揺さぶられっこ症候群を回避!揺らし方の程度や症状・対処法を知ろう

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2018/03/10

揺さぶられっこ症候群にならないように慎重にパパが赤ちゃんを抱っこしている様子

新生児や乳児を強く揺することで脳内に損傷・出血が起きる「揺さぶられっこ症候群」。

赤ちゃんをあやしたり、一緒に遊ぼうと思って少し強めに揺すったり、パパやおじいちゃんが高い高いをしたりしたときは大丈夫なのか?と心配だったパパママもいらっしゃると思います。

ベビーカーやバウンサーの揺れは平気なの?という疑問もわきますよね。

具体的な要因や症状はあまり一般的に知られていません。

「日常的な生活では大丈夫」という意見もありますが、過去には遊びや日常動作が原因で揺さぶられっ子症候群を引き起こした事例もあります。

揺さぶられっ子症候群に注意すべき時期、揺らし方の程度、症状、対策を詳しくご紹介します。

揺さぶられっ子症候群とは?原因やなりやすい時期

揺さぶられっ子症候群が起こりやすいのは、主に0~6ヶ月の月齢の小さい赤ちゃんです。

体に対して頭が重く、頭を支える首がまだしっかり座っていないため激しい揺れで脳が衝撃を受けやすい状態にあります。

赤ちゃんは脳がまだ未熟なので頭蓋骨との間に隙間があり、頭蓋骨の中に脳が浮いているような状態です。そのため、激しく揺さぶられると頭蓋骨の内側に脳が何度も打ち付けられ、脳の血管や神経に損傷が起こってしまうのです。

揺さぶられっ子症候群のリスクが一番高いのは、首がしっかり座る5ヵ月前後までです。

首が据わればある程度の衝撃にも堪えられるようになります。しかし、それ以降でもまだまだ脳は発達の途中なので注意が必要!

脳と頭蓋骨の隙間は1歳半程度で無くなると言われています。2歳頃までは過度に子供の体を揺するような行為、遊びは控えた方が安心です。

どの程度の揺れでなる? 普通の生活、あやし方では問題なし

運転やベビーカー、バウンサー、抱っこ紐を日常生活で正しい方法で安全に使用し、その過程で少し強めに揺れてしまった程度では揺さぶられっ子症候群にはなりません。

しかし下記のような使用方法の間違いにより危険性は高まります。

  • 新生児用ではないチャイルドシートを長時間使用
  • バウンサーやハイローチェアのベルトを装着せず使用
  • 力の加減のできない兄弟が激しく揺する
  • 走ったり自転車に乗った状態で抱っこ紐を装着する

抱っこ紐を使用する際も、正しい装着方法、定められた時間で使用しましょう。必ず歩行時に使うようにしましょう。赤ちゃんの大きさや首の座り具合を見極めてくださいね。

下記のように正しい使用方法を心がけましょう。

  • 必要であればインサートを使用して首に負担がかからないよう注意する
  • 抱っこ紐の中で赤ちゃんがグラグラしないよう、ベルトのきつさなどもしっかり確認

目安は「周りが見て心配にならないか」発症の危険がある揺らし方の例

 

  • 体を1秒間に2~3往復以上揺する
  • 頭を2秒間に5~6回激しく揺する
  • 体を10秒間に5~6回の割合で激しく揺する
  • 体を20分間左右に揺する
  • 空中に赤ちゃんを「高い高い」と放り投げてキャッチする、を繰り返す
  • 両手で抱え、急激に持ち上げゆっくり下ろすを繰り返す

パパとママが、毎日愛情を持って赤ちゃんと接していれば起こることのない動作ですよね。

しかし、赤ちゃんのお世話が不慣れなパパ、おじいちゃんが赤ちゃんをあやそうとして高い高いする、少し歳の離れた兄弟が泣いている赤ちゃんをあやそうとする時はもしかしたら起こりうることかもしれません。

また、育児で追い詰められ誰にも相談できず、泣き止まない赤ちゃんをどうしていいのかわからずに「どうしたらいいの!」と赤ちゃんに当たってしまう…。

ママの心がひどく疲れている時、自制心を失ってしまって赤ちゃんを揺すってしまうこともあるかもしれません。

揺さぶられっ子症候群の主な症状。重篤な場合、死亡するケースも…

赤ちゃんの体が激しく揺さぶられたことが原因で、頭蓋骨の中で脳が衝撃を受け脳と頭蓋骨を結ぶ静脈が切れてしまったり、脳挫傷、頭蓋内出血、硬膜下血腫、網膜出血、眼底出血を引き起こします。

  • 視力障害
  • 聴力障害
  • 運動障害
  • 言語障害
  • 知能障害

脳挫傷や頭蓋内出血が原因でおこる代表的な障害です。これらが原因となり、揺さぶりの直後に現れる障害、後遺症として残る障害があります。最悪の場合、死に至るケースもあります。

こんな症状が見られたら揺さぶられっこ症候群かも… すぐ病院へ!

揺さぶりの心当たりがあり、赤ちゃんに次のような症状が現れたらすぐに病院を受診しましょう。

  • 泣いていて急に泣き止む
  • 激しく長時間泣き続ける
  • 目の焦点が合わない
  • 嘔吐を繰り返す
  • 痙攣が見られる
  • 笑顔が見られずボーッとしている
  • 顔色が悪い
  • ミルクや母乳を飲まない
  • いつもより長く眠り続け、起きない
  • 呼んでも反応しない、目が合わない

これらは揺さぶられっ子症候群の特徴的な症状です。

頭蓋骨の中で出血し、脳が圧迫されてダメージを受けている状態ですので、場合によっては命の危険もあり早めの処置が必要です。自家用車での受診が難しければ救急車を呼びましょう。

後から出る症状・合併症にも注意が必要!

 
揺さぶりの直後は何も症状が出なかったのに、数日~1、2ヶ月ほどして症状が現れるケースもあります。

揺さぶりの直後は大丈夫でも、脳から少しづつ出血して遅れて症状が現れるのです。

紹介した症状が現れないか、首すわりや手足の動きなどの発達に遅れがないかなども注意して経過観察が必要です。

揺さぶられっ子症候群を予防しよう!

1度脳が損傷すると、治療することは大変難しいです。揺さぶられっ子症候群にならないように早期から注意することが大切です。

みんなで揺さぶられっ子症候群について知っておく

揺さぶられっ子症候群の原因や引き起こす動作について、赤ちゃんの周りの人がきちんと知っておくことが大切です。

赤ちゃんの脳の構造や、5ヶ月頃までは首が座っておらず、衝撃が首に伝わりやすいことも知っておき、きちんと頭を支えられるように抱き方もシミュレーションしておくと安心ですね!

赤ちゃんに兄弟がいる場合も、事前に赤ちゃんを揺すらないことや優しく取り扱うことを分かりやすく説明しておくと安心です。

早期からママ以外にも積極的に育児参加してもらう

揺さぶられっ子症候群の事例には、赤ちゃんの扱いに不慣れなパパが赤ちゃんをあやそうとして起こってしまったものがあります。

男性は赤ちゃんをどう抱けばいいのか、どうあやせばいいのか力加減が分からず、無意識のうちに乱暴に扱ってしまいがちです。女性よりも力が強いことも関係しています。

慣れないうちは、ママが教えてあげながら赤ちゃんのお世話をしてもらいましょう。生まれてすぐから赤ちゃんに関わることで、だんだんと力の調節もできるようになります。

また、ママが1人で慣れない赤ちゃんのお世話に追い詰められることを防ぐためにも、早期からパパと一緒に子育てすることは大切です。

2歳頃までは激しい揺さぶりを避ける

1歳頃になると大分体つきもしっかりしてきます。子供が喜ぶから、とついつい激しく遊んでしまいがちですが、この頃の子どもの脳はまだまだ発達途中です。

激しい衝撃が加わらないよう注意して接するようにしましょう。

首が座るまでは長時間のドライブは控える

子供を車に乗せる際、しくチャイルドシートを着用し、舗装された道路を運転すれば揺さぶられっ子症候群になる危険はほぼありません。

しかし、運転が長時間になってくると危険は高まります。1時間前後を目安に休憩を取り、その際は赤ちゃんをチャイルドシートから下ろすようにしましょう。

ママなりのストレス解消法、リラックス方法を知っておこう

「赤ちゃんがなかなか泣き止まずに、イライラして前後に繰り返し強く揺さぶってしまった」という原因も多いよう…。

24時間赤ちゃんと密接に過ごすことでママに疲労がたまり、イライラが爆発して赤ちゃんを揺さぶるという行動につながりやすいのです。

激しく揺さぶっても赤ちゃんは泣きやみません。

どうしてもイライラが我慢できないと感じたら、泣いている赤ちゃんの安全を確認して、一旦赤ちゃんから離れることもママと赤ちゃんを守るために必要な方法であると覚えておきましょう。

ママだけに育児の負担が偏らないように、夫婦で助け合っておおらかな気持ちで育児に取り組むことが1番の予防法かもしれませんね。

神経質になりすぎず、皆で協力!揺さぶられっ子症候群は防げる!

あれはダメなの?これは?と不安になってしまいがちな揺さぶらっ子症候群ですが、普通の日常生活で発症することはありません。

ママや周りの人たちのほんの少しの注意で、確実に予防することができます。

事前に正しい知識を持ち、おおらかな気持ちで赤ちゃんと接するようにしましょう。

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