生後7ヶ月の赤ちゃんが楽しめるおもちゃ!毎日の遊びと関わり

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2016/11/06

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生後7ヶ月の赤ちゃんは、好奇心とイタズラ心のかたまりです。コロコロと寝返りで移動したり、ずりばいで思わぬ場所に行ってしまう子も少なくありません。

また発達の個人差が大きい時期で、まったく寝返りもしない子もいます。でも油断していると、翌日にはいきなりずりばいを始めたりする時期でもあります。

そんな生後7ヶ月の赤ちゃんは、遊びが大好き!ママはもちろん、パパと遊んで楽しい気持ちになるのがとても嬉しい、可愛い時期です。

しかしお母さんには育児疲れが溜まりやすいころですよね。無理をせず、赤ちゃんの知能や体力を伸ばす関わり方などについてご紹介します。

生後7ヶ月の赤ちゃんの体と心の発達をチェックしてみましょう

生後7ヶ月の赤ちゃんは、どれくらい大きくなってどんなことができるようになるのでしょうか。基本的な発達について見てみましょう。

生後7ヶ月の赤ちゃんの体の発達…移動できるようになる子も

生後7ヶ月の赤ちゃんの平均的な体重と身長を見てみましょう。生まれたときから比べると、ずいぶん大きくなりましたね!

生後7ヶ月の赤ちゃんの平均体重と平均身長

  • 男の子…6.7~9.9キロくらい・65~73cm 前後
  • 女の子…6.3~9.4キロくらい・63~72cm前後

生後3ヶ月から半年くらいまではぐんぐん大きくなる赤ちゃんですが、半年を過ぎると成長曲線の曲がり具合も穏やかになります。

ここから先は体の大きさよりも、発達や知能の方が目覚ましく成長していく時期に入ってきますよ。

生後7ヶ月の赤ちゃんの体の発達

  • お座りがよりしっかりしてくる
  • 両面寝返りに成功する子も出てくる
  • ずりばいが始まる子もいる
  • 両手でものを上手につかんだり受け取れるようになる
  • 体全体の動きが一層活発になる

生後7ヶ月の赤ちゃんは、できることが増えて行動範囲も広がります。とはいえ、発達度合いは個人差が大きく、早い子もいればゆっくりな子も少なくありません。

周りの子ができるからといって焦る必要はありません。でも、昨日までできなかった寝返りやずりばいが突然できるようになることがあります。

誤飲や落下など、事故にはくれぐれも注意しましょう。部屋の床には口に入れては危険なものを一切置かないようにしましょう。

テーブルや椅子の角に頭をゴチンとぶつけることも増えてきます。また転がってテレビ台の戸を開け、DVDのボタンを触ってしまうなどのイタズラも増えます。

赤ちゃんの安全のためにもそろそろガード材やロックなど、イタズラ防止策を講じておいた方が安心ですね。

生後7ヶ月の赤ちゃんの心や知能の発達…好奇心旺盛に

生後7ヶ月の赤ちゃんは、体の外面ではなく内面的な成長が目覚ましい時期に入ります。好奇心旺盛で、なんでも興味を示しますよ。

7ヶ月の赤ちゃんの心や知能の発達

  • 感情がより複雑になり、好奇心も旺盛になる
  • 記憶力もついて両親など家族の顔を覚える
  • いつも一緒にいるママに強い愛着を示す
  • 家族と他人の区別がつくようになる

こうした識別能力のアップが招くのが「人見知り」です。一過性のものなのであまり気にせず、いろいろな人と触れ合うことで解消していきましょう。

甘えたり怒ったりという感情も豊かになる一方、自分の身体や声に関心を示して奇声を発することなどもあります。外出時など大声を出されては困る場合は、目を合わせて「しー、ね」と唇に指をあてるなどして、きちんと静かにすべきことを伝えましょう。

赤ちゃんにとって、自分の身体や声は一番身近なおもちゃです。飽きてくる時期は必ずきますし、いずれ声も調節できるようになりますよ。

7ヶ月の赤ちゃんに与えるおもちゃや一緒に楽しむ遊びの提案

7ヶ月の赤ちゃんには、どんなおもちゃが喜ばれるのでしょうか。またママも一緒に楽しめる遊び方の提案をご紹介しましょう。

赤ちゃんは「本物」が大好き!危険を取り除いて与えよう

生後7ヶ月くらいの赤ちゃんは、「本物」に興味が出てきます。携帯電話やリモコンをイタズラされることもありますよね。

「うっかり仕事の上司に電話されてしまった」「LINEで変な文字を送信されてしまった」なんて経験があるご家庭も少なくないでしょう。

またティッシュケースからティッシュを全部出されてしまった…なんて経験も、多くのご家庭であるのではないでしょうか

そこで、本物のリモコンやスマートフォンでもう使わなくなったものや、台所で使うお玉や泡だて器のような「本物」を持たせてあげると、ふつうのおもちゃより人気があったりします。

ティッシュも、空箱にハンカチをつないで何枚か入れておき、何度も出し入れさせると満足してくれるかもしれません。

最近ではスマートフォンや電話・リモコン・ノートパソコンやティッシュケースを模したおもちゃも販売されていますね。

赤ちゃんが一番興味をもってイタズラしてくるものと同じタイプのおもちゃなら、好奇心旺盛に遊んでくれるのではないでしょうか。

おもちゃとして「本物」を与える時は、安全性に注意し口に入れたり投げたりしないよう注意して見守りましょう。また、赤ちゃんは機敏に「現役の機械じゃない」と見抜きます。使っていないスマホでも充電しておくなどすることが、より長く遊んでくれるポイントです。

絵本の選び方…自分で持てる布絵本や厚紙絵本がおすすめ

生後7ヶ月くらいになると、おすわりしてのひとり遊びの時間がぐんと増えます。また上半身を上手に上げて、うつぶせ状態でも遊ぶようになってきます。

絵本もママが持って読んであげるものだけでなく、自分で楽しめる工夫があるものを選んであげるとより喜んでくれますよ。

布絵本

布絵本は赤ちゃんが自分で持って遊びやすいですし、口に入れてしまっても破ける心配がありません。いろいろな仕掛けがあるものもあり、持ち歩けるおもちゃとしても優れています。この時期におすすめです。

つかめる工夫のある厚紙タイプの絵本

赤ちゃんが掴みやすくなっている工夫があるお面の絵本など、厚紙タイプの絵本は座って遊ぶときに便利です。また「いないいない、ばあ!」遊びもできますよね。赤ちゃんはまだ指を上手に使ってめくれないので、破けにくい厚紙タイプの絵本もオススメです。

壊れにくい仕掛け絵本

最近は鏡面になっている絵本やピアノなど音の出る絵本など、楽しい仕掛けのある絵本がたくさんありますよね。病院の待ち合い時間やバスや電車に乗る時など、静かにしていてほしい際のおもちゃとしても役立ちますよ。

面白い語感の絵本

赤ちゃんが大好きな面白い語感の絵本も喜ばれます。「ぎったんばっこん」「ぽんぽんぷくぷく」など、図書館でいろいろ探して、お気に入りを見つけてあげましょう。

▼赤ちゃんにオススメの絵本の選び方はこちらも参考にしてみて下さい。

絵本を赤ちゃんに読み聞かせしてあげるママ

この時期になってくると、新生児期から絵本を読み聞かせていた赤ちゃんには「好み」が出てくることもあります。

逆に最近読み始めるというママは、まず自分が読んで面白いと感じるもの、綺麗だと感じる絵本から読んであげると良いのではないでしょうか。

知育玩具…赤ちゃんが気に入ったおもちゃが一番!いろいろ与えて

知育玩具に興味のあるママは少なくないでしょう。できるだけ、赤ちゃんの知能は伸ばしてあげたいものですよね。

知育玩具には対象年齢が明記されています。口に入れてしまい誤飲事故が起きたりすることもあるので、必ず対象年齢をチェックしてから与えてあげましょう。

万一知育玩具に興味を示さなくても、ガッカリすることはありません。赤ちゃんの好みも人それぞれですし、年齢・月齢とともに変化していきます。

今日はあまり興味を示さなかったおもちゃにも、数か月後はどっぷりハマってしまうこともあるかもしれません。

この時期の赤ちゃんにとって、おもちゃはすべてが知育・知能の発達につながっています。遊びやコミュニケーションもしかりです。

一緒に遊んであげること、好奇心や興味を伸ばしてあげることが知育です。知育玩具に頼るというよりは、赤ちゃんの興味をくすぐる遊びをしてあげたいですね。

  • ビニール袋のようなカサカサ音がするもの
  • チャイムボールのように動くと音が鳴るもの
  • 積み木のように育脳遊びにつながるおもちゃ
  • 蹴っ飛ばして遊べるベビージム

こういったものも赤ちゃんの興味をひくのではないでしょうか。

会話とベビーサイン…目を合わせて赤ちゃんとおしゃべりしよう

赤ちゃんは喃語で一生懸命おしゃべりしてくれます。そろそろ「まっまっ」や「まんまん」など、なんとなく意味のあるような言葉も出始めます。

喃語を繰り返しながら、赤ちゃんは少しずつ言葉を覚えていきます。赤ちゃんが一生懸命喃語で語りかけてきたら、目を合わせて会話をしてあげましょう。

その場のシチュエーションで、いろいろ話しかけましょう。

  • 「お腹空いたね」「ご飯美味しいね」
  • 「お歌楽しいね」「テレビおもしろいね」
  • 「きれいなお花ね」「いい匂いがするね」

赤ちゃんはちゃんとママのお話を聞いています。たくさんの語りかけが赤ちゃんの心に積もって、いずれ赤ちゃん自身の言葉に育ちますよ。

また話しかけにプラスして「ベビーサイン」を使ってみてもいいでしょう。ベビーサインは赤ちゃんとのコミュニケーションを円滑にする簡単な手話のようなものです。

赤ちゃんに言葉と視覚で話しかけることで、赤ちゃんもより理解しやすくなります。早く赤ちゃんとおしゃべりしたいなと感じるママは試してみてくださいね。

外遊び・散歩…できるだけ毎日のスケジュールに組み込んで

外遊びやお散歩など外出は、赤ちゃんにとってとても刺激的な遊びです。できるだけ毎日のスケジュールに組み込みましょう。

  • お散歩
  • 買い物
  • 児童館
  • 母子サークル
  • 屋内プレイルーム

外遊びが大切といっても、冬や夏は難しいですよね。そこでお買い物に連れて行ったり、室内で遊べるスペースをいくつか確保しておきましょう。

同じ場所に同じ時間毎日通っていると、顔見知りのママ友や先輩ママ達に出会うこともありますよね。

我が子と他の子の違いを客観的に見てみたり、子育ての悩み・愚痴などを語り合う仲間ができるかもしれません。

「公園デビュー」という言葉が話題になったこともありましたね。もしすでにママ集団ができていて、中に入れそうな雰囲気ではない場合は、無理をする必要はありませんよ。

一人遊びの時間はとっても大切!静かに見守って興味を観察

生後7ヶ月くらいの赤ちゃんにとって、一人遊びをさせる時間は非常に大切です。お座りや仰向け姿勢など、いろいろな姿勢で遊ばせましょう。

安全を確保できる姿勢なら、ママはこまめに様子を見つつ家事をしたり自分の時間に当てても大丈夫です。

ただし、まだお座りが不安定な赤ちゃんや、寝返りできない赤ちゃんのうつ伏せ姿勢の場合は目を離さずに見守りましょう。

一人遊びできる時間は、新生児期から少しずつ長くなっていきます。7ヶ月くらいになると、おもちゃや自分の体を使っていろいろ遊び始めますよ。

  • ラトルや歯固めなどを振ったり、噛んで遊ぶ
  • 布絵本などを眺める
  • 自分の足をつかんだり、手をなめたり、声を出して遊ぶ

自然でキュートな姿をとらえるチャンスでもあります。写真を撮っておいたり、パパにスマホで送ってあげるといいですね。

また、今赤ちゃんが何に興味・関心を持っているのか理解する良いチャンスです。静かにそっと観察してみましょう。

体を動かす遊びで、便秘原因にもなる運動不足を解消しましょう

この時期はずりばいもできない赤ちゃんがまだ多い時期です。ママが体を動かして、運動不足を解消してあげましょう。

離乳食が進み授乳量が減るこの時期は、便秘にもなりやすいですよね。筋力をつけ便秘を解消するためにも運動させてあげましょう。

ベビーマッサージ
おむつ替えの時やお風呂上りに、ベビーマッサージをしてあげましょう。スキンシップにも最適です。
脚をバタバタ
仰向けに寝かせた赤ちゃんの脚を持ち、ゆっくりと前後に動かします。股関節を無理に開かないよう、気を付けましょう
お座りをして「キャッチ」
お座りをさせた赤ちゃんに、つかみやすいおもちゃを渡します。ボールを軽く転がしてもいいですね。
持ったおもちゃを落として拾って
おもちゃを持ったら、落として拾ってを繰り返す赤ちゃんもいます。腕や指先の筋力強化につながるので、見守ってあげましょう

パパと赤ちゃんの遊び!触れ合い方やコツをチェックしましょう

赤ちゃんが大きくなるにつれて、パパができることも増えていきます。赤ちゃんはパパとの遊びが大好き!パパと仲良くなってもらうためにも、積極的に育児に参加しましょう。

ダイナミックな遊びはパパが担当!高い高いは赤ちゃんも大好き

赤ちゃんとのダイナミックな遊びは、パパの担当です。ママではちょっと難しい遊びもしてあげましょう。

目線までの「高い高い」
赤ちゃんの脇の下に手を入れて、ゆっくりとパパの目線まで「高い高い」をしてあげましょう。ママではもう重い赤ちゃん。でもパパならラクラクですよね。またパパの高い目線まで持ち上げてあげると、赤ちゃんもいつもと違う景色が見られます
飛行機ぶーん
うつ伏せにした赤ちゃんのお腹と胸に手を入れて、しっかりと支えます。そのまま持ち上げ、飛行機のように「ぶーん」と移動してあげましょう。ゆっくりと強弱をつけてあげると、赤ちゃんはキャッキャと喜びます。激しく揺さぶらないよう注意してあげましょう
高い高いからのおっとっと
高い高いをしてから、「おっとっとー」と言いながらゆっくりおろします。いつ「おっとっとー」されるかわからないドキドキ感で、赤ちゃんは喜びますよ
バスごっこ
パパがあぐらをかき、そこに赤ちゃんを座らせて手腕でシートベルト代わりに支えます。そこで「大型バスに乗ってます」を歌いながら赤ちゃんと一緒に動いてあげましょう。ママよりもダイナミックなバスごっこになります。
赤ちゃんは寝る直前にダイナミックな遊びをすると、興奮して寝つきが悪くなってしまいます。

またパパの顔を見るだけでも興奮する傾向にあると言われているので、遊びは休みの日や寝る1時間前までなどにしておきましょう。

パパができる育児はたくさんあります!練習して慣れましょう

この時期になると、赤ちゃんは首もしっかり据わり、背中から腰にかけても据わってきます。新生児期に比べると、はるかにお世話も楽になります。

パパは、母乳の授乳以外ならほぼすべての育児をママと同じようにできるはず。練習次第で、なんでもできるようになりますよ。

ママが1人で外出したいときや体調を崩してしまったとき、安心できるように、パパも子育てがスムーズにできるよう普段から積極的に育児に参加しましょう。
  • お風呂に入れる
  • 一緒に遊ぶ
  • 散歩に連れて行く
  • おむつ替え
  • ミルク授乳
  • 離乳食を食べさせる

これらの日常的なお世話は、できるようにしておきたいですね。またこれらができるようになれば、1日赤ちゃんと過ごすことができるようになります。

ママを日中一人で外出させてあげましょう!リフレッシュタイム

お世話がこなせるようになったら、ママを日中ひとりで外出させてあげましょう。結婚式や同窓会に出るなど、長時間のお出かけもさせてあげませんか。

まずは、ママから1日のスケジュールをリストにしてもらいます。パパはただ漫然と過ごすのではなく、スケジュールに合わせてお世話をしましょう。

もちろん洗濯物や洗い物など家事もする必要があります。家庭内で、ママがいかに忙しく目まぐるしい毎日を送っているのか実感できるのではないでしょうか。

赤ちゃんが生まれて7ヶ月。毎日赤ちゃんとふたりきりで過ごすママは、そろそろ気持ちが煮詰まってくる時期でもあります。

「同期の女性はみんなお化粧してバリバリ仕事して遊んでいるのに、私は髪も肌もボロボロのまま毎日何やっているんだろう…」そんな気持ちになっているかもしれません。

そんな時に、一日赤ちゃんからも家の仕事からも解放され、オシャレをして自由に過ごすことができれば素晴らしいリフレッシュになります。

パパにも感謝の気持ちが生まれるでしょう。また、パパもママに対して毎日お疲れさま、育児って大変なんだなという気持ちが芽生えますよ。

ママの話を聞いてあげましょう…孤独に苦しんでいませんか

パパの大きな役割のひとつが「ママの話の聞き役」です。ママは普段、赤ちゃんとふたりきり。大人とゆっくり会話できる余裕がありません。

一見赤ちゃんとふたり幸せそうに見えても、実は孤独に苦しんでいるケースも少なくありません。

帰宅後のパパも疲れているでしょうが、ママの話を聞いてあげましょう。育児の愚痴は、ただ受け止めてもらえるだけでも救われるものです。

絶対に言ってはいけない言葉があります。

  • そんなに育児が嫌なら預けて外に働きに行けば
  • 一日子供と遊んでいるだけじゃないか、楽なものだろう
  • 大変っていうけど、家事は手を抜いているよね

パパも赤ちゃんを一日預かって、育児と家事を両立してみるとわかると思いますが、この時期の赤ちゃんは本当に目が離せません。

また赤ちゃんを連れていると、気軽にコンビニやカフェにも立ち寄れません。母乳を飲ませているママは、コーヒー一杯気楽に飲むことができないのです。

ママの愚痴だけでは伝わらないかもしれませんが、この時期の育児と家事の両立は本当に大変です。

パパはただ話を聞き、気持ちを受け止めてあげましょう。「大変だったね」「毎日お疲れさま」「早く帰って手伝えなくてごめんね」と声をかけてあげてくださいね。

気分転換にテレビを見て笑ったり、パパの職場であった面白いネタを話してあげてもいいでしょう。夫婦の会話が今後も長続きする努力は、重ねていきたいですね。

赤ちゃんの発達や生活リズム付けを手助けする関わり方

赤ちゃんの成長には個人差があります。そうわかっていても、寝返りなど上手にできないと不安になってしまうママもいますよね。そんな発達を手助けする関わり方をご紹介します。

お座りや寝返り・ハイハイの練習…無理はしないのが鉄則

お座りや寝返り・ずりばいやハイハイを始める時期は、子供によって大きく差が開きます。

  • 3~4ヶ月から寝返りするようになった
  • 8ヶ月過ぎてやっと寝返りするようになり、すぐ両面できるようになった
  • ずりばいもせずにいきなりハイハイするようになった

このように、マニュアル通りには行かなくても当然と考えましょう。

赤ちゃんはまず首が据わり、それから背中から腰・股関節・下半身と関節がしっかりしていきます。

最初の関門は首据わりです。それから椅子に座れるようになり、7ヶ月前後には支えられなくても自分で座れるようになってきます。

寝返りやずりばいなどがなかなかできなくても、なんとなく全身の関節が上からしっかりしてきているように感じ、検診で問題が無ければ心配はいりません。

でも、やっぱり周囲の赤ちゃんができるようになったら、うちの子にもできるようになってもらいたいのがママの心理ですよね。

そこで、お座りや寝返り・ずりばいの練習をしてみましょう。まず、コツとしてはできるだけ動きやすい薄手のカバーオールなどを着せることです。

厚着をしていたり、お肉がついて体重が重めの赤ちゃんは動きにくいため、なかなか寝返りやずりばいに発展できないこともあります。

お座りの練習
赤ちゃんを床に座らせます。そのまま倒れるまで自分で支えさせ、倒れたらママが支えてあげましょう。

赤ちゃんが嫌がったらやめます。股関節に負担をかけないよう、短時間ずつ行いましょう。

寝返りの練習
まず硬いベッドや床に寝かせます。赤ちゃんが体をくねらせたりエビ反りになったら、普段から向いている方向へ寝返りさせます。

寝返りする方とは逆の脚を、寝返りする方の脚の上に置いて交差させ、上半身を支えてゴロンと寝返りさせましょう。うつ伏せを嫌がったらすぐ戻してあげましょう。

ずりばいの練習
赤ちゃんをうつ伏せに寝かせ、目の前に好きなおもちゃを持ってきます。赤ちゃんの鼻先で振り、手を伸ばしたら少しおもちゃを離します。

繰り返すと、赤ちゃんは一生懸命手を伸ばし、体を動かそうとくねらせます。運動にもなりますよ。

繰り返しになりますが、お座りや寝返りは必ずしも練習しなければいけないものではありません。

もう少しでできるのに…という時に、ママがほんの少し手を貸してあげると、次からは自分でできるようになります。

特に寝返りは、赤ちゃんの場合腰から足をひねり下半身全体でひっくり返ります。かなり筋力が必要なので、まずはいろいろな遊びから筋力をつけることが大切ですね。

話しかけ・手遊び歌・パペット遊びでコミュニケーションしよう

この時期の赤ちゃんはまだ意味のある言葉はしゃべりません。でも、喃語でさかんにおしゃべりしてくれる子はたくさんいます。

一見意味のない喃語はとても重要です。いずれ言葉に発展し、コミュニケーション能力の土台になっていきます。

喃語でのおしゃべりが盛んになってきたなと感じたら、たくさん話しかけてあげましょう。やりとり遊びをご紹介します。

話しかけ
朝晩・食事の挨拶から始まって、お世話をするときには必ず「~するよ」「気持ちいいね」「美味しいね」など語りかけます。

赤ちゃんが喃語で訴えてきたら「どうしたの?」「そうだね」「楽しいね」など、お返事してあげましょう

手遊び歌
赤ちゃんをお座りさせ、ママは前に座って手遊び歌で遊んであげます。

手遊び歌のCD付き本や、動画もたくさん公開されています。赤ちゃんが好きな手遊び歌を探してみてくださいね。

パペット遊び
パペットを使って赤ちゃんにたくさん話しかけてあげましょう。普段の話しかけが苦手なママでも、キャラクターになりきれば話しかけやすくなるのではないでしょうか。

「いないいないばあ!」で遊んだり、お鼻をつまんでみたり、いろいろな遊びをしてみましょう。

育児支援センターや児童館・プレイルームの利用…人見知り解消

赤ちゃんとママの気分転換のためにも、児童館やプレイルーム・子育て支援センターなどを上手に活用しましょう。

時期的な問題もあり、毎日お散歩に行くのも限界がありますよね。また毎日ママと赤ちゃんのふたりきりで家に閉じこもっていることは、精神衛生上おすすめできません。

特に人見知りが非常に激しい赤ちゃんの場合、いろいろな人と触れ合える機会を上手に活用しましょう。

子育て支援センターや児童館などでは、いろいろなイベントを開催します。ママサークルに参加しなくても、イベントに参加するだけで充分さまざまな経験が積めますよ。

ママしか受け付けない、パパにも泣いてしまう赤ちゃんは、積極的にいろいろな場所へ連れて行ってみてくださいね。

特に保育士さんや保健師さんなど赤ちゃんの扱いになれている人がいるこういった施設は、ママも気楽に過ごせるのではないでしょうか。

歯がためや舐めても良いラトルを与えて、危険な誤飲を防ごう

この時期、赤ちゃんは前歯から歯が生え始めます。すると歯茎がかゆくて、なんでも口に入れて噛んだりなめたりします。

寝返りやずりばいが始まったら、行動範囲は無限です。床には赤ちゃんの口に入っては危険なものを、一切置かないようにしてくださいね。

そして、赤ちゃんには噛んだり舐めたりしても安全な「歯がため」や「ラトル」を与えてあげましょう。

おっぱいを噛まれてしまうママは、赤ちゃんが噛んだらすぐに口を離し、目を見て歯に手を当て「噛んだらダメ。痛いよ」と真剣な顔で伝えます。

そして、「これはモグモグしていいよ。」と笑顔で歯がためを与えましょう。言葉がまだ完全に理解できない赤ちゃんにも、表情などできちんと伝えることは大切です。

哺乳瓶も消毒しているんだからおもちゃも除菌アルコールティッシュなどで消毒すべき…?とお悩みのママもいますよね。

歯固めなどは汚れたら水洗いした方が安心ですが、おもちゃに関してはそこまで神経質になる必要はないでしょう。

いろいろな雑菌に触れて、赤ちゃんは免疫をつけていきます。気になる場合は主治医の小児科医に相談してみてくださいね。

睡眠リズムと外遊びで生活リズム付けをしていきましょう!

生後7ヶ月くらいになったら、夜中の授乳は卒業し生活リズムを幼児期に向けて整えていける時期です。

生活リズム付けのコツの基本は「早寝早起き」習慣です。そして、早く寝てもらうためには、外遊びなどでしっかり疲れてもらうことが重要です。

さらにお昼寝が長引いたり、時間がまちまちで寝かせすぎたりすると、夜の寝かしつけにも影響が出てしまいます。

朝早く起こすことで、早めにお昼寝させ、さらに早く寝かしつけることにつながります。寝かしつけは育児の中でもストレスになりやすいですよね。

すぐにうまくいくとは限りませんが、毎日の習慣づけで改善していくことは可能です。夜泣きや夜中にすぐ起きる…などで困っているママも試してみてくださいね。

  • 毎日早めの同じ時間に起こす
  • 昼寝は午前・午後の早めの時間に1回ずつ
  • お昼寝は時間を決め、長くなるようなら起こす
  • 入浴は寝かしつけ1時間前には済ませる
  • 寝かしつけ1時間前は興奮させない
  • 寝る前はスマホやタブレット・テレビなどは見せない
  • できるだけ毎日同じ時間に寝かしつける
  • 抱っこや添い乳などの入眠儀式をやめる
  • 手をつなぐ・背中とんとん・指しゃぶりなどの入眠儀式に移行させる

育児ママのお悩みの解消方法…ひとりで抱え込まないで

育児ママにはいろいろなお悩みがつきものですよね。生後7ヶ月くらいの赤ちゃんを抱えるママのお悩みを解消する方法を探してみましょう。

1.生理再開で体調や気分が不安定になったときは無理をしない

そろそろ、授乳中でも生理が再開されるママもいます。より貧血や疲れがひどくなりやすいので、しっかり食べて休めるときは休みましょう。

生理が再開されていないママも、排卵は始まっている可能性もあります。二人目出産の予定がない・授乳を続けたい場合はしっかり避妊対策をしましょう。

また体調だけでなく、気分が不安定になるママもいます。ホルモンバランスが変化し、寝不足や疲れによって気持ちが揺らぎやすくなる時期でもありますよね。

そんな時は6~7ヶ月健診時に保健師さんに相談してみたり、子育て支援センターで悩みを聞いてもらうなどしてみましょう。

どうしても生理前の不調がつらい場合は、月経前症候群(PMS)かもしれません。イライラがつのることもあります。

そういった場合は、産婦人科が専門です。そろそろ生理が再開されるためイライラがひどいというケースもあるので、一度相談してみましょう。

2.一時的に赤ちゃんを預かってくれる施設を探しましょう

生後半年を過ぎると、赤ちゃんを一時的に預かってくれる施設もぐんと増えます。もしものためにあらかじめ登録しておき、賢く使いましょう。

赤ちゃんを預けてリフレッシュ…なんて、なんだか罪悪感を覚えてしまうというママは結構多いですよね。

でも、二人っきりで煮詰まってしまいイライラをぶつけるよりも、少し距離と時間を置いて赤ちゃんの愛おしさを再確認した方が、互いのためにも良いことがあります。

またパパやママ、祖父母が急病になるなど、どうしても困るケースが発生することもあります。

突然ではママも赤ちゃんも不安ですよね。

そのためにも、普段から安心して預けられる信頼のおける施設を探し、ある程度利用して慣れておきましょう。

かく言う私も、罪悪感と不安感でなかなか預けられなかったママでした。でももしもの際のために、登録のため活用しました。

不安だったので、初回は1時間だけと決め、周辺をぶらぶらして過ごしました。最初はこうして慣らしてみてもいいのではないでしょうか。

3.パパに育児や自分の気持ちをきちんと理解してもらいましょう

パパは人生のパートナーですが、子育てに関しても責任を分かち合うパートナーです。

赤ちゃんがどのように過ごしているか、ママはどれほど大変なのかは、パパにも身をもって知ってもらう必要があります。

パパがお休みの日には積極的に赤ちゃんを預け、お世話をしてもらいましょう。実際に育児と家事の両立の大変さや、赤ちゃんのすばしっこさは体験しなければわかりません。

また、パパとの関係性も一度見直してみましょう。夜泣きをきっかけに寝室が別になり、忙しさやママの嫌悪感から触れ合いがなくなる夫婦も少なくありません。

「このまま夫婦の関係が冷え切るのは嫌だわ」と感じたら、できるだけ素直にその気持ちを伝え、話し合ってみましょう。

生理が再開されて入浴がより大変になったり、貧血で家事ができないなどの困り事もパパに伝えましょう。

「つらいの」「苦しいの」といった抽象的な表現では、大変さは男性になかなか通じにくいものです。

  • 「今日は立っていられないからお惣菜を買ってきて」
  • 「生理がひどいからお風呂に入れてくれる?」
  • 「家事が残っているから寝かしつけをお願い」

やってほしいこと・感じていることを具体的に伝えると、スムーズに手伝ってもらいやすいのではないでしょうか。

4.困ったときに駆け込める・相談できる場所を確保しましょう

ママが困った時・悩んだ時に駆け込んで相談できる場所はありますか。もし無いなら、探しておくと良いでしょう。

私の体験談…
第一子を産んだあと、駆け込める場所や相談できる人が身近に誰もいませんでした。すべて一人で抱え込んだ挙句に産後うつになり、非常に苦しみました。話を聞き、苦労を理解してくれる人や場所はとても重要だと感じました。
  • 子育て支援センター
  • 母子サークル
  • 児童館や保育園
  • かかりつけの小児科
  • 行政窓口
  • 自分の実家

中には気の合わない保健師さんやママ友・先生がいるかもしれません。いろいろな場所を回り、話を聞いてくれる親しみやすい専門家やママ友を探しましょう。

また、赤ちゃんの不調や体調不良・病気に関しては、かかりつけの小児科のほかに救急相談窓口を知っておくと便利です。

  • ウェブサイト【こどもの救急】 http://kodomo-qq.jp/
  • 電話相談【小児救急電話相談】#8000(全国同一)

生後7ヶ月の赤ちゃんは好奇心旺盛!どんどん伸ばしてあげましょう

生後7ヶ月の赤ちゃんは好奇心が旺盛です。自分の体をはじめ、目にうつるあらゆるものに興味を示します。

そのためイタズラも増えます。さらに寝返りやずりばいで移動範囲が広がるので、ますます目が離せない時期です。

しかし、いろいろな表情や面白い喃語・仕草で笑わせてくれる可愛さMAX!の時期でもあります。

ママは赤ちゃんの好奇心や興味をくすぐるおもちゃや遊びで上手に構ってあげて、知能の発達や運動能力の発達を手助けしてあげましょう。

またママ自身の不調にも目を向けましょう。パパや周囲の人にも大変さや気持ちの揺らぎを理解してもらうよう、心がけてくださいね。

パパは外出時はもちろん、お家でも積極的に育児に参加しましょう。赤ちゃんがなついてくれると遊ぶことが楽しくなりますよ。

ママは無理をせず、イライラが強くなる前に赤ちゃんを預けて距離を置くなどの解決策を探すことも大切です。

ずっと笑顔でいられないのは当然です。でも赤ちゃんはママの笑顔が大好き。だからこそ、息抜き手段を上手に使って、リフレッシュの場を作ってくださいね。

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