妊娠前の準備でリスクを減らす!妊娠のタイミングや過ごし方

妊娠を考えている場合できるだけ体に良い生活を心がけ、必要な予防接種や健診を早めに受けておくと心配が少なくなります。

妊娠・出産は適正年齢があると言われ、年齢が上がるにつれてリスクが増えると言われています。

妊娠前の予防接種、仕事をしている女性の妊娠タイミングや妊娠チェックリストなど妊娠前の準備についてお話します。

妊娠前に受けておきたい予防接種・健診

妊娠を考えている場合、妊娠前から健康な体をつくることが大切です。予防接種や健診も夫婦で受けておくと安心した妊娠生活を送ることができます。

健康診断 一般検査 尿検査・血液検査・心電図・血圧測定・体重・X線検査
婦人科検診 子宮頸がん検診 子宮頸部を確認し、内診では子宮の形、大きさ、位置、炎症
の有無を確認
乳がん検診 視触診やマンモグラフィー検査、超音波検査で乳がんの
有無を調べる
ブライダル
チェック
健康診断、感染症検査、婦人科検査をまとめてブライダル
チェックと言う。実費診療で夫婦や男性のみの検査もある
感染症検査 麻疹 生ワクチンのため妊娠中は接種不可。麻疹風疹は
家族で早めに受ける
風疹 先天性風疹症候群にかかる危険性もあるため早め
の接種望ましい
水痘 かかると先天性水痘症候群になる恐れがあるため
抗体がなければ接種
B型肝炎 血液や性交渉で感染するため夫がB型肝炎であれば
検査が必要
トキソ
プラズマ
生肉等の経口感染で起こる、妊娠中に感染すると
先天性トキソプラズマ症を発症する
性感染症検査 梅毒 性交渉、遺伝などが原因、早産や流産、後遺障害
の恐れがある
クラミジア 不妊や子宮外妊娠の原因になり、妊娠中の感染は
流産や早産の危険性がある
カンジダ
膣炎
膣内の常在菌が増えおりものに変化が現れる
歯科検診 定期健診  妊娠中は虫歯や歯周病になりやすいので妊娠前
に治療を終わらせるほうが望ましい

 
予防接種では、胎児や母体に大きく影響する恐れがあるものも多いため、妊娠前から夫婦、家族で接種することが大切です。

妊娠前に健診や検査で異常が見られた場合は治療を優先し、妊活はお休みしましょう。

▼妊活中に男性が受けたい検査についてはコチラも参考にしてみて!

妊娠前に必要な準備と過ごし方

予防接種や定期健診も大事なことですが、不摂生な生活習慣がある場合は健康な体つくりに向けて見直すことも大事です。

生活習慣の見直し

妊娠前に以下の習慣がある場合は早速見直しを始めて、規則正しい生活を少しずつ取り入れていきましょう。

  • タバコ
  • お酒
  • コーヒー
  • 夜更かし
  • 偏食

会社の飲み会、喫煙習慣、カフェインの過剰摂取など体に直接害を及ぼすことがあるこれらの習慣はとくに見直したい生活習慣です。

習慣になっていると自分では中々気づきにくい傾向があるので、少しずつ量を減らし妊娠しやすい体つくりを目指したいものです。

妊娠前から準備したいこと

生活習慣の見直しも含めて、妊娠前から少しずつ妊活に向けて準備したいことがあります。

  • バランスの良い食事:(タンパク質13~20%・脂質20~30%・炭水化物:50~65%)の割合が理想的
  • 葉酸の摂取:妊娠前から普段の食事+1日0.4㎎の葉酸摂取を推奨しています
  • 冷え対策:冷えは血液循環も悪くなり妊娠中も流・早産の原因に。妊娠前から冷え対策をすることが大切

妊娠前から気分転換も兼ねて、ウォーキングやストレッチ、スイミングなども健康な体をつくるためにおすすめの方法です。妊娠中も続けることができますよ。

ストレスを溜めない過ごし方

生活の中で起こる不安やイライラなどのストレスが、不妊の原因になることがあります。仕事と妊活の両立、周囲のプレッシャー、妊活中はとくに敏感に感じ取ってしまいます。

このストレスが原因で無月経や無排卵になると言われてるので、上手にストレスを発散できる方法を見つけていきたいですね。

まずは、1人で悩みを抱え込まず相談できる病院や人を見つけおくと安心です。

▼排卵痛の対処法についてはコチラも参考にしてみて!

妊娠・出産のリミットについて知る

高齢出産とは「35歳以上の初産、2人目以降は40歳以上」とWHOの定義によって決められていますが、見た目にも体力的にも若い人は増えています。

しかし、年齢が上がるにつれて卵子の機能が低下し、妊娠のリスクが増えることは今も昔も変わらず妊娠・出産にはリミットがあると言います。

では、妊娠や出産が高齢になるとどのようなリスクが増えてくるのでしょうか。

  • 赤ちゃんが欲しくても妊娠できない
  • 先天性異常のリスクが増える
  • 妊娠高血圧症候群や合併症が起きやすい
  • 難産になりやすい
  • 産後の回復が遅い

加齢とともに婦人科系の病気も増え、不妊要因が増えてくることから一般的に34歳までが妊娠適齢期と言われています。

妊娠・出産のためにできること

高齢出産によって起こるリスクがたくさんあると不安になってしまいますが、年齢が上がるにつれ、精神的・経済的にも余裕が出てきます。また、妊娠・出産に落ち着いて臨むことができるなど、メリットもあります。

加齢によって妊娠が遅くなっても、卵巣機能を低下させないように不規則な生活習慣を見直し、規則正しい生活を心がけましょう。

婦人科検診や健康診断も病気を早期発見ができるので必ず受けるようにしましょう。

仕事をしている女性の妊娠タイミング

仕事が順調で妊娠を考えるタイミングが掴めない、今は趣味を優先したい、など様々な理由から妊娠が先延ばしになることがあります。

しかし自分の中で「〇歳までに妊娠したい!」と思っていても、その時期に妊娠することができず、思い通りにならないこともあります。

妊娠を考えるタイミング

仕事をしている女性の場合は、年齢によって起こる妊娠・出産のリスク、子育てにかかる期間、職場での責任立場を見極めながら、妊娠のタイミングを考えていくと良いでしょう。

  • 高齢出産で起こる妊娠・出産リスク
  • 職場の立場・キャリアアップが期待できる職場か
  • 妊娠中の業務内容の考慮、産休制度があるか
  • 子育てができる経済力があるかどうか
  • 妊活・妊娠と仕事を両立できる職場か

職場での立場上、自信を持って仕事をこなしてきた人にとっては現在のキャリアを失いたくないと考えるでしょう。妊娠中はつわりや体調不良などが起こりやすく、職場に迷惑がかかってしまうことも少なからずあります。

その時にも、職場が業務内容やポジションを改善し、育休や産休制度もしっかりとることができるのか確認する必要があります。

まだ赤ちゃんが小さいうちに産後復帰をしても、急な病気で会社を休んだり仕事と育児の両立をママが1人でこなすのは無理があります。妊活や妊娠、育児に理解のある職場かどうか見極めることも妊娠を考えるタイミングになります。

▼仕事をしている女性の妊娠タイミング見極めについてはコチラも参考にしてみて!

▼働く女性向けの妊娠タイミングの利点と懸念点についてはコチラも参考にしてみて!

妊娠したかも?チェック方法とチェックリスト

妊娠のプロセスは、月経開始後、約2週間で受精卵となり3週目に子宮内膜に着床します。この時期は妊娠のための準備期間で妊娠検査薬での反応も出ません。

妊娠検査薬が使えるタイミングと妊娠したかどうかのチェック方法を見ていきましょう。

妊娠検査薬

受精卵が子宮内膜に着床すると胎盤が作られ、hCGホルモンが大量に分泌されます。このhCGホルモンによって妊娠したかどうかの反応が出ます。

妊娠検査薬は製品によって使えるタイミングが違います。

妊娠検査薬 生理予定日の約1週間後から
検査が可能
一般的な妊娠検査薬。hcgホルモン濃度
50IU/Lで陽性反応が出る
早期妊娠検査薬 生理予定日辺りから検査が可能 フライング検査とも言い、尿中hcgは25IU/L
と高く生理予定日当日から検査が可能

早期妊娠検査薬では早く妊娠を知ることができる分、生理周期が不規則な場合、生理予定日の日数を間違えてしまうと陰性になることがあります。

▼妊娠検査薬の種類と使い方についてはコチラも参考にしてみて!

▼妊娠検査薬の使用タイミングについてはコチラも参考にしてみて!

妊娠したかどうかのチェック方法

妊娠検査薬でまだ反応がわからない時期に、妊娠したかどうかを判別することができます。妊娠3週目(月経終了2週間後)に受精卵が子宮内膜へ着床すると体に変化が現れます。

  • 妊娠2~3週目に受精卵が子宮壁を摩擦する着床出血が起こる
  • 受精卵による着床痛、下腹部痛が起こる
  • 妊娠3週目基礎体温は高温期の状態が続く
  • 高温期によって起こる眠気・倦怠感
  • おりものの量や色が変化

着床出血は受精卵が子宮壁を摩擦することで起こる出血ですが、量が少なく色も薄いのが特徴です。着床出血は見られない人もいて個人差があります。

▼妊娠と生理の出血の比較についてはコチラも参考にしてみて!

妊娠初期症状チェックリスト

妊娠検査薬はまだ使えないし…妊娠してるかどうかってとっても気になりますよね。妊娠初期に起こりやすい症状をまとめたので、どれくらい当てはまるかチェックしてみてくださいね。

  • 生理が遅れている
  • 眠気や倦怠感がある
  • 胸が張っている
  • おりものの量や色が違う
  • 下腹部痛がある
  • 生理じゃないのに少量の出血が出た
  • 便秘・下痢になっている
  • 風邪のような症状がある(微熱・寒気)
  • 吐き気・胸やけがある
  • 臭いが敏感になる
  • 情緒不安定になる(イライラなど)

妊娠初期に現れやすい特徴を紹介しましたが、症状は個人差があるのでこれら全てがあてはまることもなく、妊娠を決定するものではありません。体の変化を楽しみに待ちながら、検査ができる時期になったら病院で診断を受けるようにしましょう。

男の子?女の子?妊娠前から考える産み分け方法

男女の産み分けは、精子の種類と膣内の環境で産み分けができると言われ現在は産婦人科でも産み分けについて相談をすることができます。

実際に産み分けを自分で考える場合は、男女になりやすいしくみを覚えておくと便利です。

▼産み分けする病院の選び方についてはコチラも参考にしてみて!

男の子の産み分け方法

精子にはX精子とY精子があり、Y精子が卵子と受精すると男の子を妊娠しやすくなります。また、膣内はアルカリ性にしておくとY精子が活発に泳ぐことができます。

排卵日は膣内がアルカリ性になるので、基礎体温をつけてY精子が活発に泳げる排卵日を狙って性交渉をすると男の子の確立が高くなります。

男の子の産み分けは次の方法もあります。

  • 排卵日を狙った性交渉:基礎体温をつけて排卵日をチェックする
  • グリーンゼリーの使用:産婦人科で手に入るグリーンゼリー(男の子産み分けゼリー)で膣内をアルカリ性に保つ
  • 中国式産み分けカレンダー:数え年の年齢と1月から12月までの月を照らし合わせて確立を見る
  • 食事療法:食べ物の摂取によって酸性とアルカリ性をコントロール。男性はタンパク質、女性は植物性タンパク質を摂る方法

▼男の子の産み分け方法についてはコチラも参考にしてみて!

女の子の産み分け方法

女の子を授かるためにはX精子を受精させるように確率を上げていきます。そのために、排卵日の2日前に性交渉を行うと女の子の確立が上がると言われています。

女の子のX精子はアルカリ性に弱いため、排卵日を避け膣内が酸性にある状態で受精すると確率がアップします。

女の子の産み分けは次の方法もあります。

  • 排卵日の2日前に性交渉:基礎体温を元に、2日前の排卵日を予測する
  • ピンクゼリーの使用:産婦人科で手に入るグリーンゼリー(女の子産み分けゼリー)で膣内を酸性に保つ
  • 産み分けカレンダー:数え年の年齢と1月から12月までの月を照らし合わせて確立を見る
  • パーコール法:人工授精の技術を利用して産み分けする方法

▼女の子の産み分け方法についてはコチラも参考にしてみて!

産み分けは人によってマイナスなイメージを与えてしまうこともあるため、夫婦で楽しみながら行うと良いでしょう。

▼双子の産み分け方法についてはコチラも参考にしてみて!

妊娠前の準備は年齢や時期を考えて初めて動こう!

妊娠を考えている人、妊娠はまだ先だと考えている人も、年齢や体のことも含めてしっかり準備していきたいですね。

妊娠準備をしっかり考えていても、なかなか計画通りに進まないことがあります。年齢だけがどんどん過ぎてしまい、妊娠のタイミングを逃すと高齢出産になることもあります。

近年は晩婚化も進み、高齢出産も珍しくありませんが、今の職場環境や生活スタイル、将来を見通して今後どのようにやっていきたいか明確にしながら少しずつ妊娠の準備をしていきたいですね。

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