祖父母に子育てを手伝ってもらおう!頼り上手なママになるコツ

家族の協力

「子供を産んでから、嫁がイライラしている」「ネガティブな言葉を帰宅直後から聞かされる」「いつも同じ話しばかり」「呑みにも趣味にも行けなくなった」「自分の親に対して心を開かない」。そんなことはありませんか?

妊娠・出産で、まるで人が変わったかのようになってしまったママ。

ママだってわかっています。パパが家族のために頑張って毎日お仕事を頑張ってくれていることを。心の中では感謝しています。ママも、なろうと思ってこうなっているわけではないのです。パパのことが突然嫌いになったわけではないのです。

なぜこのような現象が起こるのか、パパはどうしてあげたらいいのかを、様々な人の体験談からご紹介していきます。

(*ただし、それぞれ個人差があることをご了承ください)

気分の変動が起きるのは何故?

産後のママの気分の変動の要因は、他にも各個人であるかもしれませんが、主にこれらのことが考えられると思います。

  • ホルモンバランスの変化
  • 出産の疲れが取れない状態での育児・家事
  • 生活環境・生活スタイルの変化
  • 毎日の睡眠不足
  • 人間関係の変化
  • 元々のママの性格(几帳面・生真面目など)

これから一つずつあげてみますので、ご覧になっていただくと、なぜイライラしたりしているのかを察するヒントになると思います。

ホルモンバランスの変化

オキシトシンというホルモンが陣痛を促し、大量に分泌されることで、赤ちゃんを押し出す作用があります。

このホルモンは産後も授乳中のママからも分泌されていて、脳に働きかけて母子の絆を強める作用もあります。

その一方で、妊娠中に必要だったプロゲステロンとエストロゲンというホルモンは、産後2日目あたりから急激に分泌量が減ります。

その影響で、セロトニンを始めとする脳内伝達物質の働きが弱くなります。すると、産後鬱や抜け毛、肌荒れなどを引き起こしやすくなります。

エストロゲンとプロゲステロンが減ると、代わりに増えるのがオキシトシンとプロラクチンです。

これは、母乳の分泌を促すホルモンです。

母乳の分泌にも関わりますが、オキシトシンは、子宮を収縮させて出血を減らす手助けをするホルモンでもあります。

後陣痛と呼ばれる子宮収縮の痛みは、人にもよりますが、けっこう痛いです。経産婦さんで、子宮が大きく伸びた人ほど「戻そう」と体が頑張るため、痛みは強くなります。

妊娠期・出産・産後で、急激にホルモンのバランスの変化が起こるため、体がついていけずに、体のあちこちに不調が出たり、気分が不安定になったりするのです。

産後の体が妊娠前の状態にまで回復するのは、約1~2年かかります。

この産後のホルモンは、母性が強くなるともいわれています。子供を守ろうという本能が無意識のうちに育つのです。

動物の子育て中に近づいたり子供に触ろうとすると、威嚇されたり噛みつかれたりするように、人間の母親も気が立つのです。

少しの事でもイライラしたり泣いたりと不安定になるのは、このためです。

出産の疲れが取れない中での育児・家事

出産の大仕事を終えて、体の疲れが取れないまま、赤ちゃんの育児が始まります。新生児は1時間~2時間おきにお腹が空いて泣きます。

それ以外にも、うんちで不快だったり、暑い・寒い・抱っこしてほしいなどでも頻繁に泣いて訴えてきます。

ママは、寝る時間がほとんどなくなる生活です。

初めての子育てママは特に、泣いたら全てに応えてあげているのがほとんでではないでしょうか。

昼も夜も寝不足状態でフラフラのなか、ひたすら赤ちゃんのお世話をしていると、自分の食事や仮眠もままならなくなります。

洗濯や食事の用意や片付け、掃除など、今までできていたことができなくなってきます。決して、さぼっているとか甘えているとか、怠けているのではないのです。

一日の限られた時間が、慣れない子育てで大半を占めるのです。先ほど、体が元に戻るまでに1年~2年かかるとお伝えしました。

体調が元通りではない中で、一日中赤ちゃんのペースで子育てをするのは、とても大変です。

生活環境・生活スタイルの変化

子供が産まれるまでは夫婦2人の生活。

夫婦のペースや、お互いの生活スタイルを尊重できたり、お互いに時々はそれぞれの友人と外出したりもできたでしょう。

突然の友達の誘いにだって、自分の都合がよければ行けたはず。気軽に、夫婦での旅行や外食や買い物も行けたでしょう。お仕事をしていた人は、バリバリ働いていたはず。

ところが、子供が産まれるとガラッと生活の優先順位が変わり、生活も一遍。

産休に入って休んだり、場合によっては退職をしたりして、今までの生活が変わります。

できないことや我慢することが増え、独身の友達ともなんとなく疎遠になったり、合うタイミングが合わなくなってきたりします。

毎日が赤ちゃん優先の生活。24時間体制の休みなしのお世話。自分の時間は取れても、ごくわずかの隙間時間。落ち着く暇もなく、おむつや授乳や抱っこや沐浴、そして掃除・洗濯・買い物・献立考え・食事作り・後片付け。やることに追われてしまいます。

ママはそういった育児・家事に追われるので、外に出る事も人と話す機会もグッと減ってしますのです。

今までは、聞いてほしいことがあれば友達とカフェに行ってたくさん喋っていたのも、なかなかできなくなるのです。

毎日の睡眠不足

産まれたばかりの赤ちゃんは、体内時計がまだ整っていないためと、一度にたくさんの哺乳ができないので、消化の早い母乳の赤ちゃんは1~2時間おきに、ミルクの赤ちゃんは2~3時間おきに空腹で泣きます。朝も昼も夜中も四六時中関係なしです。

昼間に赤ちゃんと一緒のタイミングで少しでも仮眠がとれたらいいのですが、置いたら背中スイッチが入って泣いてしまう赤ちゃんの場合、仮眠すらママは取れない状態で、赤ちゃんのお世話と家事をし続けるのです。

この状態が、赤ちゃんが夜にまとめて寝てくれるようになるまで続きます。

夜中もですが、朝おきるのが大変です。昼間は頭がぼーっとしたまま、頑張っています。

例えるならば、日勤+夜勤を延々毎日…..です。

人間関係の変化

生活環境・生活スタイルでも述べましたが、産後は気軽に今までの友人たちと会ったり話したりすることができなくなり、一日誰とも喋らなかったという人もいるくらい、孤立しやすくなります。社会から疎遠になったような気分になる人もいるそうです。

また結婚をすることで、両家の両親とうまくやっていかないといけないという、嫁なりの努力とプレッシャーが加わります。

孫を見に来るとなると、散らかっている部屋は見られたくないので、寝不足でフラフラの体に鞭打って、片づけたり、おもてなしの準備をします。

おじいちゃん・おばあちゃんの、孫可愛さからのアドバイスや干渉を聞き流せずに気を使い、大きなストレスになり溜まっていくこともあるのです。

子供を産む前と産んだあとでは、ママを取り巻く人間関係は大きく変化をするのです。

元々のママの性格(几帳面・真面目)

ママのもともとの性格が、頑張り屋さん・責任感が強い・真面目・完璧主義の人は、一人で育児も家事も何もかも全てを抱え込んでしまうので、自分からSOSを出すことが難しく、また手を抜くことができずに、自分でどんどん追い込んでいってしまう傾向にあります。

育児や家事に神経質になったり、責任やプレッシャーに押しつぶされそうになってしまいます。

言ってくれたら嬉しい言葉・してくれたら嬉しい事

子育てで精いっぱいのママに、どうしてあげたらいいのでしょうか。

個人差はあると思いますが、言ってくれたりしてくれると嬉しいことを、あげてみます。

  • 話の腰を折らずに傾聴してくれる。
  • 「頑張ってるね」
  • 「いつもご飯美味しいよ」
  • 「ありがとう」
  • ちょっとした模様替えに気づき褒める
  • 「なにか(私に)できることないかい?」
  • 休日に子供を預かり、ママに自由に外出する時間をくれる
  • 子供のおむつ(うんちも)手が空いてるときにはササッと換えてくれる
  • 可能であれば一時保育や両親に預けて、夫婦でお出かけをする

積極的に家事や育児を手伝うのがいいと思いがちですが、それもありがたいのですが、「手伝う」「手伝ってあげる」というスタンスではなく、「一緒に分担する」という、子育ても家事も夫婦でする共同作業だという考えで接したほうがいいようです。

産後クライシスという夫婦の危機は、赤ちゃん誕生から約2年~3年の間に起こりやすいといわれています。

そしてママを母親としてみるばかりではなく、ときには恋人のときのような気持で、ママのちょっとした努力(お部屋を掃除できたり、少し模様替えをしたり、いつもすっぴんなのに化粧をしてみたり)を褒めてみると、毎日精いっぱいのママは嬉しいと思いますよ。

言われたら嫌な言葉・されたら嫌なこと

  • 「まだごはんできてないの?」
  • 「おかずこれだけ?」
  • 「部屋掃除してる?」
  • 「(私は)○○してあげている」
  • 「○○もできていないで大変って言うな」
  • 「仕事してるほうが大変なんだ。」
  • 「誰のおかげで暮らせていると思っているんだ」
  • 付き合いの呑み会が多い
  • 帰宅が遅いことが多い。または時間があいまい。
  • ママが望んでいない家事の手伝い
  • 帰宅が遅い場合。寝た子を起こす

産後のママは、体も心も不安定です。そして、慣れない育児と家事との両方を頑張ろうとします。

たとえ帰宅の時間にごはんがまだできていなかったり、オモチャや洗濯物が散らかっていて片付けまで間に合っていなかったり、おかずが少なかったり惣菜だったりしても、否定的な言葉はかけないようにしてほしいです。

一日、なにがあったかを聞いてあげてください。想像している以上に子供中心で忙しく一日を過ごしていたことがわかりますよ。

家事の手伝いも、ママのやり方のこだわりがあるものもありますから、何をしてほしいか聞いてからするといいようです。

帰宅時間のあいまいや、毎度遅いのは、パパの食事の段取りなどがつかないうえに、子供を寝かしつけるまでの段取りをすべてなければならないので、けっこう負担になります。

可愛い我が子が見たいからと、寝た子を起こしてしまうのは、気を付けましょう。

一生懸命寝かせつけまでしたママの頑張りが、すべて一瞬にして台無しになります。仕事をして稼いでもらっているのは、重々承知です。

上記で述べたように、様々な体調の変化や環境の変化の中での孤独な育児になりやすいので、頼れるのはパパなのです。

こんなことはありませんか?産後鬱のことも知っておこう。

育児や家事が大変で、イライラしたり疲れてぐったりしていたり。

それもフォローが必要ですが、産後にマタニティーブルーから産後鬱になってしまうママもいます。

産後鬱は、ママの命にも関わったりします。子供につらく当たってしまうこともあります。

適切な通院や内服やカウンセリングで治療したほうがいい病気になってしまっている状態です。気が弱いからとか、甘えがあるからなどではありません。

こんな症状があったら、受診を優しく勧めてみたり、一緒に付き添って受診するなどしましょう。

  • 気分の落ち込み
  • 今まで関心のあったものに興味がわかない
  • 考えがまとまらない(家事の段取りなど)
  • 子供のことが可愛く思えないと言う
  • 旦那さんに愛情が持てなくなっている・冷たい
  • 子供に無関心になっている。(泣いても気づかないなど)
  • 寝付けない・早朝に目覚める
  • 食欲がない・または食べ過ぎてしまっている
  • 身なりに気を使えなくなっている
  • 人との交流が億劫になっているようだ
  • 子供のことで過敏に神経を使ったりしている
  • いつも疲れていて、疲労がとれないようだ
  • イライラして落ち着かない・物にあたる
  • 集中力や記憶力が低下しているように思う
  • 育児に対して、自己否定をする。自信がないような発言をする
  • 常に腰痛・肩こり・頭痛などを訴えている
  • 他人のちょっとした言動で容易に傷付き、怒ったり悲しんだりする
  • 子供を産んだことを後悔するような言葉が出る
  • ふとした時に「死」について考える・言葉がでている

いくつ当てはまったからということではなく、このような症状がみられて、ママが辛そうであれば、話を傾聴してあげて、続くようなら心療内科か精神科の受診をお薦めします。

仕事で鬱になったりすることもあるように、育児家事もかなりの精神的・体力的な労働ですので、過労状態になれば鬱にもなります。ママの様子を見て助けてくださいね。

妊娠出産は女性にとって、心も体も大きく負担のかかる大仕事です

産後の体が妊娠状態から戻っていく過程で、ホルモンの変動もありますが、24時間寝不足が続いたり、食事もトイレも炊事や洗濯も、自分のタイミングではできなかったり、やりたいことができなかったりと、何かとストレスをたくさん抱えやすく、疲れも溜まりやすくなっています。

日勤+夜勤がずっと毎日続いている、そんな感じなのです。

クライシスという言葉があるように、産後にいきなり夫婦仲の危機的状況に陥る危険もあるくらい、ママはデリケートになっています。

産後・育児中のママの気持ちを聞いてあげて、いつまでも夫婦円満に子育てができるように、一緒に子育てをする心構えで、助けてあげてくださいね。

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