胎内記憶、赤ちゃんはいつまで覚えてる?子供に上手に聞き出す方法

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2017/11/14

胎内記憶を子供に聞いているママ

言葉を覚えた子供が、知っているはずのない生まれる前の出来ごとを話すことがあります。

これは胎内記憶と呼ばれていて、お腹の中に居た時のことを子供が記憶している、という考え方です。

不思議な話ですね。胎内記憶とはどのような物なのでしょう。自分の子から胎内記憶を聞き出す方法はあるのでしょうか。

生まれる前のことを覚えている赤ちゃん

胎内記憶とは、赤ちゃんがお腹に居たときの思い出です。専門家の調べでは、全体の3割程度の子供がこれを持っているとされています。

チンパンジーを使った発達実験の中に、胎内記憶を持っていたという結果もあります。高度に知能の発達した生物の特徴と言えます。

中には受胎以前の記憶や、前世どこで何をしていたのかについて、話す子供もいるようです。

前世とは科学的には証明されていません。しかし多くの人が前世の記憶を持っています。赤ちゃんにもあるのかもしれませんね。

中間性記憶・お腹の中・誕生記憶の具体例

生まれる前の記憶は大きく三つに分かれています。主にお腹の中に居た時記憶を胎内記憶と言いますが、そのほか中間生記憶、誕生記憶があります。

誕生記憶は赤ちゃんが産まれる瞬間の記憶です。中間生記憶は受精以前、赤ちゃんがこの世にやってくる前の記憶だと考えられています。

誕生記憶や中間生記憶も、ある程度の子供が持っています。全体の何割の子供に記憶されているのかは、研究者によって意見が別れていて、結論が待たれます。

誕生記憶の具体例
生まれる瞬間の記憶です。産道を通りすぎ、医師に取り上げられて、自力で泣き出すまでの記憶ですね。

その場合語られるのは以下の通りです。

  • 暗いところから急に明るいところに出たこと
  • 病院の先生の服装分娩室の様子
  • お腹の中が窮屈になったこと

中には、産道を自力で下りて行っている時の記憶を持っている子もいます。赤ちゃんも必死で生まれてこようとしているのですね。

お腹の中の記憶の具体例
赤ちゃんが記憶しているお腹の中の記憶は、子宮の構造、お母さんがした事、行った場所、耳にした音、見えた風景などがあります。

語られる情景はどの子も共通しています。そのため胎内記憶があることが認められているのですね。特に子宮の構造についての記憶は印象深いようです。

  • 温かいお湯に浸かっていて気持ち良かった
  • 臍の緒をおもちゃにして遊んでいた
  • 臍の緒をお母さんのお腹に忘れてきた
  • 胎盤を「赤い部屋」と表現
  • 子宮の異常(筋腫など)を「恐いもの」と表現

これ以外に、臍の緒と通して外の世界を見ていた、という報告もあります。そのため、お母さんが出かけた場所の風景を覚えているのです。

臍の緒は、赤ちゃんとお母さんを繋いでいる大切なものです。それは感覚や感情も同時に繋いでいるのかもしれません。

中間生記憶
中間生記憶とは、受胎以前、赤ちゃんがこの世に出現する前の不思議な記憶です。科学的な実証はまだですが、体験を語る幼児はいます。

中間生記憶の調査によると、受胎前の赤ちゃんは、天国の様な場所からママになるひとを探しているのだそうです。

天国という表現も子供によって様々です。神様のような人と一緒にいた、という証言や、面白いことに「大仏様」と描写する子供も複数います。

そして生まれてくる前の子供たちと、鏡や窓の様なものから現実の世界を眺めて、ママになってくれる人を探しています。

そうして、この人だ、と感じたママの所を選んで、この世に生まれてくるのだと言います。

流産や中絶の記憶を持っている子供も…

胎内記憶を持っている子供が、ママが過去に流産や中絶を経験したことを知っている事もあります。

考えられないような現象ですが、子供は一度ママの体から離れて天国のような場所に帰り、もう一度生まれてきたと語ります。

その理由の多くが、「もう一度ママの子供に生まれてきたかったから。」中間生記憶のアンケート調査の際にこうした例が報告されています。

止む終えない中絶や、辛い流産を経験したママにとっては、赤ちゃんが自分を選んでくれて、また戻ってきたという証言は衝撃的です。

同時に、苦しみを抱えているママの心を慰めてくれます。一度亡くしてしまった子供を、再び妊娠できたとしたら、とても不思議な体験ですね。

▼体内記憶について実際に子供に聞いた話についてはコチラも参考にしてみて!

胎児は感覚を記憶する力を持っています

お腹の中の赤ちゃんに、記憶力なんてあるの?と疑問に感じる方もあることでしょう。

赤ちゃんは生まれた時、一人では何も出来ません。視力も聴覚も弱く未発達な状態で生まれてきます。

ですが、それらの感覚を司る脳の神経は、胎内に居るときから成長を続けています。

妊娠25週から、脳の神経細胞は活発に増えていきます。実は胎児期が神経細胞の数が人生で一番大きいのです。

脳の発達と同時に、目、耳、鼻、触覚などの刺激を感じとる器官も徐々に育って行きます。

なので、胎内の赤ちゃんには感覚を記憶する力があるのです。お腹の中の経験を覚えていても、おかしくはないのです。

赤ちゃんにおなかの中の記憶を残してあげるためには、妊娠中におなかの赤ちゃんにたくさん話しかけてあげることが一番の近道!ママの声は、骨伝導によっておなかの赤ちゃんによく聞こえています。

記憶を残そうとあまり意気込み過ぎず、たくさんコミュニケーションをとって赤ちゃんを幸せな気持ちにしてあげてください。

いつまで話してもらえる?胎内記憶が残っているのは幼児期のみ

胎内記憶は、小学校に入る頃にはほとんど失われています。一番鮮明に残っているのが幼児期です。

2、3歳頃、子供は言葉を覚えて自分のことを話せる様になります。この時に、胎内記憶についても話すのでしょう。

しかし誕生後は日常生活で様々な体験をします。そのことが新しい記憶となって脳に上書きされていきます。

そのため、やがて胎内記憶は消えていくのです。小学生以降まで胎内記憶を持っている子供はごくまれです。

個人差は大きいですが、5歳までは記憶がはっきりと保存されていて、その後ゆるやかに忘れていきます。

子供に胎内記憶があるか聞いてみる方法

不思議な胎内記憶ですが、自分の子供にもあるかどうか、知りたいですよね。でも、無理に聞いても答えてはくれません。

胎内記憶は、言葉を覚え始めるころに一番発現しやすいようです。どうすれば確かめることが出きるでしょうか。

お風呂に入っているときに聞いてみる

お風呂に入っているときは、胎内記憶を聞き出しやすいようです。それは、お風呂の温かさが羊水を思い出させるからでしょう。

またお風呂はリラックス出来る空間ですね。体の力が抜けて、ストレスがない状態の時に聞くのがいいでしょう。

それに羊水の記憶は強烈。お風呂のお湯に体を浸しながら、自分で胎内の事を話し出す子もいます。

寝る前の意識がもうろうとしているときに聞いてみる

寝かしつけの時間、布団に入った状態も、お腹の中を連想しやすいので、胎内記憶を思い出しやすくくなります。

そこで子供が布団の中でうとうとし始めたら、お腹の中の事について聞いてみましょう。

意識がぼんやりしているから、上書きされた記憶に邪魔されずに胎内の記憶が甦りやすいのです。

妊娠中に出かけた場所に行ってみる

妊娠中にお母さんが出かけた場所に行ってみると、記憶が蘇って来ることもあるようです。旅行や、買い物で行った場所に子供と出かけてみましょう。

それとなく、「ここは○○ちゃんがお腹に居た時に来たのよ。」と話しかけると、お腹の中の記憶を思い出しやすくなります。

あまり詳しくは話さず、来たことがある、とだけ伝えましょう。体内記憶を聞きだす時は余計な情報は与えない方がいいです。

特に旅先など印象的な風景や物がある場所は、赤ちゃんも記憶に残りやすいものです。誕生日のお祝いなどに連れて行ってあげるのもいいですね。

3歳のお誕生日がチャンス!

胎内記憶について問いかけてみるには、3歳のお誕生日前後がベストです。3歳になると言葉もかなりはっきりしてきて、子供の自我も育っています。

思いや考えもしっかりしてきて、自分の事を言葉で相手に伝える力が強くなります。親の質問も大分理解できるようになっています。

なので3歳前後を目安にお腹の中の事を聞いてみましょう。その際は既に述べたようにお風呂やお布団などリラックスできる環境で尋ねるのがいいですね。

3歳以降には徐々に胎内記憶も薄れていくので、この時期が最後のチャンスとも言えます。

4歳以降は記憶が薄れるのと同時に知能がどんどん発達します。親の期待に応えたい一心で本来の記憶にない話をしてしまうことも。これでは残念です。

無理に聞かないようにしましょう

子供に胎内記憶があるかどうか、無理やり聞きだそうとして何度も何度も同じ質問をするのはよくありません。

幼児はお母さんの言うことをうのみにしがちなのです。お母さんの言う事なら何でも本当だと思ってしまいます。

「ママのお腹に居た時、何か音が聞こえてこなかった?」「何が見えた?」などと誘導してしまうと、子供は記憶が無くてもあるように答えてしまいます。

「ママのお腹に居る時、外から音が聞こえてきた。」などと、言われるがままにおうむ返しにしてしまうのです。

そのため本来の胎内記憶に、お母さんからの誘導が上書きされてしまいます。それによって記憶されていた思い出も消えていくのです。

胎内記憶はママと赤ちゃんを繋ぐ大切な思い出です

胎内記憶のメカニズムは、科学的にはまだ証明されていません。とても神秘的な現象なのです。

でも、『生まれる前に、自分の子供自身が自分を選んでくれた!』なんて言われたらママはうれしいですよね。

自分の子供がお腹の中のことを覚えていたら、是非聞いてみたくなります。お腹の中の話を聞いたら、「それはママが歌っていた歌よ。」などと返しましょう。

こんなやり取りを通して子供との関係性がより深い物になっていくといいですね。胎内の思い出は大切にしてください。

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