低体重児だと何か障害が残こるの?後遺症などのリスク

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2017/10/16

低体重児の我が子のリスクを心配しているママ

出生時、赤ちゃんの体が小さいと見た人は心配になるでしょう。この先ちゃんと大きくなれるのか不安ですよね。

体の小さな子は、生まれてからの成長もゆっくりで、後遺症も出やすいのです。障害が残る場合もあります。低体重児に起こりやすい障害を見ていきましょう。

体が成長していれば後遺症は残りません

「低体重児」は、未熟児とも呼ばれます。未熟児は、体が未発達な状態で生まれる子です。早産などで起こります。

しかし、未熟児でも体重が標準の新生児も居ます。なので、低体重児と未熟児は厳密には分けて考えられています。

問題になるのは、低体重かつ体の組織が未熟な状態で生まれてきた新生児です。体が小さいだけでは、生後に障害は残りません。

赤ちゃんの成長の目安を、成長曲線と言います。低体重児は、成長曲線の標準値よりも少し下に位置しています。

なので他の子に比べて成長はゆっくりですが、2歳位まで待てば平均体重に追い付く子がほとんどです。

極低体重児に残りやすい障害

出生時体重が、2000グラム以下の新生児を「極低体重児」と呼びます。2500グラム以下の赤ちゃんを低体重時と言うので、中でも小さな赤ちゃんですね。

この程度の体重で生まれてしまうと、産後に後遺症が見られたり、障害を持っている子もいるのです。

低体重で起きる合併症

低体重で生まれることのリスクの1つに、赤ちゃんの免疫が低いというものがあります。胎盤を通してママから充分な免疫をもらえなかったのですね。

そのため、呼吸器や循環器、中枢神経系など身体を動かす器官が、病気にかかる危険性に晒されています。

または体温調節がうまく行かず、体温が34度以下の低体温になってしまったり、逆に体温上がりすぎるなどの症状が起こります。

身体が未熟で、免疫が働かないと、様々な合併症を発症してしまいます。

  • 慢性肺疾患
  • 貧血
  • 呼吸窮迫症候群
  • 新生児仮死
  • 黄疸
  • 新生児壊死性腸炎
  • 敗血症
  • 胎便関連性腸閉塞
これらの疾患は、低体重児に良く見られるものです。免疫が低いことに加えて、内臓が未発達なために起こります。

中には外科手術をして治療する場合もあります。身体が未熟であると言うことは、生きていく上で大きなリスクになるのです。

▼新生児黄疸についてはコチラも参考にしてみて!

栄養が摂取出来ない問題

既に述べたように、身体の小さな赤ちゃんは腸も未熟な状態で生まれてきます。赤ちゃんは胃も小さいですが、腸もまだ充分な長さがありません。

それが低体重のために更に小さくなると、出生後にミルクや母乳から充分な栄養を受け取ることが出来ません。

また体力や筋力が弱いために、自発的にお乳やミルクを飲む力も強くありません。これでは栄養を摂取できませんよね。

低栄養状態が続くと危険です。ブドウ糖や水分の点滴を行ったり、免疫を高めるための初乳が体に入るように工夫します。

特に感染症を防ぐ意味では、ママの母乳をもらうことはとても大切です。赤ちゃんに与えるために、搾乳などを行います。

特別なケアが必要になる場合も

極低体重児に見られがちな障害は、学習障害と注意欠陥多動性障害です。精神発達遅滞が見られる場合もあります。

または、視覚障害や聴覚障害が起こることもあります。これらの障害は、低体重児全体の20~30%の割合で発現すると言う調査結果があります。

そして、これらの障害をもって生まれた子の多くは、普通学校に進学せずに特別支援学校に通っています。

学習障害や聴覚障害は、教科を勉強する上で特別のケアが必要です。一対一での教化が行われる場合もあります。

こうして丁寧に教育をほどこしていくことで、持って生まれた障害を克服します。そして社会に出ていく子も多いのです。

超低体重児に見られる障害

超低体重児は、体重が1000~1500グラム程度で生まれてくるので、体が未熟な場合がほとんどです。90%の未熟児に何らかの障害が出ると言われています。

中には生命に関わる障害が残ることもあります。そのため入院の期間も長くなり、定期的な治療が必要になります。

体が未発達なために、器質的な障害が現れます

超低体重児には、脳や、呼吸器、循環器、消化器などに障害が現れます。

代表的な症例です

  • 脳性麻痺
  • 未熟児無呼吸発作
  • 動脈官開存症
  • 未熟児網膜症
  • 心不全
  • 脳室内出血
  • 未熟児骨減少症
  • 未熟性無呼吸発作
脳性麻痺
脳の組織が破壊されることによって起こる、機能不全。新生児仮死、低酸素脳症、脳性周囲白質軟化症などによって、脳に酸素が届かなくなることが原因とされる。
未熟児無呼吸発作
低体重児で、呼吸器に特に障害はなく起こる症状。血液中の酸素濃度が低くなるチアノーゼや、20秒以上の呼吸停止などが起こる。
動脈官開存症
胎児には、肺動脈から大動脈へ抜ける動脈管があり、生後自然に閉じる。しかしこの動脈管が開いたままになり、肺動脈から大動脈へ血が逆流し、心臓に負担が掛かる。
未熟児網膜症
早産により、網膜に栄養を送る血管が未熟な状態で生まれるために、視覚障害が起きる。最悪の場合網膜剥離や失明などを引き起こす。
心不全
正常な心臓の働きが弱くなり、身体を巡るはずの血液の流れが滞る事。最悪の場合死亡の可能性もある。
脳室内出血
頭蓋内の脳室と呼ばれる部分に血が溜まってしまう症状。極低体重児によく見られる。
未熟児骨減少症
身体が未熟なために、骨がもろく生まれてしまったり、出生後に骨の成長が遅くなる障害。
未熟性無呼吸発作
新生児の呼吸が突然止まってしまったり、脈拍が弱くなったり、血中の酸素濃度が低くなってしまう状態。

体が未熟で生まれた場合、このような障害が起こります。脳に障害が残る場合、治療が難しいなど深刻な状態なのです。

障害とのつきあい方は長期的な視点で

低体重でも体が成長している子もいれば、未発達な子もいます。特に、神経や脳の成長が遅れている場合は、障害が残りやすいです。

中には普通の生活を送ったり、普通学校に進むことが難しい場合もあるでしょう。一生付き合っていくものです。家族にも覚悟が必要です。

でも、医療技術は進歩しています。未熟児の生存率は高くなり、治療方法も向上しています。いずれは障害があってももっと生活しやすくなるでしょう。

あまり心配をせずに、赤ちゃんの生きる力を信じてあげてください。長い目で、子供の成長と向き合っていきましょう。

▼低体重児に対するサポートや普通体重に追いつく時期についてはコチラも参考にしてみて!

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