陣痛・出産が近づいている兆候!おしるしについて

おしるしについて気になっている妊婦さん

「おしるし」言葉は聞いたことがあっても、初産の場合は特に「どんなものなのか?」がわからず気になっている妊婦さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

どんなものを「おしるし」というのか、おしるしと間違いやすい症状も含めて紹介します。おしるしがあってもなくても安心して出産に臨めるよう参考にしてくださいね!

おしるしはお産が近くなると出てくる兆候の1つです

お産が近づいて赤ちゃんが下がってくることで、これまで閉じられていた子宮頚部(子宮と膣をつなぐ部分で普段は閉じています)の閉じ加減がゆるくなります。

子宮頚部が密閉状態ではなくなっていくこの時期、子宮収縮が頻繁になるので、赤ちゃんを包む卵膜と隣り合う子宮壁がこすれあって起こる出血が「おしるし」です。

お産が近づくとおしるしのほかにこんな症状が出る人も多くなります。

  • おなかが下がってくる
  • 脚の付け根が痛くなる
  • おりものが増える
赤ちゃんがいよいよ出産に向けて下がってくることで起こる特徴的な兆候がいくつかあり、おしるしはそうした「お産の気配」の中の1つです。

おしるしの代表的なパターン

「少量の出血が混じった少し粘り気のあるおりもの」というのがおしるしの代表的な表現ですが、個人差が大きこれ以外の状態のものもあります。

よくある色や状態についてはコチラです。

  • 色:鮮血もあり、茶色、おりものに血が混ざった状態もある
  • 状態:少し粘り気があるときが多く、さらっとした鮮血の場合も
  • 量:子ども用のスプーンに1さじ分~生理1日目程度で気がつかない人もいる
  • 期間:3日間毎日出る、出産前に1回だけなど個人差が。出続けていることはない
  • 回数:出産までに1回から3回程度が多い

「4割」程度の妊婦さんにおしるしがある?!

おしるしがある人は大体妊婦さんの4割程度だという紹介をしている妊娠&出産本もあります。

実際はどうなのでしょうか。出産経験のある友人に協力してもらっておしるしの体験を調べました。複数回の出産経験がある場合はそのすべてについて回答してもらいました。

「おしるしあった・なかった」について、合計34出産についてのアンケート結果(協力者は20人)はこんな感じでした。

  • おしるしあり:11
  • おしるしなし:17
  • 帝王切開だったのでなかった:5
  • よくわからなかった:1

このアンケート内では、おしるしがあったケースは3割程度という結果でした。詳細をみていくと何回か出産していても、兄弟全員についておしるしがあったという人はゼロ。

おしるしがあった時も、なかった時もあったという人ばかりでした。ママが同じでもお産は子どもによってそれぞれだということがわかります。

一概には言えませんがおしるしはない人のほうが若干多いのかもしれません。いずれにしろ全員にあるものではないということがわかります。

おしるしの色も状態もイロイロです。

おりものに血が混じっただけの状態や、透明の粘液だけの場合などおしるしの血の色も人によってさまざまです。

どれがおしるしなのか結局わからなかったという人もいるくらいなので「こうだったらおしるし!」と言い切ることは難しいです。

おしるしの原因は赤ちゃんが下がってくること、つまり子宮収縮が頻繁に起こることです。

妊娠初期や中期ではまだ赤ちゃんは下がってこないし、子宮収縮も頻繁にはしません。つまり妊娠後期のお産に近い時にあるものがおしるしという目安になります。

▼おしるしの色についてはコチラも参考にしてみて!

▼おしるしがない・わからない場合についてはコチラも参考にしてみて!

おしるしではない場合も!間違いやすい症状

おしるしもこれらの症状も出血を伴うことなので、混同しないように事前に知識を持っておくと安心です。

この時期気をつけないといけない出血があります。おしるしは色も粘度も本当に人それぞれなので「おしるしかもしれないから…様子見よう」と思うこともあると思います。

でもこれはオカシイ!と感じたら直感を信じて病院へくか、少なくとも電話で相談しましょう。

病院帰りの少量の出血は内診後の出血かも

病院で内診をしたあと、パンツに茶褐色の血がついていた!というときは、内診時に診察器具を入れることで膣に傷がついて出た出血と思われます。

この場合ダラダラ出続けたり大量に出血することはありません。もし大量に出たら何かほかの原因も考えられますので病院に連絡しましょう。

痛みを伴わない出血なら前置胎盤が原因かも…

胎盤の位置は通常子宮の上のほうですが、まれに下の方に胎盤ができてしまうことがあります。

そうすると赤ちゃんの出口「子宮口」を覆ってしまうことがあります。これがを前置胎盤です。

胎盤がはがれると大出血することがありますが、その前兆で少量の出血があることが多く、これをおしるしと間違う可能性があります。

お腹が大きくなって張りやすい妊娠32週以降後期に起こりやすい出血です。前置胎盤の妊婦さんは、少しでも妊娠後期に不正出血があったら病院へ行きましょう。

▼前置胎盤についてはコチラも参考にしてみて!

出血だけでなくお腹の張りや腹痛もあるなら常位胎盤早期剥離も疑って!

胎盤は正常な位置にあれば赤ちゃんが生まれたあとにはがれて出てきます。ところが、なぜか出産前にはがれてしまうのが常位胎盤早期剥離です。

妊娠8ヶ月以降が多く、手遅れになると母子ともに命にかかわりとにかく危険です。

突然の背中や腹部の激しい痛みが特徴で、おなかが張ります。子宮収縮が起こっておなかが板のように硬く張る、カチンコチンになると表現されることもあります。

「激痛とともに大量に出血・いつもの生理より過剰な出血」このような場合は即病院に行くようにしましょう。自己判断は危険です。

▼常位胎盤早期剥離の徴候についてはコチラも参考にしてみて!

尿漏れ?と思うくらいの量なら破水かも!

お産が近い場合はおしるしではなくて出産前の破水も十分ありえます。破水の場合は尿漏れかと勘違いする場合もあり痛みもありません。

おしるしは個人差はありますが、量は多くても月経程度でちょっと血が混じっていることが多く出続けることはありません。

おしるしと判断がつかない場合は病院に連絡して判断を仰ぎましょう。

おしるしがあったから即陣痛がくるわけではない

では、おしるしがあったら何時間か後には陣痛が来て出産につながるものなのでしょうか?これも前出34出産アンケートで協力してもらいました。

おしるしがあったと回答してくれた11ケースの中で、陣痛が来たのはそれからどのくらいあとだったのかを聞いた結果です。

  • 約2日後:3ケース
  • 約3日後:2ケース
  • 4~8時間後:2ケース
  • 半日~1日後:2ケース
  • 5日後:1ケース
  • 忘れてしまった:1ケース
その日のうちにすぐ陣痛だったという人もいれば陣痛かと思ったら前駆陣痛で、その1日後に本陣痛が始まったなど、陣痛の始まり方は決まっていません。

おしるしがあった場合、それから2,3日で陣痛がくる場合が多いようです。マタニティー本にはさらに陣痛まで1、2週間かかる人もいると紹介しているものもあります。

総合するとおしるしがきたら即陣痛という人は少ないと思われるので、あわてないで大丈夫です。

ただお産が近いことは間違いないので、入院する場合は入院セットをきちんと準備しておきましょう。

おしるしから陣痛までは平均2,3日程度

おしるしが来たらすぐ陣痛がくるのか?前出の友人たちに聞いた結果や口コミを調べると多くの人が2,3日程度で陣痛につながるようです。

  • 最初おなか壊したと思ったら陣痛だった
  • 陣痛は最初の出血の2日後早朝から始まった
  • 予定日2日過ぎて、3-4日血交じりのおりものが続いた。この間陣痛に似たおなかの張りがあった
  • 張りが頻繁になってトイレに行ったらおしるしがあった

トイレに行きたくなるような感じでお腹が痛くなったり、張りが続いたりすることが多いようです。

おなかの痛みが陣痛かどうかは規則性で見分ける

おしるしと思われる出血があって、ちょっとおなかも痛い…でも生理的な子宮収縮なのか、わからないときは規則的な痛みかどうかを調べましょう。

本陣痛の間隔

  • 子宮の収縮が1分は続く(痛い)
  • 5分間隔が空く(痛くない)

このサイクルが1時間以上続いた場合、お産になる陣痛の可能性大です。すぐに病院に電話しましょう。

いずれにしてもおしるしがあると「おなかが頻繁に張ったり、引いたりする」出産兆候が続く人が多いです。これが定期的な間隔になってくると本陣痛です。

▼陣痛についてはコチラも参考にしてみて!

「おしるし」を知ってお産が始まる時期の目安に

自分におしるしがあるかどうか、ある程度知っていれば、おしるしがきた場合でも落ち着いて陣痛までをすごすことができます。

おしるしが来たから出産直前というわけではありません。正しい情報を得て、余裕を持って出産に臨みましょう!

▼おしるしがきてから出産までの流れについてはコチラも参考にしてみて!

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