尿漏れと間違えやすい高位破水!原因・見分け方と対処法

コメントを見る0
2017/12/11

高位破水しているかもしれない妊婦さん

破水は卵膜が破れる位置によって、低位破水、高位破水と分かれていて、破水した時の症状はそれぞれ変わってきます。

子宮口近くが破れてたくさんの羊水が一気に流れ出る低位破水に対し、子宮口から離れた位置で破水する高位破水は、少しずつ羊水が流れ出るので尿漏れと間違えやすいです。

破水したことに気付きにくいと言われる、高位破水になる原因・対処の仕方、間違いやすい理由などについて説明します。

高位破水はチョロチョロ!尿漏れやオリモノと間違うことも

一般的に破水と言われる症状は、子宮口から近い位置の卵膜が破れて、ドバっと一気に羊水が流れ出る低位破水をイメージします。

高位破水は子宮口から離れた位置の卵膜が破れて、羊水が少しずつチョロチョロと流れでていく状態になります。

妊娠中は子宮が大きくなるにつれて、膀胱を圧迫するため、尿漏れが起きやすい状態であり、胎盤からのホルモンの影響で、オリモノも多くなりやすい時期でもあります。

そのため、高位破水を尿漏れやオリモノと、勘違いしやすくなります。

高位破水がどのような状態か知らないと、人によってはちょっと湿っているかな?少量の出血があるからおしるし?など、破水を疑わない可能性もあります。

高位破水に気付きにくい原因
  • 尿漏れと間違う
  • オリモノと間違う
  • おしるしと間違う
  • 正産期よりも前で起きた場合、破水とは思わない
正産期では破水が起こるかもという意識もあり、少量ずつ流れ出ていても破水を疑いますが、正産期前だと尿漏れ、オリモノと思い放置してしまう場合もあります。

高位破水の原因によっては防ぐことができる!

卵膜の脆弱や異常(感染による炎症など)が、高位破水になる主な原因と考えられています。リスク因子としては下記が挙げられます。

高位破水のリスク因子
  • 感染症…卵膜の異常
  • 急激にお腹に力が加わった…重い荷物を持つなど
  • 性交渉…感染症を引き起こす可能性
  • 喫煙…卵膜コラーゲンの合成の低下や免疫機能の低下を誘発

急激にオリモノが増えた場合、高位破水の可能性もありますが、高位破水や早産の要因になる膣炎・絨毛膜羊膜炎などの感染症に掛かっていることも考えられます。

また、「清潔な状態でない」または「コンドームなし」での性交渉は、子宮内感染のリスクを高めます。

特に正産期前の破水の場合は、赤ちゃんの命にもかかわるため、リスクになる行動をしない、異常に気付いたら、すぐに産婦人科を受診する事が大切です。

▼非適時破水についてはコチラも参考にしてみて!

自分の意志で止められない…が尿漏れなどと見分けるポイント

前述したように、高位破水は尿漏れやおしるし、オリモノと勘違いされやすく、高位破水の状態を知っていないと自己判断により、見過ごされる危険もあります。

下記に高位破水・尿漏れ・おしるし・オリモノを見分けるポイントを記しているので、参考にして下さい。

高位破水の特徴
  • 色…透明、黄色、黄緑色、薄ピンク色
  • 状態…液体
  • 匂い…無臭または生臭いなど人によって異なる
  • 量…チョロチョロ、じわじわ、少し湿る程度の場合もある
  • 自分の意志で止めることが出来ず、動くたびに流れ出る
尿漏れの特徴
  • 色…薄黄色~黄色
  • 状態…液体
  • 匂い…アンモニア臭
  • 自分の意志で止めることが出来る
おしるしの特徴
子宮口に蓋をしていた「粘液栓」が剥がれ落ち、子宮頸管の中の粘液と一緒に流れ出たもので、オリモノの一つです。

  • 色…赤い(鮮血)~茶色っぽいなど人によって異なる
  • 状態…粘液
  • 下着に少量から月経のような量まで人によって異なる
オリモノの特徴
  • 色…透明、白っぽいまたは黄色っぽい
  • 状態…液体または卵白のような感じ、粘液
  • 匂い…酸っぱい匂い

高位破水と尿漏れを見分けるポイントの一つとしては、「自分の意志で止めることが出来ない」ことです。

自分の意志で止めることができない少量の液体が、チョロチョロ流れ出ている感覚があるのであれば、破水の可能性が高いです。

特徴にも個人差があり、流出している羊水の量が少量の場合は、判断がしにくく、診断を確定するためには、自己判断せずに産婦人科へ連絡するようにしましょう、

細菌感染などのリスクも!破水に気付いたらすぐに医療機関に連絡

高位破水の場合は、羊水がすぐに空っぽになるというリスクは少ないですが、赤ちゃんを保護していた卵膜が破れることで、細菌感染を起こしやすい状態になっています。

  • 今、連絡したら迷惑が掛かるかも
  • 違っていたら悪い
  • 少量なので明日でも良いか

上記のように、考えて受診しないのは危険です。

細菌感染しやすくなる以外では羊水が少なくなったことで、下記のような状態になる可能性が出てきます。

  • 赤ちゃんの肺の成長を妨げる
  • 赤ちゃんの動くスペースが無くなるため関節の動きに支障がでる
  • へその緒が圧迫され、赤ちゃんの心拍が低下する
もしかして…と思ったら、早急に病院へ連絡し、指示を仰ぐことが大切です。破水した場合は、入院になるため、入院準備もしておきましょう。

▼破水かどうかの判断方法についてはコチラも参考にしてみて!

高位破水は早期発見が大切…疑わしい場合は病院へ連絡を!

破水というと、パチンと音がして、いきなり大量の羊水が流れ出る低位破水(完全破水)のイメージがあるため、高位破水の状態に気付かない方は意外と多いです。

破水した場合は、一刻も早く病院へに連絡しなくてはいけません。

病院へ行って破水では無かった場合よりも、破水なのに病院へ行かなかった方が重大な結果を招く可能性が高いです。

高位破水は早期発見することで、赤ちゃんのリスクが少なくなります。少しでもおかしいなと思ったら、すぐに病院へ連絡するようにしましょう。
みんなのコメント
あなたの一言もどうぞ


マーチについて

MARCH(マーチ)では、妊娠や子育ての先輩たちが、ためになる情報を毎日配信しています!新米ママ&パパはぜひご覧ください♪

マーチの人気記事だよ

まだデータがありません。