同居で子育てするデメリット…円満に過ごしたいからこそ目を背けずに!

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2018/02/12

三世代同居をしている様子

祖父母と同居をして子育てをする場合、三世代家族となることでの“メリット”はもちろんあります。しかし、やはり義両親とひとつ屋根の下で子育てをする上で生じる“デメリット”は気になる要素ですよね。

同居で子育てを行う環境にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。ママと子供の視点から見てみましょう。

同居を考えたり、今の状況を見直す際にも、デメリットから目をそむけず見つめ直すことは大切です。

育児への考え方が合わない!ぎくしゃくするのも勝手にされるのもつらい

まず、同居での子育てと聞いて、一番イメージしやすいのはこちらではないでしょうか。

祖父母の子育ての頃と現代では、医療をはじめさまざまな子育てに関わる分野で、“常識”とされてきたことに変化が出ています。

例えば、昔は“抱き癖がつくから子供を抱きすぎないように”と言われていましたが、今は“愛着形成のためにたくさん抱いてあげて”とされています。

しかし、この例だと、祖父母は「泣いたらすぐに抱っこして…」・「甘やかして」と嫌悪感をあらわにしてくる場合もあるでしょう。

このように、時代観・個人の考え・立場の違いといったさまざまな面から、日々の育児の中でイヤと言いたいほどぶつかり合いが起きてしまう例が多いのです。

言い合いになってぎきしゃくするのもつらいですし、我慢ばかりするのもママにストレスがかかります。

何も言わなかったり、「そうですね」と肯定的な返事ばかりをしていると、「昔は○○だったから」・「欲しがっているから」等と、勝手に布オムツにされたりおやつを与えられてしまう場合もあるのです。

祖父母も子育てを経験してきているだけに、「私たちは先輩」・「手伝ってあげている」という自負があります。

もちろん、夫婦の子供の世話を一緒にしてもらうことに関しては、意見を参考にしたり感謝もすべきでしょう。

しかし、常に祖父母を立てながら、ママの臨む育児を行うことは、同居では難しいケースも多いのです。

▼育児中の同居のほどよい距離感についてはコチラも参考にしてみて!

自分のタイミングでの息抜きができない、ママ友から疎外感を感じる

同居をすると日中いわゆる“ワンオペ育児”とはならないため、「子供と2人きりで話し相手がいなくて孤独」という状態に陥らないのは同居のメリットといえます。

▼三世代同居のメリットについてはコチラも参考にしてみて!

しかし、こちらも表裏一体で、関係や考え方によっては大きなデメリットとなってしまうのです。

しんどくても頑張らざるを得ない環境がつらい

同居で家事育児を臨機応変に分担や助け合いのできる関係ならこの点はメリットの方が大きいのですが、「○○(ママ)さん、ご飯の支度は?」と言われたり無言の圧力を感じる状況にいるママも少なくありません。

「家事が好きで得意」というママでも、子育てが始まるとすべてがうまく回らなくなると言います。

いくら掃除をしても散らかされたり、火を使っていると泣き声が聞こえたり…これまで通りにできないのは、“甘え”ではなく“仕方がない”のです。元々家事が苦手な場合はなおさらですよね。

しかし、その点でも祖父母がママを「また横になって、だらしがない」なんて思っている場合もあるようです…。このような状況では、ママは思うように息抜きもできませんね。

ワンオペ育児のつらさとは異なる心身へのダメージも、同居では出てきてしまうのです。

ママの家庭外での行動にも制限が…

また、近所や子育て支援センターなどでできたママ友とも、思うようにお付き合いができない場合もあります。

昼寝の時間や体調不良など、子供の都合ならまだある程度「お互いさま」と分かり合えるものです。

しかし、「同居だからうちには来てもらえなくて…」・「ランチしたいけれど祖父母の食事の支度があるから…」ということが続くとどうでしょう。

誘われなくなると、周りは気を遣ってのつもりでも、ママ自身は「私だけ参加できない」・「話しについていけなくなるのでは…」とネガティブな気持ちになってしまいますよね。

中には、小さな子どもを連れて公共の場所への外出をすること自体にも、難しい顔をする祖父母もいるようです。

場所や時間、天気や体調等をママなりに配慮をしていても、祖父母には「まだ○ヶ月の赤子を…」としか捉えてもらえないケースもあります。

外出やママ友との付き合い方さえも、自分の意思外で制限されてしまう状況。これは、ママが「社会から切り離された」と孤独を感じてしまう大きな原因となってしまいます。

夫婦関係が悪くなるきっかけとなったり、それが子供に影響する場合も…

子育てをする中で、いわゆる嫁姑トラブルが起こったり、祖父母がママの意見を無視し続けている場合等に、ママが唯一家庭内で頼れるのは旦那さんでしょう。

旦那さんが仲裁に入ったり、上手くいくようきちんと考えてくれる場合には良いのですが、以下のような旦那さんも多いようです。

  • 聞こえないふりをしたり話を逸らす、無視をする
  • トラブルが面倒なので、必要以上に早出や遅帰りで出社したり、飲み会等家を空ける時間が増える
  • 相談をしても「母さんの言うことを聞いておいてくれよ」・「何でいちいち反感をもつんだ」とママだけを一方的に責める
  • 祖父母と言い合いや話し合いとなった際意見を求められると、必ず祖父母側につく(祖父母もそれをわかった上で旦那さんに意見を求める)

旦那さんが自分の親である祖父母を大切に思ったり、否定したくないという気持ちもたしかにわかります。

しかし、妻であり我が子の母であるママを、ずっと否定したり無関心でいる姿勢を続けられる…。これでは同居に限界がくるどころか、同居がきっかけで夫婦仲に亀裂が入ってしまうこともありますね。

パパ・ママの不仲を子供は敏感に感じ取ります。そして深い悲しみに包まれることもあるでしょう。子供への影響も心配です。

「子供に悟られないように」と思うと、やはりママが我慢をし続けることになり、精神衛生上よくありませんよね。

旦那さんが関心が薄い・理解が無いという場合には要注意です。

子供が板挟みになる…!どちらの味方をするのも子供にはつらい!

ママと祖父母が直接的にも間接的にもぎくしゃくしていると、子供は板挟みになってしまいます。言い合いをしているのを見るのはもちろんですが、以下のような場合もです。

  • ママ「ママは少しならゲームをしても良いと思うけど、おばあちゃんがダメって仰るからやめておきなさいね」
  • 祖父母「(ママが着せた服に対して)こんな薄着可哀想に。これに着替えなさい」
このように、子供に対して、相手への嫌味を含めた言動をしてしまうケースも多いようです。

ママや祖父母にはこれが少なからずストレス発散になっている場合もあるようですが…子供はどう受け止めるでしょうか。

子供はどちらを敵に回すのも怖いと感じているでしょう。それ以上に、その状況をつらく悲しく感じてしまうでしょう。何も言わなくとも、黙って耐えているだけかもしれません。

子供が孤独感を感じる…?現代風でない環境が引き起こすリスク

一方、祖父母とママが同居でうまくいっていたり、ママも日中仕事をしていて子供を祖父母が見ている場合にも、次のようなリスクがあるようです。医師監修の記事でも危惧されている子供の心の問題です。

子供によっては、「親に十分にお世話をしてもらえなかった」と思ってしまうようです。

子育ての担い手が、保育園等完全に第三者となる場合とはまた異なった、子供の中での心の葛藤が生じてしまうのです。

昔であれば、三世代同居や地域みんなでの子育ては普通の光景だったかもしれません。しかし、現代では「核家族」・「共働き家庭の子供は保育園」が主流となってきています。

子供にとっては「うちはみんなと違う」という状況なのです。

難しい問題ですが、祖父母が親身に子育て参加するほど、子供の孤独感も増してしまう場合もあるのですね。

核家族家庭より、パパ・ママの関わり方をより慎重に考えなければなりません。

看護や介護の“ダブルケア”問題も…!長い目で考えることが必要

また、今は元気な祖父母でも、やはりいつ体を壊してしまうかはわかりません。

祖父母が心配な時に近くにいてあげられる、すぐにお世話をしてあげられる、というのはとても安心できることでしょう。

しかし、育児と介護の両方を中間世代(パパ・ママ)が担う“ダブルケア”問題は、きれいごとでは済まされないほど大変な社会問題となっています。

特に保育園に入園しづらい“激戦区”と呼ばれる都市部の地域や、子供が入園できる月齢に達していない場合等では、ママは心も体も悲鳴を上げてしまうでしょう。

特にママ自身が高齢出産であった場合や、子供の2人目や3人目を考えている場合には、タイミングが重なってしまうケースも多いようです。

同居と子育てを考える上で、ダブルケア問題が“我が家にも起こるかもしれない社会問題”であることは、長い目で意識しておきたいですね。

デメリットを感じ始めたら、現状から少しでも良くなる方法を考えよう

これから同居をする、現在同居をしている、どちらの場合においても同居ならではのデメリットは見え(始め)ているかもしれません。

そんな場合には、ママ自身のためにも子供のためにも、少しでも良くなっていくよう方法を考えていきましょう。

実母等心を許せる相手に相談をしてみたり、専門機関を頼ってみるのも良いでしょう。

また、「子供のことを大切に思っている」という共通の気持ちを大切に、無理のない範囲でママから祖父母に歩み寄ってみる気持ちも大切です。

同居がスムーズに行くことで、家族皆に笑顔が生まれる機会が増えるでしょう。

大人同士の関係を急に大きく改善するのは、難しいですしかなりの労力を使います。

「少しずつ良くなれば」とスモールステップで臨む気持ちを大切に、まずは我が家にはどんなデメリットがありそうかを見つめ直してみましょう。

▼同居での接し方についてはコチラも参考にしてみて!

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