出産準備はいつから?赤ちゃんを迎えるためのお役立ちガイド

出産に向けて色々と準備しようかなと考えているママ

「出産準備」と聞くと、赤ちゃんの用品を揃えたり入院準備を始めることと思ってしまいますが、赤ちゃんが快適に過ごすために環境を整えたり、赤ちゃんを迎える気持ちやお産に向けた体つくりなど色々な準備があります。

しかし、いざ準備しようと思っても何から始めていいのか分かりにくいですよね。まずはどのような準備を始めたらいいのか、1つずつ紹介します。

【環境編】赤ちゃんを迎える部屋つくり

今まで夫婦2人だった生活も、赤ちゃんのお世話ができる環境に変えなければいけません。赤ちゃんが安全に過ごせ、ママの育児が負担にならない部屋つくりは一番大事な準備と言えるでしょう。

1. 赤ちゃんのお昼寝スペース

新生児の赤ちゃんは、1日の中で半分以上寝て過ごします。泣いてもすぐに行けるリビングの近い部屋かすぐに手の届く場所が良いでしょう。

赤ちゃんのお昼寝の場所でとくに気をつけたいことがあります。

  • 温度調整:赤ちゃんは体温調整機能が未熟なので快適に過ごせる26度前後、冬場は18~20度に設定し布団などで調整する
  • 換気:風通しの良い場所を選び換気をしながら快適に眠れるようにする
  • 日光・照明が当たらない:日光や照明が直接当たらない場所を選ぶ

赤ちゃんは体温が高いので、部屋の温度が上がると一緒に体温も上昇します。頭や体がびっしょりになっていないか様子を見ながら調整するようにしましょう。

2. 赤ちゃん用品の収納場所

赤ちゃんのお昼寝場所が決まったら、赤ちゃんのお世話用品を1ヶ所にまとめて置いておきましょう。

オムツ、おしりふき、ガーゼなど毎日使う物は持ち運びができる小さな箱に入れておくと便利です。

段のある透明ケースに赤ちゃんの着替え、お世話用品、ケア用品(爪切り・綿棒・オイル)なども一緒にまとめておくと無くす心配も減りますね。

3. お世話グッズの置き場所

赤ちゃんの起きている時間が長くなると、お世話グッズを活用しながら育児をすることが増えてきます。

  • ゆりかご
  • パウンサー
  • ベビーチェア

家事の合間に赤ちゃんのお世話もできるのでママの目の行き届くリビングや台所にお世話グッズが置けるスペースを確保しておくと安心です。

【気持ち編】ママとパパになる自覚や心構え

出産や赤ちゃんを迎える準備として夫婦で一緒に参加することは、よりママとパパになる自覚が増します。妊娠中や赤ちゃんのお世話の大変さも一緒に分かりあえると出産後もスムーズに受け入れることができるでしょう。

妊婦健診

妊娠初期から妊娠後期まで約14回程設定されている妊婦健診は、パパの同伴も可能です。妊婦健診の度に赤ちゃんの成長を知ることができ、心音や動いたりする仕草もより赤ちゃんを身近に感じることができます。

  • 赤ちゃんの成長が一目で分かる
  • 赤ちゃんを身近に感じることができる
  • パパとしての自覚が湧く

妊娠初期から参加していると、赤ちゃんの成長の速さや様子が明確に分かるので臨月まで赤ちゃんの成長を一緒に見守っていきたいですね。

両親学級

自治体によっては、両親学級を父親学級として開催しているところもあります。パパの仕事の都合に合わせて土日に開催していることが多く、いくつかのプログラムを体験することができます。

  • 妊娠中の生活:必要な栄養素、バランス、味付けなどの食生活、ストレス発散法
  • 妊婦模擬体験:パパが妊婦ジャケットを着て赤ちゃんの重さを知るプログラム
  • 育児体験:赤ちゃんのお世話(沐浴・抱き方・おむつ替え)などの練習

内容やプログラムは自治体や産院で異なりますが、両親学級は妊婦の体や育児の大変さも分かります。

プレママ・プレパパセミナー

子供服や育児用品の会社が主催しているイベントやセミナーは予約がとれないほど人気なところもあります。

【プレママ・プレパパセミナー開催場所】

  • ミキハウス:https://baby.mikihouse.co.jp/ask-us/events/
  • ファミリア:https://www.familiar.co.jp/event/index.html
  • 赤ちゃん本舗:http://www.akachan.jp/event/matarnityschool.html
  • コンビ:http://www.combi.co.jp/campaign/

妊婦体験はもちろん、マタニティコンサートやお楽しみ抽選会など楽しみながら参加できるセミナーです。お土産もたくさん貰えるのも人気の1つです。

胎教

妊娠5ヶ月を過ぎると赤ちゃんの聴覚機能が発達し、外部の音や声を聞き取れるようになります。胎教を始める時期もこの頃からが良いとされ、積極的にママもパパも赤ちゃんに話かけるようにしましょう。

胎動を感じるようになれば、赤ちゃんが蹴った後に「ポン」と返すコミュニケーション方法もあります。毎日コミュニケーションをとっていると赤ちゃんに出会えるのがますます待ち遠しくなるでしょう。

【体編】お産のための体力・体つくり

お産がスムーズにできるように、安産を願うことは誰もが思うことです。出産準備として、妊娠中からできるお産のための体や体力つくりは体調の良いときに少しずつ準備を始めていきましょう。

ケーゲル体操

ケーゲル体操(骨盤底筋体操)は、妊娠中から出産後に多い尿もれや子宮脱、膣脱の改善と骨盤底筋群を鍛えることでスムーズなお産ができると言われています。

基本的なやり方は、息を吐きながら5秒ごとに膣を緩めたり力を入れることを繰り返す方法です。立ったまま、座ったまま、寝た状態でどんな姿勢でも構いません。

ケーゲル体操は、腹筋や背筋とも繋がっており姿勢や腰周りの引締めも改善されるので、同時にダイエット効果もあると言われています。

会陰マッサージ

出産時に起こる「会陰切開」や「会陰裂傷」を防ぐために妊娠34週頃からできるマッサージです。会陰部が十分に伸びていないと、分娩時にハサミで切開します。

会陰の伸びが良くなると、

  • 会陰が傷つきにくい
  • 切開を防げる
  • 痛みが少ない
  • 傷の回復が早い

会陰切開はオイルをつけた指で会陰の周り、膣の内側の壁を描くようにマッサージをします。お産をスムーズに行うためにも、会陰マッサージを行って準備をしていきましょう。

母乳マッサージ

母乳マッサージとは、マッサージをして乳腺開通を促し赤ちゃんが飲みやすいおっぱいをつくることです。妊娠中からマッサージをすることで、母乳トラブルを防ぎます。

母乳マッサージを行う目安は、妊娠36週以降の体調が良いときに行うのがベストです。

あまり早くから始めてしまうと、子宮が収縮してしまい流産の危険性もあるため注意が必要です。

呼吸法の練習(ラマーズ法・ソフロロジー法)

陣痛やお産に恐怖心があると緊張して分娩時間が長引くこともあります。呼吸法を学ぶと緊張がほぐれ、赤ちゃんも自然に下りてきます。後期母親学級でも学ぶことができるので、事前に確認してみましょう。

  • ラマーズ法:不安や緊張を和らげ吸うから静かに長く吐く呼吸法
  • ソフロロジー法:赤ちゃんを思い描きながら座禅・ヨガの腹式呼吸で長く息を吐く

陣痛から分娩まで呼吸のやり方1つで、痛みを和らげたりすることができます。実際のお産ではうまくできないこともありますが、助産師さんが上手にリードしてくれます。

マタニティヨガ・マタニティスイミング

マタニティヨガやマタニティスイミングは、妊娠中に起こりやすいマイナートラブルをケアする目的で行います。身体に負担がかからない運動が中心で、体力もつき気分転換にもなります。

【マタニティヨガの効果】

  • 体重増加の予防
  • 骨盤や筋力の強化
  • 血行を促進し新陳代謝が改善
  • ストレス解消
  • 腰痛・肩こり・便秘解消

【マタニティスイミングの効果】

  • むくみ・腰痛・肩こりの改善
  • ストレス解消
  • 出産の体力つくり
  • 呼吸法の練習

【準備編】入院に必要な持ち物

入院中に使用する物、入院中にあると便利な物、退院時に必要な物をそれぞれまとめましたので参考にされてください。

入院中に使用する物・入院中あると便利な物

入院中に必要な産褥パッドや母乳パッドは産院によって常備されているものもあります。退院時に臍の緒入れや粉ミルクのサンプル、紙オムツ、アルバムなどが貰えることもあるので事前に確認しておきましょう。

入院中使用する物 個数 入院中あると便利な物 個数
前開きパジャマ 1~2枚 骨盤ベルト 1枚
産褥ショーツ 3~4枚 授乳クッション 1個
授乳用ブラ 2~3枚 ドーナツクッション 1個
産褥パット 2パック 小物入れ 1個
母乳パット 1~2箱 小銭
スリッパ 1足 携帯電話
羽織もの 1着 充電器
洗面用具(歯磨き・洗顔) 1セット メイク用品
タオル・ガーゼ 3~4枚 基礎化粧品
母子手帳 診察時に必要 靴下
健康保険証 入院時に必要
診察券 入院時に必要

退院時に必要な物

退院する前日にパパにお願いして退院グッズを持ってきてもらいましょう。

  • おくるみ
  • ベビー肌着
  • 紙おむつ
  • ママの洋服
  • 出産費用
  • チャイルドシート

妊娠中に退院用のバックを別に準備していると入れ忘れも防ぐことができ、パパも慌てずに済みます。

入院準備は妊娠35週までに済ます

臨月に入るといつお産が始まってもおかしくないため、入院準備は遅くても妊娠35週(妊娠9ヶ月)までには済ませておきましょう。

急遽、陣痛や破水が起きた事態に備えて入院時と退院時に必要な荷物は2つに分けておくと後からパパに届けてもらうことができます。

産後に必要な物、ベビー用品なども安定期に入った妊娠5ヶ月頃から少しずつ揃えておくと安心ですね。

出産準備リストで買い忘れを防止

出産準備として必要なものはリストを作って買い忘れを防ぎましょう。陣痛から退院まで必要なものを別けて書いておくと分かりやすいですよ。

  • 陣痛時に持っていくもの【飲み物・うちわ・軽食・テニスボールなど】
  • 入院中に使うもの【バジャマ・産褥ショーツ・スリッパなど】
  • 入院中に必要なもの【母子手帳・健康保険証・現金など】
  • 退院で必要なもの【おくるみ・肌着・おむつなど】

上記の持ち物は一例ですが、リストを作っておくと足らない分も後から買い足しをパパにお願いできるので便利です。

疑問や悩みを解決する出産準備セットを活用

出産時期が夏だったり冬だったり、揃えるもののがいまいち分からないときは、ネットで販売されている「出産準備セット」を活用してみましょう。

【出産準備セットが購入できるネット通販】

  • ミキハウス
  • たまひよSHOP
  • ベストサンクス
  • エンジェリーベ

ベビー用品から入院準備グッズまでセットで購入できるサイトは、ベビー服の専門ブランドや楽天でも揃えることができます。

100均や手作りでも揃えられる

ベビー用品を妊娠中に手作りしたり、100均で揃えることもできます。「手作りして良かった」や「買って良かった」ものを紹介します。

【手作りして良かった】

  1. スタイ(よだれかけ):新生児~離乳食までミルクの吐きこぼしやよだれが多くなる時期も重宝します
  2. ガーゼハンカチ:裁縫が苦手でも無地の物に模様や名前を入れたり…低月齢時はなにかと使用します
  3. ガーゼ肌着:赤ちゃんは汗を頻繁にかくので洗い替えがたくさんあると便利です
【100均で買って良かった】

  1. ストロー付きペットボトルキャップ:陣痛時の水分補給にストロー付きキャップは横になったまま飲むことができる
  2. うちわ:陣痛が強くなると汗をびっしょりかくので付添いのパパや家族に仰いでもらいます
  3. テニスボール:陣痛のいきみ逃しに腰に押し付けたり握ったりしながら使います

2人目の出産はお下がりを使いながら準備

1人目の出産から年齢がさほど開いていない場合はお下がりを使うこともできますが、汚れや生まれる季節も考慮して揃えていきましょう。

2人目で準備したほうがいいものは、

  • コンビ肌着:2~3枚
  • 短肌着:2~3枚
  • 長肌着:2~3枚
  • ミトン:1枚
  • スタイ:4~5枚
  • おくるみ:1枚

洗い替えができる枚数があれば、新たに購入する必要はなくお下がりでも十分です。ベビーベットやベビー布団は家庭によって違いますが、添い寝で寝ることが増えると使わなくなることも。処分にもお金がかかるので、レンタルで使うこともできます。

出産準備を万全にして赤ちゃんの誕生を待とう!

出産準備とは、単に物を揃えるだけでなく赤ちゃんのお部屋づくりから、赤ちゃんを迎えるママパパの心の準備まで必要になります。

妊娠中も夫婦で一緒に赤ちゃんの成長を見守ったり、両親学級に参加することは親としての自覚も芽生えやすくなるでしょう。

仕事が忙しくてなかなかできないパパも、お腹の赤ちゃんに話しかけたりベビー用品を一緒に買いにいくだけでも身近に感じることができます。

赤ちゃんの成長と共に、夫婦で協力しながら一緒に成長できるようになると良いですね!

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