布おむつと紙おむつの特徴を徹底比較!赤ちゃん用おむつは賢く使い分け

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2017/03/14

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お腹の赤ちゃんが大きくなってくると準備しておきたいものも増えてきます。その一つがおむつですね。でもまず悩むのが「布?紙?どちらがいいの?」ということ。

「スーパーや薬局などでも手軽に買えて種類も豊富な紙おむつ」と「洗って何度でも使えるエコで優しいイメージの布おむつ」の違いを比較して、自分に合ったものを選んでいきましょう!

罪悪感を感じながらも「紙おむつ派」が圧倒的!

布おむつのイメージはこんな感じ。

  • 赤ちゃんの肌に優しい
  • ゴミにならないのでエコ
  • コストがかからない
  • おむつはずれが早い

真っ白なおむつを洗濯してたくさん干していると「ママになったんだ」という実感と「おむつを洗う」という赤ちゃんのママの特権を意識して、なんだかいい気分になるものです。

そんないいイメージの多い布おむつ。本当は布を使った方がいいんだろうけど、紙の方が楽だから…と罪悪感を感じているママも多いですよね。私も子供が赤ちゃんの頃に布紙を併用していましたが、紙は手を抜いているようでちょっと罪悪感ありましたね。

でも実際には紙おむつのみを使うというママが圧倒的。使ってみたいけど布は漏れやすく手間がかかるというのがネックになっているんですね。

「おむつかぶれ」布おむつと紙おむつでなりやすいかどうかってあるの?

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まず赤ちゃんの肌トラブル「おむつかぶれ」について比較していきましょう。

肌に触れる面積の多い「布おむつ」肌への刺激も大きくなりやすい

布の方が肌に優しいというイメージだと思いますが、布おむつは、折った布をおむつカバーで固定していますので、かぶれやすいかどうかは布おむつというよりは、布やカバーの材質に大きく左右されます。

まずは洗剤の影響。多くの洗濯洗剤に含まれる蛍光増白剤を使うのをやめたら、おむつかぶれが治ったという話も。柔軟剤も赤ちゃんの肌には良くありません。

また布は洗濯を繰り返すことで繊維が傷んでくるので赤ちゃんの繊細な肌を傷つけてしまうということもかぶれてしまう原因となります。

布を使っていてかぶれてしまって、病院で紙を使うように言われたという方も多いようです。

「紙おむつ」かぶれるのは替えるタイミングが関係

一方、紙の場合はどうしてもコストが気になって少しだけしかおしっこをしていないと替えにくいんですよね。

またもれにくいので、おしっこが出ているかどうかあまり気にしなくなることが多いような気がします。「そういえばおむつ替えなきゃ」と思う頃にはおしっこでドボドボ状態なんてことも。

こうしておむつを替えるタイミングが遅れてしまうことが「おむつかぶれ」につながってしまいます。

かぶれを防止するのは「肌への刺激を減らす」ことだった!

つまり、紙・布どちらのオムツを使ってもかぶれてしまう可能性は十分にあるということなんです。

おむつが汚れた状態で長時間そのままにしておくことが肌を傷める原因ですので、こまめに替えてあげることが大切なんですね。清潔を保つことを心がけましょう。

長く見てコストがかかる「紙おむつ」!「布おむつ」は初期費用がかさむ

続いてコストを比較していきます。紙おむつ、特に新生児用はどんどん使いますから減りが早くて高くついてしまうイメージありますね。実際のところどうなのでしょうか?

紙は最初の1年で7万超え?!使用期間が延びれば費用もUP

まず紙おむつ。使い捨てなのでコストが高くなってしまうのは当然です。

各メーカーから色々な種類のものが販売されていて、単価にも差があるのですがおおよその値段を計算すると一か月辺りこのくらいかかることになります。

オムツのサイズ 一日辺りの枚数 平均単価 1か月の費用
新生児用 10~12枚 19円 6300円
テープ・S 10~12枚 20円 6600円
テープ・M 5,6枚 22円 4000円
パンツ・M 3枚 27円 2430円
テープ・L 2枚 26円 1560円
パンツ・L 4、5枚 32円 4320円
パンツ・BIG 4枚 36円 4320円

*テープ・Mとパンツ・M、テープ・Lとパンツ・Lは併用するとして一日辺りの枚数を出してあります。

そして、仮に3歳のお誕生日でオムツが外れるとして、それまでの3年間でかかる総額を計算してみましょう。

オムツのサイズ 使用期間 総額
新生児用 0,1か月 12,540円
テープ・S 3~6か月 24,000円
テープ・M 7~10か月 13,200円
パンツ・M 7~10か月 9,720円
テープ・L 11~14か月 6,240円
パンツ・L 11~14か月 15,360円
パンツ・L 15~24か月 48,000円
パンツ・BIG 25~36か月 51,840円

お子さんの体格によって、どの時期にどのサイズを使うかが変わってくるんですが今回はこのように設定してみました。

コレを全て足してみると、なんと18万900円になりました…。

改めて見るとびっくりする数字ですね。実際には2歳ではトイレでおしっこが出ることも増えてきたりしてもう少し枚数を抑えられるかもしれません。

これでは少しおしっこが出たくらいでは替えるのがもったいないと、ドボドボになるまで使ってしまうママの気持ちもよく分かります。

節約するには「家では布おむつを使う」とか「積極的にトイレに誘う」という方法を取りたいですね。

また紙オムツは定期的に購入しなければならないので、その点も面倒な点ですね。サイズアップの事や、家の中で場所を取ることもあるので、まとめ買いには慎重にならなければなりません。

布は初期費用とカバーの買い足し、洗濯の費用で5万円ほど

一方、コストの面では圧倒的に高いのは布おむつ。大体の費用を計算してみましょう。

まず吸水部分ですが、何を選ぶかによって費用がかなり違ってきます。10枚当たりの費用を比べてみましょう。

おむつの形状 綿100%のもの オーガニックコットンのもの
未仕立て(自分で縫う) 1,200円 4,600円
仕立て済み(輪おむつ) 1,500円 5,400円
成形おむつ(パッド状) 2,500 5,400円

おむつは最初に60枚くらい用意するのが一般的です。他におむつカバーも成長に合わせて用意する必要がありますね。

仮に輪おむつを50枚、成形おむつを10枚、おむつカバー50~90cmを各サイズ2~4枚用意するとどれくらいかかるのでしょうか?

  • 綿100%のおむつ&ウールのカバー…約15,000円
  • オーガニックコットンのおむつ&カバー…約57,000円

かなり差がありますね。ただオーガニックコットンのものは、本当に肌触りが良く長持ちするので、もし何人も子供が欲しいという場合には質の良いものを買って次の子にも使えばとても経済的。

90cmのおむつカバーが小さくなると、トレーニングパンツに成形おむつを入れて使うようにすればいいですね。トレパンは2枚組で1,000~1,500円程度なので、6枚用意しても7,000円前後の出費。

どのような質のものを選ぶかによって差はあるのですが、2歳くらいまででおむつ&カバー、トレパンの費用+洗濯用品、光熱費で3~7万円くらいで抑えられると思います。

布おむつは洗って繰り返し使えるという点ではかなり経済的です。

下の子、また下の子と同じものを使えることを考えると、子供が多いほど紙おむつとのコストの差が広がっていくことになります。

それに肌への刺激が少なく「もったいない」と思わずにどんどんおむつを替えることができるので、結果的にかぶれにくく病院へ行ったり薬を買う費用も抑えられますね。

洗濯は肌への刺激にならないものを使います。こちらはどうしても普通の洗濯洗剤よりは割高ですね。

生地が柔らかくなって良さそうな柔軟剤は、とても刺激が強く吸水力を低下させるので使いませんし、漂白剤も同じように刺激が強いので使わないことを考えると、それほど洗濯の費用はかからないものです。

忙しいママには手間がかからない「紙おむつ」がおすすめ!

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次はとっても忙しいママには気になる手間。やはり布の方が圧倒的に手間がかかるのでしょうか?

漏れない・捨てられる・コンパクト!ママに嬉しい紙の手軽さ

手間に関しては紙の方が断然楽だと言えるでしょう。テレビCMで「朝までぐっすり」とよく宣伝していますよね。昼間も漏れることへの心配が少ないので、おむつ替えの頻度も布を使う方よりどうしても少なくなるようです。

パンツタイプのものも伸びがよくてはかせやすいですね。

汚れたあとは(ウンチが出たらもちろんウンチをトイレに流して)使ったおしりふきも一緒にクルッと丸めてテープで止めてポイ。ゴミは増えますが使い捨てなので本当に手軽です。

色々なメーカーの物から選ぶこともできますので、お子様に合った一枚がきっと見つかるはずです。

お出かけの時にも頻繁におむつを替えなくていいので楽。薄いのに吸収力が高いので、替えのおむつを多めに持っていてもあまり荷物になりません。

ただ、どんどん消費するため買い足さなければならず、赤ちゃんを連れて大きなおむつを買いに行くのは大変。ゴミも多く、ゴミを出す日までのニオイ対策も必要です。こういった面では意外と手間がかかりますね。

紙おむつ育児についてはこちらで進め方などを確認してみてください。

▼紙おむつ育児のメリット・デメリットについてはコチラも参考にしてみて!

▼紙おむつの選び方についてはコチラも参考にしてみて!

「布おむつ」洗濯は大変だけど子供の機嫌が良く育児が楽!という意見も

布おむつ=おむつ交換+洗濯と言ってもいいほど、こまめに交換して洗って乾かして畳んで…と手間がかかるイメージですね。

また冬の寒い日などはなかなか乾かず足らなくなってしまう…天気の悪い日が続くと室内で干す場所にも困る…という場合も。

そして、外出時や外泊時には不向きです。

ただ布おむつを使っている方の声でとても多いのが「紙に替えると子供の機嫌が悪くて大変になる」ということもあるようです。

生理用の紙ナプキンも気持ちのいいものではないのと同じように、紙おむつをずっとはくことは赤ちゃんにとってストレスになっているという可能性もあるのでしょう。

洗濯の手間はかかるけれど、子供は上機嫌だし自分の育児にも自信を持てて毎日を楽しめるというメリットがあるのかもしれませんね。

布おむつ育児のメリットと進め方についてはこちらに詳しい内容があります。

▼布おむつ育児のメリットとデメリットについてはコチラも参考にしてみて!

▼布おむつ育児をするための準備などについてはコチラも参考にしてみて!

子供たちの未来のためにも環境に優しい心がけを!

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やはり環境への配慮も忘れてはなりません。ゴミ袋に大量の紙おむつ…。紙おむつを使っているママたちがみんなこれくらい捨てているのだと思うとちょっとゾッとしますね。

環境汚染という面では紙おむつを燃やすと微量のダイオキシンが発生しますが基準を大幅に下回っています。

トイレに誘う回数を減らす、家では布おむつにするといったことで少しでもゴミを減らす努力はしていきたいですね。

また布おむつは、やはり洗濯による環境への負担が考えられます。

これを改善するには環境に優しいとされているもので洗うこと。また、せっけん・洗剤を入れ過ぎないことが大切ですね。

紙おむつだとおむつはずれが遅れる?おむつ外れが上手くいかない理由

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今は昔に比べておむつが外れるのが遅いと言われます。2歳のうちにはずれたらいいという方が多いのでは?これが紙を使っているからと思われているようですがこれには理由があるんです。

漏れやすい布は「おしっこが出ている」と意識させやすい

トイレでできるようになるには子供に「おしっこを意識させること」が大切。

おしっこが今出ている時だということに気付いて子供に声をかけ意識させる

その前のむずむずしている感じに周りの人が敏感になり、本人も気づくようになる

スムーズにトイレに誘うことができる

という流れができれば自然とトイレでできる回数が増えていきます。

ではなぜ布の方が早いと思われているのでしょうか。

  • どんどん洗濯できるのでおむつ交換が頻繁で子供におしっこを意識させやすい
  • 紙に比べて漏れやすく周りがおしっこのタイミングに敏感になる

このような理由が考えられます。私も上の子の時はトレパンを使ってみて漏れた時の大変さを実感して、「そろそろ行きたくなるんじゃない?」というタイミングを真剣に探るようになりました。

でも結局布おむつでは失敗した時の後始末が大変だし、本人にとってもストレスになっていたようでしたので、紙おむつに戻してタイミングを計ることを継続することで自然とトイトレを進めることができました。

「子供の遊びをおむつ替えで中断させたくない」という内容の紙おむつのCMも目にしますよね。

数回分のおしっこも吸収できる紙おむつでは、ママが子供のおしっこに注意を払わないようになってしまうことを引き起こしてしまっているのかもしれません。

紙おむつ以外にも原因があります!昔はおむつはずれが早かった理由

おむつはずれが遅くなっているのには、どのおむつを使うかではない理由が見えてきます。

それは今のように核家族ではなく経験のある祖母やおばなどと一緒に暮らすことで、おしっこのサインに気付ける人が多かったのではないかということ。子供が多かったことも一因でしょう。子供同士はいろんなことによく気づくものです。

一方、現在の生活はいろいろな面で便利になったとはいえ、ママは毎日大忙し。昔のように1歳半でおむつが外れるようにするまでの手間をかけていられないのが現実です。

また今は3歳頃までにトイトレを完了させられればOKというのが一般的。まだ回数の多い1歳のうちに何度もトイレに行くよりは、もれにくい紙おむつを使う方がママにとって非常にラクなんですね。

2歳を過ぎてからの方がある程度おしっこを溜めていられるので回数が少なくて済み、言葉も発達してきているのでトイトレも簡単に進められることが多いんです。こういった世間の流れも影響しているんですね。

まずトイレに誘ってみる節約法でおむつを早く卒業できる?!

おむつを外そうという気がまだなくても2歳を過ぎたらトイレに誘うことを増やしていくとトイトレが上スムーズにいくかもしれませんし、また節約にも繋がります。

気負わず「トイレでしてくれたら1枚得する」と軽い気持ちで誘ってみることでお子さんプレッシャーを感じずにトイレに座ることが出来るようになるかもしれませんね。

こうした気軽なきっかけの方が、結局親子共にストレスなくトイトレを進めることになり、いつの間にかトイレで出来るようになるものです。そうなればラッキーですね!

自分にとって「ストレスを感じない」おむつの使い分け方を見つけよう

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いかがでしたか?手間がかかるけれど親子それぞれにメリットの多い布おむつ。一方で忙しいし、洗濯の手間を考えるとコストがかかっても選びたい手軽な紙おむつ。どちらもそれぞれの良さがありますよね。

最初から「よし、布を使うぞ!」と張り切ってしまうと産後の体で毎日大量の洗濯をするのは大変です。例えば、夜や天気の悪い日は紙おむつをを使うなどと分けてみるのもいいですね。

またずっと紙おむつを使ってきたけれどやっぱり子供にとって良いのは布おむつに違いない!と思うなら2歳前くらいからトレパン+成形おむつに切り替えるというのもアリ。

大事なのは「布おむつを使わなきゃ!」という気持ちに縛られてストレスになってしまわないようにすることと、紙おむつはよくないという固定観念に惑わされないようにすることです。

おむつは、3年くらいしか使わないものなので、それぞれの特徴を理解して「自分に合ったもの」「ストレスなく使えるもの」を賢く選んで楽しい育児としてみませんか。

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