【妊娠後期に逆子と言われた!】逆子のリスクと対策を知ろう

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2015/05/22

カーテン脇に立つ妊娠した女性

妊娠後期になると、突然医師から赤ちゃんが逆子であることを告げられてしまうことがあります。逆子と言えば、出産する時に危険なイメージがあって、怖くなってしまうお母さんも多いのではないでしょうか。

逆子について正しい知識をもち、不安を払拭しましょう!

逆子について知ろう

赤ちゃんは通常おなかの中にいるとき、頭が下にある状態(頭位)ですが、頭を上にしている状態(骨盤位)を逆子と呼びます。

逆子の赤ちゃんの8割は、お尻を下にして両足を上げた状態(単殿位)か両足の膝を曲げてお尻と足先を下にしている状態(複殿位)で、状況によっては自然分娩が可能です。

そのほか、赤ちゃんが両足で足った状態(足位)、膝を曲げて立ち膝をしている状態(膝位)、身体を横向きにしている状態(横位)があり、分娩の際に時間を要し、赤ちゃんにとって危険なため、通常予定帝王切開での出産となります。

殿位で自然分娩をする場合は、一定の条件を満たした上で、帝王切開にすぐに切り替えられる準備をした状態で行われますが、最近では最初からより安全な帝王切開をすすめられることが多くなっています。

原因

逆子の原因は、実ははっきりわかっていません。医学的に解明されている原因としては下記の通りですが、ほとんどの逆子が下記の異常とは関係がありません。

ママ側の原因

骨盤が小さい場合や、前置胎盤、子宮の奇形、子宮筋腫などは赤ちゃんが子宮内で頭位になりにくいため、逆子原因となります。また羊水過多の場合も、子宮内で赤ちゃんが動き回りやすいため、逆子になるケースがあります。

赤ちゃん側の原因

多胎妊娠(双子や三つ子など)は、子宮内が狭くなってしまい、赤ちゃんが頭位をとりづらい場合があります。また、赤ちゃんに発育の遅れがある場合も、赤ちゃんが小さく子宮にスペースができるため、逆子になりやすくなります。

妊娠中の逆子のリスク

では妊娠中に逆子になってしまったら、母体や赤ちゃんにどのようなリスクがあるのでしょうか。

早産

逆子になると、おなかが張りやすくなります。おなかが張りやすいと早産になってしまう可能性があるため、無理な運動は控え、おなかの張りを感じたら休息をとるようにしましょう。身体の冷えもおなかの張りにつながるため、身体を温めるように心がけましょう。

破水

赤ちゃんの頭が下にある状態だと、ちょうど頭が子宮口に栓をしているような役割をしますが、足が下にあると子宮口に隙間ができ、羊水が流れ出てしまう危険があります。特に羊水と一緒にへその緒が出てしまうと大変危険なため、破水したらすぐに病院へ行きましょう。

出産における逆子のリスク

握る手
逆子になってしまうと出産する際に頭が出づらく、分娩時間が長くなります。分娩時間があまり長くなってしまうと、母子ともに体力の消耗が激しく、赤ちゃんが酸欠状態になり、仮死状態になってしまったり、障害につながることがあります。

そのため、最近では母体と赤ちゃんの安全を最優先に、帝王切開手術による出産を行う病院がほとんどです。

帝王切開に決まるまで

逆子がなおらない場合は、大体33週を過ぎたあたりから帝王切開を検討する病院が多いでしょう。帝王切開の場合は、37週から38週の間で手術日を決め、手術を行うことになります。

逆子をなおすには

逆子をなおすにはどのような方法があるのか知っておきましょう。

自然と治る可能性も多い

実は逆子は、自然となおる可能性がとても高いです。と言うのも、自然に放っておいても、逆子のまま出産をする確率は10パーセント程度 と、とても少ないのです。

さらに逆子をなおすための体操などを積極的に取り入れると、その確率は3パーセントから5パーセント と、さらに少なくなります。

お医者さんの指示に従って

ドクターと妊婦さん
逆子をなおす方法については、自己判断ではなく、お医者さんの指示に従って正しく行いましょう。時期がきたら産院から逆子体操や外回転術(医師がおなかの外側から赤ちゃんを回転させる方法)など、指示があるはずです。

赤ちゃんも何か理由があって頭を上にしているのかもしれません。あまり神経質にならずに、お医者さんの指示のもと、ゆっくりと頭を下にしてくれるのを待ちましょう。

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