子どもの食育・孤食問題に支援の手!子供食堂について知ろう

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2016/03/24

食事を楽しく食べている子供
皆さん「子ども食堂」という名の食堂を見たり聞いたりしたことはありますか?その名の通り「子どもが一人でも入れる食堂」なんです。

「子ども食堂」は2012年頃から東京都内で始まったようですが、社会の関心も高く、各地で開店が相次いでいます。

共働きや一人親家庭の子供の食育のため、孤食になりがちな問題をサポートするためのものですが、まだ誕生して数年ということもありあまり知られていません。

大勢で楽しく食卓を囲み、無料・安価で温かい食事を提供する「子ども食堂」がどんな食堂なのか、利用するにはどうしたらいいのかをご紹介します。

子どものお腹と心を満たす、子ども食堂について

両親が共働きや、ひとり親家庭が増える中、育ち盛りの子供たちが十分な食事環境を与えられていないことが問題となっています。

一人で、さみしく晩御飯を食べる。週に何回もインスタントや、カップ麺で済ますなど、子供に必要なあたたかい食卓や栄養が与えられていない家庭が増えています。

そんな子供たちに、大勢で食卓を囲む楽しさや、栄養たっぷりの食事を提供したいと全国で「子ども食堂」が誕生しているのです。

2012年~2015年で、首都圏でも30カ所以上オープンし、ネットワーク化もされてきています。子ども食堂の波は東京だけでなく各都道府県に広がる傾向を見せています。

また、滋賀県では「さみしさやしんどさを抱える子供の居場所づくり」を目標に掲げ、2018年度末までに県内の小学校と同じ約230カ所の食堂を開くことを目指しています。

子ども食堂開設ブームの背景を知っておこう

子ども食堂の開設は、今後民間だけでなく行政も関わってくる様相を見せています。皆さんの学区内にも子育て支援の一つとしてオープンされるかもしれません。

なぜ次々開設の動きがあるのか、そのブームの社会背景や、各家庭の事情、子供の食事の実態などについて知っておきましょう。

相次ぐ子ども食堂開設の裏には、家庭のどんな姿があるのでしょう

まず、子供の欠食・孤食の食育問題が背景にあります。女性の社会進出による共働き家庭や、離婚・未婚等によるひとり親家庭が増えています。

祖父母とともに暮らす家庭も少なく、核家族が中心ですから、近年子供だけで夕飯時に家で留守番をすることが多くなりました。

また、経済的な理由から満足に食事がとれなかったり、簡素なインスタント食品やコンビニ弁当、お菓子などで済ますこともあったりします。

子供の貧困問題は切実です。見えにくですが、調査では国内で貧困状態にある17歳以下の子どもの割合は16.3%。実に6人に1人に上り、過去最悪を更新し続けています。

平成 24 年の貧困線(等価可処分所得の中央値の半分)は 122 万円(名目値)となっており、「相対的貧困率」(貧困線に満たない世帯員の割合)は 16.1%となっている。また、「子どもの貧困率」(17 歳以下)は 16.3%となっている。

引用…厚生労働省

親が仕事で忙しい、あるいは育児を放棄してほったらかしである(ネグレクト)など、親子の会話時間が十分に取れる家族団らんが難しくなってきています。

子供の体と心を作る食事はとても大切です

体も心も大切な成長期にこれではいけないと、学校も行政も地域も何か子供の支援をできないかと探っていました。

そこでまず、お腹を空かせた子供の「お腹を満たしてあげる」ということに着目したわけです。

子供の身体に必要な栄養バランスのとれた食事はとても大切です。食事がちゃんと取れないと精神面にも悪影響で、集中力もなくなってぼんやりしてしまいます。

お腹が減ればイライラ怒りっぽくなったりもします。それが原因で喧嘩も増えることになりますし、コンビニで万引きなんてことにもなりかねません。

家に一人で夜ご飯をどうするのでしょうか。親がご飯を作って置いておいてくれたとしても、冷たいご飯を一人で食べるのはさみしいものです。

親から預かったお金でコンビニ弁当やお菓子を自分で買って食べる子供も結構います。栄養の偏りや肥満が心配です。

食事にお金を使うならまだいい方で、ついそのお金を漫画やゲームに使ってしまい、一食抜いてしまう子供もいたりするのです。

食べることだけでなくその環境や雰囲気も重要

食事というのは生活の基本です。家族揃って食べる、わいわいおしゃべりしながら食べるなど、あったかいご飯をみんなで食べるのは楽しい気持ちになります。

また、食器やお箸なども可愛い使い慣れたものだと、使い馴染んでいてホッとしたりしますよね。安心して食べることが出来ると食欲も増しおかわりもしたくなります。

食卓を囲むみんなの顔や、ご飯を作ってよそってくれる人の顔、優しい顔に囲まれての食事は体の栄養だけでなく心にも栄養を与えてくれます。

ひとりぼっちでコミュニケーションの全くない食事では、味も素っ気なく感じますよね。食事のときの周りの環境やなごやかな雰囲気が、子供にはとても重要なんです。

温かい食事は生きる力につながります

毎晩親の愛情のこもった温かい料理を食べている子供は、当たり前になっていてピンと来ないかもしれません。

でも、子供だけ一人で食べる「孤食」がいつもの子は、いわゆるおふくろの味、温かいバランスのとれた食事を口にすると、とてもおいしいと喜んでくれます。

誰かが自分のためにほかほかのご飯を出してくれて、「熱いから気をつけて」「おかわりあるよ」と自分のために言葉をかけてくれることがとても嬉しいんです。

おいしいご飯とアツアツの料理を作ってくれる人を嫌いな子供がいるでしょうか。自分のために何かしてくれる人がそこにいるということが大切なんです。

空腹を満たしてくれる人がいるんだということに、子供は強い信頼を感じますし、また明日もがんばろう!という気になります。

おいしいご飯と自分を支えてくれる大人は、子供の明日を生きる力になります。それだけ「誰かと食べる」ということは重要なんです。

個性ある様々な子ども食堂についてご紹介

「あったかい御飯を用意するくらいなら、近所のおばちゃんでもできる」というボランティア精神から生まれた「子ども食堂」は、運営する側の個性があり形態も様々です。

運営は誰がしているの?

運営は、地域のボランティアやNPO法人、町内会のところが多いようですが、自治体では北九州市が先陣を切って子ども食堂開設に向けて取り組んでいます。

身近な近所のおじちゃんおばちゃんが、子供のために食堂を開いているという感じでしょうか。ですが、キッチンのある建家も必要ですし、食材の調達など運営資金は必要です。

建家は個人の所有のものを使用したり、集会所や公民館を借りたり、民間の施設を間借りしたりとそれぞれ工夫しています。

資金については善意の寄付やカンパ、行政などからの助成金、食材に至っては農家や家庭菜園をしている方からの物納など、様々な形で賄われています。

調理師・栄養士などの資格を持つスタッフが、栄養面やメニューを考えているので、子供達の好き嫌い克服にも役立ちそうです。

そこに関わるスタッフは、ほとんどが無償ボランティアです。地域社会で子供を育てようという大きなウエーブが来ているようです。

誰でも利用できるのかについて

子ども食堂は誰でも利用できますが、学区内の子供を対象にしていたりある程度の年齢制限を設けているところもあります。

営業日も月2回や、週1回、2回など、場所によってまちまちです。

時間は大体の所が、学童保育時間の終了に合わせて立ち寄れるような時間設定、もしくは土日にひとりで過ごす子供に合わせた設定のようです。

親が帰ってくるまでの一人で家にいる時間を、なるべく食堂で過ごせるように計らっています。塾や習い事の前後の時間に利用したりもできますよね。

食事だけでなく地域の子供の居場所として寺子屋風に、無料で勉強を見てくれるところもあります。

食事の料金は、子供は無料~300円位です。大人は300円~500円位で食べられますが、カンパ方式で値段設定していないところもあります。

親子で一緒に利用できるところが多いようです。子供には食べたあとの片付けをさせたり調理にも挑戦させるところが一般的です。

一般家庭と同じようなあたたかい雰囲気を目指していて、お客様扱い特別扱いはありません。

近くの子ども食堂をどう探せばいいの?

まだまだこれから開設が増えてくると思いますが、「子ども食堂マップ」をご紹介しておきます。

こども食堂マップ
https://www.google.com/maps/d/u/0/viewer?mid=znRK2jFl-udA.k7j3hFXw7JsI

ネットワークの枠組みが出来つつあるようですが、今後各自治体サイドからの情報提供も始まるのではないかと予想されます。

残念ながら全国的な紹介サイトなどは、開設が流動的なので準備中なのか出回るのはこれからだと思います。

子ども食堂のこれからの課題と目標について

子ども食堂はまだ数年前にスタートしたところです。ほとんどのところが営利を目的としないボランティア運営だけに、長期にわたって継続できるかが課題です。

建家の確保、寄付や人材協力など、地域の支援体制も近い将来必要になってくるでしょう。周辺の人たちが関心を持って食堂を支えてくれるようになるのが望ましいですね。

子ども食堂には、生活保護を受けているなど困窮家庭の情報は入ってきませんので、食堂に食べに来る子供は誰でも受け入れてくれます。

無料で利用出来るところも多いようですので、本当に支援のいる家庭が利用できるようになってほしいですね。

子供の生活範囲を考えると、学区内に1カ所子ども食堂が開設されれば完璧です。滋賀県では小学校の数だけ230カ所のオープンを目指しています。

食堂がオープンしたことを学区内の各家庭に上手く広報するには、学校や自治体などの協力が必要になってくるでしょう。

これからは、行政と民間パワーがともに協働することが欠かせませんし、近所のおばちゃんたちの「優しいおせっかい」が素晴らしい地域力になりそうです。

子供たちの食育・孤食問題は地域ぐるみで解決

昔はあまり考えられなかった子供の孤食問題。

今、日本では家族みんなで食卓を囲むことが難しい時代になってきています。

回を重ねておいしい食事をみんなで食べることで、食堂のおばちゃんたちとの信頼関係もでき、子供たちの心もきっとほぐれてくるでしょう。

この子ども食堂は賛同者も多く、これからもっと認知されるに従って開設が進むのではないかと思われます。

私の近隣でも子ども食堂の開設が決まっています。よく知るNPO法人が子供のためにと立ち上がったのですが、私も家庭菜園で収穫できる野菜を提供すると申し出ています。

子供の生きる力を育む元となる、愛情のこもった食事を提供してくれる「子ども食堂」。裾野広く長く継続して欲しいと思います。

食堂を運営する皆さんの尊い志を理解し、他人事ではなく一人一人が少しでも応援できるような風潮にしたいものです。

みんなのコメント
  • YOUさん

    ベネッセが関係してますよね?

  • のだめさん

    今、高校の課題研究で、子ども食堂について調べてます。
    様々な面から詳しく書いてあり、とても役に立ちました!
    ありがとうございます!

  • ひつじさん

    私は、独りぼっちの子供の居場所を作ってあげたくて、学童を開きたいと思っていましたが、先日、テレビ番組でこの情報を見ましたので早速ネットで探した次第です。
    素晴らしい取り組みですね。
    調理師免許や営業資格など、開く為に必要な手続きがありますか?
    市役所に申請しなければならないですか?
    それとも、自由に開く事が出来るのでしょうか?

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