完全母乳ママも母乳保存で外出可能に!正しい搾乳方法と保存方法

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2017/09/01

搾乳と保存パックに入れられたミルク

完全母乳育児はミルク育児と違い、赤ちゃんがお腹がすいて泣いた時に、ママがサッとおっぱいを差し出すだけで簡単に授乳ができるメリットがあります。

ところがその反面、赤ちゃんと離れて外出するハードルが上がってしまいます。

離れている間の赤ちゃんの様子も心配ですが、しっかり母乳が出るママにとっては外出や仕事復帰で授乳間隔が開くと乳腺炎などのおっぱいのトラブルに繋がってしまうという心配もあります。

ですが母乳の搾乳したり、搾乳した母乳を飲ますことができれば数時間であればパパや両親に預けて外出することが可能になります。

ママが安心して外出する為に、正しい搾乳方法と母乳の保存方法を詳しく紹介します。

正しい搾乳方法は?まずは清潔な環境で搾乳の準備を

搾乳には自分の手で絞る方法と搾乳機を使って絞る方法があります。そして、搾乳機には手動タイプと電動タイプがあります。

ですが、搾乳機はおっぱいのトラブルに繋がりやすいので、できる限り手で絞るようにしましょう。

それでは手で絞る場合に必要な用意するものと手順を紹介します。

まずは以下のものを用意しましょう。

  • 搾乳を受ける為の容器
  • 清潔なタオル
  • 清浄綿
  • 長時間保存する場合は母乳パック

母乳を受ける容器は必ず乾燥させた清潔なものを使用してください。水気が残っていると雑菌が繁殖する原因になるのでNGです。

そして容器は哺乳瓶でも良いですが、口の広い形状の方が受けやすくなります。保存の為に搾乳を頻繁にするならピジョンの搾乳カップがおすすめです。

搾乳したものを保存するなら母乳保存専用パックを用意しておきましょう。

搾乳の手順やコツ!

次に手順を説明します。

  1. 手を洗い清潔にしておく
  2. 清浄綿で乳首、乳輪を拭く
  3. 人さし指と中指、親指の腹で乳輪の外側から乳首の根元に向かって圧迫して絞る

母乳を保存するために搾乳する時に一番気をつければならないのは衛生面です。特に手と母乳を受ける容器は消毒しておくと安心です。

うまく搾乳するコツは、赤ちゃんが飲むようなリズムで色々な角度から圧迫することです。痛いくらい圧迫したり、しごくように搾乳すると乳腺を傷つけてしまう原因になります。搾乳は痛くないのが基本です。

ですが、張って痛い部分があるならその部分に手を添えて軽く圧迫する程度なら大丈夫です。

絞っていると手にも母乳がついて滑りやすくなるので、タオルで手を拭きながら搾乳を続けましょう。また、搾乳でも反対のおっぱいに催乳反射が出ることがあるので、母乳パッドやタオルを当てておくと安心です。

保存する場合は、母乳を受けた容器から母乳パックに搾乳が終わったらすぐに移し替えます。

搾乳を保存しない場合は、搾乳を受ける容器に直接絞ったり、タオルに染み込ませて絞る方法が手軽でおすすめです。

冷蔵保存と冷凍保存、それぞれの保存期間と保存方法は?

搾乳した母乳を保存する場合は、基本的に冷蔵庫または冷凍庫で保存します。搾乳した母乳をいつ飲ますのかによって保存方法を選びましょう。

冷蔵庫で保存する場合

冷蔵庫で保存する場合は24時間以内に使いましょう。冷蔵庫の温度であれば3日間もつとも言われていますが、家庭用の冷蔵庫は開け閉めも多く、温度変化にムラがあるため24時間以内が理想的です。

冷凍庫に保存したものの、24時間以内に使いそうにない場合は早めに冷凍庫に移し替えましょう。

また、冷蔵庫での保存は24時間なので、専用の母乳パックに入れなくても、哺乳瓶にラップなどで蓋をして保存することも可能です。

冷凍庫で保存する場合

冷凍庫で保存する場合は1ヶ月程度の保存が可能ですが、やはり冷凍庫も温度にムラがあるため1週間〜2週間以内での使用が理想的です。

急速冷凍が可能で、冷凍庫内の温度変化にムラがないのであれば1ヶ月以上の保存も可能ですが、家庭用冷凍庫での保存期間は最長で1ヶ月と考えておきましょう。

冷凍庫での保存には、必ず母乳パックが必要です。事前に購入して準備しておきましょう。そして、冷蔵庫で保存する場合も冷凍庫で保存する場合も搾乳した日付と時間を書き込んでおきます。

搾乳した母乳は基本的には冷蔵または冷凍保存ですが、搾乳して15分以内に飲ませる場合は常温での保存も可能です。

保存した母乳の正しい使用方法

搾乳した母乳は湯煎で温めてから飲ませる必要があります。冷凍の場合は流水で完全に解凍きてから同じように湯煎で温めます。人肌程度の温度が目安です。

常温で短時間置いていた場合も同様に湯煎で人肌程度まで温めてから飲ませます。

温める際の注意点として、熱湯などの熱いお湯で一気に温めることはできません。一気に加熱すると母乳の成分が破壊されてしまうので、50度以下のお湯で温めましょう。また、電子レンジで温めるのもNGです。

そして飲ます前には適温かどうか、かならず確認してから飲ませましょう。

飲み残した母乳については衛生面を考慮し、保存方法に限らず飲み残しを再度保存したり再利用することができません。飲み残してしまった分は必ず捨てるようにしましょう。

搾乳は手で絞るのがベスト!搾乳機はおっぱいにトラブルが無い状態で急ぐ時だけに

搾乳機を使えば早く、楽に絞れるのでとても便利なのですが、先述したように手で絞る方がおっぱいのトラブルに繋がりにくくなります。

搾乳機は絞る方向が一定になってしまう上に、発達した乳腺からばかり搾乳される為、均一に搾乳することができません。

搾乳機を使うならどうしても急いで搾乳しなければならない場合だけ、一時的に使う程度にしておく方が無難です。

また、乳首が切れていたり乳腺にしこりがあるなど少しでもトラブルがある時に搾乳機は厳禁です。トラブルの悪化に繋がるので必ず手で搾乳しましょう。

それに慣れてくれば手でも早く搾乳できるようになるので、少し練習してみましょう。

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