子供が習い事で始めたピアノを購入!目的や環境に合わせた選び方

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2016/10/22

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子供の習い事で、水泳・英語や英会話に続いて多いのが「ピアノ」です。最近では、幼稚園にピアノ教室が併設されていたり、自宅に先生が来てくれる出張サービスの教室もあります。

手軽に始めやすくなったピアノのお稽古ですが、ピアノは、次のレッスンまでに毎日先生に言われた事を家で練習する事で、上達する習い事です。

その為、最初はおうちのキーボードで練習していたご家庭も、徐々にピアノの購入を検討されるようになります。

そこで問題なのが、「どの様なタイプのピアノを購入するか?」という事です。一体自分の子供には、どのようなピアノが良いのか?

予算や目的・生活環境に合わせたピアノの選び方ができる様、それぞれの特徴。

メリットデメリットを電子ピアノ・アップライトピアノ・グランドピアノの購入経験のあるママがご紹介します。

電子ピアノは、気軽に始められ負担も少ない

電子ピアノは、日本の住宅環境にあわせてつくられており、気軽にピアノの勉強ができる事でも人気の商品です。

ピアノを購入する時に悩む、騒音問題・スペースの問題・経済的な問題をクリアするようにつくられているので、ピアノの購入を検討される場合、パパやママが1度は購入候補に挙げるピアノです。

ここでは、電子ピアノのメリットとデメリットを紹介します。

特徴

電子ピアノは、手軽に購入しやすいと人気の商品です。

騒音問題・スペースの問題・経済的な理由により大きなピアノを買うのは、難しいという日本の住宅環境を意識して作られています。

コンピュータが内蔵されており、コンセントに繋いで鍵盤をたたく事で、音が出るという仕組みです。

メリット

電子ピアノは、アコースティックピアノと呼ばれる、グランドピアノやアップライトピアノよりサイズも小さく、軽いです。そのため楽器OK!という集合住宅であれば、ほとんど床の補強などをしなくても置く事ができます。

値段も10万円前後から購入する事ができ、定期的な調律も必要ありませんので、もしも「子供がピアノをやめたい!」と言い出しても、親が我慢できる投資金額になります。

また、お部屋の片隅に置いてあっても、そこまで邪魔になるサイズではありません。そして何より、騒音の問題に関しては、大きな利点があります。

アコースティックピアノの様に、弦をハンマーで鳴らし音を出すわけではないので、音量調節ができるのです。

弦を鳴らして、ボディーで共鳴させるアコースティックの場合、大変音量も大きく壁面や床を伝って、他の家へ音が伝わってしまいます。

ところが、スピーカーを通して音を出す電子ピアノは、音量の調節ができるのでアコースティックほど音が漏れる心配がありません。

そして、ヘッドホンを使えば、夜間でも練習ができるので集合住宅では、特に大きなメリットになり、購入する方が多いです。

デメリット

電子ピアノは、あくまでも電化製品という事を忘れてはいけません。ですから、消耗品になります。約10年で音が出なくなったりと、不具合が出てくる可能性があります。

また、電子ピアノは、弦を使って音を出さないので、音量調節ができ騒音問題に関してはメリットではありますが、逆に言えば自分の音色を作る事ができない。というデメリットもあります。

ピアノが上達すればするほど電子ピアノでは、自分の出したい音色表現ができないので、子供が物足りなさを感じる可能性があります。

先生のレッスンがアコースティックの場合、言われた事を家で練習しようとしても、電子ピアノでは表現できない。という事がでてきます。

その時は、電子ピアノからアコースティックピアノの買い替えを検討する必要があります。

電子ピアノだからと、上手くならないわけではない

よく勘違いするのが、電子ピアノだから上手くならないのでは?と思われるかもしれません。確かに、音色が重視されるようなコンクールに出る時は、不利になる事もあるかもしれません。

しかしまずは、子供がピアノを好きになる事がピアノの上達に繋がるのです。

いくら値段の張るグランドピアノを用意しても、練習しなければ意味がありません。

嫌々練習する子より、「こうやって弾きたいな!上手になりたいな。」と気分が乗って楽しく弾く事ができる環境にある子供の方が、電子ピアノでも上達すると思います。

どんなに上手な子供でもピアノの練習が嫌いな子供もたくさんいます。

ましてや、ピアノを始めたばかりの小さな子供であれば尚更です。お母さんと一緒でなければなかなか練習など思うように進みません。

「そろそろ、時間ができたかな?ママも今なら時間があるよ。」とママも子供も、気軽に楽しみながらピアノができる環境というのは、子供にとっては良い環境でもあります。

小さいうちは、子供のやる気。これが一番大切だと私の経験からも特に感じます。

電子ピアノだけの練習だと繊細なタッチが難しい…

電子ピアノでの問題点として大きいのが、アコースティックとピアノのタッチが違うという事です。

小さいころから電子ピアノだけで練習をしていると、タッチが違うのでピアノの発表会で音が小さくて弱々しいぼやけた音色になってしまったり、逆に大きくて荒々しい音色になってしまう事もあります。

というのも電子ピアノの音を小さく設定すれば、子供は思いっきり力任せに練習します。

アコースティックであれば、その時点で荒々しい音がするので、弾いている子供も不快な気持ちになり音の加減をします。

ところが電子ピアノはあくまでも内蔵された音がなるので、どんなに荒々しいタッチで弾いても、決められた音色で奏でる事ができるのでそれなりの演奏に聞こえるのです。

つまり、繊細な指のタッチにまで反応するのは難しく、自分の作りだしたい音を奏でる事は難しいのです。

気になるグランドピアノとのタッチの差は、ハイブリットピアノで解決!

そのタッチの差を埋める「ハイブリットピアノ」という物が売られています。

値段も、大変高いのですが、グランドピアノと同じタッチを追及して作られた商品で、中の構造も普通の電子ピアノとは違い見た目は本物と同様木製で作られていたりします。

タッチがグランドピアノにとても近く、スムーズに豊かな音色を奏でる事ができるのが特徴です。タッチの感度もよく音色も電子ピアノの中では最高級になります。

また、中には演奏に大切なペダルテクニックにも対応できるようにこだわって作られているものもあります。

様々な演奏テクニックを楽しむ事もできるので、グランドピアノを使っていた人が住宅環境の都合で電子ピアノに買い替える際には、お勧めされる商品になります。

ただ、金額がとても高く、中古のグランドピアノほどするのに消耗品というのが残念なところです。

グランドピアノを弾いていた私でも楽しむ事のできるタッチの商品で、音色も素敵です。どうしても、アコースティックを置く事が出来ないご家庭で、金額的にOKであればお勧めの商品です。

電子ピアノは、様々な機能が搭載されている。ピアノには無い楽しみ方も

電子ピアノは、アコースティックと違いコンピュータが内蔵されています。

ですから、ピアノの音以外の、様々な音色が収録されており、幅広いジャンルの音楽を楽しむことができるのも特徴です。

中には、録音機能や自動演奏機能などが付いている事もあります。パソコンに繋いで作曲を楽しむというソフトまであるようです。

デジタルならではの楽しみができるので、もしもピアノを辞めてしまっても、大きくなってから別の楽しみが出てくることもあるかもしれませんね。

キーボードと電子ピアノの違い

電子ピアノと同じく、キーボードという物が電子ピアノよりも安い値段で売られています。時には、おもちゃ屋さんで売られている事もありますよね。

キーボードと電子ピアノは、電子機器という点では変わりませんが「タッチ」が大きく違います。

電子ピアノは、あくまでもピアノに似せて作られているので、ピアノの鍵盤に似せた重さを感じる事ができます。

ところがキーボードの鍵盤には、ばねが使われており大変軽いです。

そのため一見小さな子供には弾きやすいように感じますが、ピアノを弾くときにタッチが違いすぎて、長く練習で使いすぎてしまうと、本格的にピアノを楽しみたい時期に苦労する事も多いかと思います。

子供の将来的な目標が、エレクトーンの様なピアノ以外の別のジャンルの音楽であったり、楽譜が読める様になればいい!という目標であれば、活用できる楽器です。

小さなスペースで弦の音色を味わう。アップライトピアノ

グランドピアノの購入までは・・・でもできれば生の音でピアノを奏でさせてあげたい!そんな思いを叶えてくれるのがアップライトピアノです。

アップライトピアノのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

特徴

アップライトピアノは、もともとスペースの関係により作られた製品になります。初期の頃は、グランドピアノをそのまま立てたようなデザインでしたが、それが改良され今のような形になりました。

ですから、アップライトピアノの中をのぞくと弦が縦に張られており、グランドピアノを縦にしたような形になっています。

アップライトピアノは、グランドピアノと同じように、生の音の楽器です。

鍵盤をたたくとハンマーで弦をならし、ボディー全体で音を響かせる作りになっています。

そのため、素材や造りによって1台1台それぞれ音色が違うのも特徴で、ご自身のお気にいりの音色を見つけて購入する事ができます。

メリット

アップライトピアノは、グランドピアノほど値段も高くなく、新品でも40万円前後で購入できるものもあります。また、大きさを選べば、スペースも確保しやすいのも選ばれる理由のようです。

サイズは小さくても、アコースティックならではの弦の響きを奏でる事ができるのがメリットで、子供が自分の出す音色や個性を楽しむ事ができます。

音色を楽しむことができると、音楽の幅も広がりますのでより音楽を深く学ぶことができ上達も早くなります。

とはいえ、電子ピアノよりもサイズが大きく重さも音も、大きなアップライトピアノです。購入には躊躇しますよね。そこでその困ったを解消してくれるのが、ピアノの背の高さです。

背が高いものは、弦を長くできるので、大きな迫力ある音がでます。また、響板のサイズも背が高いと大きくなるので音の伸びやボリューム感。深みなどにも違いが出てきます。

グランドピアノの様に迫力ある音色を求めたい場合は、背の高いピアノがお勧めです。

逆に背が低いものは、弦も短くなりますので音の響きも、高いものに比べると小さいのが特徴です。「アコースティックが欲しいけど、騒音問題が理由で購入には抵抗がある。」という家庭環境に向いている商品になります。

まずは、実際に楽器屋さんに足を運び、背の高さでどのくらい音色に差があるのかご自身の耳で確認していただき、好みの音色を選ぶことをお勧めいたします。

デメリット

ピアノが上達してくると、アップライトピアノでは表現しきれない事がおきてきます。というのも、アップライトピアノの弦は、縦に張られています。

そのため、ハンマーの戻りが遅いという欠点があるのです。すると、早い曲や音を連打すると、音が鳴らない。という現象がおきてしまいます。

また、レッスンがグランドピアノの場合、一生懸命ピアノの練習をしているような子供は、アップライトで繊細な音色表現が難しい事に気が付きます。

グランドピアノでは表現できるのに、アップライトピアノではできない!という物足りなさを感じる可能性があります。

グランドピアノは音色の王様。繊細な音色表現を学べる本物

憧れのグランドピアノ。やはりこれに勝るピアノはありません。しかし実際のところ、購入には、様々な問題をクリアしなければならず、初めてのピアノとして購入するには難しい場合もあります。

グランドピアノの購入メリットとデメリットを詳しく見てゆきましょう。

特徴

電子ピアノも、アップライトピアノも全てグランドピアノの音色を目指して作られています。

それほど、グランドピアノの音色は素晴らしいという事になります。音の表現の幅が広く、低音から高音まで思い描いた音色を繊細に表現する事ができる楽器です。

メリット

小さなうちから、グランドピアノで練習できる環境があれば、繊細な音色にも敏感になりやすく、耳も育ちやすいです。

というのも、小さな繊細な音からダイナミックな音色までなめらかで良く伸びる音を、豊かに響かせる事ができます。

弦を縦ではなく、横にはっているのでハンマーの戻りも早く、素早い指の動きにも対応してくれます。

子供が自分で表現したい!と思う音色を奏でる練習ができるのです。

先生に教えていただいたタッチを家で何度も練習する事ができるので、発表会やコンクール本番さながらの音色で練習する事ができます。

お子さんが「グランドピアノで練習をしています。」という事になると、先生によってはそれなりのテクニックを指導してくれる事もあるでしょう。

また、グランドピアノにはソステヌートペダルと呼ばれるペダルが付いています。直前に押した音だけに余韻を残す事ができる機能で、高度な練習も可能になります。

つまり、グランドピアノが1台あれば十分なのです。電子ピアノからアップライトに。アップライトからグランドピアノに買い替えるのであれば、1台グランドピアノを購入する方が安く済みます。

デメリット

ただ、いきなり購入するには非常に高額であり、設置するには家の補強や防音設備まで考える必要があります。

金額的にも新品であれば120万円以上という高額な買い物になります。また、スペースを必要とする大きさなので、ご自宅の間取りも関係してきます。

アップライトと比べてもかなり重さがありますので、普通の家庭でそのまま設置をすると、家にダメージを与えてしまう危険性もあります。

そして音も、アップライトピアノよりも大きく響きますので、しっかりとした防音設備が必要になります。

防音設備だけでも、数十万~数百万と高額になるので、経済的な要因。住宅環境など様々な要因をクリアしてからこそ、購入できるピアノになります。

子供の演奏技術を一流にしたい!子供を将来音楽大学に入れたい。とお考えがあればご購入を視野にいれておいても良い楽器だと思います。

グランドピアノをレンタルするという選択肢

ピアノの発表会も、コンクールも基本、グランドピアノでの演奏になります。また、上達してくると、電子ピアノやアップライトピアノでは、練習ができないという事がおきてきます。

子供の成長に合わせてグランドピアノを購入したいが、住宅環境やスペースの問題。金額的な問題など様々な理由で、いますぐに購入する事が難しいという場合も多いと思います。

そんな時、強い味方となってくれるのが、グランドピアノのレンタルです。

大手楽器店や音楽教室では、30分数百円~グランドピアノをレンタルできるところがあります。

今すぐにアコースティックピアノの購入が難しくても、レンタルという方法を使えば、気兼ねなくおもいっきり、ピアノの練習をする事ができます。

中古ピアノという選択肢。中には新品より安価で良いものも

ピアノの購入を躊躇する理由に、値段が高い。という理由も大きいかと思います。

ピアノに関しては、新品でなくてはならない。というわけではありません。

実はアコースティックピアノに関しては、新品より安い値段でより良いものが売られている事もあります。

というのも、今は電子ピアノがよく売れる時代です。

新しいアコースティックピアノを購入する人が減ってきた今、ピアノを売りやすい値段設定にすると、素材や音色の質が若干昔にくらべ落ちている場合があるからです。

バブルの時代に売られていたピアノは、とても良い木で音にこだわって作られているものも多く出回っていました。ですから、その時代のアップライトピアノは、迫力のある素敵な音色のものが中古として今の市場では出回っています。

ところが、今の時代そこまでお金をかけて良いピアノを作ると高すぎて売る事が難しいそうです。

そのため、あえて音色にこだわって中古のピアノを探す方もいます。気に入った音色のピアノがほしいと、ピアノを1年以上も探し続けている方は少なくありません。

【 メリット 】

  • 中古のメリットは、新品に比べて安く購入できる。
  • 作られた時代によっては、質の良い素材で作られ音色にもこだわっている。
  • 様々な種類やメーカーのピアノの音色を比べる事ができる。
  • 予算で選べる

【 デメリット 】

  • 1点ものという事で購入の決断までの時間が限られてしまう。
  • 様々なピアノの音色を比べすぎる事で、どれがいいのか分からなくなってしまう
  • 信頼できるお店で買わないと、後々メンテナンス代に高額な費用がかかる事がある

中古ピアノを購入する時は、補償が付いているなど、安心できるお店で選ぶようにしましょう。

ピアノコンクールを目指すならアコースティック

ピアノの上達が早いと、先生から「コンクールにでてみますか?」と小さいころから声がかかる場合があります。

ピアノのコンクールとは、審査員の前でピアノを弾きテクニックを競う場です。

賛否両論あるものの、音楽を深く学ぶことができるので、本気で取り組めば短期間でものすごく上達する事ができます。

ピアノを間違えずに弾くだけでなく、その子の個性を生かした弾き方。音色。音の響き。テクニックを審査されます。

審査員の中には、どんな電子ピアノなのか?アップライトなのか?グランドピアノなのか?どの様なピアノで練習しているのか分かる先生もいらっしゃいます。

ピアノの音色やテクニックを学ぶには、ピアノの音の奏で方を学ぶ必要があります。収録された電子ピアノでは、せっかく先生が教えてくれたことが自宅で練習できないという可能性があります。

電子ピアノだから、絶対にコンクールは無理。という事ではありませんが、より深く音楽を勉強するためには、アコースティックピアノの方が良いでしょう。

アコースティックは、調律やメンテナンスが必要

アコースティックピアノは、生きている楽器と表現する人もいます。

というのが、弾けば弾くほど音色が変わりますし、木でできているので、湿気が多ければ音や楽器自体にも影響があります。

また、常に20tという重みがかかっている弦は、そのままにしていると緊張を解こうとして音がどんどんくるってゆきます。

定期的にメンテナンスをする事で、美しい音色を維持する事ができるのです。基本的には1年に1度の調律になりますが、練習が好きで良く弾くお子様の場合ですと、半年に1回調律をする事もあります。

これは、たとえピアノをやめてしまったとしても最低1年に1度調律をする事が必要になります。

アコースティックピアノは、維持費やメンテナンス代が定期的にかかるのも特徴です。

防音対策も必要。設置できる自宅環境かを考えておこう

ピアノを購入する際に必ず考えておきたい事は、「今住んでいる環境で、ピアノが設置できるかどうか?」です。

ピアノは、非常に重い楽器です。アップライトピアノでも軽く100㎏以上を超える重さです。

グランドピアノであければ、戸建てでも集合住宅でも補強が必要になってくるほどの重さがあり、注意が必要です。

まずは、今現在お住まいのご自宅が、ピアノの重さに耐えられるか?を確認しておきましょう。

特に集合住宅であれば、規約に「ピアノ可」または「楽器相談」という文言が書かれているか?が大切なポイントになります。

楽器を持ち込むという事は、重量や騒音の問題がでてきます。

「ピアノ可」であれば、基本的にアップライトピアノ程度の重さであれば持ち込むことができる造りの集合住宅である可能性が高いです。

しかし、「楽器相談」という場合であれば、管理組合や管理会社に確認を取ることは必須です。

どちらにしても、確認をとっておいたほうが、ピアノを持ち込んだ後にトラブルが少なくてすみます。集合住宅の場合は、購入前に必ずチェックをしておきましょう。

また、「ピアノ可」ならピアノの練習を安心してできる。と思いこんでしまう事がありますが、決して

  • 「ジャンジャン弾いても、大丈夫!」
  • 「楽器を了承した住民ばかりが住んでいる」
  • 「しっかりした防音設備が整っている」

という意味ではないので注意が必要です。

あくまでも、ピアノの様な100㎏以上ある重い楽器も置くことができます。というレベルに考えておきましょう。

ですから、「ピアノ可」というマンションでも防音対策をしっかりする事が必要です。

ネットのお悩み相談でも「ピアノ可と書かれていて、入居を決めたのに文句を言われてしまった」という書き込みを目にします。

子供のピアノや練習音が苦手。という方もマンションなどの集合住宅には沢山いらっしゃる事を常に念頭に入れておく必要があります。

分譲であれば特に、長い付き合いの中でお互いが気持ちよく生活できる環境をつくる必要があります。

ピアノの音が迷惑にならにためにも、布団をまくというのはウソ。

音大生など、長時間ピアノを弾くような方で、ピアノに布団を何重にもまいて防音対策をして練習をしていた。なんてお話を耳にする事があります。

確かにピアノの音は、布団で巻く事で少し小さくなるかもしれません。

しかし、それは戸建てであればの話です。マンションやアパートなどの集合住宅であれば、それだけでは全く意味がないのです。

なぜならピアノの音は、主に空間を伝わって響くものと、部屋・床を伝って響くものがあります。

窓から漏れる音を防ぎたいのであれば、 布団でくるむ事で少しは防げるでしょう。

ただ、厄介なのが壁や床を伝う音です。

意外かもしれませんが、ピアノの音はピアノの足から伝わって床や壁に響いてゆきます。

その証拠に、とっても迫力のある演奏ができる大人のピアニストがピアノを弾くと、床が揺れる様に響くのです。

つまり、防音対策として音のでる部分ばかり意識しても、結果的に全く対策にならない場合もあるので注意が必要です。

集合住宅で気をつけたい。ピアノの設置場所

ピアノは、弦で音をならし、ピアノのピアノのボディーで音を共鳴させます。そのため、接している壁や床から他の部屋に音が伝わってしいます。

ピアノの音が壁から伝わらない方法として、まず設置場所を考える必要があります。

ピアノの音は、窓からだけではなく壁からも伝わってしまうので、お隣さんとの境の壁面に設置するのは避けましょう。

お隣さんにご迷惑がかからないためにも、自分の家の廊下やリビングに背面がくるようにピアノを設置しましょう。

そして、壁から10センチは空間をあけて設置するようにしましょう。10センチほど空間を開ける理由は、音がダイレクトに伝わらないためと、地震対策です。

特にアップライトピアノの場合、地震の際は前に倒れる様に設計されています。10センチ空間をつける事で、ピアノから逃げる時間を作る事ができるのです。

集合住宅の場合 フローリングとたたみはどちらがお勧め?

ピアノの音は、ピアノの足を伝って床にも響きます。そのためピアノの騒音クレームは、階下からの方が多いのです。つまり、床の対策はしっかりとしておく必要があります。

これは、打鍵音のする電子ピアノでも対策が必要になります。

小さな子供の場合、まだ力もなく指も安定していないので、大人ほど床に振動がでるほどの演奏はできませんが早い子ならば年長さんや小学生当たりから、迫力のある音を出せる子供も出てきます。

いつの間にか、下の階の人に迷惑がかかっていた。というような事の無いように注意が必要です。

フローリング

ピアノは、フローリングが似合いますよね。しかし、集合住宅の場合フローリングは音やピアノを押す打鍵音がダイレクトに下に響きます。

必ず対策の防音マットや防音インシュレーターの設置をしましょう。また、集合住宅によっては床暖が設置されている事があるので、注意が必要です。

特にアップライトやグランドピアノの場合、重量が100㎏を超えるので、床暖がその重さに耐えられるか心配です。

床暖の熱がピアノにも影響がでる可能性があるので、必ず確認を取るようにしましょう。

たたみ

畳の部屋は、音が直接下層階との間に畳というクッションができるので、少し音の振動や伝わりをカットする事ができます。

また、フローリングのように音が響かず、音を吸収してくれるのでより防音対策をしたいのであればお勧めです。

畳の場合でも、防音マットを引き、その上に防音インシュレーターを置くことで地震対策や防音対策ができます。

ただ、重たい電子ピアノやアップライトやグランドピアノになると畳がちぎれてしまったりピアノの足の跡が残ってしまいますので、賃貸物件の場合は注意が必要です。

また、重いピアノを一旦おいてしまうとなかなか動かす事ができません。本物の井草で作られた畳の場合、劣化や虫の心配があります。

もしも、可能であれば和紙畳みの様なカビやダニの発生を抑え、耐久性の高い畳に変えておくと安心です。

音が漏れないようにしたい。夜中まで練習したいを叶える防音室

一軒家でも、窓から漏れるピアノの音は外へ聞こえます。まして、グランドピアノであればなおさらです。

防音対策で、最も有効な対策はやはり「防音室」の設置です。

また、好きな時間に練習ができるのも魅力的です。子供にとって幼稚園から帰ってきた後はのんびり遊びたい時間です。

しかし、防音室がない場合は夕方にはピアノの練習が終わっていなければいけません。子供にとって、遊びを我慢してまでの練習は、ほとんどの子供にとっては苦痛です。

嫌々練習するより、「やりたい」と子供が思ったときに練習する方が、間違いなく上達が早いのです。

食事をした後、お風呂に入った後。好きな時間に音楽を楽しむことができ、また、お父さんが帰宅後家族で音楽を楽しむこともできます。

防音室にも、部屋の中に簡易的な防音室を組み立てるものから、完全なるリフォームまで様々なものがあります。

組み立て式の防音室であれば、中古のものもありますので、値段や間取りに合わせて考えるのがおススメです。

サイレント機能の設置

とはいえ、防音室を作るのには費用がかかりますし、賃貸の場合は現実的な方法ではありません。そういった悩みに応えるのが、サイレント機能の設置です。

電子ピアノであれば、予め搭載されている機能になりますが、アップライトやグランドピアノのようなアコースティックピアノには設置されていないものも多くあります。

サイレント機能とは、ヘッドホンで内蔵されたピアノの音で練習ができる機能です。アップライトピアノやグランドピアノに設置する事で、アコースティックピアノでありながら、朝や夜でもも練習する事ができます。

メーカーによっては、音源もとても良いグランドピアノの音色から作られている場合もありますので、譜読みの練習など、使い方を考えればとても便利な機能になります。

後付けもできる

もちろんサイレント機能は、とても便利です。しかし、サイレント機能をつける事で値段が高くなります。

また、子供によっては音がダイレクトに聞こえすぎて「耳が痛い」と言う場合があります。

我が家の娘がそのタイプで、ヘッドホンをつけての長時間の練習は辛いといいます。

生音に勝るものはありません。良く音の分かる子供の中には、ヘッドホンでの練習を嫌がる子もいます。

ですから、練習時間が短い小さなころは、サイレント機能をつけず過ごすのも一つの手です。

後付けでも、約10万円くらいから簡単にとりつけできるものもありますので、子供の様子をみてから必要であれば購入を考えるという方法もあります。

これから賃貸を考えている場合

子供がとてもピアノが好き!という場合、小さな子供でも練習時間が自然と長くなります。その様な方の中には住み替えを検討する方もいます。

賃貸の場合であれば、マンションの更新時期と同時に住み替えをするのも一つの方法です。

その際、「ピアノ可」のマンションやアパートでも、「勝手に好きなだけ大きな音を出しても大丈夫。」という意味ではない。という事を念頭に入れておきましょう。

もしも、好きなだけ安心して子供にピアノを弾かせたい場合は、防音設備の整った集合住宅か戸建てタイプを選ぶようにしましょう。

音楽大学が近くにあるような場所であれば、その様な特殊物件も見つけやすいでしょう。

子供をどこまで上達させたいか?がピアノ選びのポイント

いかがでしたか?ピアノと呼ばれる製品には、様々な種類があります。

全てグランドピアノを意識して作られていますが、構造が異なる為 この3つを「全く違う楽器」と呼ぶ方もいます。

ピアノの先生によっては、電子ピアノでの練習では困る。という先生もいらっしゃいます。また、持っているピアノによって教え方を変える先生もいらっしゃいます。

特に電子ピアノの購入を検討されている場合は、先生に一言伝えておくと良いでしょう。

また、まだピアノを始める前であれば音楽教室などで体験してから、購入を検討してみるのも一つの方法になります。

ピアノ選びは、子供をどこまで上達させたいのか?がポイントだと思います。 小さい子供に才能があるか?の判断は非常に難しいので、まずはママがどのようなレッスンを希望しているかで考えるのも一つの方法かと思います。

そして、迷ったら実際にピアノショップに足を運んでピアノの音色を確認してみましょう。

音色には好みもあります。長く弾くものですので、好みの音色が見つかれば購入のきっかけとなる事もあります。

目的と家庭環境・予算に合わせて、お気に入りのピアノを見つけてくださいね。

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