子宮底長の測り方と平均値!長い・短い場合のリスクと双子の場合

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2018/10/26

妊婦健診に行った際、お腹にメジャーをあてて何やら測られたことはありませんか?

それは「子宮底長計測」といって、お腹にいる赤ちゃんの状態を推測するための検査の一つです。

検診のたびに測って推移を確認し、羊水過多や発育遅滞の診断をつける一つの目安です。

「私の病院では測ってくれないけど…」という方もご安心を。子宮底長計測が始まり活用されてきた背景を知れば、不安は解消しますよ。

子宮底長測定とは

子宮底長測定は、お腹の膨らみの大きさから赤ちゃんの状態を推定する、妊婦健診の計測項目の一つです。

現在は超音波(エコー)検査によってより精密な診断が行えるため、子宮底長測定あくまで参考として慣習的に測っている病院が多いです。

子宮底長はメジャーで測るため、多少の誤差が生じることがあります。あくまでも目安として考えましょう。

子宮底長測定はいつから行う?

子宮底長測定は、一般的に16週以降の妊婦検診から計測されます。

ですが、病院によって方針が異なり、妊娠初期のうちから計測する場合もあれば、出産まで一度も子宮底長を測らない病院もあります。

子宮底長測定の方法

子宮底長を測るときは、ベッドに仰向けになります。触診によって計測位置の確認をしてから、お腹に直接メジャーをあてて測るのが一般的な方法です。

肌を露出しますので、検診の際はワンピースなどを避けてセパレートの服で行くとスムーズです。また恥骨まで下着を下げますので、あらかじめ心得ておきましょう。

病院で用いられるのは「安藤」と「今井」

子宮底長は、膝を伸ばした状態と膝を曲げた状態の2つの測り方があります。

膝をまっすぐに伸ばした状態で、恥骨結合上縁から子宮底の最高点までの距離を測るのが「安藤の方法」、膝を曲げた状態で恥骨結合上縁から子宮体前壁が腹壁に接するまでの最高距離を測るのが「今井の方法」です。

理論的にはどちらの方法でも計測する距離は変わりませんが、計測の条件は毎回揃っていた方が望ましいです。

子宮底長は自分でも測れる?

子宮底長は自分でも測ることができます。病院と同じようにベッドに横になって、自分でメジャーをあてることでおよその長さは測ることができます。

ただし、体格によっては子宮底の位置がわかりづらかったり、お腹が大きくなってくると恥骨付近まで手を伸ばすのがつらかったりと、慣れない人が正しく測るのは少し難しいかもしれません。

子宮底長の平均の長さ

子宮底長の適正値は以下の式によっておよそ導き出されます。

  • 妊娠5ヶ月未満(妊娠19週未満)→『妊娠月数×3cm』
  • 妊娠6ヶ月以降(妊娠20週目以降)→『(妊娠月数×3cm)+3cm』

測り方によって多少の誤差が出るため適正値および平均値は参考ですので、これよりも長い・短いことで神経質になりすぎないようにしましょう。

妊娠週数ごとの子宮底長の平均値

通常の妊娠(単胎妊娠)のときの平均値は以下の通りです。

妊娠週数 子宮底長の平均値
8〜11週(妊娠3ヶ月) 〜7cm
12週~15週(妊娠4ヶ月) 7cm~12cm
16週~19週(妊娠5ヶ月) 10cm~15cm
20週~23週(妊娠6ヶ月) 15cm~20cm
24週~27週(妊娠7ヶ月) 20cm~24cm
28週~31週(妊娠8ヶ月) 24cm~28cm
32週~35週(妊娠9ヶ月) 28cm~32cm
36週~39週(妊娠10ヶ月)  32cm~34cm

双子の場合は+5cmが目安

多胎妊娠になると、お腹の大きさはさらに大きくなります。

双子ちゃんの場合は平均値の+5cmくらいが目安になります。

臨月になると子宮底長が40cmを超える妊婦さんも現れます。腹囲も100cmを超える場合が珍しくなく、日常生活で不便に感じるシーンが多くなります。

急激な変化や停滞に注意

子宮底長はあくまでも参考の検査ですが、定期的に行われる妊婦検診で「急激に大きくなった」「前と変わっていない」という場合は注意が必要です。

いずれの場合も、お腹の赤ちゃんの環境に変化が起きている可能性が考えられるため、医師による超音波検査で診断を受けましょう。

子宮底長が短いとき考えられる要因

  • 赤ちゃんの発育が遅い
  • 羊水が少ない

子宮底長が明らかに短いと診断される場合、赤ちゃんの発育が遅れていることが考えられます。

例えば、胎盤やへその緒にトラブルがあって栄養がうまく行き届いていない、羊水の量が少なく子宮内にゆとりがない、という場合に子宮底長が短くなります。

減った羊水が途中から急激に増えることはないため、お腹の赤ちゃんがその環境に耐えられないと判断された場合は、陣痛促進剤を使った早産となるおそれもあります。

子宮底長が長いとき考えられる要因

  • 赤ちゃんが大きい
  • 羊水過多
  • 前置胎盤
  • ママの体重増加

赤ちゃんが巨大だと産道を通りづらく難産になりがちです。お産が長引き赤ちゃんの体力が低下してくると帝王切開を余儀なくされるケースもあります。

羊水過多の場合はママの体調に影響を及ぼします。お腹の張りをはじめ、内臓が圧迫されることによる胃のむかつきや動悸、呼吸困難などを感じることがあります。

羊水過多はお腹の中で赤ちゃんが動きやすい状態が続くため、逆子や子宮収縮による破水のおそれもあり、管理入院となるケースもあります。

また前置胎盤の場合も子宮底長が長くなりがちです。本来子宮底のほうにできるはずの胎盤が、子宮口のほうにできてしまう状態を指します。

胎盤の位置によっては経膣分娩が困難なため、帝王切開の適応となる場合もあります。

ママの体重増加によっても子宮底長は長くなります。妊娠期は1ヶ月に+1kgペースで増えるのが標準ですが、そのペースが乱れると弊害が起こる可能性が高まります。

赤ちゃんの巨大化、産道狭少による難産、妊娠高血圧症など、母子ともに危険な状態となりかねないため、体重のコントロールには注意が必要です。

腹囲測定の目的も子宮底長測定と同じ

妊婦健診では、子宮底長と同じように腹囲の測定を行う病院が多くあります。

この腹囲測定も、超音波検査がなかった頃に赤ちゃんの状態を推測する方法の一つとして採用されてきました。

ただしこれも個人差が大きく、子宮底長と同様にあくまで参考として考えましょう。

子宮底長はひとつの目安

子宮底長測定は、超音波検査によって精密な診断ができるようになった現在では、参考程度の診断材料です。

個人差が大きいため、あまり平均値を気にしすぎるのもよくないでしょう。

ただし数値の推移が不自然な場合は、赤ちゃんの成長や羊水などにトラブルが起きている可能性があります。定期的に検診を受けることで早めの発見に繋がりますので、妊婦検診は必ずを受けるようにしましょう。
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