ちょっと肩の力が抜けるかも…知って驚き!海外の離乳食事情

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2015/01/04

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初めての離乳食はわからないことだらけ。お母さんは母子手帳や市町村から配布された資料などを見ながら、おっかなびっくり進めていきます。

それらの参考書は、始める時期から食材の固さを変える時期まで細かく区切られているし、与えて良い食材、悪い食材も指定されています。一見とても親切なようですが、真面目なお母さんはこの通りに進めなければと思い詰めてしまうこともあります。

そして、そこに書かれているのは、当然ながら和食をベースにしたものです。そこで 「ご飯を食べない国ではどうしているんだろう?」 という疑問が、ふとわいてきました。

お国柄が出る世界の離乳食

海外ではどのようにして離乳食を進めているのか、ちょっとのぞいてみましょう。

アメリカ

離乳食イコール“びん詰め”が基本のようです。手作りするという感覚はあまりなく、あくまで合理的。スーパーマーケットの一角が、ベビーフード売場になっていて、その数は日本の5倍にもなるのだとか。

果物系、ミート系、野菜系などがあり、ファースト・セカンド・サードの3段階に分かれているようです。主食系は、シリアルやライスの粉末をミルクで混ぜたかゆ状のものを与えるようですね。

スタートは6ヶ月から。

イタリア

やはりパスタなのかと思いきや、パスタそのものは使わないそうです。

パスタの原材料であるデュラムセモリナ粉をミルクで混ぜてから加熱して与えたり、ジャガイモやニンジンなどを煮込んだ野菜スープにコメ、トウモロコシ、タピオカなどの粉末を加えてかゆ状にしたものを与えるようです。

仕上げに、エキストラバージンオリーブオイルとパルミジャーノ・レッジャーノチーズをスプーン1杯加えるところに、イタリアらしさがうかがえます。

そしてそれを基本に、野菜やペースト状の肉(子羊やウサギ、七面鳥や馬もあるそう!)を加えたりと徐々に食材を増やしていきます。

スタートは5ヶ月を過ぎたころから。

フランス

最初は野菜のピュレや果物のコンポートを与えるそうです。野菜は、季節の野菜を選ぶようにするというのは、日本と同じですね。

使う野菜は、にんじんやネギの白い部分、いんげん、ホウレンソウ、ブロッコリーなどが適しているとされています。

味付けには、バターなどの脂肪分を使わず、塩をほんの少し加えるだけ。ただし、オリーブオイルは使っても大丈夫。欧州ではオリーブオイルが重宝されているのですね。

6ヶ月頃からのスタートです。

インド

スパイスをふんだんに使ったカレーが有名なこちらの国では、離乳食にもスパイスを使用するのでしょうか。

小麦粉や豆のおかゆから始めるそうですが、そこにはやはり、消化を助ける効果があるターメリックを加えるそうです。刺激の強くない香辛料から、少しづつ舌をならしていくのですって。

合わせて、果物や野菜もつぶして与えていきます

生後半年から始めるようです。

中国

オートミールやおかゆからスタートし、肉のでんぶをトッピングして与えるようです。

共働きの多い中国では、ベビーフードも充実しています。特徴的なのは、栄養素が添加されている点。カルシウムや鉄分、亜鉛、ヨードなど体の成長に欠かせないミネラル成分を与えることが大切だと考えられていて、ベビーフードに添加物として入っているのです。

ひとりすわりができるようになってから、離乳食を始めて、半年くらい同じようなメニューを続けた後、大人と同じものを少しづつ与えるようです。日本のように、細かい段階は踏まないのですね。

日本のお母さんもちょっと“ラク”しよう

先進国では、ベビーフードの種類が豊富で、お母さん達はそれを上手に利用しているようですね。

また、多くの国で、離乳食にコメが取り入れられているのも意外でした。

手作りの離乳食には、愛情がたっぷり詰まっているし、出来たてを食べられることは素晴らしいことです。しかし、その作業があまりに負担となってしまうのは考えもの。

ベビーフードの力を借りれば、少し肩の力が抜けて、ゆったりした気持ちで我が子に向き合えるかもしれません。赤ちゃんにとっても、お母さんの笑顔とともにいただく食事の方が美味しいと感じるのではないでしょうか。

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