子供のお手伝いの報酬としてお小遣いを渡すメリットデメリット

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2017/08/01

報酬としてお小遣いをもらっている子供

子供がお手伝いをしたらお小遣いをあげるという家庭は比較的多いですよね。

この方法には実はメリットとデメリットの双方があるので、話題に上ることが多くなっています。

まずはお手伝いをしてお小遣いをあげるということのメリットとデメリットをチェックして、よりどちらが自分の家庭によって良い効果があるのかを比較してみることが大切です。

働くこととお金の関係性が分かる!2つのメリット

ただ定期的にお小遣いをあげるのではなく、お手伝いをしてくれたからということでお小遣いをあげることにはいくつかのメリットが存在しています。

具体的にはどのようなメリットがあるのかを紹介します。

労働の対価としてお金をもらえることを教えることが出来る

アメリカなどでは夏になると子供が家のすぐ近くでレモネードを作って通行をする人に販売をする風景が見られます。

実はこれは金銭教育の一環で、お金というのは労働の対価としてもらえるということを学ぶために行っているものです。

海外に目を向けると子供が労働の対価としてお金をもらうということはかなりポピュラーなものになっていますが、日本ではこのようなことは行われていません。

では、労働の対価としてお金をもらえるということは何で教えればいいの?ということになりますが、お手伝いを労働とみることが出来れば、ちょうどよい金銭教育を行うことが出来るということになります。

子供はお手伝いという労働をした結果、報酬としてお小遣いをもらうことが出来るということを自分自身の体験で知ることが出来るということになります。

ただお小遣いをあげるだけではなく、金銭教育の一環としてお小遣いを活用することが出来るという点はとても良い部分になります。

  • お風呂洗いをしたらいくらかのお駄賃をあげる
  • 洗濯物をたたんだら決まった報酬をあげる

このような決まりを作ることで、子供が進んで家事などをお手伝いしてくれればママもとっても助かりますよね。

パパやママが働く理由を教えることが出来る

子供たちの中には、どうしてパパやママはお仕事に行ってしまうんだろうという疑問を持つ子もいます。沢山一緒に過ごしたいパパやママがお仕事と言って自分から離れていってしまうのはとても悲しいですよね。

ですが、実際のところパパやママが働かなければ生活をしていくことが出来なくなってしまうことが出てきます。働かなければお金をもらえないということを子供に理解してもらう必要があります。

お小遣いをもらうためには働かなければならない、つまりお手伝いをしなければならないということが分かれば、パパやパパが日々の生活のためのお金を稼ぐために働いているということを理解しやすくなります。

まだ本を読んで理解してもらうことが難しい小さな子供でも、お手伝いをすることでお小遣いがもらえるというルールを作ることで働くという意味を教えてあげることができますよね。

テーマパーク利用で労働とお金の仕組みを教えられる!

お金の価値がまだ分からない子供にお金をあげることに抵抗があるというパパやママもいるかもしれません。

最近では労働とお金の仕組みを勉強できるテーマパークなども登場してきています。このような施設を利用して、労働とお金の仕組みについて学ばせていくという方法もあるということも覚えておくといいですね。

▼キッザニアで体験できるこどについてはコチラも参考にしてみて!

お小遣いをくれないならやらないなど、3つのデメリット

お手伝いをすることでお小遣いをもらえるという仕組みはデメリットも多いと言われています。では実際にどのようなデメリットがあるのでしょうか?

お手伝いがただのお金目当てになる

小さい頃はパパやママのお手伝いをすること自体が楽しいと思ってくれていたのに、お手伝いの報酬としてお駄賃やお小遣いを上げるようになったら、お手伝いをすればお金をもらえるという考え方になってしまった。

というパパやママもとても多くなっています。子供がお手伝いをする理由が、ただのお金目当てになってしまってきているということになります。

お手伝いはあくまでもお金をもらう手段であり、お金をくれないならお手伝いはしない。というような子供になってしまう危険性があるということになります。

またお小遣いが欲しい時にはお手伝いをするけど、特に必要がないと思っているときにはお手伝いをしなくてもよいと考えてしまうようにもなってきます。

家族の一員としてやるべきことまでお金を要求するようになる

子どもがお手伝いをしたいと思うのは、子どもも家族の一員としてパパやママの役に立ちたいという思いが最初の動機です。

自分がお手伝いをすることで大好きなパパやママが喜んでくれるという思いがあるため、小さな子供は喜んでお手伝いをしてくれます。

子どもも成長すれば徐々に出来るようになることが増えるので、家族の一員としてやるべきこともできることも増えてきます。例えばご飯を食べたら食器を洗い場に返すことや汚れた服はちゃんと洗濯場に置くことなどです。

ですが、食器を持っていったらいくらくれる?洗濯場にもっていったから10円ちょうだい。というように、家族の一員としてやるべきことにまでお金を要求するようになってしまう危険性もあります。

お金をくれないならやらない。と言い出すことも時間の問題になってしまう危険性もあります。

助け合うという概念がなくなる

お手伝いというのは他の家族のメンバーの負担を分け合い助け合う行為ということもできます。ママの負担を減らすためにお風呂掃除をしてあげる。洗濯物を入れてあげるというものがお手伝いです。

ですが、報酬制のお小遣い制度にすることで、本来のお手伝いの意味である助け合うという概念が無くなってしまう危険性もあります。

つまり自分がやってあげるという行動は報酬が付いてくるものと考えてしまう可能性がでてきます。

無償で行うボランティアや、見返りのない行動をする事が出来なくなってしまし、助け合うという概念が無くなってしまうことも考えられます。

ただし、内発的動機付けにつなげていくことが出来る場合も!

労働とお金の仕組みというのは、日本では学校で教えてもらうのではなく、家庭で教える必要があります。

実体験で教えるためには、お手伝いをするとお小遣いをもらうことが出来るという仕組みはとても分かりやすくなります。

ですが同時に、家族の一員としてやるべきお手伝いをすることが子供にとってはお金を稼ぐ手段となり、お金をくれなければやらないということにもつながるというジレンマがあります。

少し難しい言葉になりますが、お金をもらえるからお手伝いをしようという心の動きを心理学の用語では「外発的動機付け」といい、逆にお母さんが困っているからお手伝いをしようという心の動きを「内発的動機付け」と言います。

外発的動機付けでの効果はその場限りで成長にはつながらないことが多く、内発的動機付けでの効果は成長につながると言われています。

ただ、外発的動機付けを繰り返すことで次第に内発的動機付けにつなげていくことが出来るとも言われています。

例えば、お小遣いがもらえるからお手伝いをしてきた子供も、お小遣いと同時に「いつもありがとう」という言葉がけをしてもらっていると、次第にありがとうと言われるから、お母さんが嬉しそうだからお手伝いをしようという心に変わっていくこともあります。

ただお手伝いをしたからお小遣いをあげるのではなく、声掛けやこころからありがとうという言葉と共に渡すなどの工夫をすることで、子供を成長させることもできます。

メリットとデメリットを考えて各家庭で考えてみて

お手伝いをすることでお小遣いをもらうという点についてはこのようなメリットやデメリットがあります。

どちらがより自分の家庭にとって大きなものなのか?を話し合い決めていくようにするといいですね。

▼子供にお小遣いをあげる時のルール作りについてはコチラも参考にしてみて!

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