妊娠検査薬はアナログ式とデジタル式の2種類あり!使い方と判定の見方

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2017/05/30

妊娠検査薬を使っている女性

妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後から使える製品が一般的ですが、早いものだと生理4日前から使えるものもあります。これらを混同することがないように気をつけることが重要です。

そして、判定結果が『ラインで示されるアナログ式』と、『ディスプレイ表示されるデジタル式』があります。

それぞれの使い方や使用上の注意点・判定の見方について、調べました。

妊娠検査薬の使い方と判定の見方・・・アナログ式の場合

妊娠検査薬には、アナログ式とデジタル式があります。どちらも検査紙に尿をかけて使うのは同じですが、判定結果の出方が異なります。

妊娠している場合、アナログ式なら「判定窓」に陽性を示すラインが浮かび上がります。一方、デジタル式の場合は、液晶画面に陰性か陽性かどちらかがハッキリと示されます。

デジタル式は値段が高いのがデメリットですが、アナログのように「陽性ラインがうっすら出ている気がする・・・」というような曖昧な結果に迷うことはありません。

こちらの章では、まずアナログタイプの使用方法と注意点、判定の見方について説明しましょう。

アナログ式妊娠検査薬の使用方法・・・手順や流れを確認

アナログ式の妊娠検査薬は、尿吸収体に尿をかけて数分待つと、妊娠しているかどうかの結果を知ることができます。

正確な結果を知るためには、使用前に、製品の取り扱い説明書をよく読むことが大切です。ここでは、一般的な妊娠検査薬の使用方法の流れをみてみましょう。

  1. アルミ包装から検査スティックを取り出す
  2. キャップは外して、側においておく
  3. 尿を直接かけるか、紙コップに採尿し、尿吸収体を尿で濡らす
  4. スティックを下に向けたままキャップをする
  5. 判定窓が見えるようにして水平な場所に置き、1分間待つ
  6. 終了を示す窓に線が現れたら、検査終了
  7. 判定を示す窓にラインが現れているかを確認する

本体には、「検査の終了を示す窓」と「判定結果を示す窓(判定窓)」の2つの窓があります。判定窓にラインが出れば、妊娠していることを示します。

使用上の注意点・・・検査薬の保管や採尿には注意を払って

簡単に検査できる妊娠検査薬ですが、正確な結果を得るために守るべきポイントがあります。

検査薬は未開封で保管する
検査薬は1回分ずつの個包装になっています。検査薬は使用直前に開封するようにしましょう。開封後に長時間放置すると、正確な検査結果が得られない場合があります。

また、未開封であっても、検査薬には使用期限が定められています。購入してから年数が経ってしまった場合は、使用期限を確認してから使うようにしましょう。

採尿は慎重に
検査薬にかける尿の量は多すぎても少なすぎても正確な検査結果が得られなくなります。取扱説明書に書かれている秒数を確認しましょう。

一般的には、直接尿をかける場合は3~5秒、紙コップに採尿して浸す場合は、5~20秒とされています。

また、紙コップは清潔なものを使う、尿吸収体以外の部分は尿で濡らさないなど、検査は慎重に行うようにしましょう。

アナログ式妊娠検査薬の判定の見方

検査が正常に終了したら、判定窓を見て検査結果を確認しましょう。判定は、陽性(妊娠している)か陰性(妊娠していない)で示されます。

陽性の場合
判定窓に「縦線」が出た場合、陽性を示します。妊娠をしている可能性が高いので、産婦人科を受診し、医師の診察をうけましょう。

なお、妊娠していなくでも、次のような場合には、陽性の結果を示すことがあります。

  • 閉経期にあたる場合
  • hCG産生腫瘍(絨毛上皮腫など)の場合
  • 性腺刺激ホルモン剤の投与を受けている場合
陰性の場合
判定窓にラインが現れない場合は、陰性です。今回の検査では妊娠反応が見られなかったことになります。

生理が始まるまで、もうしばらく待ち、それでも生理が始まらない場合には、再検査するか医師に相談するようにしましょう。

ただし、予定した時期に生理が始まらなくても、次のような場合には、陰性となることがあります。

  • 生理周期が不規則な場合
  • 思い違いにより、生理予定日を間違えていた場合
  • 着床してから日数が浅く、尿中のhCG濃度が十分でない場合
  • 子宮外妊娠、胎内死亡、化学流産など、妊娠や胎児の成長に異常がある場合
  • 胞状奇胎などにより、沢山のhCGが分泌された場合

判定の見方の注意点・・・薄い線や横線の解釈の仕方

アナログ式妊娠検査薬のデメリットは、判定の見方に曖昧性が残ることです。検査の終了前に判定を決めつけてしまったり、ラインの濃淡に困惑してしまうことがあります。

ここでは、様々なラインの出方について、どのように解釈すべきかをまとめてみました。

検査の終了時間について
取り扱い説明書に記載されている検査終了までの時間は、およその時間です。判定は必ず終了窓にラインが現れたことを確認してからにしましょう。

たとえば、取り扱い説明書に「約1分待つ」と書かれていたとして、1分待っても終了窓ラインが現れていなければ、ラインが現れるまでしばらく待ってください。

判定窓に陽性を示す薄い線があらわれた場合
判定窓に陽性を示すラインが現れた場合、たとえその線が薄かったとしても、判定窓にラインがあれば陽性です。
判定窓に横線が現れた場合
検査途中に、一時的に判定窓に横線が現れることがあります。これは、試薬が流れているときに見えるものであり、判定を示すものではありません。

なお、製品によっては、時間が経っても陽性を示すラインが残るものもあります。この場合なら、横線は消えても縦線が残るので、横線が消えるのを待ってから縦線が残っているかを確認するのもよいでしょう。

判定窓に取り扱い説明書と異なる色のラインが出た場合
判定時間終了後(終了窓にラインが現れてからおよそ10分)、判定窓にグレーのラインが浮き出ることがあります。

これは「蒸発線」と呼ばれるもので、検査薬に染みこんだ水分が蒸発するときに尿の成分が残って見えるもので、検査結果とは関係がありません。

検査の判定は、尿をかけてから10分以内に行いましょう。

終了窓にラインが現れない
尿の量が少なすぎたり、吸収体以外のところにかかっていたりすると、尿をかけてから10以内に終了窓にラインが現れないことがあります。

そのような場合には、検査の操作ミスであることが考えられるため、説明書をよく読み、しばらくたってから新しい検査薬でやり直してみましょう。

妊娠検査薬の使い方と判定の見方・・・デジタル式の場合

家庭で検査できる妊娠検査薬には、判定結果がデジタルで表示されるものがあります。少し値段は高いですが、ラインの濃淡などの曖昧性がないため、はっきりと結果を知ることができます。

購入することができる製品には、「チェックワンデジタル」「クリアブルーデジタル」「ミズホメディ デジタルPチェック」などがあります。

それぞれの製品ごとに、使用方法や注意点が異なりますので、使用前には必ず説明書をよく読むようにしましょう。

こちらの章では、デジタル式の妊娠検査薬の使用方法と判定の見方について説明していきます。

デジタル式妊娠検査薬の使用方法と注意点

デジタル式妊娠検査薬の場合でも、検査できる時期が製品ごとに決められています。生理予定日を基準とし、いつから検査可能なのかを確認してから使いましょう。

  • チェックワンデジタル・・・生理予定日約1週間後から
  • ミズホメディ デジタルPチェック・・・生理予定日約1週間後から
  • クリアブルーデジタル・・・ 生理4日前から(通販のみで購入可能)

特に、日本未発売の「クリアブルーデジタル」は通販のみで購入可能な製品です。生理4日前から検査可能なので、早く結果を知ることができます。朝一番の尿での検査が推奨されています。

「クリアブルーデジタル」は取り扱い説明書がネットで公開されていませんので、商品と同梱されてくる説明書をしっかり確認しましょう。

デジタル妊娠検査薬の使用手順
  1. 使用直前に検査準備をする
  2. 尿吸収体に尿をかける
  3. キャップをかぶせて水平な場所に置き、判定が表示されるのを待つ

デジタルだからといって、使用方法が難しくなるわけではありません。アナログ式の場合と同じように、指定された部分にしっかり尿をかけて水平に置いておく、という流れです。

ただし、検査前の準備が必要な場合があります。検査キットを組み立てたり、キャップの付け替えなど、製品によって準備は異なります。

アナログ式と大きく異なるのは、検査薬に電源があるということです。液晶画面の表示を見て、スイッチが入っているかを忘れずにチェックしましょう。

また、判定結果は、時間が経つと消えてしまいます。表示時間は、「チェックワンデジタル」で1時間、「デジタルPチェック」でおよそ24時間です。

さらに、デジタル妊娠検査薬を破棄する場合には注意が必要です。電池を取り出してから捨てるもの、そのまま不燃ゴミとして捨てるものなど、説明書に従って破棄するようにしましょう。

デジタル式妊娠検査薬の判定の見方

デジタル式の妊娠検査薬では、結果の表示が明確になされます。妊娠反応が見られれば「陽性」、妊娠反応が認められなければ「陰性」の表示となります。

各製品の表示方法
チェックワンデジタル +/-
ミズホメディ デジタルPチェック +/-
クリアブルーデジタル Pregnant/Not Pregnant

陽性の場合は妊娠している可能性が高いので、病院を受診して医師の診断を受けるようにしてください。

ただし、アナログ式のところでも説明しましたが、閉経期にあたる場合やhCG産生腫瘍(絨毛上皮腫など)の場合、性腺刺激ホルモン剤の投与を受けている場合には陽性反応がでることがあります。

検査結果が陰性だった場合には、生理の開始まで1週間ほど様子を見て、それでも生理が始まらない場合には、再検査をするか病院を受診するようにしましょう。

検査の操作ミスやエラーが起きた場合には、検査が正確に行われず、ディスプレイにエラー表示が現れます。

このような場合には、検査のやり直しが必要となりますので、改めて手順を確認してから検査を行ってください。

結果は落ち着いて受け止めよう・・・陽性なら必ず病院へ

妊娠検査薬がない時代には、産婦人科に行かなければ妊娠しているかどうかがわかりませんでした。妊娠に気付いたときには、かなり妊娠週数が経ってしまっていることもあったようです。

現代では、妊娠検査薬を使用することにより、かなり早い時期に妊娠しているかどうかを知ることができるようになりました。

▼妊娠検査薬の使用タイミングや検査日の算出方法についてはコチラも参考にしてみて!

陽性反応が出たときには、ドキドキが止まらず、喜びが溢れてきます。そして、早い段階から、飲酒や服薬などを避け、赤ちゃんを大切にする気持ちがわいてきます。

しかし、妊娠検査薬で陽性が出たからと言っても、正常な妊娠かどうかまではわかりません。

子宮外妊娠などの異常妊娠の可能性もあるため、必ず産婦人科での超音波検査などを受けましょう。

また、妊活中の女性なら、妊娠検査薬で陰性だとわかるとガッカリした気持ちになることでしょう。

検査薬を使う前に「絶対に陽性が出る」という確信を持つことは難しいでしょう。「陰性が出る可能性もある」という気持ちで臨むのがおすすめです。

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