SNSに子供の写真を載せるのは注意!事件に巻き込まれる可能性も…

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2017/09/05

SNSに子供を載せようと写真を撮っているママ

instagramやtwitterなど、誰もが気軽に始められるSNS。かわいいわが子の写真をSNSに投稿しているというパパ・ママも多いのではないでしょうか。

しかし、SNSは大勢の人が見ることができるもの。近況報告だからといって何でもかんでも投稿すれば、知らない人に自分や子供のプライバシーを晒している可能性もあります。

大勢の人の中には、あなたが投稿した子供の写真を見て興味を持つ人もいます。それだけに留まらず、個人情報を調べて接触しようと考える人も出てくるかもしれません。

実際にSNSの写真や投稿が原因でストーカー被害や傷害事件なども起こっています。子どもたちや家族が事件に巻き込まれないよう、その予防策について見ていきましょう。

住所を特定して付きまとわれるかも!ネットストーカー

SNSを利用した事件や犯罪でよく知られているのがネットストーカーではないでしょうか。ネットストーカーは、「サイバーストーカー」ともいわれ、SNSから個人情報を割り出して嫌がらせをしてきます。

ネットストーカーに一度個人情報を握られてしまうと、もちろん後からその情報を取り消したりすることはできません。

大切なのは悪用されないように情報を守ることです。どのような手口で嫌がらせをしてくるのかを知り、被害を未然に防ぐための対策をとりましょう。

ネット上の嫌がらせだけでなく直接的な攻撃も

ネットストーカーによる嫌がらせは、ネット上だけにとどまりません。

  • メールやメッセージを大量に送りつけてくる
  • 掲示板などでターゲットにした人を中傷したり、個人情報を公開する書き込みをする
  • 実際に割り出した情報から住所や学校などを特定し接触する

初めはSNS上で何度もコメントやメッセージを送ってくるだけかもしれませんが、だんだんその内容が過激・攻撃的なものになってきたり、プライバシーに関わる質問をしてきたりします。

そして、ターゲットが自分を無視したり、思ったような答えが返ってこないことに一方的に腹を立てて、掲示板への書き込みや実際の接触という行動に出てくるのです。

実際に会ったことが無い相手にも一方的に感情を抱いてしまうのがネットストーカーの怖いところ。

たとえば、あなたが子どもたちと楽しそうに遊んでいる投稿や、子供のかわいい寝顔の写真にも嫉妬や愛情を感じ、勝手に思いを募らせて行動を起こしてしまうのです。

「メールくらい無視しておけばいい」と相手にしなくても、ネットストーカーはその対応を「冷たくされた」「意地悪をされた」と感じ、「仕返ししてやる」と嫌がらせをしてきます。

メールを無視するのは自分一人で耐えることもできますが、あなたの子供の学校やよく行く公園などを割り出し、SNSに投稿をしたあなたではなく、子供に接触をしてくることもあり得るのです。

親のあなたがSNSに子供の写真を投稿したために、わが子が危険な目にあってしまう。親として、それは絶対に避けたいことですね。

ネットストーカーから子供や家族を守るための対策

自分の投稿を見て、憎しみや愛情を感じる人がいるかもしれない。でも、一体どこの誰が、どんな投稿を見てそういった気持ちになるのかは予測できない部分があります。

一番確実にネットストーカーから子供を守るには、SNSに投稿をしないことが一番です。

しかし、今やSNSは生活に密着したコミュニケーション手段のひとつ。パパ・ママにとっては子育ての息抜きの役割も担っている場合もあるでしょう。
投稿や写真で個人情報を公開しないようにすることが大切

SNSを楽しみながらネットストーカーの攻撃を予防しましょう。

  • 住所や電話番号、実名を掲載しない
  • 学校や職場など、毎日行く場所を特定できるような投稿をしない
  • 通学路や家の近所で撮った写真を載せない。または背景を消す
  • 子供の外見の特徴や「今日の服装」など個人を特定できる投稿・写真を載せない

とにかく、自分・子供・家族に関して、居場所や個人を特定できる情報をSNSに載せないことがポイントです。

たとえば、「娘のA子といつもの○○公園で遊んだ」と子供の写真と一緒に投稿すれば、娘の名前と顔、そしていつも遊んでいる公園が見た人全員に知られることになり、「○○公園に行けばA子ちゃんに会える」という情報を流したことになるのです。

「SNSの公開範囲は自分の知り合いばかりだから」という場合でも、個人についての情報は控えることをおすすめします。知り合いといっても、どの程度の信頼関係をもった人たちなのか改めて考えてみてください。

親族や親友など、なんでも話せる関係の人としかSNSでつながっていない、という人は少数だと思います。顔見知り程度の関係の人がネットストーカーになってしまうこともあり得ます。

誰が、いつ、自分やわが子をターゲットにして、ネットストーカーになってしまうかは分かりません。分からないからこそ、未然に自己防衛をしておくことが大切です。

他人の子供の写真を自分の子と偽って投稿!デジタル誘拐

デジタル誘拐という言葉を聞いたことはあるでしょうか。デジタル誘拐は、実際に子供が連れ去られてしまう誘拐とは異なります。

デジタル誘拐は、赤の他人がわが子の写真を「私の子供です」とSNSなどに投稿するというものです。

ネットストーカーとは違い、本人が気付かないところで行われているのが気味が悪いところです。

直接的な被害が無く、写真を使われている本人や保護者が気付きにくいデジタル誘拐ですが、予防するためにはどうしたらいいのでしょうか。

知らないところでわが子の写真が使われているかも

前述したように、自分の子供の写真が知らないところで出回っている、しかも、赤の他人の子供として投稿されているのがデジタル誘拐です。

海外では、「赤ちゃんロールプレイ」といって、他人のかわいい赤ちゃんの写真をSNSやブログなどから入手して、「この子は私の子供、かわいいでしょ!」と自慢する遊びが流行ったこともあるのだそう。

自分の知らないところで、わが子が他人の子として投稿されているなんて気味が悪いうえに腹立たしいですよね。しかも、投稿者はそれで他のユーザーからコメントや「いいね!」などの反応をもらって喜んでいるのです。

ただ、そこまでなら「気味が悪い」だけかもしれませんが、その写真に位置情報などが含まれていた場合、写真が拡散することによって先に述べたようなネットストーカーが発生する可能性も出てきます。

デジタル誘拐が本当の誘拐につながってしまう、そんな恐れもあるということです。自分の知らないところでわが子が危険に晒されているかもしれないのです。

▼画像の位置情報の削除方法についてはコチラも参考にしてみて!

無断で子供の写真を使われないように気をつけるべきポイント

では、勝手に子供の写真を投稿されないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。SNSをよく利用している人ならご存知かと思いますが、SNSに投稿されている写真は、簡単に手に入れることができます。

スクリーンショットで保存することもできますし、Facebookなどでは画像を自分の写真フォルダにダウンロードすることもできてしまいます。

簡単に写真が手に入れられてしまう以上、一度投稿した写真は誰にどう利用されるか全くわかりません。写真を投稿するときは流出しても問題ない、というくらいの意識で投稿しないといけないということです。

  • 子供が写っている写真をできるだけ投稿しない
  • 子供ひとりで写っている写真は避け、親や保護者と一緒の写真を選ぶ
  • 顔をスタンプやモザイクで隠したり、写さないようにする
  • 毎日投稿するなど、頻繁に子供の写真を投稿するのはやめる

本当は子供の写真を投稿しないことが一番ですが、投稿したい場合は他人の子として利用されにくいように工夫する必要があります。

デジタル誘拐の投稿者は、子供自慢をしてたくさんのコメントやリアクションをもらうことを目的としています。なので、子供の顔がはっきり写っている写真を選びます。

しかも、ターゲットにした子の色々な表情や仕草の写真が豊富に手に入ったほうが、「自分の子」と偽って投稿するにはより都合がいいわけです。

ですので、最低限子供の顔にはモザイクなどを入れて隠し、頻繁な写真の投稿は控えるようにしましょう。

悪質な投稿者は子供の写真をそのまま投稿するだけでなく、コラージュや画像編集をして投稿することも。最悪の場合、児童ポルノなどに利用されることもあり得るのです。

▼SNS投稿で対策しておきたいことについてはコチラも参考にしてみて!

楽しい家族旅行の投稿をする際は注意して!空き巣被害

子供がいると、イベントが増えてお出かけすることも多くなりますよね。楽しい家族の思い出を写真に撮ってSNS投稿する人は多いのではないでしょうか。

保育園や幼稚園、学校の行事はもちろん、家族の記念日や旅行のときなどは、普段あまりSNSに投稿しないという人でも写真を載せているのをよく見かけます。

しかし、イベントで一日家を空けるときや、旅行のときのSNSへの投稿も注意が必要です。家族が出かけて家に誰もいなくなるのを楽しみに待っている人がいるかもしれません。

SNSで家族の情報がチェックされている!留守を狙った犯行

友人の近況や新しい情報を知ることができるSNSは便利で楽しいもの。毎日チェックするのが日課になっている人も多いことと思います。

そんなSNSは、泥棒や空き巣にとっても非常に便利なツールとして使われているのだそう。泥棒・空き巣がSNSでチェックしているポイントは、

  • 部屋の全体写真で部屋の作りやどんなものがあるかを確認
  • 高級品やブランド物、金目の物が写っている投稿
  • 旅行やイベントなどターゲットのスケジュール

など、SNSを見ることで部屋への侵入方法を考えたり、目的とする金品の物色、侵入する日程や時間を決めているのです。

「引っ越しました」「模様替えしました」と部屋全体の写真を投稿したり、ブランド物のバッグや時計、アクセサリーなどの写真を投稿する人もいますが、そういった写真も泥棒・空き巣のリストに入ってしまう可能性があります。

そして、子供のいる家庭で一番気をつけたいのはお出かけのスケジュールを投稿してしまうこと。特に、夏休みなどの長期休暇を利用した旅行は要注意。長期間留守にするということは、泥棒・空き巣にとっては家に侵入するチャンスです。

子供のいる家は、

  • 午前中は親は仕事・子供は幼稚園や保育園、学校に行っている
  • 家に人がいるとしても小さい子供と母親のみで男性がいない

もちろん当てはまらないご家庭もあると思いますが、このことから普段も平日の午前中は狙われやすくなっています。

つまり、子供のいるパパ・ママは普段から泥棒・空き巣にSNSの投稿をチェックされているかもしれないということです。そこに長期休暇で家を空けるという投稿をしてしまったら、「どうぞ来てください」と情報を流していることになるのです。

家族のおでかけを悲しい思い出にしないために!投稿の際の注意点

旅行やイベントなど、家族で過ごす楽しい時間はかけがえのないものです。しかし、SNSに投稿する方法を間違えると、泥棒や空き巣に狙われてせっかくの楽しい時間が台無しになってしまいます。

家族でのおでかけ、特に長期の旅行の際には、SNSに投稿する前に空き巣や泥棒に有益な情報を流してしまっていないか、確認するようにしましょう。

  • 「○月○日から旅行へ行く」など、出かける予定を事前に投稿しない
  • 「○○に家族で旅行中」といった、現在人が家にいないことを書かない
  • 具体的に書かなくても、観光地など写真の背景で場所が分かることも

楽しいおでかけの予定は、早く他の人にシェアしたくなってしまいますが、これから○○へ行く、今○○にいる、など先のことや現在のことは投稿しないほうがいいでしょう。

楽しかった旅行やおでかけの思い出を振り返りながら、家に帰ってからゆっくりと投稿してみてはいかがでしょうか。

不特定多数の人が見ることを意識した投稿を意識するのが大切

SNSで起こり得る事件・犯罪について書いてきましたが、「こんなに気をつけないといけないの?」と思った人もいるのではないのでしょうか。

気軽に人とのつながりを楽しめるのがSNSですが、実際の人間関係と同じようにプライバシーや他人との距離を保つという意識を忘れてはいけません。

顔見知り程度の知人や数回会っただけの人に、自分の子供の名前や写真を見せたり、必要もないのに住所や家族構成をいちいち教えているという人は少ないと思います。

それは、「教える必要がない」し、「そこまでの間柄ではない」からではないでしょうか。しかし、SNSではプロフィールを読んだり過去の投稿をさかのぼって見ることで、付き合いの浅い人にもそういった情報を教えてしまう可能性があります。

そして、ネット上に掲載した情報はどのように拡散されるか分かりません。たとえ公開範囲を友人だけにしていても、その中の誰かが転載することで広がっていくこともあり得るのです。

不特定多数の人に見られるかもしれないという可能性を忘れずに、自分や子供のプライベートに突っ込んだ内容は投稿するのを控えたり、あまり具体的な内容を書かないように気をつけましょう。

SNSも実際の人付き合いと同じです。何でもかんでも公開してしまうのではなく、きちんと自分と子供、家族のプライバシーを守る意識をもって楽しみましょう。

▼SNS対策についてはコチラも参考にしてみて!

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