妊婦が通勤で気をつける点。赤ちゃんとママの安全のために必要なこと

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2018/08/21

街で妊婦さんを見かけると,幸せそうで羨ましいなと思っていたのに、自分が妊婦になったとたんに、イメージしていたのと違うと感じる方もいるのではないでしょうか?

働く女性が妊娠した場合、最初に悩まされるのは通勤です。想像以上に辛いつわりに、お腹の張り、お腹が大きくなってくると人ごみの中を歩くのも大変になってきます。

通勤には徒歩、車、電車、バスなど様々な通勤手段がありますが、それぞれに気をつけるべき点についてお話しします。

【マイカー通勤】注意力散漫になる事も…。休憩も大切

電車やバス通勤に比べるとマイカー通勤は、自分のペースで通勤できる、座って通勤できるなど利点は大きいですが、妊娠中の運転には注意が必要です。

つわりや眠気が多くなる。無理をせずにこまめな休憩をする

妊娠中はホルモンバランスが大きく変化するため、妊娠前と同じように運転できない可能性があります。

  • 妊娠初期は眠気やつわりなどで注意力が散漫になる
  • 妊娠後期は大きくなったお腹がハンドリングにも影響する
  • 急に体調が悪くなることもある

妊娠前、事故もなく運転技術に自信があったとしても、妊娠中は妊娠前とは違うということを意識して運転することが大切です。

運転中に眠くなったら通勤途中でも安全な場所に止めて休む、急激に体調が悪くなった場合は、かかりつけの産婦人科に連絡して指示を仰ぐようにしましょう。

シートベルトはお腹を圧迫しないように安全に装着

妊娠中はシートベルトをしなくても良いと考えている妊婦さんも多いですが、現在は赤ちゃんとママの命を守るため、装着することが推奨されています。

  1. シートは倒さず深く腰掛ける
  2. 腰ベルトと肩ベルトの両方を正しく装着する(肩ベルトを外すと腹部を圧迫するおそれがある)
  3. 腰ベルトはお腹のふくらみを避けて腰の最も低い位置に通す
  4. 肩ベルトはお腹の膨らみを頭側に避けて、胸骨を通って脇側に通す
  5. 肩ベルトが首に掛からないようにする
  6. ベルトのねじれやたるみが無いようにしっかり固定する。

装着しなくても良いという法律が出来た当初は、腰だけを固定する2点式固定ベルトが主流で事故による子宮破裂の恐れがありました。

現在は3点式固定なので、正しく装着することで事故による衝撃から赤ちゃんとママを守ってくれるようになっています。

もらい事故に注意して、車間距離を取るなど慎重な運転をする

出勤時間はどうしても慌てている方も多く、無理やり割り込んで来たり、ギリギリで信号を通過したりする車も多いです。

  • 車間距離を十分に取る
  • 急ブレーキをかけないように余裕をもって運転する
  • 慌てることがないように早めに家を出る
  • 「だろう」ではなく「かもしれない」運転をする

自分は注意しているつもりでも、もらい事故にあう可能性もあります。「かもしれない」運転を心がけることである程度事故は防げます。

妊婦さん自体も判断力が鈍っていて、動作が遅れる可能性も考え、急制動を避けて無理なく運転することが大切です。

【電車・バス通勤】ラッシュを避けてゆっくり通勤

電車やバスでの通勤は、満員だと人と接触する可能性が大きく、長時間の立ちっぱなしは、妊娠していなくても辛いものです。

優先席でも譲ってもらえなかったという経験をしている妊婦さんも多いです。

立ちっぱなしだとお腹が張ることもあり、貧血や急停車などによる転倒も考えられるので、できれば座って通勤したいと思うこともありますよね。

初期のつわりや貧血は周りからは分かりにくい。マタニティマークも利用

通勤・帰宅ラッシュ時は疲れている人も多く、座って通勤・通学したいと考えているため、妊婦だからと言って席を譲りたくないという人もいます。

それでも、中には優先席に座っていても、優先されるべき人が来た時に譲ろうと考えている方もいます。妊娠初期は特に調子が悪くても見た目では分かりにくいものです。

  • 調子が悪い時は「気分が悪くなったので、座らせて頂けませんか?」と、声を掛けてみる
  • マタニティーマークをつけておく

言い出しにくいかもしれませんが、本当に調子が悪い時は、お腹の中の赤ちゃんを守るために、勇気をもって言ってみることも大切です。

優先席に座っている方は、体調が悪い人が座ってる可能性も高いので、声を掛けて譲ってもらえないかもしれません。できれば早めに家を出るなどの工夫は必要です。

マタニティーマークは妊婦と分からないこともあるので、周りに知らせることで安全を確保し、緊急の時に適切な対応がされるようにつけるものです。

お腹が張ったり出血などの症状がある場合は、調子が悪いことを伝え、座らせてもらえるようにお願いし、最寄りの駅で一度降り病院に連絡するようにしましょう。

後期になるとトイレが近くなることを計算に入れ早めに家を出る

妊娠後期になると大きくなったお腹で足元が見えにくくなってきます。

お腹は徐々に大きくなってくるので、気付かずにいつもどおり行動してしまうこともありますが、人にぶつかったり、転倒したりすると赤ちゃんに危険が及びます。

  • 階段の昇り降りや電車に乗り込むときは慌てない
  • ぎりぎりで電車に乗り込む、人ごみをかき分けて進んで行かない
  • 膀胱が大きくなった子宮で圧迫されトイレが近くなってくる
トイレが近くなると何度か電車を降りる必要が出る、立っている状態が辛いので休憩が必要になることも計算に入れて早めに出勤することも大事です。

通勤ラッシュに入る時間帯を避けて!到着してからゆっくりもお勧め

通勤ラッシュの時間は他の方々も余裕がなく、妊婦さんだからといって気遣われるとは限りません。ラッシュ時間を避けて乗ることで、余計なストレスを抱えなくて済みます。

  • ラッシュを避け早めに職場の近くに行く
  • いつもより少し早めに家を出て、始発がある駅で一度降りて並んで乗りなおす
  • 逆方向に向かい空いている駅から電車に乗る

ただでさえ、忙しい朝に早めに出るというのは、もしかしたら人によってはしんどいかもしれませんね。

ラッシュ時間にぎゅうぎゅう詰めの状態で毎日通勤するのは、妊婦さんにとっても辛いですが、周りの方もスペースを空けようと気を遣う可能性もあります。

早朝に家を出てゆっくり会社に向かい、始業時間までカフェで休憩を取ったり、過眠をしたりする時間があれば、逆にリフレッシュできますよ。

【自転車通勤】転倒やお腹の圧迫も心配…。体調と安全を最優先で

自転車か徒歩どちらが安全かと言えば、転倒したらダメージが大きい自転車の方が危険と考えるのが普通です。

でも、職場まで炎天下や極寒の中、長時間歩かないといけない、帰りに買い物をするので重い荷物を持たなくてはいけないなど個々の事情もあります。

妊娠中に自転車に乗る場合、体調や転倒に気をつけながら事故がないように慎重に運転しましょう。

切迫流早産・頸管無力症など異常がある場合は乗らない

通常、健康な妊婦さんが安全を意識して自転車に乗るのであれば、問題はありません。

ただし、切迫流早産、頸管無力症など、特に医師から安静を指示されている場合は、自転車に乗るのはNGです。

切迫流早産の場合は、自転車だけでなく徒歩・電車で通勤するのも危険です。医師の指示に従い仕事も休み、安静に過ごすようにしましょう。

▼切迫流産の症状や兆候についてはコチラも参考にしてみて!

ガタガタ道など振動の激しい道は押して歩く

妊娠中は普段通りに自転車に乗っているつもりでも、とっさの時の判断力も鈍っている可能性があります。

お腹も少しずつ大きくなっていくので、普段と違うということに気付けないし、バランスがとりにくくなっていることも考えられます。

通勤時に舗装の悪いガタガタの道がある場合は、押して歩く方が良いでしょう。振動の心配というよりも、転倒の危険が大きいからです。

雨や風の強い日には転倒の恐れが高まる

ガタガタ道も転倒しやすいのですが、比較的舗装の良い平坦な道でも、道路の凍結、雨や風が強い日は、転倒の危険が高まることも忘れないようにしましょう。

また、雨が降っているからと言って、傘さし運転などの片手運転をすると、バランスを崩しやすくなります。

普段、自転車に乗っていても、天候によっては歩く、またはタクシーを使うなど別の通勤手段も考えましょう。

転倒に注意。通勤で急いでいてもスピードを出さない

徒歩での長距離通勤は体力も使うし時間もかかるため、自転車を利用したいと考えている方も多いです。

でも、毎日ギリギリで家を出て、猛スピードで自転車を運転するのはNGです。スピードが出ていると転倒した時のダメージが大きいですよね。

妊娠中は急な体調不良で休憩しなくてはいけない時もあります。慌てないように、早めに家を出る、遅刻しそうな時は会社に連絡し、「安全」を最優先しましょう。

【徒歩通勤】妊娠経過が順調なら運動にもなる。余裕を持って出勤

妊娠中の徒歩通勤は妊娠経過に異常がない場合、軽い運動にもなります。ただし、体調が悪い場合は無理せず休憩するようにしましょう。

  • 体調が悪くなった時に休める場所をチェックしておく
  • 慌ててダッシュをしないようにする
  • 着雪や凍結など路面が悪い場合は転倒に注意する
  • 歩きやすい運動靴などを履く

妊娠初期はつわりが辛い時もあり、妊娠後期も疲れやすくなってくるので、自分の体調を見ながらゆったりした気持ちで通勤しましょう。

つわりがある時はビニール袋を用意しておく、妊娠後期はトイレも近くなるのでトイレのある場所をチェックするのもお勧めです。

体調が悪い日などは無理をせずタクシーを利用する、緊急時のためにタクシー代、母子健康手帳や健康保険証などは常に身に付けておきましょう。

【通勤緩和】母健連絡カードを利用して状況を伝えよう

妊娠中は「男女雇用機会均等法における母性健康管理の措置」による、「妊娠中の通勤緩和(時差通勤、勤務時間の短縮等の措置)」を受けることが出来ます。

通勤時の混雑による苦痛からつわりがひどくなったり、ストレスから流早産につながる恐れがあるためにとられる通勤緩和措置です。

  • 始業時間と就業時間に30~60分の時差を設ける
  • フレックスタイム制度適用する
  • 1日30~60分程度の勤務時間短縮
  • 混雑の少ない経路への変更

「母性健康管理指導事項連絡カード」は、医師が働く妊婦への指示事項を適切に事業主に伝えるためのツールです。

どのような対応を取るかは職場と良く相談する必要があります。その場合、「母性健康管理指導事項連絡カード」を活用すると伝わりやすいです。

▼仕事をしたい妊婦を守ってくれる制度についてはコチラも参考にしてみて!

最終的に優先すべきはお腹の赤ちゃん。無理をせず通勤しよう

妊娠しながら働く女性はただでさえ、職場のみんなに迷惑をかけているという意識が強く、自分の体の事を後回しにする方が多いです。

妊娠中、赤ちゃんを守れるのはママしかいません。臨月まで何事もなく仕事を続ける方もいますが、残念ながら流早産になってしまうこともあります。

人がどうだからということは意識せず、少しでも危ないな、調子悪いなと感じたら、方法を変える、思い切って休むことも必要です。

最終的に優先しなくて行けないのはお腹の中の赤ちゃんです。お腹が張る、出血があるなど異常を感じた時は、無理に通勤しないようにしましょう。
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