と決して高くはありません。

資格取得者の活躍の場としては、小売企業や保険業者、消費生活センターなど幅広く、またクレーム処理のスペシャリストという点で重宝されやすいのも特徴です。

受験料が15660円と高めである上、受験科目も生活知識から法律、経済に至るまで幅広く出題されるため、専門的な勉強が必須となります。

独学で受験される方ももちろんいますが、通信教育の利用や専門学校を利用しての受験の方が比較的多いのも特徴です。

経理関係に強くなれる!日商簿記検定3級

商業学校に通っている方や経理の仕事経験がある方は取得済の方も多いですが、全く簿記について知らなくても3級ならば取得が十分に見込めます。

日商簿記検定(通称:簿記)は、日本商工会議所・各地商工会議所が行っている民間検定資格です。

民間資格ではありますが、長年の実績や実用性から就職の際にも資格試験履歴として記入することができます。

一言で「簿記」と言っても、内容は大きく分けて「商業簿記」と「工業簿記」に分かれており、2級以上は商業と工業の両方が出題されますが、3級は商業のみの出題となっています。

難易度としては比較的手ごたえのある資格になりますが、日々家計簿をつけている方にはなじみのある作業も多いため、日常生活に知識を反映させることも可能です。

メリット

実用的な資格であることと、専門の講座を受けなくても独学で勉強をすることが出来る点、費用があまりかからない点です。

デメリット

資格試験の実施日が年に3回しか定められていないためタイミングを逃すと次の試験日まで待たなければならないこと、数字に弱い方には難しく感じられる点です。

通信講座などで対策講座もありますが、妊娠中に試験を実際に受けた私の意見としては独学でも十分かな、と感じます。

ただし、通信や通学の講座の方が試験対策が具体的で勉強のスケジューリングもしやすいと思うので、自身の体調と予算との兼ね合いをしながらより自分に合った形態で勉強をしていくと良いでしょう。

  • 代表的な講座…ユーキャン、大原など
  • 受験料…3級の場合2570円
  • 勉強の費用目安…独学の場合3000円~5000円程度、通信講座の場合1万円~4万円前後
  • 取得までの日数目安…1ヶ月~半年程度

試験さえ受ければ資格認定も!語学検定

最も取り組みやすい資格試験と言えるのが、外国語などの語学検定です。特に英語に関しては誰もが一度は勉強したことがあり、目につく機会も多い言語なので取り組みやすいです。

英語の場合、語学検定として受験者が多いのは実用技能英語検定(通称:英検)とTOEIC Listning&Reading(通称:TOEIC L&R)ですが、妊婦さんによりおすすめなのがTOEIC L&Rです。

TOEIC L&Rは年に10回程度全国で試験が行われます。面接はありませんが、リスニング試験だけでも1時間の試験時間があります。

TOIEC L&Rの大きな特徴は、合否の判定がない事です。
980点満点の中で何点取れたかという点数がそのまま資格として認められ、どれだけ英語を理解しているかの目安になります。

TOEIC L&Rの受験勉強の場合、ある程度点数の目標値を決めて勉強をしていくので、途中で難易度を変更することが出来るのが大きなメリットです。

難易度の目安は、500点以上だと短い英語でやり取りできるレベル、600点以上だと中途採用などで必須としている企業が多いレベル、700点以上だとネイティブとの日常会話が出来るレベルになります。

仕事のスキルアップにつながると同時に、本屋さんへ行くとたくさんの過去問題集や対策テキストがあるため、独学で十分に勉強が可能となっています。

デメリットは、試験の特色上点数が出てから2年経つとスコアが失効し、もう一度試験を受けなおさなければいけないことです。

一度受けたら終わりではなく、もし履歴書に点数を書きたいのであればその時点でスコアが失効しないように計算をして受験をしなければいけないので、注意が必要です。

英語検定の場合、より子供にも受験しやすい形式になっているので、将来子供が生まれてから子育てや育児の一環として一緒に受験するのも良いでしょう。

幼児教室の中で英検対策を行っている所も数多くあるので、参考にしてみるのも良いと思います。

ここで紹介した英語の資格英検やTOIEC L&R以外にも、フランス語やドイツ語の検定もあります。初めて触れる言語の場合は一番簡単な級位からトライすると良いでしょう。基本がしっかり身につきます。

自分の興味に応じて、より学びやすい語学検定を選択できると良いですね。

  • TOIEC L&R受験料…5725円
  • 勉強の費用目安…100円(古本屋でもテキスト入手可能)~
  • 取得までの日数目安…自身で調節可能

家事がそのまま仕事になる!主婦を生かした資格

「自分の興味ある分野は勉強からは遠いから…」と諦めないでください!現在様々な民間資格があるので、家事がそのまま資格に結びつくこともあります。

費用な受験資格などは様々ですが、ここではいくつかの例を紹介します。

整理収納アドバイザー
部屋の片づけや収納、断捨離が得意な方には、整理収納アドバイザーという資格があります。専門の講座へ行く必要がありますが、3級は講座さえ受ければほぼ取得可能です。

断捨離や部屋の片づけ、模様替えの際の収納や整理整頓について客観的に見極めて実用的に使える知識を身に着けることができます。

1級まで取得すると、整理収納アドバイザーを職業として活躍の場を広げられる方や、資格講師として働くこともできます。

クリンネスト
クリンネストはおそうじ専門の家事資格です。家の中のおそうじ全般についてより専門的な知識をつけます。

整理収納アドバイザーと同じく口座へ行くことで資格取得の道が開けます。

※上記の二つの資格は、ハウスキーピング協会によって管理運営されている資格です。

食育アドバイザー
お料理が得意な方や、これから生まれてくるお子さんへの食育を極めたい方、食育分野への興味がある方におすすめの資格です。

日々の成長の中で栄養がどのように体への影響を及ぼすのか、バランスの良い食事の大切さを学ぶだけでなく、それを子供に伝える方法も身に着けることができます。

食育アドバイザーは通信教育で講座を約4ヶ月受験した後、認定試験を受験して合格すると資格を取得することができます。

認定までには約4万円かかるため割高ですが、この資格を足がかりにフードアドバイザーや幼児食アドバイザーの資格勉強を始める方も多いようです。
フードコーディネーター
難易度は格段に上がりますがフードコーディネーターも料理に関する試験として人気がある資格です。

食の商品開発、レストランプロデュース、メディアへのアプローチなど、食べ物に関連するビジネスの全てに関わることができる職の専門家として活動することができます。

級位は3段階に分かれており、それぞれ年に1回ずつの試験機会があります。専門の養成機関へ行って受験する方が多いのも特徴です。

実益と趣味に合った資格勉強で充実したマタニティライフを!

いかがでしたでしょうか。ここに挙げた資格試験はあくまで一例です。世の中にはこの他にもたくさんの資格試験があります。

趣味の延長として勉強できるジェルネイルの資格、メイクの資格、アロマの資格、歴史の資格などなど、自分に合う資格が必ず見つかるはずです。

せっかくの試験勉強ですから、資格として残せるだけでなく自分の糧となり活用できる資格を目指して、出産後も「勉強しておいてよかった!」と思えるような勉強をしていきたいものです。

あくまで体調優先の中で、マタニティライフを有意義にする選択肢の中に勉強が盛り込まれ、実生活にも活かしていくママが増えるように願っています。

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