妊婦の残業や出張は細心の注意が必要!気をつける点や乗り切り方

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2018/08/21

仕事をしている妊婦さんは、今まで通りに残業や出張をしても良いのかどうか悩むこともありますよね。

目先にはやらなくてはいけない仕事があり、まだ産まれてきていない赤ちゃんへの実感がわきにくく、無理をし過ぎてしまう場合もあります。

妊婦さんが残業や出張をする場合に、どのような点に気をつければよいのか、体調が悪い時の会社への伝え方など、妊娠中の残業・出張についてお話しします。

【出張での注意点】順調でも突然体調が悪くなることもある

妊娠初期はつわりや貧血など、妊娠後期になると頻尿やお腹の張りを感じる妊婦さんが多いです。

妊娠経過が順調でも、妊娠中は急に体調が悪くなることもあります。

妊娠中に出張に行ったという妊婦さんも多いですが、妊娠の経過は人それぞれということも頭に入れておきましょう。

無理のないスケジュールを組む。ハードな場合は辞退も考える

妊娠していても妊娠を理由に迷惑をかけたくないという思いから、出張でもなるべく断りたくない方もいますよね。

出張を予定してもその前に体調に異変が感じられた場合は、早めに連絡をして代わりの人を手配してもらうなど調整をとることも大事です。

  • 長距離の出張は断るか、ゆっくり移動できるように配慮する
  • 電車で乗り継ぎがある場合は、歩いて移動できる時間にする
  • お腹の張りなどある場合は、すぐに休憩をとる
  • 体調が良くても休憩を計画に入れておく

出張先で体調が悪くなり、仕事ができなくなることもありますし、それより赤ちゃんが危険にさらされることは避けなければいけません。

ハードスケジュールの場合は辞退も考えましょう。出張をするなら、体調が悪くなるまで頑張り過ぎないと決めて、スケジュールを調整することが大切です。

重い荷物の上げ下げはしない。カート利用やエレベーターも利用

泊りの出張になると、資料やパソコン、宿泊するための着替えなど荷物が多くなることもあります。長時間、重い荷物を持って歩くのはなるべく避けるようにしましょう。

  • カートや軽いスーツケースを利用する
  • エレベーターのある場所を把握しておく
行きなれていない場所への出張の場合、電車の乗り換え時のホームの位置やエレベーターの場所など、事前に歩くルートを確認しておくと良いですよ。

出張先で体調が悪くなったときのために病院を事前にチェック

出張前は体調が良くても、環境の変化、ストレス、移動の疲れなどから体調が悪くなることもあります。

  • 出張に行く前に掛かりつけの病院に妊娠の状態をチェックしてもらう
  • 出張先で体調が悪くなった場合に行ける病院を確認しておく

その時だけ体調が悪くても妊娠経過に問題が無ければよいのですが、切迫流産や早産になった場合、出産までその病院に入院ということも考えられます。

心配し過ぎて余計なストレスを抱える必要はありませんが、もしもの時の備えをしておき、対応できるようにしておくことは大事です。

妊娠期間ごとに見合った持ち物を。アクシデントにも対応できる

出張先で体調が悪くなるとそのまま病院に…。ということも考えられます。妊娠中の出張では、妊娠時期や体調に応じたものを身に付けておくようにしましょう。

  • 健康保険証
  • 母子健康手帳
  • マタニティーマーク
  • 羽織れるもの…カーデガン・ストールなど
  • エチケット袋
  • タクシー代…調子が悪くなったら乗れるように
  • 生理用ナプキン・大き目のビニール袋(特に妊娠後期)…出血・破水に備える
  • 下着の着替え
  • 医療用弾性ストッキング…長時間の移動で足がむくむことも

長時間の移動では医療用弾性ストッキングを使用したり、同じ体勢を長時間取らないようにするなど、血栓やむくみの予防もするようにしましょう。

妊娠後期はいつ破水が起こってもおかしくない状態です。破水したら病院への移動中、ナプキンや大き目のビニール袋を、タクシーのシートにひくなどする必要が出てきます。

掛かりつけの産婦人科の連絡先も身に付けておくと、出張先で万が一搬送された場合に助かります。特に妊娠初期・後期の体調や持ち物には注意しましょう。

【残業をする場合の注意点】仕事を続けたいなら無理をしない

妊娠をしているからと言っても、同僚が忙しそうに働いており残業をしている中、自分だけ「お先に帰ります」とは、なかなか言い出しにくいものですよね。

体調に異変が感じられる場合は、周りへの気遣いよりもご自身の体をいたわるようにしましょう。無理をした結果、切迫流早産になると長期に渡り会社を休むことになります。

無理してないと自己判断しないで!張りや出血を無視は危険

妊娠中は妊娠前に比べると疲れやすくなります。「産前産後は長期休暇で迷惑をかけるからそれまでは」と、頑張りたくなる気持ちも分かります。

自分は無理していなくても、検診の時に「お腹が張っていますね。」「無理をしないようにして下さいね。」とアドバイスを受けることもあります。

  • 体調がいつもと違う
  • お腹が張る
  • 痛みがある
  • 出血がある

上記のような症状がある場合は、上司に申し出て休ませてもらうようにしましょう。忙しくても残業するのはNGです。

出血や痛みがある場合は掛かりつけの産婦人科に連絡をし指示を仰ぐ、張りを感じた場合は安静にし、張りが治まるか確認するようにしましょう。

早めに報告し抱え込んでいる仕事を無くす。周りに相談することも大事

納期のある仕事を抱えている場合、残業をしなくてはいけない状況に陥ることもありますが、自分だけしかできない仕事を抱え込んでいるのは無責任になります。

妊娠中はいつ何が起きてもおかしくない状態です。いざというとき、職場の人が困らないように対処しておくことも必要です。

  • 上司に相談し、仕事の配分を考えてもらう
  • 自分がどこまでならできるのか明確にしておく
  • 産前産後の休みも考えて業務の引継ぎをしておく
周りも忙しいのに自分だけ特別扱いは…。と思う方もいますが、仕事上のリスクを減らす上でも周りに相談することは大切です。

妊娠中は他の人と比べない。妊娠の状態は人それぞれと割り切る

悪阻がひどく体調が妊娠期間を通じて悪い妊婦さんもいれば、体調不良も特になく、普段より疲れやすいかな?と感じる程度の妊婦さんも中にはいます。

  • 「私は臨月まで残業もしてたよ」
  • 「妊娠は病気じゃないんだから」
  • 「調子が悪いのは甘えているだけじゃないの?」

無理をしても結果大丈夫だった人もいますが、だからといって自分も大丈夫という保障は誰にもできません。

体調に少しでも異変を感じたら、周りの言葉にまどわされず、無理をせずに休むようにしましょう。病気じゃないからと言っても、今まで通りではありません。

妊婦は残業を拒否できる!「母性健康管理指導事項連絡カード」を活用

労働基準法第66条第1項~3項には、妊婦から申し出があった場合、1日8時間、1週40時間を超えて労働させることはできないとされています。

お腹が頻繁に張る、つわりが激しいなどの体調不良がある場合は、「母性健康管理指導事項連絡カード」により、勤務時間の短縮など勤務先に申請することもできます。

妊娠中に働く女性のための厚生労働省委託 母性健康管理サイト「女性にやさしい職場づくりナビ」の中に相談窓口もあるので、確認してみて下さいね。

男女雇用機会均等法では、母性健康管理措置の申し出も含め、妊娠・出産等を理由とする不利益な取扱いが禁止されています。

▼仕事をしたい妊婦を守ってくれる制度についてはコチラも参考にしてみて!

無理してでも働くはNG。女性が働きやすい職場にするために

妊娠していても出産後でも、子どもがいない時のように働くのが当たり前ではありません。赤ちゃんや子供に対する責任を、パパとママは第一に持つようになります。

  • 妊婦は辛くても仕事量を調整できず、頑張るしかない
  • 妊婦は辛い場合は上司に相談し、無理をしない程度に働く

権利ばかり主張して!と思われることもありますが、切迫流早産になると安静にしないと、流早産になってしまうこともあります。

前例がない場合、自分自身が前例になります。妊娠しても働きやすい職場に少しずつ変えていくためにも、無理をしないことも大切です。

妊婦・子供に手が掛かる時間は、働く年数の中ではわずか数年です。体調を気にせず働けるようになったら、助けてもらった分もしっかり働くと割り切りましょう。

▼妊婦の通勤での注意点についてはコチラも参考にしてみて!

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