妊娠中の早産と流産の種類は?原因に合った治療や予防法

妊娠中はママが気をつけていても、何らかの原因で流産や早産に繋がる可能性があります。

流産や早産を完全に防ぐことはできませんが、原因やリスク、予防法を知ることで妊娠中の不安を減らすことができます。

早産や流産の起こる原因、妊娠週数によって影響する早産児のリスクや後遺症、早産や流産のリスク要因を減らす予防法についても紹介していきます。

切迫早産・早産の違いについて

本来は、妊娠37週~41週6日の正期産に出産することが望ましいとされていますが、何らかの原因によって赤ちゃんが早く生まれることを「早産」や「切迫早産」と呼びます。

早産になる確率は、妊婦さんの3~5%の割合と言われ、早産で生まれたとしてもNICU(集中治療室)で生き延びることが可能と言われています。

「切迫早産」と「早産」を一緒に混同してしまいがちですが、考え方は全く別物です。

  • 切迫早産:妊娠22週0日から36週6日の間に子宮収縮や子宮口が開く、破水や羊水が漏れること
  • 早産:妊娠22週0日から36週6日の間に生まれてしまうこと

切迫早産は、早産になる一歩前の段階で破水や子宮口が開いてしまい、薬で止めたり安静にしながら正期産に入るまで出産を待ちます。

切迫早産の原因

切迫早産はママの体の状態や精神的なものなどが要因として考えられます。

絨毛膜羊膜炎の感染

切迫早産の原因で最も多いのが、絨毛羊膜炎の細菌感染です。細菌の炎症が子宮頚管や卵膜まで達してしまうと前期破水が起こり、切迫早産を引き起こすと考えられています。

絨毛膜羊膜炎の感染は自分では気づかないことがほとんどで、妊婦健診で医師から指摘されて発覚することが多いようです。早期発見のためにも、妊婦健診は必ず受けるようにしましょう。

子宮頚管無力症などの子宮異常

子宮頚管無力症は子宮収縮がないのに子宮口が開いてしまうことで、早産原因の約20%を占めてると言われています。

何らかの子宮異常があると切迫流産や早産になりやすい傾向があります。子宮頚管無力症以外にも、下記の婦人科系の病気があると早産傾向が高まります。

  • 子宮筋腫
  • 子宮奇形

状況によっては、子宮頚管縫縮術という子宮口が開かないようにする治療を行います。過去の妊娠で子宮頚管無力症を経験していると、次の妊娠でも起こりやすいとされています。

多胎児妊娠

多胎児妊娠は2人分の赤ちゃんが子宮内にいるので、子宮収縮が起こりやすくなります。

多胎児妊娠は、切迫早産でなくても赤ちゃんの大きさに限界がくる妊娠36~37週に帝王切開で出産します。

単体児妊娠よりリスクが多い多胎児妊娠は、妊娠高血圧症候群や羊水過多によって切迫早産になりやすい傾向があります。

妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群は、妊娠20週以降から分娩12週までに発症し、高血圧と蛋白尿によって伴う病気です。

特に妊娠32週未満で発症した場合には重症化しやすく、胎盤が剥がれてしまう常位胎盤早期剥離を発症し、切迫早産に繋がる可能性もあります。

母子共に危険な状態になるため、妊娠中はとくに気をつけたい病気の1つです。

精神的なストレスや疲れ

疲れやストレスによって子宮の収縮が起こり、お腹の張りを感じやすく切迫早産に繋がることがあります。

とくに仕事をしているママは、ゆっくり休むことができないので疲れやストレスが溜まりやすくなります。

疲れを感じたら家事を手抜きするなど、なるべくストレスが溜まらないように発散していきたいですね。

切迫早産の兆候

切迫早産が起こる前はママの体に様々な変化が現れます。切迫早産に見られる以下の兆候があれば早めに病院へ受診するようにしましょう。

お腹の張り
妊娠中はお腹の張りが起こることが多いですが、横になったり安静に過ごしていればほとんど治まります。妊娠22週以降に、断続的に痛みがある場合や痛みが強い場合はかかりつけの産院に連絡しましょう。
下腹部や背中の痛み
切迫早産の兆候として下腹部や背中の痛みがあります。安静にしても治まらなかったり、痛みが続いている場合は注意が必要です。子宮収縮が起きていることも考えられます。
不正出血がある
妊娠37週以降に、おりものに混ざった少量の出血がある場合は「おしるし」と考えられますが、妊娠36週以前にドロッとした出血や量が多い場合は不正出血を疑います。自己判断で対処せず、医師に相談しましょう。
破水が起こる
尿漏れやおりものと違う、生臭いにおいや量が多い場合は破水を疑います。破水すると羊水に細菌が入り感染症を起こし赤ちゃんが危険な状態になります。破水が起きたら即入院で、出産できる時期になるまで絶対安静で過ごします。

妊娠週数ごとの早産生存率

生まれた妊娠週数によって赤ちゃんの生存率やリスクが変わってきます。早産で生まれた赤ちゃんは、ほとんどICU(集中治療室)での治療を受けます。

※500gが生存率50%の境目になります。

妊娠週数 生存率 体重
妊娠22週 30~40% 400~500g
妊娠23週 50% 450~600g
妊娠24週 80% 550~750g
妊娠25週 85% 650~900g
妊娠26週 90% 750~1000g
妊娠27週 90%以上 800~1200g
妊娠28週 95% 1000~1300g

妊娠22週と妊娠23週で生まれた赤ちゃんを比較すると、10%生存率が上がっています。1週間で10~15%上がり、妊娠24週になると80%も生存率が上がります。

赤ちゃんの器官や内臓は妊娠週数によって大きく違うので、赤ちゃんがどれだけ大きくなったかということよりも、1日でも長くママのお腹にいることで生存率が変わることが分かります。

早産児のリスクや後遺症

体重が1000g以上になると、内臓機能が完成しているためNICU治療後は後遺症リスクが極めて少なくなります。

赤ちゃんの内臓や器官は妊娠週数によって完成し、早産した週数によって残る後遺症が変わります。

  • 内臓や器官は妊娠28週にほぼ完成する
  • 肺は妊娠30週以降に完成する
  • 全ての機能が完成するのは妊娠34週以降

【早産児に起こりやすい後遺症】

低体重 妊娠2500g未満
眼の病気 未熟児網膜症(妊娠26週未満は100%の確率で発症)
呼吸器の病気 新生児一過性多呼吸・肺炎・無呼吸発作・新生児慢性肺疾患
体の病気 壊死性腸炎・脳内出血・脳性麻痺・低血糖・多血症
発達障害 精神発達遅滞・ADHD
その他 黄疸・病原体に感染しやすい・体温を保持しにくい

妊娠28週以降に内臓や器官が完成しても、肺機能は妊娠30週以降に完成するため呼吸器系の後遺症リスクが残ります。

全ての機能が揃うのは妊娠34週なので、この時期は呼吸器系などの後遺症も比較的起こりにくくなるでしょう。

切迫早産の予防法

切迫早産にならないためにも、妊娠中にリスク因子を減らしていくと予防することができます。

  • 妊婦健診は必ず受ける
  • 身体を冷やさない
  • ストレスを溜めない
  • 疲れたら休む
  • 食生活の改善
  • 膣内感染を防ぐ
  • 虫歯・歯周病の治療を行う
  • 体重を増やさない

妊娠中の急激な体重増加は、妊娠高血圧症候群や切迫早産のリスクが高まります。妊娠中の体重増加の目安は以下を参考にしてみてください。

BMI=体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出
  • (痩せ)BMI18.5未満:+9~12㎏
  • (標準)BMI18.5~25:+7~12㎏
  • (肥満)BMI25以上:+5㎏前後

BMIで算出した数値によって、上記の体重増加の目安が分かります。

切迫早産の検査内容と治療方法

切迫早産が起きてしまったら、病院では子宮口の状態や検査を行い原因を特定し、治療を進めていきます。

早産マーカー検査(早期診断)
早産の原因となる絨毛膜羊膜炎を早期に見つけ、早期治療を行うための検査です。胎児性フィブロネクチンと顆粒球エラスターゼの2種類の検査があります。早産マーカーは保険適用で妊娠22週以降に早産リスクが高い場合に検査を受けることができます。
膣鏡診(クスコ診)
クスコという検査具を挿入して、膣内分泌の状態や膣内炎症、出血、子宮膣部を観察します。内診と膣鏡診を組み合わせて、おりものの量や性状を観察し流産早産の兆候を観察することができます。
経腟超音波検査
経腟プローブという細い器具を入れて子宮頚管長や子宮口を画像上で確認します。切迫早産の兆候がある場合は定期的に観察し、経過を見ていきます。それ以外に生理食塩水注入超音波検査を入れて行う方法もあります。
ノンストレステスト(NST)
子宮収縮が何分おきにあるのか、張りの長さや強さ、胎児の心拍数を観察するための検査で胎児心拍数モニタリングとも言います。丸い機器をお腹の上に装着し、40分程行われます。妊娠34週頃に行われるのが一般的ですが切迫早産の疑いがある場合は早めに行われることもあります。
血液検査
血液検査を受けると、切迫早産の原因と言われる絨毛膜羊膜炎の白血球数やCRPといわれる炎症反応を見つけることができ、子宮内細菌感染の兆候があるかどうかが分かります。
膣培養検査
切迫早産は感染症が原因で起こることもありますが、膣内バランスが崩れると細菌が繁殖し卵膜に感染すると早産を引き起こす可能性があります。細長い綿棒でおりものを採取し、顕微鏡で観察しながら状態を見ていきます。

切迫早産の治療方法

切迫早産では、その時の状態によって治療方法が変わってきます。

  • 緊急入院:子宮頚管が約25㎜以下になると緊急入院になりやすい
  • 病院での治療:薬や点滴を投与しながら早産を防ぐ。お腹の張りにウテメリンの薬を処方される
  • 自宅安静:日常の行動を制限しながら様子を見ていく。仕事をしている場合は医師からの診断書で有給休暇をとることが可能

切迫早産で生まれた赤ちゃんの治療

低体重や切迫早産で生まれた赤ちゃんは、すぐにNICU(新生児集中治療室)で治療を行います。NICUを退院しても、体の機能が整うまで保育器の中で過ごしながらケアを進めていきます。

保育器で過ごす
お腹にいた期間が短いと皮膚が未熟で皮下脂肪も薄くなり、保育器で過ごす時間が長くなります。通常の室内温度では大量の水分と体温が奪われます。低体温にならないために、温度や湿度が保たれている保育器で過ごします。
呼吸機器を使い酸素投与
妊娠32週より前に生まれた赤ちゃんは呼吸機能が未発達で、吸ったり吐いたりする肺胞が潰れてしまいまい、呼吸状態が不安定になります。このような場合に呼吸機器を使い酸素投与を行うことがあります。
黄疸の治療
肝機能が未熟な早産児は、「ビリルビン」を上手く処理することができず肝臓に残ってしまい血液中に増えていくことで肌が黄色くなります。黄疸を抑えるために、光線療法による治療を進めていきます。
母乳・ミルクの経管栄養
呼吸障害があり、自力で母乳やミルクを飲めない赤ちゃんは鼻や口から胃にチューブを差し込む経管栄養で母乳を与えていきます。十分な量の栄養を補うことが難しいので、点滴と併用して不足する栄養や水分を補います。母乳には免疫成分があるので、できるだけ母乳による経管栄養を行います。
未熟児網膜症の検査
妊娠26週未満で生まれた赤ちゃんの100%が発症する未熟児網膜症は、高度の視力低下や失明に至る病気です。妊娠34週未満で体重が1800g未満の赤ちゃんは必ず眼底検査を行います。未熟児網膜症は自然に治癒しますが、場合によってレーザー治療が必要になることもあります。
感染症の対策
ママからの免疫が十分に与えられる前に生まれるため、白血球の働きも未熟で病気や細菌が侵入しやすい状態です。また、感染すると重症化しやすいためNICUの治療が終わっても、注意が必要です。

流産・切迫流産とは?

「流産」には人口流産と自然流産があり、人口流産は中絶などで妊娠22週未満に終了させた流産のことです。

日本産婦人科学会の定義では、22週より前に妊娠が終わることを全て「流産」と言い、妊娠12週未満の流産が最も多く、流産全体の約80%を占めています。

それ以外の流産は、自然流産になります。

【自然流産】

  • 稽留流産
  • 進行流産(完全流産・不全流産)
  • 切迫流産 など
妊娠22週未満までは自然流産になりますが、胎児の生存率が高くなる妊娠22週以降からは、流産と呼ばず「切迫早産」「早産」という呼び方になります。

流産の種類と診断時期、症状について

流産には、妊娠初期で起こる流産と後期で起こる流産に分けられます。

  • 初期流産:妊娠12週未満に起こる流産
  • 後期流産:妊娠12週~妊娠22週未満の時期に起こる流産

妊娠12週未満の初期流産が最も多いと言われていますが、ほとんどは赤ちゃん側に原因があると言われています。

流産は起こる時期や症状によって種類があり、呼び方も違います。

種類 時期 症状
稽留流産 妊娠4週~妊娠8週 胎内で胎児が死亡し、妊娠が継続できない状態。出血や下腹部痛
など自覚症状はなく超音波で確認することが多い
完全流産 妊娠6週~妊娠22週 子宮内の胎児や胎嚢が外へ出た状態。出血や腹痛は治まり安静に
しながら経過観察で対処できる
不全流産 妊娠6週~妊娠22週 胎児の胎嚢が全て出ず子宮内に残っている状態。
出血や腹痛があり、子宮内容除去手術で取り除いていきます
感染流産 妊娠初期~妊娠後期 細菌などによる感染による起こる流産。
母体のリスクが上がるため注意が必要
化学流産 妊娠2週~妊娠5週 妊娠陽性を確認しても胎嚢ができず流産してしまうこと。
胎芽が育たずエコー検査で判明することも多い
切迫流産 妊娠22週未満 胎児が子宮内に残っており、流産になりかけの状態。
妊娠継続が可能なので経過観察で対処します
習慣流産 妊娠6週~妊娠22週 流産を3回以上繰り返したときに使われる言葉。夫婦に何らかの
疾患がある場合は検査を行うことができる

流産の確率と原因について

何らかの原因で、妊娠22週までに妊娠を継続できず流産の経験をした妊婦さんは全体の約15%との数値があります。

胎盤が完成される妊娠12週(妊娠4ヶ月)までに起こるケースが多く、妊娠時期やママの年齢によって流産を経験する確率が変わってきます。

【年齢別で見る流産の確率】

  • 20代:9~10%
  • 30~34歳:15~20%
  • 35~39歳:25~30%
  • 40歳以上:50%以上

慶応義塾大学医学部産婦人科の「不育症䛾診断と治療」の資料によると、30代後半から徐々に流産の確率が上がり、40歳を過ぎると50%の確率で流産が高くなるとのデータがあります。

流産には染色体異常が原因としてありますが、妊婦さんの年齢が高いと胎児の染色異常が起きやすい可能性があります。

また、年齢によって妊娠高血圧症候群や婦人科系病気を発症するリスクも上がるため、流産に至るケースがあります。

初期流産は胎児の染色体異常

妊娠12週未満の流産原因は主に胎児側の染色体異常と言われています。

妊娠初期に胎嚢や胎芽、心拍が確認できるようなると流産の可能性が低くなったと考えてしまいますが、確認後も胎児の染色体異常は受精したときに既に決まっているため、胎盤ができる前の妊娠12週目までに流産が起こることが多いようです。

後期流産の原因

初期流産は胎児側の染色体異常が原因でしたが、後期流産は母体側が原因である可能性が出てきます。

  • 絨毛膜羊膜炎の感染症
  • 子宮頚管無力症
  • 子宮奇形や子宮異常
  • 過度な運動
  • 疲れやストレス

妊娠中期は胎盤ができて「安定期」とも呼ばれますが、妊娠22週までは後期流産が起こる可能性もあるので無理をしないことが大切です。

流産の兆候と予防について

初期流産では全く兆候を感じなかったり、症状がないこともあります。兆候が見られた場合でも必ずしも流産になるとは限りません。

体に異変を感じたら早めに病院へ受診し、できるだけ流産予防のためにできる生活に変えていきましょう。

下記のような症状は初期流産によくある兆候です。

  • 不正出血:出血が続く、量が多い、鮮血が見られる
  • 下腹部痛:断続的に下腹部痛がある(不正出血と共に出る場合も)
  • 腰痛:腰や背中が痛み、重くだるい
  • つわりがなくなる:今まであったつわりがなくなった
  • 基礎体温の低下:妊娠初期は高温期だが、基礎体温が低下した場合

必ずしも全ての兆候が流産に繋がるとは限りませんが、ストレスや寝不足、疲れなどが原因の場合もあります。気になるときは病院へ相談するようにしましょう。

流産の予防方法

流産を確実に予防する方法はありませんが、最小限にリスクを減らすためにも日ごろから健康管理をして規則正しい生活を心がけていくことが大切です。

  • 喫煙・禁酒する
  • カフェインを控える
  • 過度な運動は避ける
  • 疲れやストレスを溜めない
  • 体を冷やさない
  • 葉酸を摂取する

アルコールやたばこは直接赤ちゃんの発育に大きく影響します。周りが吸う受動喫煙も同様のリスクがあるので協力してもらうことも必要です。

妊娠前からスポーツをしているママや、ワーキングママは疲れやストレスが溜まりやすいのでゆっくり体を休めることも大切です。

自分のライフバランスに合わせて、最小限に流産リスクを減らす方法を考えながら過ごしていきましょう。

初期流産の手術内容と術後の過ごし方

初期流産は必ず手術があるとは限りません。ほとんどは経過観察や安静の指示を受け安定期になるまで様子を見ていきます。

子宮内に内容物が残っている稽留流産や不全流産は感染症を引き起こすことがあるので「子宮内容除去術」を行い、次の妊娠のためにも絨毛組織を取り除き、きれいにしておく必要があります。
子宮内容除去術
子宮内に残っている絨毛組織を取り除く手術です。局部麻酔や全身麻酔で行い吸引器具で吸い出す方法と、匙状の器具で掻き出す掻爬法の2種類です。手術で取り除いた絨毛組織を調べ、絨毛癌などの病気が見つかれば治療を行います。

【入院~退院までの流れ】

手術自体は10分程度で済むため、日帰りで行うこともありますが事前に子宮頚管を広げる処置があるため、1泊2日の入院になる場合もあります。

  • 入院:手術前日に子宮頚管を広げる処置を行う
  • 手術:手術前に流産をしているか超音波検査で確かめ、麻酔をする。眠っている間に手術終了
  • 退院:術後は病室で安静にし出血量や体調を考慮し帰宅。1週間は出血が続き、子宮収縮剤や感染予防の薬を服用

手術後の過ごし方

手術を受けた後は1週間後に診察があり、子宮の回復状況を確認します。出血の状況は個人差がありますが、2週間程で治まります。入浴も医師の許可が下りてからが良いでしょう。

術後は腹痛や発熱が見られることともあるため、1週間は仕事もセーブしながらなるべく体を休めます。経過が順調で医師からも特に指示がなければ夫婦生活も再開できます。

1ヶ月後には生理が再開しますが、それまでは感染予防のために必ず避妊をすることが大切です。

手術後は気持ち的にも落ち込みやすく、情緒も不安定になりがちなので旦那さんに家事を手伝ってもらいながらゆっくり過ごせる時間をつくっていきましょう。

流産・早産の過度な心配はストレスに!まずは医師の判断に委ねましょう

流産・早産は未然に防ぐことができないため、誰でも起こる可能性があります。妊娠中に気をつけて過ごしていたとしても、胎児の染色体異常が原因で起こる流産は防ぐことが難しくなります。

その時の状況で入院になる場合や、自宅安静になる場合など様々ですが、前を向いて気持ちを落ち着かせることが大切です。

過度に流産や早産を心配してしまうと赤ちゃんにも伝わり良い影響を与えません。流産や早産が起きても、医師の判断に委ねて安静に過ごしていきましょう。

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