立ち会い出産で離婚!?後悔しないために知っておきたい傾向と対策

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2018/07/09

約30年ほど前から広まりだした立ち会い出産。今では約半数の夫婦が実際に立ち会いによって我が子の誕生に臨んでいます。

本来であれば夫婦の絆を深める立ち会い出産ですが、実はこの機会をきっかけに夫婦仲が険悪になったり離婚に至るケースは珍しくありません。

なぜ立ち会い出産で夫婦に溝ができるのか?立ち会い出産による離婚を回避する方法は?実際に体験した人の例とともにご紹介します。

立ち会い出産から離婚に至るパターン

立ち会い出産をきっかけにした離婚は、夫と妻ではその理由が異なるようです。

立ち会い出産からの離婚率

周囲に立ち会い出産の予定を告げたところ「離婚率が高くなるよ」と言われた人もいるのではないでしょうか。

実際に、アメリカで立ち会い出産をした夫婦の離婚率は、立ち会い出産をしなかった夫婦に比べて1割以上高いというデータもあるそうです。

立ち会い出産という非日常において相手の様子が強く印象に残るため、受け入れられない・許せないなどのネガティブな感情が消えにくくなるのかもしれません。

【妻から】立ち会い時の夫の態度をきっかけに不信感

立ち会い出産をきっかけに妻から離婚を切り出すのは、立ち会いのときの夫の「態度」が原因であることが多いようです。

  • 陣痛に耐えて必死な様子をバカにされた
  • 役に立たなかった・寝ていた
  • 長引くお産に「まだ?」「早く出せないの?」など心無い言葉をかけられた
  • やめてほしいとお願いしたのに分娩室に姑や叔母を入れた
  • 本当は立ち会いたくなかったと後で文句を言われた

これらのデリカシーに欠ける言葉や態度は夫の性格に由来するため、改めることが難しい場合が多いです。

その後の生活でも同じようなシーンに出くわすたびに、立ち会い出産の不愉快な感情が蘇り、共に生活をすることを苦痛に感じるようになります。

【夫から】妻の姿に衝撃を受けてセックスレスに

夫から離婚を考えるのは心理的な変化が原因のようです。お産をがんばってくれた妻に感謝の気持ちを抱く一方で

  • 尊敬の対象になり性欲を感じなくなってしまった
  • もう妻ではなくお母さんに見える
  • 再び子供ができたらまた痛い思いをさせてしまうと怖くなった
  • お産のグロテスクな姿に幻滅した

など、妻を見る目が変化することによってセックスレスや浮気が起こり、離婚に至るケースが多いようです。

妻からすると不可避な理由ばかりで、納得できずこじれる要因にもなりそうです。

その他にもある、離婚を考えるきっかけ

レアケースですが、立ち会い出産からの離婚には以下のような例もありました。

  • 妻から「役に立たなかった」「邪魔だった」と言われプライドが傷ついた
  • 生まれた直後の血がついた子供が可愛いと思えなかった

よかれと思って立ち会った出産で予想しない事態に直面したことで、離婚を考えるきっかけになったようです。

立ち会い出産をきっかけに離婚しないためにできること

それでは、立ち会い出産からの離婚を回避するためにはどんな準備が必要なのでしょうか。

日頃から夫婦の価値観を合わせておくことが大切

バースプランを決める時、妻から「してほしいこと」と同時に「絶対してほしくないこと」も伝えておくことで認識のすれ違いを防ぐことができます。

お産は突然始まりますので、陣痛が来てからあれこれと話し合うのは不可能です。日頃から夫婦のコミュニケーションを大切にしましょう。

セックスレスは法律上の離婚事由になる

立ち会い出産によるセックスレスは心理的な要因が大きいため、一度できないと思ってしまうと修復は難しいでしょう。

また、セックスレスを原因とした離婚裁判では『片方が望んでいるのに片方が理不尽な理由で断ることは離婚事由に相当する』という判例もあり、相手を無下にする断り方は法律的にも不利になります。

セックスレスになったら夫婦関係が保てなくなると考える夫婦は、立ち会い出産をするべきか今一度検討しましょう。

どちらかが立ち会い出産に後ろ向きな場合は一歩ひくのも勇気

妻か夫、どちらかがしたくない・してほしくないと考えている場合は、立ち会い出産を見合わせた方が賢明です。

分娩の瞬間が苦手だと感じる場合は陣痛室まででも十分。こんなふうに考え方を切り替えることで、相手に嫌な思いをさせずお産を良い思い出にすることができます。

無理に相手の考えを変えさせようとしたり、自分が無理をして受け入れようとすると、先々の夫婦関係や育児でも苦しい思いをします。

立ち会い出産に関する世間の考え

2016年にゲンナイ製薬が発表した「出産に関する調査」によって、立ち会い出産に関する世間の意識が明らかになりました。

妻が立ち会い出産を望む理由 1位は「夫婦揃って誕生の瞬間を迎えたかったから」

上記によると、夫に立ち会ってほしいと思った妻の割合は66.5%で、立ち会い希望が過半数を占めました。

その主な理由は

  • 夫婦揃って誕生の瞬間を迎えたかったから(58.9%)
  • 出産の大変さを共有してほしかったから(49.9%)
  • 心強いと思ったから(47.7%)
  • 感動を共有したかったから(45.1%)

そのほかにも「父親の自覚を持ってほしかったから」「腰をさするなどサポートしてほしかったから」「少しでも早く赤ちゃんに会わせたかった」という意見もありました。

夫が出産への立ち会いを希望するのは「責任感」から

一方、夫から立ち会い出産を希望するのは「我が子の誕生を見届けたい」「記録に残したい」「妻を励ましたい」という責任感によるところが大きいようです。

いよいよ父親になる自覚を感じ、立ち会い出産が当然のことと考えている夫であれば、子育てにも積極的に関わってくれそうですね。

立ち会い出産から離婚にならない為には夫婦で歩みよりを!

立ち会い出産を望む妻が多い一方で、血が苦手・怖いため立ち会いしたくないと考える夫もいることがわかりました。

また反対に、夫は立ち会い出産への意欲満点でも妻は「いつもと違う自分を見られたくない」と考えている場合もあります。

このように夫婦の間で価値観や考え方が異なる場合、どちらかが強行しようとすると信頼関係の崩壊につながる可能性があります。

2人が納得できるまでよく話し合うことで、立ち会い出産からの離婚を回避し、よりよい夫婦関係を築くことができるのではないでしょうか。
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