首すわり頃から始まる対称性緊張性頸反射!首を曲げて確かめてみよう
赤ちゃんの“原始反射”の一つに、“対称性緊張性頸反射”というものがあります。
言葉だけではどのようなものかがイメージしにくい反射ですが、赤ちゃんの正常な成長にとってとても大切な反射です。
対称性緊張性頸反射について見ていきましょう。
この記事の目次
対称性緊張性頸反射はハイハイ運動の基礎!腕や足の動きに注目
対称性緊張性頸反射とは、以下のそれぞれの動きが連動する反射のことを指します。
- 赤ちゃんをうつ伏せにして、頭を持ち上げると、腕が伸びて足が曲がる
- 反対に頭を下げると、腕を曲げ足が伸びる
うつ伏せにした赤ちゃんの頭を上下した際に、このように自然に体が連動して動く様子が見られます。
この反射が見られるようになってくると、「赤ちゃんがそろそろハイハイに移行していく時期である」と考えることができるのです。
他の原始反射と異なる出現時期!発達に応じて現れ1歳頃までに消える
原始反射にはさまざまな種類のものがありますが、そのほとんどがママのお腹の中で出現して生後すぐから確認できるものでしたね。
しかし、この対称性緊張性頸反射は、それらとは少し異なります。
この反射が出現するのは、生後しばらく経った4~6ヶ月頃となるのです。
また、対称性緊張性頸反射で重力に逆らって体を持ち上げハイハイができるようになり、伝い歩きや一人歩きに移行していく1歳頃には、この反射は消失します。
反射が起こらないと成長後も心身に影響有りの可能性!早めの相談を
赤ちゃんの発達には個人差がありますが、その子にとって適正な時期になっても対称性緊張性頸反射が見られない場合には、以下のようなリスクがあります。
- ハイハイを始めるのが遅れる
- 目と手を協調させるのが困難になる
- 歩きはじめても、サルのような違和感のある歩き方となる
- 姿勢を保てず、背筋を伸ばせない・椅子から倒れ込む等が起こる
脳や脊髄が正常に機能していることを確認する大切な反射となりますので、起こらない・連動の仕方がおかしい等ママが違和感を感じたら、早めに医師等の専門家に相談をしてみてくださいね。
赤ちゃんの成長を喜び、そして安全対策をしていこう!
このように、対称性緊張性頸反射は、赤ちゃんの発達のステップの中で、生後しばらくしてから現れる反射でしたね。
この反射が見られ始めたら、赤ちゃんがハイハイ間近まで成長してきている証です!
赤ちゃんの正常な発達を確認するとともに、ここまで元気に育ってきた喜びを感じ、もうすぐ見られる可愛いハイハイの姿を想像してみてくださいね。
そして、ハイハイが始まると一気に行動範囲が広がります。
幸せな気分を感じるとともに、お部屋の安全対策もそろそろ本格的に始めていってくださいね!
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