育児中の在宅ワークのデメリット…安易な認識に潜む落とし穴…

コメント0
2017/09/25

在宅ワークをしているけれど赤ちゃんが泣いたりして仕事がなかなかできないママ

在宅ワークは「育児と両立しやすい」という世間的なイメージが強く、妊娠中や育児中のママたちから注目が集まっている働き方です。

パソコンの基礎的な操作ができインターネットがつながる環境があれば、「自宅で育児の隙間時間に仕事ができる」という点が大きな注目ポイントとなっているのでしょう。

しかし、在宅ワークはたしかに在宅での比較的スタイルが自由な仕事ではあるものの、安易にハイペースで始めてしまうと、デメリットが浮き彫りになってしまう場合もあります。

育児中の在宅ワークの落とし穴について考えていきましょう。

慣れないうちは戸惑うことも多い!会社勤めや趣味とは一味違う在宅ワーク

まず、一口に『在宅ワーク』と言っても、簡単なものから専門的なものまで、事務的な作業からクリエイティブなものまで、その種類は多様です。

テレビ等では「近年主婦に人気の高まっている在宅ワーク」等と謳い、「主婦が家事の隙間時間に一日数十分パソコンに向き合い、簡単な作業をしながら月に数万円のお小遣いを得ている」といった魅力的な紹介がされていたりします。

さらに、取材受けている主婦の方がインターネットが趣味だったり在宅ワークを「楽しいお小遣い稼ぎ」と言っているシーンから、このように思われる方も多いでしょう。

  • 自宅で短時間で効率よく稼ぐことができるなら、育児の片手間でもできそう
  • パソコンの仕事をしていたことがある、自分もインターネットが趣味、だから簡単そう

しかし、メディア露出をする在宅ワーカーは、その道の成功者である場合が多いでしょう。実際にゼロから始める場合には、これまでの会社勤めや趣味とは違った難しさに直面する可能性も考慮しながら、仕事を選んでいく方が良いかもしれません。

▼育児中の在宅ワークのメリットについてはコチラも参考にしてみて!

まず何をすれば良いかがわからない!

在宅ワークでは、初心者でも会社で言う研修や指導係の先輩の存在はありません。

在宅ワークを知るところから、仕事を探し、やりとりをし、求められた仕事をしOKをもらうまで、すべて一人でおこなわなければなりません。

在宅ワーク初心者向けのセミナーや交流会、在宅ワークでビジネスパートナーとなった方の元へ足を運ぶという、初心者の在宅ワーカーが早く仕事に慣れるための基礎を培うための方法は、たしかにあるでしょう。

しかし、小さな子どもを自宅で育児しながらの在宅ワークを考えている場合には、そもそもこういった機会を活用すること自体難しい場合が多いでしょう。

「よし、今日から在宅ワーカーになろう!」その意気込みもむなしく、結局頻繁に赤ちゃんに呼ばれながらの進まない仕事探しに余計なストレスが溜まり、断念してしまうケースも多いようです。

▼育児中の在宅ワークの選び方についてはコチラも参考にしてみて!

慣れないうちでもすべてが自己責任!助っ人のいない孤独感がつらいことも!

クラウドソーシングサイト等、主婦や初心者にも比較的システムのわかりやすい仕事サイトに登録をする等、実際に在宅ワークの入り口に立った場合にも、在宅ワークならではの懸念点があります。

簡単そうな仕事でも、規約に同意をして報酬をもらうことを前提に仕事を始めた場合には、仕事としての責任が生じます。

  • 使い方がわからなくなってしまった
  • パソコンの調子が悪くなってしまった
  • ママ自身や子供の体調が悪くなり、思うように進まなかった

このように、在宅ワークは自宅で初心者でも取りかかりやすい反面、思わぬつまづきがあり仕事が手につかなくなることも考えられます。

しかし、会社勤めとは違いその状況を見てわかってもらうことは難しく、それをフォローしてくれる仲間もいないのが、在宅ワークです。

会社勤めでは人間関係等仕事外の悩みがある場合も多く、在宅ワークはたしかに「一人で気楽」というメリットもあります。

しかし、頭を下げてでも助けてもらいたい時にも一人ぼっち…。産後の不安定な心身に日々の育児での疲れも加わり、「気持ちを切り替えたくて在宅ワークを始めたのに、逆に絶望的な気持ちになってしまった」という場合もあるかもしれません。

そして、どんな状況であっても、引き受けているのは相手のある「仕事」です。会社勤め同様に、ビジネスマナーが求められます。

元々の趣味も、仕事となると見方を変える必要がある!

動画やブログの作成等、元々インターネット上に自分から発信をしていくことを趣味にしていた方であれば、現代では一定の知識と環境を持つことでそれをビジネスにつなげることは、さほど難しくはないかもしれません。

ブロガー等でフリーランスや個人事業主となって、生活をしていけるほど活躍している方も多いでしょう。

元々パソコンやスマホ等を使うことが多くSNSや情報発信に慣れている方は、そこを在宅ワークの入り口として活かすのも一つの方法ですね。

しかし、ブログを例にとってみても、完全に趣味で書いていたブログと、そこから商品を売ったり広告を掲載するビジネス体質のブログとでは、やはりルールが変わってくる場合が多いでしょう。

さらに、そこから「一定の収入を得たい」「趣味の範囲だと思われない仕事としての実績を作って、子どもを認可保育園に預けたい」等高い目標が出てくると、よほど文章力があったりコツをつかんでいないと、育児の片手間では難しくなってくるかもしれません。

楽しんでいた趣味も、在宅ワークに変換することで見方を変える必要が出てき、悩みやストレスの種となってしまう場合もあるようです。

自分や子供にも悩みが多い時期!育児中の在宅ワークは思い通りに進まない!

「在宅ワークは育児中に向いている」という世間の認識がある理由は、以下のような理由から考えられている場合が多いです。

  • ずっと家にいる
  • 時間に融通が利く
  • 赤ちゃんは寝ている時間が多い・大きくなってくると一人で遊んでいてくれるので、その時間を活用すれば仕事ができる

たしかに、すべてが間違いではない気がしますが、「仕事をする」という視点で見てみると、以下のように一筋縄にはいかない実態が産後や育児中にはあるのです。

臨月~産後2ヶ月程度は実質的に仕事ができる状態ではない!

専業主婦の間だけでなく、産休・育休中に副業(お小遣い稼ぎ)として在宅ワークを検討している方も多いようです。専業・兼業を問わず、たしかに産前や産後しばらくはほぼ自宅で過ごす、在宅ワークにはもってこいな時期に見えます。

しかし、妊娠や産後の経過が良い場合でも、臨月から産後2ヶ月程度は実質的には仕事がはかどらないでしょう。

在宅ワークのシステムは、基本的には先を見越して仕事を受けて、定められた納期を守って仕事に取り組むものです。

産前には「予定日までまだ日があるから」と思っていても、赤ちゃんが早く生まれることもあります。また産後には、ママ自身の体が大きく傷ついているうえに、慣れない授乳や昼夜の区別がつかなくなるような生活になることも多いでしょう。

極端に言えば、明日のこともわからない時期です。仕事を受注して計画的におこなえる環境ではないでしょう。

細かい規定や納期のない短時間でできる仕事であれば不可能ではないですが、産前産後はまずはママ自身や赤ちゃんの体を整えることに集中をしたい時期ですね。

初期は授乳も頻繁!寝ている間も作業は時間との勝負!

ずっと泣いている子、比較的おとなしい子等、生後数ヶ月でも赤ちゃんによって個性はさまざまですが、後者の場合でも赤ちゃんに手がかかるという現実に変わりはありません。

授乳も数時間おきに必要であったり、赤ちゃんを抱っこしている間は家事やママ自身の休養もできないため、赤ちゃんのお世話をしている時にはその他すべてのことが後回しになりますよね。

「赤ちゃんが寝ていれば在宅ワークは進む」と考えられがちですが、いつ起きるかわからない・他にするべきこともある、という中での在宅ワークはまとまった時間を確保するのが難しいと言えるでしょう。

一人遊び中も目を離せない!集中力を要する仕事は難しい!

子供が1歳半ば頃にもなってくると、後追いも落ち着いてきたり、一定時間一人で遊んだりテレビを見ておいてくれるようになる場合も多いです。

しかし、子供はおとなしくしている時こそ、何か危険なものに興味を持っていることも。まだまだ目を離すことができない時期です。

環境を整えて危険を排除しても、ママが在宅ワークに集中し始めることは、子供としばらく向き合ってあげることが難しくなるという意味にも捉えられます。

育児をしながらの在宅ワークは、この時期になってもまだ「本格的に集中!」は難しいかもしれません。

▼育児と在宅ワークを両立させるコツについてはコチラも参考にしてみて!

保活で立ち往生の可能性も!「仕事場=家」は保育園に預けにくい!

在宅ワークに集中して取り組める環境は、日中子供を安心できる場所に預かってもらうことで整備されていくことでしょう。保育園がその代表例かと思います。

在宅ワークは、仕事をする場所が在宅(家)というだけで、担当する作業やそこに生じる責任は外で働く会社員等と同じです。

しかし、在宅ワーカーが子供を認可保育園に預けたいと思った場合、そこには大きな壁が立ちはだかるのも事実です。

  • 「仕事場=家」という構図が「家で子供を見ながら仕事ができる」と判断される
  • 育児をしながらの在宅ワークで実質的な収入が少ない
  • ブログやイラストをかいている等、仕事ではなく趣味だと判断される
これらの理由から、在宅ワーカーの子供は保育園入園に必要な点数を十分に獲得することができず、待機児童となってしまう場合も多いのです。

在宅ワーカーが保活を成功させることは不可能ではないですし、実際に子供を預けて在宅ワークをがんばっているママもたくさんいます。

しかし、会社員等外で働くママに比べ、保活で苦労をするというデメリットは在宅ワークにはつきものでしょう。

子供を保育園に預けることを前提として仕事を受注しすぎると、希望が叶わなかった際に大変な思いをしてしまうかもしれません。仕事と保活との兼ね合いも、慎重に見ていくことが必要です。

▼育児中に在宅ワークで保活するコツについてはコチラも参考にしてみて!

自分や子供の心身の健康を見ながら、割り切って両立することが必要!

これまでの4つの例のように、小さな子どもを育児している期間は、ママ自身・子供のことを考えると、以下のような時期と言えるでしょう。

家にいる時間は長いけれど時間の融通は利かず、子供の成長段階毎に目を離せない要素が出てくる時期。とても育児の片手間に在宅ワークに本腰を入れられる状況ではない時期ですね。

産後や育児で大きなダメージを受けたママ自身の健康と、子供のリズムを大切にしながら取り組める在宅ワークは、あまり多くはなく大きな収入源にはならないかもしれません。

育児と在宅ワークの両立を目指すのであれば、ママ自身が「今はぼちぼち仕事ができればOK」と割り切った気持ちで臨むことが大切です。

理想通りにはいかない!?「パパが休みの日に仕事」は難しい3つの理由!

育児をしながら在宅ワークをするためには、「夜やパパが休みの日を自分の仕事日にすればOKでは?」という考え方もありそうですね。

しかし、在宅ワークにおいて、この「パパが休みの日に仕事を重点的にしよう」というのは、難しい現実もあるようです。主な理由は以下の3つです。

  1. 赤ちゃんがママを常時求めている
  2. パパの理解を得ることができない
  3. 仕事相手も土日は連絡が取れない

それぞれについて簡単に見ていきます。

1.赤ちゃんがママを常時求めている

ママの気持ちの中では「平日は育児、土日(パパの休日)は仕事」と、オン・オフの切り替えをしたい場合もあるでしょう。

しかし、「おっぱい以外ミルクも受けつけない」という赤ちゃんに代表されるように、常時ママから離れられない赤ちゃんも多いです。

授乳の間隔が開き落ち着いてきても、今度は人見知りや後追い等、特に子供が0・1歳の頃は「ママじゃないと絶対ダメ!」という状態が長期間続く場合も十分考えられます。

パパが抱っこをしても泣き止まなかったり、なんとかパソコンに向かっても結局気が散ってしまい仕事に集中できない場合もありますね。

この状況が、次に述べる「パパの理解を得ることができない」という状態に繋がってしまうこともあります。

本来であれば嬉しい“赤ちゃんのママへの愛着”ですが、在宅ワークを検討する場合にはこれが悩みのポイントとなってしまうこともあるのですね。

2.パパの理解を得ることができない

パパの考え方によっては、「在宅ワークは趣味」「子育て中にやるべきではない」と見られてしまう場合もあるようです。

会社員等と違って実態も見えにくく、大きな成果につながるまで時間のかかることも多い在宅ワークは、残念ながらまだこういった見方をされることも多いようです。

在宅ワークに集中したいからパパにその間育児をお願いすると、結局「辞めろ」と言われて夫婦喧嘩や泣き寝入りになってしまうケースもあったり、と在宅ワークを始めマイノリティーな立場はこのような思いにさらされることもありますね…。

もちろん、ママ自身の働き方や育児観、家計の話等はママ個人ではなく家庭としてのテーマでもあるため、事前に夫婦で育児中の在宅ワークについて話し合っておくことは大切です。

しかし、パパの理解を得られないまま仕事を開始した場合には、この場合には他の手を考えた方が良いですね。

また、前項目で述べたように「土日はパパが赤ちゃんと遊ぼう!」と思っていても、赤ちゃんに激しく抵抗をされてしまって赤旗を上げてしまうパパも…!

「土日はパパがメインで育児」「夫婦で助け合いながらライフ・ワーク・バランスを」といった理想を現実にするためには、仕事開始以前に話し合いや対策を立てておいた方が良いですね。

3.仕事相手も土日は連絡が取れない

在宅ワークにはいろいろな種類や仕事を進める方法がありますが、会社のように直接顔を合わせながら会議等ができないため、それに代わるチャット等を使って仕事を進めていく場合も多いようです。

チャットでなくとも、一日に何通もメールのやりとりで進捗状況の報告や密な打ち合わせを行ったり、不明点をその都度確認していかないと仕事が進まないケースも多いです。

しかし、土日をはじめ、仕事相手とパパの休みが同じであった場合、ママ自身が土日にまとまった時間を確保できても仕事を進められない、というケースもあります。

モチベーションだけでは難しい!「育児に休みはない」という現実も視野に入れて!

いずれにしても、育児中は以下のような状況がママのスムーズな在宅ワークを阻む、という可能性も視野に入れておいた方が良いでしょう。

  • 一人育児に追われる平日はまとまった時間を作るのが難しい
  • パパがいる日にも、さまざまな理由で思ったように仕事ができない
子供と物理的に離れていて、仕事の連絡もスムーズに取り合える状況でなければ、在宅ワークに集中することはかなり難しいのが現実です。

また、パパに子供を見てもらえる状況であっても、ママは自分の休養や普段子連れでは行いづらい用事等も夜や土日を活用するしかない、という場合もありますね。

休みなく忙しい育児の合間に在宅ワークを検討する場合には、「土日をまるまる仕事にあてる」というスケジュールを組むのではなく、余裕を持った仕事探しやスケジューリングをおすすめします。

育児中の在宅ワーカーの実情例とまとめ

在宅ワークのデメリットばかりを挙げてしまうことで、「せっかく育児中にも楽しみを見つけてがんばろうと思っていたのに…」と、意気込んでいた方のモチベーションを下げてしまいそうで申し訳なく感じます。

しかし、この記事では客観的な視点と、現在2歳の子供をもつ筆者自身の過去の経験からも、事前に知りたかった・実際見えていなくて苦労した点を加えて紹介させていただきました。

最後に、子供が生後半年頃から1歳半で保育園に入るまで、日中“ワンオペ育児”をしながら「変化とお小遣いが欲しいから」という甘い理由で在宅ワークを捉えてしまっていた、いち在宅ワーカーの当時の実情を紹介させていただきたいと思います。

  • 抱えた仕事にも育児にも二重に責任が!目・肩・頭等さまざまな部分が痛む
  • パソコンに向かうため少し目を離したすきに子供が危険な目に遭いそうになっていたことがある
  • 在宅ワーク絡みで夫婦喧嘩が増える
  • ママ友に気を遣いながら子育て支援センターに通う日々、頻繁な予防接種や通院…計画的にも突然にも仕事の時間が減りやすい
  • 仕事開始時にはなかった夜泣きが始まり、寝不足がピークになる
  • 集中力が保てず納期だけが迫る!0歳児にイライラしてしまう毎日がつらい

筆者は在宅ワークという働き方を知った際、「育児と両立しやすい」というメリットだけを信じ込み、調べたり執筆すること等が好きだったしそれがお小遣いになるなら、と後先考えずに多量の仕事に応募。その結果が、上です…。

今や、当時見えていなかったデメリットにも向き合いながら、解決策を模索していった結果、なんとかペースをつかみ落ち着いた生活が送れるようになりました。

そんな経緯のある自分だからこそ、『育児中の在宅ワークの落とし穴』に目を向けてみたいなと感じたのです。

初めての育児、初めての在宅ワーク。先のわからないことを一度に2つも頑張りすぎることは、とても負担が大きいことです!

しかし、在宅ワークは育児との両立も可能なフレキシブルな働き方であったり、気分転換になるのも事実です。

これから始められる方は、メリット・デメリットを共に知り、無理をしないように両立を目指してがんばってくださいね!

みんなのコメント
あなたの一言もどうぞ